第185回信用保証利用企業動向調査

平成 27 年 7 月 31 日
第185回
信用保証利用企業動向調査
（平成２7年4～6月期実績、平成２７年7～9月期見通し）
「県内信用保証利用企業の景況は改善しており、
今後も改善の動きが見られます」
生産・売上
建設業以外で改善しており、特に小売業・サービス業で大幅に改善しました。
採算
サービス業・小売業で大幅に改善しましたが、その他の業種で悪化しました。
資金繰り
借入難易感
小売業・サービス業で改善しましたが、建設業・製造業で悪化しました。
サービス業・小売業で改善しましたが、その他の業種で悪化しました。
福岡県信用保証協会（本所：福岡市博多区会長：牛尾長生）は、株式会社日本政
策金融公庫（本店：東京都千代田区代表取締役総裁：細川興一）と共同で、福岡県
信用保証協会をご利用いただいている中小企業に対し、景況・金融動向を把握するた
め、四半期毎にアンケートを実施のうえ発表しています。
なお、次回の発表は平成27年11月を予定しています。
— 今回の調査 —
【調査時点】平成27年6月中旬
【調査対象】 1,539企業
【有効回答数】
359企業（回答率23.3%）
【調査方法】封書によるアンケート調査
■お問い合わせ先
保証統括部保証企画課中田・伊藤電話０９２（４１５）２６０９
URL：http://www.fukuoka-cgc.or.jp/
Mail：h-suisin＠fukuoka-cgc.or.jp
概況
総合DIの推移
コメント
～全国・福岡ともに景況は改善～
今期調査（平成27年4～6月期）による景況動向指数は、全国値では、生産・売上DI、採算DI、資金繰りDI、
借入難易感DIの全てで改善しました。福岡では、生産・売上DIで12.0ポイント、採算DIで0.9ポイント改善したのに対し、
資金繰りDIで2.8ポイント、借入難易感DIで1.4ポイント悪化しました。
来期予測について、全国、福岡ともに借入難易感DI以外で改善する見込となっています。
福岡
全国
20.0
20.0
生産・売上
生産・売上
採算
10.0
採算
10.0
資金繰り
資金繰り
借入難易感
借入難易感
0.0
0.0
▲ 10.0
▲ 10.0
▲ 20.0
▲ 30.0
25
4～6
▲ 20.0
25
25
26
7～9 10～12 1～3
26
4～6
26
26
27
7～9 10～12 1～3
27
4～6
来期
予測
25
4～6
25
7～9
25
10～12
26
1～3
26
4～6
26
7～9
26
10～12
※景気動向指数ＤＩ（Diffusion Index）とは・・・
景気動向指数DIとは、景気の現状と先行きを予測する動向指数で、アンケート調査において、前期に
比べ、「増加（または、好転、容易）」と回答した企業割合から、「減少（または、悪化、困難）」と回答し
た企業割合を差し引いた数値から、季節的な変動要因（季節調整値）を控除した数値です。
TOPICS（創業者支援のご案内）
福岡県信⽤保証協会では、地⽅創⽣の⼀環として、創業者⽀援を⾏っています。
創業後間もない皆さまの経営⽀援を⽬的として、中⼩企業診断⼠を無料で
派遣しますので、ぜひご活⽤ください。
保証協会が実施する経営⽀援（専⾨家派遣）
（※1）業務連携とは、関係機関と保証協会が覚書等を締結し、創業者⽀援を⾏う仕組みです。
（※2）創業後間もない皆さま以外も対象となります。
詳しくはお問い合わせください。
【お問い合わせ先】保証統括部創業・経営支援統括課 ☎０９２－４１５－２６０４
27
1～3
27
4～6
来期
予測
生産・売上DI
～建設業以外改善し、特に小売業・サービス業で大幅に改善～
コメント
業種別では、前期実績に比べ小売業で34.2ポイント、サービス業で33.9ポイント、製造業で6.9ポイント、卸売業で0.8ポイントと
ほとんどの業種で改善しており、建設業のみ2.9ポイント悪化しました。
来期予測では、全ての業種で改善する見込みとなっています。
全国と福岡県の生産・売上DIの総合
福岡県の生産・売上DI推移（業種別）
30.0
20.0
20.0
10.0
10.0
0.0
▲ 10.0
0.0
