西郷湾の魚

西郷湾の魚
三年海洋システム科海洋テクノコース
1.研究の目的
隠岐水産高校では、漁業実
習で魚釣りを行う。
私たちは、天然の良港と言
われる西郷湾で、釣れる魚の
種類と場所を調べ、なぜ西郷
湾で色々な魚が釣れるのかを
研究することにした。
2.研究の方法
(1)使用船舶
1)拓洋
①総トン数2.0トン
②定員10名
2)しおじ
①総トン数0.9トン
②定員9名
(2)観測機器
1)位置・・GPS
2)水深・・音響測深機
3)気温・水温
・・採水バケツ
棒状温度計
4)底質・・ドレッジ
(採泥器)
(3)釣り道具
(3)釣り道具
1)竿・・・・・長さ120㎝
2)リール・・Daiwa
SPRINTER V4000
3)おもり・・15号、20号
4)ハリス・・ナイロン2号、3号
5)針・・・・・メバル専用11号(3本付け)
(4)調査日時
(4)調査日時
(13:30~15:20)
5月 2日、13日
6月17日、24日
9月16日、30日
10月 7日、10日、24日
(5)調査方法
(5)調査方法
1)ポイントを決めて錨をおろす。
2)位置をGPSで測定する。
3)水深を音響測深器で測定する。
4)気温・水温を測定する。
5)底質をドレッジで調べる。
6)魚釣りを行う。
7)魚の体長測定・写真撮影を行う。
3.研究の結果
(1)西郷湾
磯小
水高
間口
西浦
北浦
南
金峯山
(2)西郷湾北浦
間口
発電所
西中
水高
飯田
北
東
(3)調査場所(St.ステーション)
24カ所
(4)調査結果
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
4
5/13
晴
20.0
17.8
15.1
貝殻
釣果
主な魚種
3
メバル・カサゴ
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
釣果
主な魚種
12 9/30
雨
22.0
24.0
7.4
岩
5
マダイ・マハタ
13 9/30
雨
22.0
24.0
9.2
岩
3
マダイ・アオハタ
14 9/30
雨
22.0
24.0
13.0
岩
2
マルアジ
15 9/30
雨
22.0
24.0
12.0
岩
4
マルアジ・カイワリ
16 9/30
雨
22.0
24.0
15.8
岩
5
マルアジ・ハゼ
17 9/30
雨
22.0
24.0
17.1
岩
2
マルアジ・カイワリ
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
23 10/24
晴
21.0
20.0
16.9 砂れき
釣果
主な魚種
8
マダイ・ベラ
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
釣果
主な魚種
フグ
18 10/7
曇
22.0
21.0
20.7
泥
1
21 10/7
曇
22.0
21.0
12.8
泥
0
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
3
5/13
晴
20.0
8
6/24
曇
22.0
11 9/16
晴
25.0
17.8
24.6
釣果
主な魚種
28.7
石
0
20.0
砂
16
マダイ・イサキ
17
マダイ・マルアジ
18.6
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
9
釣果
9/16
晴
25.0
24.6
23.5
0
10 9/16
晴
25.0
24.6
13.5
2
主な魚種
マハタ
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
19 10/7
曇
22.0
21.0
27.6
泥
釣果
主な魚種
2
カイワリ
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
釣果
主な魚種
1
5/2
晴
17.5
16.5
