意見書案第14号 「平和安全保障関連法」の廃止を求める意見書について

意見書案第14号
「平和安全保障関連法」の廃止を求める意見書について
上記の意見書案を別紙のとおり、会議規則第14条の規定により提出する。
平成27年11月30日
取手市議会議長
佐
藤
隆
治
殿
提出者
取手市議会議員
鈴木
潔
〃
池田
慈
〃
川又
貞男
〃
飯島
悠介
〃
石井めぐみ
「平和安全保障関連法」の廃止を求める意見書(案)
本年9月 19 日、安倍政権の下で“強行採決”され“成立”した「平和安全保障関連法(以
下、安保法制)」は、憲法9条が禁じる海外での武力行使を可能とするもので、明らかに憲
法違反です。また、憲法解釈を 180 度くつがえした閣議決定に基づいた違憲立法は、内閣
と国会による立憲主義の否定であり、断じて認めることはできません。
この安保法制が発動されれば、日本は海外で戦争する国になり、自衛隊は海外で殺し殺
されることになり、日本自体が武力紛争の当事者となって、
「平和安全」とはまったく逆の
事態を招くことになります。昨今のテロ事件でも、テロをなくすためには軍事作戦の強化
ではなく、国際社会が一致した、平和的解決への取り組みこそが求められます。
安保法制に対しては、国会審議の段階で、憲法学者をはじめ、さまざまな分野の人びと
から反対の声が上がりました。また国会前での集会も、各界・各層の方々が立場の違いを
超え、これまでにない取り組みが行われてきました。世論調査でも8割が政府の説明は不
十分と答えています。にもかかわらず、全国の人びとの強い反対の声を国会内の数の力で
踏みにじった採決は、主権在民と民主主義を壊す暴挙であり、正当性を欠くものです。安
保法制が強行された今でも、
「憲法壊すな、9条守れ」の声は、全国各地で日を追うごとに
大きく広がってきています。
取手市議会では、2015 年9月議会において、「安全保障法制改定関連法案」の撤回・廃
案を求める意見書が可決されました。この可決を尊重し、平和を願う立場から安保法制の
廃止を求めます。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成27年12月
日
茨城県取手市議会
提出先
衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、外務大臣、防衛大臣、法務大臣
内閣法制局長官