▲ 20.0
▲ 10.0
福岡
全国
▲ 30.0
▲ 20.0
25
4～6
製造業
▲ 30.0
建設業
卸売業
▲ 40.0
小売業
サービス業
▲ 50.0
25
4～6
25
7～9
25
10～12
26
1～3
26
4～6
26
7～9
26
10～12
27
1～3
27
4～6
来期
予測
25
25
26
7～9 10～12 1～3
福岡
総
合
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
26
4～6
前期予測
2.4
8.2
7.2
5.0
▲ 6.9
▲ 4.7
26
26
27
7～9 10～12 1～3
今期実績
▲ 5.5
▲ 7.2
▲ 2.7
▲ 24.4
▲ 6.7
5.3
27
4～6
来期
予測
来期予測
13.6
18.0
15.8
12.1
11.3
7.9
採算DI
コメント
～サービス業・小売業で大幅に改善したが、その他の業種で悪化～
業種別では、前期実績に比べサービス業で21.6ポイント、小売業で18.1ポイント改善した一方で、建設業で8.7ポイント、製造業
で7.4ポイント、卸売業で5.3ポイント悪化しました。
来期予測では、全ての業種で改善する見込みとなっています。
福岡県の採算DI推移（業種別）
全国と福岡県の採算DIの総合
20.0
20.0
製造業
福岡
建設業
10.0
10.0
全国
卸売業
小売業
0.0
サービス業
0.0
▲ 10.0
▲ 10.0
▲ 20.0
▲ 20.0
▲ 30.0
25
4～6
▲ 30.0
▲ 40.0
▲ 50.0
25
4～6
25
7～9
25
10～12
26
1～3
26
4～6
26
7～9
26
10～12
27
1～3
27
4～6
来期
予測
25
25
26
7～9 10～12 1～3
福岡
総
合
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
前期予測
▲ 5.0
▲ 2.3
0.3
▲ 9.5
▲ 8.8
▲ 7.8
26
4～6
26
26
27
7～9 10～12 1～3
今期実績
▲ 15.2
▲ 17.2
▲ 14.7
▲ 35.8
▲ 14.8
1.5
27
4～6
来期
予測
来期予測
3.9
▲ 0.9
6.5
▲ 6.2
8.2
9.3
資金繰りDI
～小売業・サービス業で改善したが、建設業・製造業で悪化～
コメント
業種別では、前期実績に比べ小売業で27.8ポイント、サービス業で9.7ポイント改善した一方で、建設業で21.7ポイント、
製造業で7.9ポイント悪化し、卸売業で横ばいとなりました。
来期予測では、製造業以外で改善する見込みとなっています。
福岡県の資金繰りDI推移（業種別）
全国と福岡県の資金繰りDIの総合
10.0
10.0
製造業
建設業
5.0
福岡
卸売業
0.0
全国
0.0
小売業
サービス業
▲ 5.0
▲ 10.0
▲ 10.0
▲ 15.0
▲ 20.0
▲ 20.0
25
4～6
▲ 25.0
▲ 30.0
▲ 35.0
▲ 40.0
25
4～6
25
7～9
25
10～12
26
1～3
26
4～6
26
7～9
26
10～12
27
1～3
27
4～6
来期
予測
25
25
26
7～9 10～12 1～3
福岡
総
合
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
26
4～6
前期予測
▲ 14.4
▲ 15.3
▲ 3.7
▲ 13.2
▲ 22.7
▲ 23.2
26
26
27
7～9 10～12 1～3
今期実績
▲ 13.8
▲ 14.8
▲ 17.7
▲ 20.3
▲ 9.6
▲ 5.1
27
4～6
来期
予測
来期予測
▲ 8.3
▲ 15.5
▲ 12.1
▲ 11.5
5.0
▲ 1.1
借入難易感DI
～サービス業・小売業で改善したが、その他の業種で悪化～
コメント
業種別では、前期実績に比べサービス業で17.4ポイント、小売業で12.9ポイント改善した一方で、建設業で14.9ポイント、
卸売業で11.0ポイント、製造業で0.6ポイント悪化しました。
