6 東京タップウォータープロジェクト

6 東京タップウォータープロジェクト
~くらしを支える東京水~
当局は、これまで安全でおいしい水をつくり届ける
ため、様々な取組を進めてきました。例えば、東京の
道水質モニター」を、平成25年度から実施してい
ます。これまで約2,000名のモニターの方にセルフ
しかし、水道水に対する不安や不満をお持ちの方も
いらっしゃいます。「東京タップウォータープロジェ
クト(注1)」では、安全でおいしい水を「つくり・届
ける、伝える」施策を一層推進し、
「環境や家計にや
⑶ 水道水の様々な価値のPR
「安全でおいしい水」であることに加え、「環境に
やさしい」、「家計にやさしい」、「生活にかかせな
水源の約8割を占める利根川水系の浄水場に高度浄水
処理を100パーセント導入し、飲み水としての水道水
に対するお客さまの満足度が大きく向上しました。
チェックしていただいた結果、約7割の方の水道水
質に対する満足度が向上するなどの結果が得られま
した。
い」といった視点から水道水の価値を分かりやすく
お伝えしています。
ア 「環境にやさしい」
さしい」ことや「生活にかかせない」といった視点
から、水道水の良さを実感していただくこと(「伝わ
る」
)を意識した施策を実施し、お客さまに水道水へ
ボトル水の製造や輸送にかかるエネルギーと比
べて、水道水をつくり、届けるエネルギーは約
1,000分の1と、環境への影響がはるかに少ない
ことをPRしています(注2)。
イ 「家計にやさしい」
水道水は高品質でありながら、1リットル当た
り約0.2円(平成26年度給水原価決算値)と安価
であり、家計にやさしいことをPRしています。
ウ 「生活にかかせない」
水道水を飲むことによる水分補給はもとより、
手洗い、うがいをすることが感染症予防に効果的
であることや、料理や風呂、洗濯にも欠かすこと
ができないこと、さらに、耐震強化された施設や
管路によって、震災時にも水の持続的な利用が可
能であること等、いつも身近にあってくらしを支
えていることをお客さまに再発見していただける
ようPRしています。
の理解を深めていただくことを目指しています。
取 組 の 視 点
⑴ 安全でおいしい水道水を持続的につくり届けるた
めの施策
水道水源林の適正な管理や徹底した水質管理、残
留塩素の低減化、水道管の計画的な取替え、貯水槽
水道の適正管理化の推進、直結給水化の推進等の
「安全でおいしい」水をつくり・届ける施策を実施
しています。
⑵ 「体験・体感!見える化」施策の推進
お客さま御自身に水道水の安全性やおいしさを体
験・体感していただき、また、その情報を広く共有
していくため、施策を体系化し、「体験・体感!見
える化」メニューとして実施しています。例えば、
御家庭の水道水の水質を、お客さま御自身が、簡易
水質測定キットを使ってセルフチェックをする「水
東京タップウォータープロジェクトの体系と取組
高い品質
家計に
やさしい
生活に
かかせない
環境に
やさしい
水道水源林の適正な管理
浄水
徹底した水質管理
配水
給水
残留塩素の低減化
水道管の計画的な取替え
伝える・伝わる
再発見
つくり・届ける
安全で
おいしい
水源
PR
水道ニュース
車両内放映
水道キャラバン 他
体験・体感!見える化
水道水質モニター
浄水場体験ツアー 他
貯水槽水道の適正管理化の推進
東京水道あんしん診断
直結給水化の推進
海外都市との連携
(注1)タップウォーター(Tap Water)とは、水道水を示す言葉(タップ=蛇口)
。
(注2)水道水1m3当たりCO2排出量200g(東京都環境局「総量削減義務と排出量取引制度におけるその他ガス排出量算定ガイドラ
イン」
(平成21年))及びペットボトル飲料の製造流通における1m3当たりCO2排出量200kg(財団法人政策科学研究所「容器
包装ライフサイクル・アセスメントに係る調査事業」
(平成17年)
)から算出。
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