割増賃金

( 18)
( 19)
直前総 まとめゼ ミ
労働基 準法
2 週 2 日の所定休日を定める事業場で,その 2 日とも休日労働をさせた場合,労
割増賃金
平 19,22,23,25
6肢
働基準法上,休日労働に関し,3 割 5 分以上の割増賃金の支払が必要とされるの
は,そのうちの 1 日のみである。
3 休日労働が 8 時間を超えても,時間外労働に係る割増賃金を支払う必要はない。
割増賃金率
4 違法に時間外又は休日の労働を行わせた使用者であっても,割増賃金の支払義
(1) 使用者が,法 33 条(災害等による臨時の必要がある場合の時間外労働等)又は法 36
務はある。
条 1 項(時間外及び休日の労働)の規定により労働時間を延長し,又は休日に労働させ
5 派遣先の使用者が,派遣中の労働者に時間外労働等を行わせたときは,派遣元
た場合においては,その時間又はその日の労働については,通常の労働時間又は労働日
の使用者が当該時間外労働に係る割増賃金を支払わなければならない。また,
の賃金の計算額の 2 割 5 分以上 5 割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率
派遣先の時間外労働等が法令又は派遣契約に違反する場合であっても,派遣元
(政令により,時間外労働→ 2 割 5 分以上,休日労働→ 3 割 5 分以上とされている)
に支払義務がある。
で計算した割増賃金を支払わなければならない。ただし,当該延長して労働させた時間
が 1 カ月について 60 時間を超えた場合においては,その超えた時間の労働については,
通常の労働時間又は通常の労働日の賃金
通常の労働時間の賃金の計算額の 5 割以上の率で計算した割増賃金を支払わなければ
割増賃金の基礎となる賃金(1 時間当たりの賃金)の計算方法は次のとおり(主なもの)。
ならない。
①
※:政令は,労働者の福祉,時間外又は休日の労働の動向その他の事情を考慮して定め
②
られる。
時給制の場合…その金額を用いる
日給制の場合…その金額を 1 日の所定労働時間数(日によって所定労働時間数が異な
る場合には,1 週間における 1 日平均所定労働時間数)で除した金額を用いる
1 60 時間を超える場合の 1 カ月の起算日は,就業規則等において起算日の定めが
③
ない場合には,賃金計算期間の初日を起算日とするものとして取り扱われる。
2 1 カ月について 60 時間を超える時間外労働は,法定休日以外の休日(
「所定休日」
)
に行った時間外労働は含めるが,法定休日の労働時間は含めないで計算する。
(2) 使用者が,午後 10 時から午前 5 時までの間において労働させた場合においては,そ
の時間の労働については,通常の労働時間の賃金の計算額の 2 割 5 分以上の率(法律
月給制の場合…その金額を月における所定労働時間数(月によって所定労働時間数が
異なる場合には,1 年間における 1 月平均所定労働時間数)で除した金額を用いる
④
出来高払制その他の請負制によって定められた賃金…その賃金算定期間(賃金締切日
がある場合には,賃金締切期間)において出来高払制その他の請負制によって計算され
た賃金の総額を当該賃金算定期間における,総労働時間数で除した金額を用いる
時間給
時間給
により定められている)で計算した割増賃金を支払わなければならない。
①
割増賃金を支払う場合
時間外労働
割増賃金率
2 割 5 分以上(1 カ月について 60 時間を超える
場合は,5 割以上 ※ 1 )
②
③
④
休日労働
3 割 5 分以上
法定労働時間内の深夜労働
2 割 5 分以上
時間外労働が深夜に及んだ場合〔①+③〕 5 割以上(1 カ月について 60 時間を超える場合
は,7 割 5 分以上 ※ 2 )
⑤
休日労働が深夜に及んだ場合〔②+③〕
6 割以上
※ 1:中小事業主の事業は,当分の間,2 割 5 分以上
※ 2:中小事業主の事業は,当分の間,5 割以上
日給,週給,月給
出来高給
日給,週給,月給
所定労働時間数
賃金の総額
総労働時間数
1 日給制,月給制の労働者の場合であっても,時間外労働をさせた場合に支払う