来期予測では、卸売業、サービス業で改善、その他の業種で悪化する見込みとなっています。
福岡県の借入難易感DI推移（業種別）
全国と福岡県の借入難易感DIの総合
10.0
10.0
福岡
全国
0.0
0.0
▲ 10.0
▲ 10.0
▲ 20.0
25
4～6
製造業
建設業
▲ 30.0
卸売業
小売業
サービス業
▲ 40.0
25
4～6
25
7～9
25
10～12
26
1～3
26
4～6
26
7～9
26
10～12
27
1～3
27
4～6
来期
予測
25
25
26
7～9 10～12 1～3
福岡
総
合
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
前期予測
▲ 11.0
▲ 13.3
▲ 8.6
▲ 9.6
▲ 10.8
▲ 12.8
26
4～6
26
26
27
7～9 10～12 1～3
今期実績
▲ 5.4
▲ 6.6
▲ 9.5
▲ 15.8
4.2
4.7
27
4～6
来期
予測
来期予測
▲ 6.9
▲ 9.1
▲ 10.4
▲ 8.7
▲ 12.2
7.9
特別調査（信用保証協会について）
～信用保証協会の利用メリット、保証料の負担等について～
コメント
①信用保証協会を利用した企業の約9割がメリットを感じており、メリットの上位３項目は「融資が受けやすくなった」、
「無担保で借入ができた」、「長期の借入ができた」となっています。
②保証料の負担感については、保証料が「高い」、「やや高い」と回答した企業の割合が66％と高くなっています。
③信用保証協会を利用した際の借入金利については、信用保証協会を利用せずに借入した場合に比べて「変わらない」、
「高い」と回答した企業が4割を超えています。
④自社の保証料率、保証料の支払い方法については、半数以上の企業が「理解していた」と回答しています。
⑤保証料を算定する際に評価してほしい項目としては、「事業計画・経営改善計画の内容」、「経営者の資質・意欲」、
「担保の有無」と回答する企業が多く、自社の経営や事業内容に関する項目を重視してほしいという要望が多くなっています。
①信用保証協会のメリット（その他と回答したものは除く）
※複数回答のため、合計は100を超える
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
構成比（％）
60.0
利用
メリッ
トなし
10%
50.0
40.0
30.0
利用
メリッ
トあり
90%
20.0
10.0
0.0
融資が受け
やすくなった
無担保で
借入ができた
長期の借入が
できた
保証人無しで
借入ができた
迅速に融資が
受けられた
低金利で
借入ができた
融資枠を増やす
ことができた
複数の借入を
一本化できた
②保証料の負担について
製造業
構成比（％）
建設業
卸売業
小売業
サービス業
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
高い
やや高い
妥当
③信用保証協会を利用した際の借入金利
やや安い
安い
金利と保証料の
内訳が分からない
特に意識
していない
④保証料率の適用区分及び保証料の支払方法の認識
高い
17%
どちらとも
言えない
20%
分からない
35%
理解してい
なかった
22%
変わらな
い
低い
28%
20%
理解していた
58%
⑤保証料を算定する際に評価・考慮してほしい項目
※複数回答のため、合計は100を超える
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
構成比（％）
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
事業計画・
経営改善計画の内容
経営者の
資質・意欲
担保の有無
事業基盤
（安定した取引先
の有無）
借入目的が
設備の増設・入替等
であること
借入期間が
短期であること
借入金額が
少額であること
技術・知的財産
その他

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