被告F 第3準備書面 平成27年7月31日

15-07-31116:25
;
平成 26年
原
告
被 告
(ワ )第
259号
損害賠償等請求事件
封馬 靖人
株式会社 フ ァン ドクリエー ション 外 1名
第
3準
備
書
面
平 成 27年 7月
静岡地方裁判所
沼津支部民事部 lA係
御
31日
中
被告株式会社 ファン ドクリエーション
訴訟代理人
弁護士
垣
鍔
公
良
1,原 告は、被告株式会社 ファン ドクリエーションが FCフ ァン ドの実質的管理
者 (原 告 の準備書 而 (4)の 19頁 )で あるとい う理由てより被告 株式会社 フ
ァン ドクリエー ションが原告 に対 して責任を負う旨主張 して いる。
原告が言 う 「実質的管理者」 とは、実質的 に管理会社 の役割 を果 た して いる当
事者 とい う趣旨で あると思われ、 FCイ ンペ ス トメン ト じリミテ ッ トの法人格
の否認 を主張 して いるわ けで もな く、管理会社 の役害Jを 果た して いるのは FC
イ ンペス トメン ト・ リミテ ッ ドと被告株式会社ファン ドク リエー シ ョンの二社
であるが、被告株式会社 フ ァン ドクリエーシ ョンが実質的な管理会社 として支
配 して いる、と主張 して いるようである。
被告株式会社 ファン ドクリエーションは、答弁書 の 「第 2.2」 及び第 2準 備書
面 の 「第 1.」 にお いて、原告の主張に対 して反論 して いるが、原告が準備書面
(4)に お いて被告株式会社ファン ドクリエーシ ョンが実質的な管理会社であ
るとい う理由について主張 して い るので、反論す る。
:―
: -31116:25 :
2.(1)原 告は、準備書面 (4)の 「第 1.2」
#
において、「つ まり、被告 ファン
ドクリエー ションが、訴外宮本が適任 と半J断 したので あり、
『ファン ドに関す
る包括的な管 理義務』を行 つて いる会社は、同社であると思われる。
」「……
管理会社か らの説明で はないとい うような断 りの言葉は誰か らも一切なかっ
た。 したが って、原告 は、訴外宮本が所属す る被告 ファン ドクリエー シ ョン
は実質的な管理会社だと判断 した。
」 と主張 して いる。
交付 口論見書には フ ァン ドの構成及び運用状況等 について、受益権者 に対 し
て個別 に説明する ことを想定 した定めはな く、そ の場合の説明を管理会社が
担 うと解釈される定めはな い。
被告株式会社 フ ァン ドク リエー ションが原告に対する説明担当者 として訴外
宮本が適任であると判 lfrし たか らとい って、そのことを理由に被告株式会社
フ ァン ドクリエー ションが包括的な管理義務 を行 つて いると断定する ことは
できな い し、包括的な管理義務を行っていると断定する根拠は全 くな い。
また、訴外宮本が管理会社 の代表と して説明する、と述べ たわけではな く、
管理会社 の説明ではな い、とい う断 りがなか ったか らと言つて、そのことの
みで被告株式会社 フ ァン ドクリエー ションが実質的な管理会社であると半J断
できるはずがな く、原告 の主観的な判断 には論理の飛躍がある。
(2)原 告は、準‖
『書面 (4)の 「第 1.3Jに おいて 「このような訴外宮本の
説明態度を原告は観察 して、また被告藍澤證券が管理会社と述べ て いるのは、
どの会社を指 して いるのか観察す ることによって、実質的な管理会社 は被告
フ ァン ドクリエー ションだと判断 したのである。
」 と主張 して いるが、明確な
根拠がないにもかかわ らず原告 の主観的な推測によって被告株式会社ファン
ドクリエーシ ョンが実質的な管理会社である、と主張 して い るようなもので
あ り、反論するに値 しな い。
(3)原 告 は、準備啓面 (4)の 「第 1.6」
にお いて 「・0・ 0投 資先や不動産資
産の評価のもとになる数値等は、被告ファン ドク リエー ションが決定すると
目論見書 には書 いてある。 これは被告 ファン ドクリエーシ ョンが管理会社 の
注す機能を果た して いる ことを意味する。
」 と主張 して いる。
8/
9
15-07-31;16:25 :
#
原告が交付 目論見書のどの記載に基づいて「・00投 資先や不動産資産 の評価 の
もとになる数値等は被告ファン ドク リエーションが決定する」 と主 張 して い
るのか 明 らかではな く、原告がそのように推測 しているだけではないかと思
われる。
甲第 2号 証 1の 交付 日論見書の 28頁 か ら 29頁 にか けて、被告株式会社 フ
ァン ドク リエーションが レジ ッ ト・ アルフ ァの投資 ア ドバ イザ ー として助言
する旨の記載があるが、同被告が投資先を決定する、とは記載されて いない。
また、交付 目論見書 の 32頁 か ら 33頁 にか けて 「n… ・不動産関連 資産 の評
価額 の計算の基礎数値の一部および残存期間が一年を超える金 銭債権債務の
評価額 の計算 の基礎数値の一部 は営業者 のアセ ッ トマネジャー であ る株式会
社 ファン ドクリエー ションによって提供され、 ……」 との記1我 があるが、ア
セ ッ トマ ネジ ャー の立場 にある被告株式会社 ファン ドクリエーションが基礎
数値 の一部 を提供する、と定 めて いるだ けで あり、原告が主張するように不
動産資産の評価のもとになる数値等を被告 ファン ドク リエー シ ョンが決定す
るという記1裁 はな い。
3,原 告は、準liii書 面 (4)の 「第 2.1」
にお いて、「しか し、管理会社が、金
融商品を1降 入 した契約の相手方に対 して、 日論見書iTuり の運用 をしなければ
な らな い義務が存在す ることは、金融商品取引法 13条 等の条文か ら導かれ
る当然の帰結である。
」と主張 して いるが、金融商品取引法第 13条 は日論見
書 の作成および虚偽把載 のある日論見書等 の使用禁上 に関する条項であり、
そ の条項か らファン ドの管理会社がファン ドの運用 に関 していかなる義務を
負 うのか、について解釈することはできない。
7
なお、原告が交付 目論兄書に定められて いる管理会社 の義務を怠つて いると
主張するのであれ ば、交付目論見書の どの記載か らいかなる義務を負 って い
るのか主張すべ きである。
以上
9/
9