賃金は,通常の労働時間の賃金の計算額の 2 割 5 分だけを支払えばよいのでは
なく,通常の賃金に割増賃金を加えて支払われるべきものである。
2 出来高払制その他の請負制による労働者に時間外労働をさせた場合に支払う割
1 時間外労働が引き続き翌日の所定労働時間に及んだ場合は,翌日の所定労働時
間の始期までの超過時間に対して割増賃金を支払えば足りる。
増賃金は,時間外労働に対する時間当たりの通常賃金部分は,出来高給等とし
て支払われる賃金総額に既に含まれていると考えられるため,通常の労働時間
の賃金の計算額の 2 割 5 分以上の部分だけを支払えばよい。
(60)
(61)
直前総 まとめゼ ミ
労働者災 害補償保 険法
平均定期給与額,平均給与額
給付基礎日額
平 19,21,25
14肢
法8条の給付基礎日額
(1) 原
(1) 年度ごとの平均給与額
4
5
6
7
8
年
度
9
10
11
12
1
2
3
則
給付基礎日額は,労働基準法 12 条の平均賃金に相当する額である。この場合におけ
毎月勤労統計調査
毎月定期的に支払われる給与の労働者 1 人当たりの額
る算定事由発生日は,①「負傷もしくは死亡の原因である事故が発生した日」,又は②
平均定期給与額
「診断によって疾病の発生が確定した日」とされている。
<給付基礎日額に係る算定事由発生日>
4 月~翌年 3 月までの平均定期給与額の合計÷ 12
死
亡
事故が発生した日
負
傷
診断によって発生が確定した日
疾
病
年度ごとの平均給与額
(2) 四半期ごとの平均給与額
障害・死亡
四半期
4
5
四半期
6
7
毎月勤労統計調査
算定事由発生日
8
四半期
9
10
11
四半期
12
1
2
3
毎月定期的に支払われる給与の労働者 1 人当たりの額
平均定期給与額
(2) 特例措置
労働基準法の平均賃金に相当する額を給付基礎日額とすることが適当でないと認めら
4 月~ 6 月までの平均定期給与額の合計÷ 3
れるときは,厚生労働省令で定めるところにより,政府(「所轄労働基準監督署長」)が
算定する額を給付基礎日額とすることとされている。
<給付基礎日額の算定の特例>
7 月~ 9 月までの平均定期給与額の合計÷ 3
四半期ごとの平均給与額
10 月~ 12 月までの平均定期給与額の合計÷ 3
原則=労働基準法 12 条の平均賃金に相当する額を給付基礎日額とする
例外= 政府 が算定する額を給付基礎日額とする
保険者
労働基準監督署長
① 保険給付(二次健康診断等給付を除く)
② 労災就学等援護費
③ 特別支給金
④ 休業補償特別援護金
1 月~ 3 月までの平均定期給与額の合計÷ 3
(62)
(63)
直前総 まとめゼ ミ
労働者災 害補償保 険法
(2) 年齢階層別の最低・最高限度額
法 8 条の 2 の休業給付基礎日額
療養を開始した日から起算して 1 年 6 カ月を経過した日以後の日である場合におけ
(1) スライド制
①
四半期ごとの平均給与額が,算定事由発生日の属する四半期の平均給与額の 100
分の 110 を超えるか,又は 100 分の 90 を下るに至った場合(10 パーセントを超え
る休業給付基礎日額には,年齢階層別の最低・最高限度額が適用される。
※:年齢階層別の最低・最高限度額を適用する場合の被災労働者の年齢は,休業(補償)
給付を支給すべき事由が生じた日の属する四半期の初日における年齢でみる。
て変動した場合)に,スライド制が適用される(初回の場合)。
②
スライド制の適用により,休業給付基礎日額が改定されるのは,平均給与額が
10 パーセントを超えて変動した四半期の翌々四半期からである。
<最低・最高限度額の適用に係る四半期の初日における年齢>
9/6
1/1
3/6 4/1
7/1
10/1
ex:8 条= 3,800 円
自動変更対象額= 3,930 円
①
③
④
⑤
△
5/10
(50 歳)
(51 歳)
51 歳
⑥
⑦
⑧
⑨
49 歳
⑩
①に対し 10 %を
超えて変動
8 条= 8 条の 2
最低・最高限度額の適用あり
<スライドの適用あり>
8 条×スライド率= 8 条の 2
