診療科の特色 超高齢化社会を迎え、肺炎、肺癌や慢性 閉塞性肺疾患(COPD)など呼吸器疾患は 年々増加傾向にあります。 近年の診断・治療学の進歩により、呼吸 器疾患は感染症、間質性肺疾患、気管支 喘息、COPD、肺癌など多岐にわたり、専 門医あるいは指導医として高度な知識が 必要となってきました。 それゆえ専門医のニーズは高く、今後の 医療に大きく貢献できる分野であるといえ ます。 一生研究心を持って続けることのできる 魅力ある臨床系分野としてぜひお勧めし たいです。 研修の魅力(呼吸器内科) 当科では一般的な呼吸器内科の育成の みならず、多岐にわたる専門性に対応す る専門医コースを準備しています。 基本的な呼吸器学会専門医・指導医+ 気管支鏡専門医・指導医の取得に加え、 感染症学会、日本アレルギー学会、日本 臨床腫瘍学会などサブスペシャリティー な専門分野の研修認定病院であり、これ らの資格の取得が容易にできます。 その他、国内他大学あるいは海外留学な ど、個々のニーズに応じて、進路の決定 を支援しています。 EBUSガイドによる経気管支鏡リンパ節針生検 研修スケジュール(3~10年目) 3年目 学会認定施設での研修 4年目 日本内科学会 認定内科医資格取得(4年目以降) 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医 5年目 研修+論文の作成・学会発表+研究 6年目 呼吸器専門医、気管支鏡専門医資格取得 感染症・アレルギー専門医資格取得 7年目 学会認定施設での研修+研究 8年目 がん薬物療法専門医資格 9年目 10年目 呼吸器指導医・各専門領域の指導医資格取得 後進の指導 研究 大学院 他の専門領域専門医 国内他大学および海外留学 取得できる専門医資格とおよその期間(目安) 資格 ホームページ 取得可能年数(最短) 日本内科学会 認定内科医 http://www.naika.or.jp/ 3年 (初期臨床研修2年+教育病院での内 科研修1年) 日本内科学会 総合内科専門医 http://www.naika.or.jp/ 6年 (認定内科医取得後3年以上) 日本呼吸器学会 専門医 http://www.jrs.or.jp/ 6年 (日本内科学会認定内科医取得後3年) 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医 http://www.jsre.org/ 5年 (学会会員歴5年以上) 日本感染症学会 専門医 http://www.kansensho.or.jp/ 6年 (基礎領域学会の研修年限を含めて) 日本アレルギー学会 専門医 http://www.jsaweb.jp/ 6年 (基礎領域学会の研修年限を含めて) 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 http://jsmo.umin.jp/ 5年 (基礎領域学会の研修年限を含めて) 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医 http://www.chemotherapy.or.jp/ 2年 (医師歴が2年以上の学会会員) 日本化学療法学会 抗菌薬臨床試験指導医 http://www.chemotherapy.or.jp/ 規定なし (65歳未満で直近5年間に抗菌薬 臨床試験単位合計80単位以上取得) ICD制度協議会 Infecdtion Control Doctor http://www.icdjc.jp/ 5年 (医師歴5年以上+推薦学会所属) 呼吸器学会専門医・指導医育成コース 日本内科学会認定内科医(または総合内科専門医) 上記資格取得年度を含めて3年以上 呼吸器学会認定施設での研修必須 日本呼吸器学会への入会 大分大学医学部附属病院呼吸器内科あるいは学会認定の当科関連病院での 3年間の臨床研修 (学会関連施設での研修は年数に0.7を乗ずる) 業績には呼吸器病関係の論文3編以上および呼吸器関連学会での発表3編以上 必須(上記施設にて教官あるいは関連病院の指導医が執筆および発表を支援) 日本呼吸器学会による試験 呼吸器専門医資格取得 専門医取得後5以上 (1回以上の専門医更新) 呼吸器指導医資格取得 (この研修期間中、同時に気管支鏡専門医も取得可能) 日本呼吸器学会 専門医育成コー スと併行して取 得可能 感染症専門医育成コース 日本内科学会認定内科医(または総合内科専門医) 日本感染症学会への入会 上記資格取得年度を含めて 6年以上感染症学の研修 大分大学医学部附属病院呼吸器内科あるいは学会認定研修施設である当科関連病 院での3年間の臨床研修 (学会連携研修施設での研修は年数に0.75を乗ずる) 業績には感染症患者30症例、感染症臨床に関する論文1編以上および学会発表2編 以上必須(上記施設にて教官あるいは関連病院の指導医が執筆および発表を支援) 日本感染症学会による試験 日本感染症学会会員歴5年以上 感染症専門医資格取得 専門医取得後5年以上 (1回以上の専門医更新) 指導医講習会へ2回以上参加 感染症指導医資格取得 (この研修期間中、同時にインフェクション コントロール