管路施設耐震診断調査業務委託特記仕様書 1. 特記仕様書の適用範囲 (1)本仕様書は、堺市上下水道局が発注する管路施設耐震診断調査業務(27-1)に適用する。 (2)本業務は、別に定める「管路施設耐震診断調査業務委託一般仕様書」及び「管路施設調査工 一般仕様書」に従い施行しなければならない。ただし、本特記仕様書は、前記一般仕様書に優 先するものとする。 2. 業務の対象 項 目 計 条 件 履行期間 契約締結日から平成 28 年 3 月 31 日まで 履行場所 別途位置図のとおり 報告書作成 有 設計協議 中間打合せ 3 回 調査対象管路の 詳 設 布設工法及び延長 開削工法(1,200 ㎜未満) 1,059 m 開削工法(1,200 ㎜以上) 2,018 m 開削工法(ボックスカルバート・開きょ)【現場打ち】 1,019 m 推進工法(刃口・小口径) 552 m 細 推進工法(中大口径) 3,720 m 診 シールド工法 1,201 m 断 調査対象管路 雨水・汚水共 管路電子化情報 有 耐震計算 レベル1及び2地震動 耐震診断 63 断面,マンホール 63 箇所 3. 主な積算基準書 本業 務 に 適用 し て いる 主な 積 算 基準 書 は 、平 成27年 度 下水 道 用 設計 標準 歩 掛 表( 公益 社 団 法人 日 本 下水 道 協 会) であ る 。 4. 適用 単 価 平成27年2月の設計業務委託等技術者単価を適用する。 5. 準拠する図書 本業務は、下記に掲げる最新版図書を参考にして行うものとする。 (1)堺市の下水道構造標準図 (2)堺市の道路埋設標準定規 (3)下水道施設の地震対策マニュアル(日本下水道協会) (4)下水道施設の耐震対策指針と解説( 〃 ) (5)下水道施設耐震計算例-管路施設編-( 〃 ) (6)下水道施設耐震計算例-処理場・ポンプ編-( 〃 (7)下水道マンホール安全対策の手引き(案)( ) 〃 ) (8)下水道管路施設の各種対策工設計要領書(発注者との協議により使用) 6. 業務内容 6.1 準備(業務計画) 業務履行に際して作業計画を立案し、業務計画書(安全計画書を含む。)を作成すること。 また、調査の際、警察・道路管理者等の許可を得る必要がある場合は、その手続きを行うこと。 6.2 業務内容(詳細診断) 作 作業項目 区 分 業 内 作 容 業 の 範 囲 1.基礎調査 1-1 管路情報収集・整理 耐 震 計 算 に 必 要 な 1-2 地盤情報収集・整理 1-3 現地踏査 1-4 現地調査 資料収集・整理 現場状況の調査 竣工図書・設計図書・老朽度調査記録等に基づ く構造諸元・埋設環境の整理 土質資料からの地盤諸元の整理 土地利用、道路状況 マ ン ホ ー ル 内 部 の 耐震計算を行うマンホール内部(管口を含む。) 調査 の目視観察、マンホール形状・深さの測定 基礎調査で収集した資料等に基づき、耐震計算 2.条件設定 を実施するための条件を設定 詳細診断 基礎調査に基づく耐震計算、施設ごとの耐震性 能の定量的評価 液状化の判定、マンホールの浮き上がり及び目 地開口量の検討、マンホールと管きょの接続部 3.耐震 計算に よる性 能 の 定量的評価 及び管きょと管きょの継手部の計算(地震動に (レベル 1 及び よる屈曲角・抜出し量及び地盤の永久ひずみに レベル 2 の場合)よる抜出し量)、管きょ本体の計算、マンホー ル本体の計算、側方流動の検討、液状化層厚と 沈下量(沈下に伴う屈曲角・抜出し量等)、地 盤急変化部・急曲線等の特殊条件における計算 4.耐震 補強必 要箇所 の 抽 補強すべきマンホール及び管路、具体的な部 出 位、補強内容の抽出・整理 5.耐震補強対策の検討 5-1 耐震対策の概略検討 5-2 耐 震対 策 の概 算 工 事 費算出 補強方法・補強構造 の選定 概算工事費の算出 屈曲角、抜出し、耐力(強度)、液状化時の浮 上・沈下等に対する耐震補強方法・耐震補強構 造の立案と概略比較による選定 耐震補強方法・耐震補強構造に対する概算工事 費の算出 ※ 耐震対策事業計画の作成は本業務に含まない。 基礎調査の内容、耐震診断結果、耐震補強方 6.照査 法・耐震補強構造の選定結果、概算工事費、詳 細設計の箇所・内容に関する妥当性 検討概要、基礎調査、診断結果・計算書、耐震 7.報告書作成 補強方法・耐震補強構造の検討、概算工事費、 詳細設計の箇所・内容、追加調査の内容等 8.設計協議 発注者との協議 診断内容の協議 6.3 現地調査 (1)調査結果は「人孔内調査記録表」により調査報告書を作成し提出すること。 (2)受注者は、作業に必要な道路使用許可申請を行い、許可条件を厳守して安全対策を講じな ければならない。 (3)受注者は、酸 素 欠 乏 ・硫 化 水 素危 険 作 業主 任者 技 能 講習 終 了 証等 、本 業 務 に必 要 な 資 格証 の 写しを監督員に提出しなければならない。 6.4 打合せ協議 監督員との協議は(初回、中間 3 回、最終)とする。また、関係部局及び警察等との協議 については必要時に同席する。協議内容は、打合せ議事録として提出する。 7. 資料の貸与 本業務では、下記の図書・資料類を受注者に対して契約工期の期間貸与する。図書・資料類等 で不足のものがある場合は、速やかに監督員に報告すること。貸与された資料は他業務等へ転用 することを禁じる。また、貸与期間内であっても発注者が返却を要望した場合は速やかに対応す ること。 (1)下水道台帳データ (2)管路施設竣工図 (3)堺市内で過去に実施した地質調査報告書 (4)その他、必要と思われる図書類・資料類(協議による) 8. 提出図書 (1)業務計画書 A4 又は A3・1 部 (2)報告書 A4・3 部 (3)計算書 A4 又は A3・3 部 (4)資料集 〃 (5)耐震診断結果図(縮尺は協議による) 3部 (6)上記(2)、(3)、(4)、(5)の電子データ CD 又は DVD・1 式 (7)打合せ議事録 (8)月報 1部 〃 (9)その他監督員が指示するもの 9. その他の事項については、監督員と十分な協議を行いその指示に従うこと。
© Copyright 2024 ExpyDoc