JR 東海とそのなかまたち No.137 鉄道唱歌・第 34 番(第 1 集、名古屋・岐阜編) まず最初に歌詞を紹介しましょう。 名だかき金の鯱は 名古屋の城の光なり 地震のはなしはまだ消えぬ 岐阜の鵜飼も見てゆかん この歌のメロディですが、そうですね、急行列車の車内アナウンスの チャイムで歌ってください(旧国鉄時代のに限りますが(笑)) この歌は「鉄道唱歌」と言います。1900(明治 33)年 5 月にその第 1 集として、東海道編が発行されます。1 番はおなじみの「汽笛一声新 橋を~」です。オールドの鉄道ファンには、あまりにも有名です。 入線する在りし日の急行「たやかま」号 JR 岐阜駅にて (1998 年 3 月撮影) この鉄道唱歌ですが、えらく長く、各路線で何十番まであるのですが、名古屋はどうなっているのかなと、少し気になっていました。 それで調べてみたのが、上の歌詞です。東京(新橋)発なので名古屋で 34 番ぐらいになるのはわかるのですが、名古屋の歌詞、駅間が ちょっと短いなあと思いました。岐阜とセットです。鉄道唱歌、やっと 3 番になって、新橋の隣駅の品川に着くぐらいなのですから(笑) 明治の頃、いまの名古屋は何にもなく、野っぱらが広がっていたと言われます。鉄道唱歌は観光名所を紹介 する目的もあるので、そ うなったのでしょう。熱田と岡崎は、歌番でそれぞれあります。ちなみに岐阜の地震は濃尾大地震のことです。 (2015 年 3 月 4 日掲載) 澤野 孝一朗
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