企業向け火災保険料上げ

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企業向け火災保険料上げ
傘差し運転の自転車とクルマの事故
損保大手各社は10月から、企業向けの火災保険の保険料を一
斉に引き上げます。保険料の上げ幅は全国平均で1~2%程度。
九州・沖縄では最大4割上がります。ここ数年、集中豪雨や大雪
などによる保険金の支払いが増えているためで、大幅な改定は8
年半ぶり。中でも上げ幅が大きくなるのが工場物件であり、大手
社は平均2~4%程度引き上げる予定です。
一方、事務所・店舗は「鉄骨造り」で福岡県+35.8%値上げに対
して宮城県は▲4.5%。神奈川県「鉄骨造り」の建物は+10.4%の
値上げ、東京都は▲3.8%と地域によって異なります。(大手損保
社の例)
各社は2011年の東日本大震災を受け地震保険料も上げており、
相次ぐ負担増が企業の重荷になりそうです。
雨が降ると傘を差しながら自転車を運転する方をしばしば見か
けます。道路交通法上、自転車は軽車両と位置づけられてお
り、傘差し運転は視野が悪くなる、片手での運転になるため安
定性が悪くなるなどの理由から、道路交通法や公安委員会規
制等によって禁止されている場合があることをご存じですか?
自転車の傘差し運転中に交通事故に遭ってしまった場合、相
手がたとえクルマであっても、傘を差しながら運転していたこと
により、自転車側の過失が大きくなる可能性があります。
今回は、傘差し運転の自転車とクルマとの事故の過失割合に
ついて、事故例を挙げて解説します。
【事例1】信号機のない交差点における、傘差し運転の自転車
とクルマとの事故
雨の日、信号機のない同程度の道幅の交差点にて、交差点を
右折した傘差し運転の自転車と、交差点を直進したクルマが
衝突してしまいました。
【過失割合】
A(傘差し運転の自転車):B(クルマ)=35:65
【解説】一般的な過失割合はA(自転車): B(クルマ)=30:70と
なります。
今回のケースの場合は、自転車側の「傘を差すなどしてされた
片手運転」が自転車の著しい過失と判断されるため、5%の過失
が上乗せされる、という考え方になります
【事例2】横断歩道を赤信号で渡った自転車と黄色信号で直進
したクルマとの事故
雨の日、横断歩道の歩行者用信号機等が赤信号のときに横
断した傘差し運転の自転車と、黄色信号で直進したクルマが
衝突してしまいました。
【過失割合】
A(傘差し運転の自転車):B(クルマ)=60:40
【解説】一般的な過失割合はA(自転車): B(クルマ)=55:45と
なります。
今回のケースの場合は、1つめのケース同様、自転車側の「傘
を差すなどしてされた片手運転」が自転車の著しい過失と判断
されるため、5%の過失が上乗せされる、という考え方になりま
す。
自転車は私たちの生活に欠かせない便利な道具です。ただ、
自転車も軽車両であり、扱いによっては危険な道具になる可能
性があることを十分認識したうえで使用することが大切です。
【業界初・『サービス付き高齢者向け住宅用 家賃総合補償プラ
ン』の販売開始】
損害保険ジャパン日本興亜株式会社は、サービス付き高齢者向
け住宅(以下「サ高住」)運営事業者向けに、業界初となる『サ高
住用 家賃総合補償プラン』の販売を2015年8月3日から開始し
ました。
販売開始の背景は、2011年10月の高齢者住まい法施行以降、
サ高住の登録戸数は2015年6月末時点で約18万戸まで増加し
ています。今後、高齢者単身・夫婦世帯の増加に加え、公的介
護保険でまかないきれない生活支援サービス費等の増加も想定
されることから、入居者が家賃や生活支援サービス費等を滞納す
るリスクが増加すると考えられます。
また、入居希望者の中には、身近な親族等で連帯保証人や身元
引受人を立てられず、サ高住に入居できないケースも発生してい
ます。
このような背景により、サ高住の運営事業者向けに、入居者が家
賃や生活支援サービス費、食事サービス費を滞納したことによっ
て、サ高住運営事業者が被る損害を補償。 入居を望む高齢者に
は親族から身元引受人を立てられない人もいるため、提携先を通
じて司法書士を紹介するサービスも行っています。
【賃貸住宅内で死亡事故発生に伴うオーナー向け保険を三井住
友海上が発売】
三井住友海上火災保険は、賃貸住宅のオーナー向けに、入居
者が孤独死・自殺・犯罪死した際に生じる部屋の清掃費・遺品整
理にかかる費用・空室期間、家賃値引き期間分の家賃を補償す
る商品を10月に売り出します。
弊社は上記2社の保険を取り扱っておりますので、お気軽にご相
談ください。
アンカーの語源は?
TVでは世界陸上が行われていますが、 リレーで最後の走者
をなぜアンカーと呼ぶのでしょうか?
もともとは綱引き競技で使われていました。綱引きでは最後尾
の選手の踏んばりが勝負を決します。
そこで、最後尾に体重の重い選手を配し「綱をつなぎとめる重
し」と言う意味でアンカー(碇)と呼んだそうです。これをリレー
競技や競泳に借用しアンカーと呼ぶようになったそうです。