嚥下障害と誤嚥性肺炎

■■ 嚥下障害と誤嚥性肺炎 ■■
栄養科 中曾根 由愛
私たちは食事をするとき、食べ物を見て口に入れ、噛んで飲み込みやすくしてから胃へ送り込みます。この
うち“飲み込んで胃に送り込む”動作を“嚥下(えんげ)”といいます。そして、この過程に問題があり、食
事中にむせたり、うまく飲み込むことができなくなる状態が「嚥下障害」です。嚥下障害を放っておくと、食
べ物や飲み物を充分に摂れず「栄養障害」や「脱水」を引きおこす危険があります。また、飲み込んだものが
気管に入る「誤嚥」のリスクにもなります。誤嚥によって食べ物や唾液と共に細菌が気管に入り込むことで発
症するのが「誤嚥性肺炎」です。肺炎のきっかけにつながる嚥下障害と誤嚥に注意し、予防を心がけましょう。
●このような症状
このような症状がみられる
症状がみられる場合
がみられる場合、
場合、嚥下障害の
嚥下障害の可能性が
可能性が考えられます
・物を飲み込みにくい
・食べ物が口からこぼれる
・口が渇く
・飲み込んだ後に声が変わる
・飲み込むときに痛みや苦痛がある
・飲み込んでも食物が口の中に残る
・食べるのに時間がかかる
・食事中にむせたり、咳き込んだりする
●こんな食感
こんな食感には
食感には気
には気をつけましょう
・ボロボロ → ばらけやすい
例)ごはん粒、そぼろなど
・パサパサ → ぱさつきやすい
例)パン、いも類など
・サラサラ → むせやすい
例)水、お茶など
・ペラペラ → はりつきやすい
例)のり、わかめなど
●飲み込みやすくするポイント
みやすくするポイント
①食材にあん風のトロミをつけて、口の中でばらけるのを防ぐ。
②ゼラチンなどで固める。口の中でばらけることなく、ツルンとして、のどごしがよい。
③マヨネーズやドレッシングなどの油性のソースで食材をまとめる。
④卵や小麦粉などのつなぎを、加熱前のひき肉に混ぜてまとまりをよくする。
⑤お茶などの液体にはトロミをつけて、むせを防ぐ。
⑥適度な水分を含ませ、ぱさつきを防ぐ。
三宿病院では栄養指導も行っていますので、食事が気になる方は診察時にご相談下さい。
お知らせ
● ノルディックウォーク教室
平成 27 年
2 月 14 日(土) 14
14:00~ (第
(第 2 土曜日)
曜日)
● ロコモ体操教室
講師
帝京平成大学 健康メディカル
健康メディカル学科
メディカル学科 教授 渡會 公治
平成 27 年
場所
2 月 18 日(水) 17:
17:30 ~ 18:
18:30 (第 3 水曜日)
水曜日)
クリスタルスポーツクラブ世田谷
クリスタルスポーツクラブ世田谷(
世田谷(三宿病院すぐそば
三宿病院すぐそば)
すぐそば) ※施設利用料 540 円
※毎週水曜日クリスタルスポーツ
毎週水曜日クリスタルスポーツ世田谷
クリスタルスポーツ世田谷では
世田谷ではロコモ
ではロコモ体操教室
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体操教室を開催しております
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