ドクター(ICD)も取得可能) アレルギー学会専門医育成コース 日本呼吸器学会 専門医育成コー スと併行して取 得可能 日本内科学会認定内科医(または総合内科専門医) 日本アレルギー学会への入会 5 年以上会員歴 大分大学医学部附属病院呼吸器内科での通算3年以上の臨床研修 (全体で通算6年以上の臨床研修歴が必要) 最近の5年間のアレルギー疾患患者40症例分の診療実績書とアレルギー学 業績50単位以上、日本アレルギー学会学術大会への出席3 回以上必須 アレルギー学会による試験 アレルギー専門医資格取得 15 年以上の臨床アレルギー学の経験、日本アレル ギー学会認定教育施設勤務歴、最近の5 年間にア レルギー関係の学術雑誌への 論文5 編 以上、学 会発表10 回以上(共演を含む) アレルギー指導医資格取得 がん薬物療法専門医育成コース 日本呼吸器学会 専門医育成コー スと併行して取 得可能 日本内科学会認定内科医(または総合内科専門医) 日本臨床腫瘍学会への入会 大分大学医学部附属病院呼吸器内科・血液内科(日本臨床腫瘍学会研修認 定施設)での2~3年の臨床研修を含む5年以上のがん治療 呼吸器内科、血液内科以外の下記の臓器・領域より少なくとも1臓器・領域を選択し、合 計3臓器・領域の研修を必須とする(主に呼吸器内科を研修し、血液内科および他の臓 器・領域は4ヶ月間研修し、合計で2~3年間)。 また臨床腫瘍学に関連した論文1編以上(共著可)および学会(研究会含む)での発表1 編以上(共著可)を指導。 消化器、肝、胆・膵、乳房、婦人科、泌尿器、頭頚部、骨軟部、皮膚、中枢神経、胚細胞 、小児、原発不明の腫瘍のうちから少なくとも1臓器領域より選択し、呼吸器、造血器腫 瘍を含む各臓器・領域3例以上で、1臓器・領域20例以下とし、総例30例 日本臨床腫瘍学会による試験 専門医取得後3年以上 初期臨床研修後10年以上のがん治療経験 がん薬物療法専門医資格取得 がん薬物療法指導医資格取得 基礎研究・臨床研究テーマ •呼吸器感染症 – ウイルス感染症 • インフルエンザ重症化抑制機序の解明と治療法の開発 – 細菌感染症 • 緑膿菌線毛ワクチンの開発 • 薬剤耐性化機序の解明など – 真菌感染症 • 播種性トリコスポロン症 • 慢性肺アスペルギルス症の治療など •呼吸器アレルギー疾患 – 慢性咳嗽の病態解明 •びまん性肺疾患 – 特発性肺線維症における肺線維化機序の解明 •COPD – 疫学調査、治療法の開発 関連病院・留学・大学院 • 関連病院 – 大分県立病院[呼・気・感] – 国立病院機構 大分医療センター[呼・気] – 大分赤十字病院 [呼・気・ア] – 厚生連 鶴見病院[呼・気] – 大分中村病院[呼(関連)・感] – 国立病院機構 西別府病院[呼・感] – 国家公務員共済組合連合 新別府病院 [呼・気] – 国立病院機構 別府医療センター [呼:呼吸器学会認定施設、気:日本呼吸器内視鏡学会認定施設、感:日本感染 症学会認定施設、ア:日本アレルギー学会認定施設 (関連):関連施設] • 留学 – (国内)長崎大学、産業医科大学、東北大学、東邦大学 – (海外)カナダBritish Columbia大学、デンマーク王立病院、米国NIH、ジョン – ズ・ホプキンス大学、ハーバード大学 • 大学院(※臨床系大学院在学中は各学会の臨床研修期間に認定される) – 専任大学院生 – 社会人大学院生 他の専門研修プログラムからの受入れ ・ がん薬物療法専門医プログラムにて必 須症例である他科の症例(腫瘍・血液内科 など)研修も組み込むことができます。 女性医師状況 •入局後進路(研修・研究・就職)は希望を優先し、個別に対応して います。 •研修は大学病院あるいは学会認定(関連)施設を中心に行い、ス ムーズな専門医取得ができるよう配慮しています。 •研究は専任大学院生、あるいは社会人大学院生として大学病院 や関連病院などの勤務を行いながら医学博士取得のための論文 作成をサポートしています。 •就職は県内就職への配慮あり,県外就職は他大学との連携で勤 務先を紹介しています。 •開業後も同門として外来診療・当直支援などをサポートしています。 将来の進路(就職先) ・ 入局後進路(研修・研究・就職)は希望を優先し、個別に対応 しています。 ・ 研修は大学病院あるいは学会認定(関連)施設を中心に行 い、スムーズな専門医取得ができるよう配慮しています。 ・ 研究は専任大学院生、あるいは社会人大学院生として大学 病院や関連病院などの勤務を行いながら医学博士取得の ための論文作成をサポートしています。 ・ 就職は県内就職への配慮あり,県外就職は他大学との連携 で勤務先を紹介しています。 ・ 開業後も同門として外来診療・当直支援などをサポートして います。 連絡先 診療科: 呼吸器・感染症内科 TEL: 097-586-5804 FAX: 097-549-4245 E-mail: [email protected] 担当者: 教授 門田淳一 医局長 安東 優 http://www.med.oita-u.ac.jp/kokyuki/
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