東証一部上場企業の英文開示現状調査結果

財翻リリース:2015年英文開示市場概況
日本企業が国内シェアの取り合いから脱却しグローバル化へと向かう中、日本政府は
40.0
企業統治を英文開示の側面から向上させ、海外からより多くの投資マネーを呼び込も
外国⼈株式保有比率
うとしています。 “Comply or Explain” を合⾔葉に、企業側は投資家により明確な
リーマン・ショックおよび欧州債務危機で⼀度停滞したも
情報提供を⾏う流れとなり、日本企業の海外に向けた説明責任と情報開示は増⼤
のの、ここ数年外国⼈株式保有比率は続伸しており、
傾向にあります。本紙では、現状及び過去5年間の開示状況の推移、そして直近1
2014年度は過去最⾼⽔準の31.7%となっております。
(東証 / ⾦額ベース)
29%
20.0
10.0
1970
■英文招集通知
549社
1990
2010
■英文決算短信
開示状況
開示状況
東証1部上場企業1,894社中、英文招集通知を開示している企業は549社
東証1部上場企業1,894社中、英文決算短信を開示している企業は948社
(29%)となっています。4社に1社超が英文招集通知の開示をおこなっています。
非開示
1,345社
2015/9
199
230
549
非開示
開示
946社
948社
50%
50%
(50%)となっています。2社に1社超が英文決算短信の開示をおこなっています。
2015/9 53 119 100 74
71%
2014/9
開示範囲と推移
英文招集通知を開示する企業がこの⼀年で急増
しています。開示範囲は[全訳]型か[狭義+参考]
136
181
2013/9
131
2012/9
111
173
2011/9
115
155
型のいずれか2択の状況です。2015年は例年に比
べ多くの企業が[狭義+参考]型で開示をおこない、
0
175
429
399
開示範囲と推移
388
100
200
300
400
500
狭義+参考
狭義+事報+FS+注記+参考 *FS:計算書類
開示範囲は[全訳]型が引き続き半数を占めている
600
(社)
65 82 75 75
2013/9
58 82 66 66
2012/9 57 81 61 64
英文決算短信を開示する企業は増加しています。
370
2014/9
2011/9 45 92 66 65
状況です。2015年は[全訳]型のみならず[サマ]型
と[サマ+FS]型の伸びが目⽴ちます。
統計開始以来初めて[全訳]型を超えました。
この⼀年の動き
13
10%
開始
128社
98
23%
77%
98社(77%)が[狭義+参考]型、13社(10%)が[全
訳]型となっており、新たに作成を開始したグループには「ス
7%
25%
開始
97社
9%
モールスタート」と呼ぶべき強いトレンドがみられました。
5
5%
狭義+参考
狭義+事報+FS+注記+参考
開示 (N=948)
200
400
FS
サマ+FS
サマ+定性+FS+注記
948
441
875
420
419
347
821
796
742
600
800
サマ
サマ+FS+注記
1000
*サマ:サマリー
FS:財務諸表
英文決算短信を開示している948社中、97社(9%)が
33
新たに英文決算短信の作成を開始しました。[全訳]型が
34%
24社(25%)である⼀方、XBRLタクソノミをフル活用した
17
タイプである[サマ][サマ+FS][FS]型を合計すると57社
18%
FS
サマ+FS
サマ+定性+FS+注記
0
487
この⼀年の動き
7
24
英文招集通知を開示している549社中、128社(23%)
が新たに英文招集通知の作成を開始しました。そのうち、
開示 (N=549)
2014
0.0
年間の動きについて概説します。
開示
31.7%
30.0
サマ
サマ+FS+注記
(59%)にのぼり、スタートアップにXBRLタクソノミを有効利
用している印象を受けます。
2015年9月 財翻 調べ
本件に関するお問い合わせ:藤田(03-5408-9515)
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