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主要科目の目標、特長
(人間学部 心理学科)
授業科目の名称
目 標
特 長
心理学情報処理基礎演習Ⅰ
心理学研究で必要とされる基礎的な情報処理能
力の修得が主たる目標である。Unix環境でコマン
ドラインでの作業を通し、各種情報処理能力を高
める。2年次以降卒業研究に至るまで必須となる、
心理学研究遂行上基礎的なスキルを養う。
Unix環境を用いる点が大きな特長で
ある。ウェブページ作成では、ソフト
ウェアを使用せず直接HTML言語を
用い、データ解析においては、SASを
用いプログラムを書く。各種ソフトウェ
アの使い方にとどまらず、実際に測定
されたデータを用いて、具体性の高
いデータ処理法を学ぶ。
心理学基礎演習Ⅰ・Ⅱ
論文の読み・書きの基本を習得する。4年間の授業の構
成を知り、今後の学習の過程を念頭に置いて、必要な
資料の検索の仕方、図表の読み方・書き方、論文の構
成とその書き方、そして論文の購読を通じて、論文(レ
ポート)作成の作法を習得する。併せて心理学を学ぶこ
との意義と意味を討論を通じて深化させる。Ⅱについて
は到達目標としては以下の通り。1)心理学の領域を知
り、代表的な理論および心理学の研究手法について理
解し、心身の諸機能について説明することができる、2)
文献検索、講読、ブックレポートの作成を体験し、心理
学の研究方法を応用することができる、3)グループ研
究・発表を通して、自身の考えを他者に的確に伝え、グ
ループ内で適切なコミュニケーションをとることができ
る、4)習得したグループ発表および研究スキルに基づ
いて、現代社会における「心理学的な問題点について
考察し、解決策を提供することができる」などである。
1年生開講Ⅰ、Ⅱそれぞれ半期科
目。2年生で行われる必修科目「基礎
実験」、3年生で行われる各種の実験
科目において作成する実験レポート
の書き方を学ぶ。図書館や情報処理
室で図書・文献の検索の仕方を、ま
た得られたデータを視覚化するため
に図や表の書き方を習得する。このよ
うな作業を通じて必要な情報の効率
的な収集と得られた情報のわかりや
すい提示の仕方を学ぶ。
カウンセリング論
心理的援助を必要とする人々に対する問題把握、援助 学生が全体的視野を身に付けるよ
のためのカウンセリング、心理療法の理論的、実践的様 う、神経症~境界性人格障害~精神
相を講義していく。具体的目標では、歴史、種類、基本 病、発達障害、器質的障害から各種
的態度、心理療法の始まりから終結のプロセス、クライ 心理相談、学校カウンセリング、対象
エントの状態に対する技法の基礎的知識を習得するこ
者として、幼児から高齢者、その関係
とを目指す。また、カウンセラーの立場に即した家族や
者までを心理面接している臨床心理
周囲へのアプローチ、訓練についても学ぶ。到達目標
は(1)カウンセリングの基本的態度、留意点と始まりから 士が実践的に教育している。また、描
終わりまでのプロセスを説明できる(2)カウンセリングの 画・箱庭・遊戯療法などの非言語的
種々の技法アプローチについて説明できることである。 アプローチを含むカウンセリングを映
像資料により提示している。
生理心理学実験
さまざまな生理心理学的指標に関する測定、解析の基
礎的知識およびスキルを、実際の測定を通して学ぶ事
を目的とする。生理心理に限定せず、実験研究を進め
る上で役立つ基礎知識である、実験計画の立て方や統
計処理手法などについても併せて学習をすすめてい
く。生理心理に関する知識やスキルを身につけるだけ
でなく日常生活における心理学的な諸問題を実験研究
に落とし込む過程から様々な問題意識を身につけ、計
画・結果発表時のディスカッションと通し他者とのコミュ
ニケーション能力を養う事を目的とする。
学生が自らの興味に基づき研究テー
マを定め、研究計画を作成・実行す
る事を重視する。実習形式の授業で
あり、3~5人の小グループごとにテー
マを定め実験を行い、測定したデー
タをまとめたレポートをグループごと
に発表し、ディスカッションを行う。
心理学専門演習Ⅰ~XⅢ
3年生で履修する必修選択の専門ゼミ。選択した
ゼミにおいてその領域の専門知識を学びながら、
4年生で作成する卒論に必要なデータの統計的
処理、器具や装置を適切に扱うための技術、参考
文献を収集するための検索の仕方と論文の読み・
書き方、実験・調査を行う際の倫理的配慮など、
研究を行う際の一通りの手続きとその分野の知識
を習得することを目標とする。
3年生で履修する専門ゼミ。学生は希
望するゼミを選択するが、人数制限を
設けてあるため2年次の基礎実験の
成績によって振り分けられる。各ゼミ
は10名前後で構成され、専門ゼミを
通して基礎的スキルを習得するだけ
でなく、人間関係を深め、将来展望
への動機づけも併せて行う。