8 条の 2 ≧ 自動変更対象額となればよい。
<スライドの適用なし>
最低・最高限度額の
適用なし
△
算定事由発生
ex:5 月 11 日生まれ(50 歳)
四半期の初日における年齢
したがって,
8 条<自動変更対象額でも可
3,930 円 = 3,930 円
1月1日
49 歳
4月1日
49 歳
7 月1日
50 歳
10 月 1 日
50 歳
1月1日
50 歳
8 条× 115 %= 8 条の 2
4月1日
50 歳
3,800 円× 115 %= 4,370 円≧ 3,930 円
7月1日
51 歳
10 月 1 日
51 歳
8 条≧自動変更対象額
3,800 円 = 3,800 円 < 3,930 円
10/1
50 歳
▽翌々四半期の初日から改定
②
7/1
△
変動を生じた四半期の
▲
4/1
5/10
算定事由発生日
④の時点のスライド率= 15 %
四半期
1/1
1年6カ月
<休業給付基礎日額のスライド適用>
(有効)
1 スライド制を適用するときは,厚生労働省令において作成する「毎月勤労統計」
に基づく平均給与額が用いられる。
2 年齢階層別の最低・最高限度額を定めるときは「賃金構造基本統計」が用いら
れる。
(64)
(65)
直前総 まとめゼ ミ
労働者災 害補償保 険法
(2) 年齢階層別の最低・最高限度額
法 8 条の3の年金給付基礎日額
①
(1) スライド制
①
算定事由発生日の属する年度の翌々年度の 8 月以後の分として支給する年金たる
保険給付については,スライド制が適用される。
②
この場合には,法 8 条の給付基礎日額に年金たる保険給付を支給すべき月の属する
年度の前年度(当該月が 4 月から 7 月までの場合は,前々年度)の平均給与額を算定
事由発生日の属する年度の平均給与額で除して得た率を基準として厚生労働大臣が定
年金給付基礎日額には,年金たる保険給付が支給される最初の月から年齢階層別の
最低・最高限度額が適用される。
②
年金給付基礎日額に係る年齢階層別の最低・最高限度額の適用は,傷病(補償)年
金・障害(補償)年金については,受給権者の 8 月 1 日における年齢で,遺族(補償)
年金では,死亡した被災労働者が生存していると仮定したときの 8 月 1 日における年
齢で適用する。
1 年金給付基礎日額のスライドは,完全自動賃金スライドであるため,変動率の
める率を乗じることとなる。
多少を問わず算定事由発生日の属する年度の翌々年度の 8 月からスライド制が
適用される。
<年金給付基礎日額のスライド適用>
3/4
①年度
3/4
②年度
3/4
③年度
④年度
8月
7月 8月
▲
算定事由発生
3/4
3/4
⑤年度
7月 8月
算定事由発生日の属する年度の翌々年度の 8 月以後に支給すべき事由が生じた一時金
②
給付の算定の基礎となる給付基礎日額は,年金給付基礎日額と同様の方法により,スラ
①
スライド率
イド制が適用される。
③
※:算定事由発生日の属する年度の翌々年度の 8 月以後に葬祭料・葬祭給付を支給すべ
①
スライド率
算定事由発生年度
その他
(1) 一時金の給付基礎日額
④
き事由が生じた場合には,葬祭料・葬祭給付を遺族補償一時金・遺族一時金とみなし
①
て,その額の算定の基礎として用いる給付基礎日額について,スライド制が適用され
スライド率
の翌々年度の7月まで
算定事由発生年度の翌々年度の 8 月以後
る。
(2) 特別加入者の給付基礎日額
特別加入者の給付基礎日額については,年齢階層別の最低・最高限度額は適用されな
<スライドの適用なし>
(8 条⇒最低・最高限度)
<スライドの適用あり>
い。
(8 条×スライド率⇒最低・最高限度額)
= 8 条の 3
= 8 条の 3
(3) 端数処理
給付基礎日額に 1 円未満の端数があるときは,これを 1 円に切り上げる。
*最低限度額に 3,930 円を下回るものはない
⇒ 8 条<自動変更対象額でも可
1 「一時金の給付基礎日額」,「特別加入者の給付基礎日額」については,いずれ
も,スライド制は適用されるが,年齢階層別の最低・最高限度額は適用されな
い。