24.2
石
2
カサゴ
2
5/2
晴
17.5
16.5
23.5
岩
5
ベラ
20 10/7
曇
22.0
21.0
29.5
泥
2
マダイ・マルアジ
24 10/24
晴
21.0
20.0
37.0
8
マダイ・キダイ
St. 月日 天気 気温℃ 水温℃ 水深m 底質
釣果
主な魚種
5
6/17
曇
31.3
1
マハタ
6
6/17
曇
36.0
1
キダイ
7
6/17
曇
33.7
1
ウマズラハギ
22 10/10
晴
7
マダイ・アマダイ
22.2
22.2
31.6
泥
(5)釣れた魚
マダイ
成魚は水深30-200mの岩礁や砂礫底
の底付近に生息し、群れを作らず単独
で行動する
キダイ(レンコ)
主に沖合いから大陸棚周辺の、水深50200mの海底付近に生息する
アマダイ
浅い海から水深300mくらいまでの砂泥底に
巣穴を掘って生息している。
クロダイ (チヌ)
タイ科の大型魚としては珍しく水深
50m以浅の沿岸域に生息し、河口の
汽水域にもよく進入する
マハタ
沿岸浅所~深所の岩礁域にす
む。
アオハタ
岩礁域や、岩混じりの砂底にすむ。
メバル
海岸近くの海草が多い岩礁域
に群れをなして棲息する。
カサゴ
沿岸の岩礁域にすむ。防波堤のテトラポッド
の合間などにもよく潜んでいる。
イサキ
海藻が多い岩礁域に生息し、群れを
つくる。昼は水深50mほどまでの深み
に潜むが、夜になると海面近くまで泳
ぎ出す。
ウマズラハギ
カワハギよりやや沖合の深場に生
息。海底から中間層を群れで泳ぐ。
マアジ
回遊型は沿岸から沖合の中層・底層を群れ
で遊泳する。一方、居つき型は浅海の岩礁
付近に定着し、季節的な回遊をしない。
マルアジ
外洋に面した沿岸部や島嶼周辺に生息する。
海の表層-中層で群れを作り、活発に遊泳する
カイワリ
沿岸の浅場から水深200mまでの砂泥底に
生息する。
キュウセンベラ
やや内湾性で、岩礁の点在する砂礫底や
砂底に生息する
ホシササノハベラ
岩礁地帯と砂地が連続するような場
所に多い
アカササノハベラ
やや沖合の岩礁に多く生息する。
オハグロベラ
磯、岩礁域の浅い場所にいるありふれ
た魚である。
クサフグ
浅い岩礁・砂地・汽水域に多く生息す
る。 時には河川下流域にも出現し、
ほぼ塩分濃度のない真水の河川中
流域まで遡上する事もある
イトヒキハゼ
波の穏やかな内湾の砂泥底に生息し、テッ
ポウエビ類の巣穴に共生する。
4.考察
4.考察
底魚・回遊魚・外海に生息する魚
など、19種類にも及ぶ魚が釣れる
理由は・・・・
(1)西郷湾の入り口から湾内につ
ながる地形が影響している。
(2)西郷湾の底質が影響している。
(1)入り口の地形
水深30m
より深い所
西郷湾の入り口は、深いところ
で水深35mを超える。
保安庁岸壁前まで深い溝のよう
な地形になっている。
外海から、アマダイやキダイな
どが湾内に入ってくる。
(2)底質
西郷湾には、泥、砂、れき、石、
岩、貝殻など様々な底質の場所
がある。
砂地を好むベラ、ヒラメ、岩場を
好むマダイ、イサキなど様々な種
類の魚が生息する。
5.おわりに
5.おわりに
毎日の研究日誌に書いた感想
5/6 もう少し暖かくなったらたぶん大
きい魚が釣れるんじゃないのだろうか。
5/13 魚が釣れなかった。なぜだ?
6/17 自分だけなぜか釣れなかった。
けど、次回は絶対釣ります。
6/24 今回はマダイが結構釣れてよ
かった。これからはもっと釣れると思う。
9/19 今日は、初のチヌが釣れた。タ
イの巣は存在することがわかった。
9/30 雨の中、アジの回遊に助けら
れて釣りが楽しめた。
10/7 釣れて楽しかった。俺だけな!
10/10 みんな釣れていてとても楽し
そうだった。
10/24 みんな楽しそうだったよ。
最後に・・・
西郷湾は、やっぱりすばらし
い湾だということがわかった。
しかし、魚釣りは奥が深い。
昨日釣れたからといって、今
日釣れるとは限らない。
神海丸船上のマグロ(大漁)
私たちの研究を引き継いで!
Fin