地域の中での学びと育ちを大切に二学期がスタートして、一ヶ月が過ぎました。この二学期には、学校だけでなく地域でも、さまさまなイベントが開催されています。名和中校区では、９月１３日（日）に上名和・長生敬老会が開催され、名和中学校もボランティア合唱団を結成し参加させていただきました。歌った曲は「平和の鐘」と「命が羽ばたくとき」の２曲です。１曲目の「平和の鐘」は、これからの平和を強く願う気持ちを込めて、力強く歌いあげました。２曲目は「命が羽ばたくとき」。この歌の「夢見るために生まれてきた」「愛するために生まれてきた」という歌詞の一言一言に心を込めて、歌いあげました。平和をテーマとしたこの二つの歌を、涙ぐみながら聞いていただけたお年寄りの方々。短い時間での発表でしたが、参加いただけた地域の方々に、歌に込められた心を届けることができました。そして、生徒にとっては、地域での合唱活動を通して、人のために役立つことの素晴らしさを実感する機会にもなりました。これからも、こうした地域の活動に参加させていただきながら、自分が住むまちのために「何かしてみよう」「頑張ろう」という気持ちを、大切に育てていきたいと思っています。また、東海市では、戦後７０年という節目にあたって９月１９日（土）に「いのちの尊さを考える会」が、保護者・地域・生徒の参加を募り開催されました。会の中では、市内６中学校の代表生徒が、沖縄体験学習で学んだことを発表しました。「平和学習」や「自然」が大きなテーマとなっていましたが、本校の生徒は、海洋体験活動を通して学んだことを発表しました。人の命だけでなく、珊瑚礁などの自然の命も大切にしたいという思いを、会場の参加者に伝えることができました。そして、平和祈念資料館友の会の方による記念講演では、「家族でさえ殺し合ったこと」「人の心を変えてしまうこと」など、戦争による数々の悲劇を体験談を交えながら話していただけました。この会を通して「二度と戦争を起こしてはならない」という強い決意を、参加者全員で確認し合いました。また、１０月４日（土）には、いよいよ太田川駅西側の東海市芸術劇場「ユウナル東海」が開館となります。１１月１日（日）には、細井平洲先生の音楽劇も中学校生徒を対象に上演される予定です。こうした行事への参加を通して、東海市の魅力を今まで以上に実感することができ、自分のふるさととしてこれからも大切にしていこうとする生徒に育っていってほしいと願っています。これからも、生徒の大切な学びの場として地域行事への積極的参加を呼びかけてまいりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。