55 - 共に闘う国労の会

№ 55
「共に闘う国労の会」会報
2015 年 2 月 28 日発行
解雇
撤回
◆発行:国鉄分割・民営化に反対し、1047 名解雇撤回を共に闘う国労の会 (略称「共に闘う国労の会」)
◆連絡先 : 〒 111- 0041 東京都台東区元浅草2- 4-10 5F
℡ 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463
◆郵便振替 : 00140-8-362147 共に闘う国労の会
◆メール :[email protected]
【領価 100 円】
◆ホームページ :http://www.tomonitatakaukai.com/
全国各地で2・15 国鉄集会が大成功!
― 新自由主義に対決する労働運動をつくりだした ―
2・15 国鉄闘争全国運動集会(東京)に 630 人が結集
もくじ
★3・11 反原発福島行動 '15 への参加・賛同を!
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・ 2
★被曝労働拒否を闘う動労水戸支援共闘3・15 結成集会へ・
・3
★1・24 伯備線事故9周年弾劾闘争に決起・
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・4
★2・19 国労組合員資格確認訴訟の報告・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
★全国各地で国鉄集会が大成功ー北海道、新潟、郡山・
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・6
★全国各地で国鉄集会が大成功ー東京、関西・
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・9
★全国各地で国鉄集会が大成功ー中四国、九州・
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★当面のスケジュール ・・・・・・・・・・・・・・
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▼会費の納入をお願いします!
和解を拒否して闘争と訴訟継
続を決断をした原告は、①訴訟
費用、②全国行動の旅費、③生
活費・活動費など、多くのお金
を必要としています。
闘いを保証するために、会費
の納入とカンパを訴えます!
再稼動、戦争、首切り もうたくさんだ
怒りを力にたちあがろう つながろう
3・11 反原発福島行動 '15 への参加・賛同を!
○3月11日(水)
○郡山市民文化センター
○ 11:00 ~開場、12:00 ~プレイベント、13:00 ~集会(その後デモ)
3・11 から 4 年。福島は怒っている。
もたちの体は確実に蝕まれている。103 人が甲
避難者約 13 万人。仮設住宅暮らし約3万人。
状腺がん・疑いの診断を受けたにもかかわらず、
ふる里を奪われ、田畑を奪われ、生きがいを奪わ
福島県立医大は原発事故との因果関係を認めよう
れ、人生そのものが奪われた。
としない。こんなことが許されていいのだろう
放射能、汚染水、原発再稼働、それを進める安
か? この現実と向き合い闘う診療所が建設さ
倍政権への怒り・・・。我慢強いといわれるが、
れ、不安を訴える人々の拠り所となっている。
本当は腹わた煮えくりかえっている。福島の怒り
集団的自衛権行使容認の閣議決定。原子力発電
はたまりにたまっている。
の目的は、核兵器を作るためだ。安倍政権は戦争
しかし、補償の額、避難できるか、できないか、
の準備のためにあの手この手を使って攻撃をしか
放射能安全神話・・・、あらゆる形でその怒りを
けてくる。長崎の被爆者城臺美彌子さんは首相の
分断されてきた。「復興」の名の下に開催される
目の前で「集団的自衛権の行使容認は平和憲法を
全国的なお祭り。経済効果○○円だけが虚しく響
踏みにじる暴挙!」と言い切った。
く。「オール福島」で怒りの矛先はごまかされな
特定秘密保護法に続き、私たちを監視・規制す
い。オリンピックより先にできること、沢山ある
るような法案が次々と出ている。労働者派遣法の
のではないか?
改悪、消費税増税、非正規職化、年金崩壊、安倍
国は「帰還事業」を推し進め、除染は「カネ儲
政権の行きつく先は戦争だ。私たちはこのままシ
け」の仕組みに取り込まれた。多くの労働者が無
ナリオ通りに従うだけの存在ではない。
用な被ばくを強いられている。
声を上げること、行動すること、闘いはすでに
驚くことに原発のそばを通る国道6号線を開通
開始されている。首相官邸前を中心とする、全国
させた。許されるのは、窓を閉めた自動車だけ。
140 ヶ所の金曜行動。3・11 以降の 4 年間、「原
脇道にはバリケードを張り、停車も禁止。その上
発なくそう」の行動は広がり続けている。職場
「不要不急の通行はするな」の注意喚起か! そ
で、地域で、学校で、声を上げよう! 原発許す
もそも高線量地帯を走らせることが問題なのだ。
な! 川内原発再稼働許すな! 安倍を許すな!
原発に向かって、 乗客のいない電車も走って
何度でも何度でも未来に向かって胸を張れるよ
いる。窓から見えるふる里の風景はフレコンバッ
う声を上げよう! 怒りをエネルギーに変え、一
クの黒い山に姿を変えた。「そんなところに住民
緒に行動していこう。
を帰すのか」-常磐線の竜田延伸に ストライキ
3・11 は原発と核をなくそう、社会を変えて
で反対した労働組合の存在は楢葉町民をはじめと
いこうと福島の人々が、全世界と行動を一つにし
する県民に怒りを呼び覚まし、希望を与えてくれ
て行く日。子どもたち、学生、親たち、仮設の住
た。原発、除染労働者も立ち上がり始めている。
民、農民・漁民、すべての労働者の怒りと思いを
現状に「慣れ」てしまいそうな日常。しかし、
一つに結集し、行動する日にしていきましょう!
決して放射能の存在を許すことはできない。子ど
-2-
(呼びかけ文を転載)
「被曝労働拒否を闘う動労水戸支援共闘」
3・15 結成集会へ参加を!
日時 3月15日(日)午後1時
会場 オーラムB2F ラ・サル・ローヤル
(東京都台東区東上野1-26-2)都営大江戸線新御徒町駅下車徒歩2分 山手線御徒町駅下車8分
(呼びかけ文を転載)
-3-
1・24 伯備線事故9周年弾劾闘争に決起
鷲見 貢
( 元国労米子地本後藤車両所分会長)
プロレタリア革命が本当に問われている時、「動
労総連合を全国に」の果たす役割は実に偉大なも
のだ。
主催者を代表して、動労西日本の大江委員長が
挨拶を行った。基調報告は動労西日本書記長の山
田さんが行い、「全世界で大恐慌と戦争の情勢が
深刻になっている中、分割・民営化を破たんに追
い込むことこそ戦争を阻止する突破口である。動
労水戸の青年の決起が始まり、JR各社の破たん
状況の中で、労働運動を甦らせることの一点に労
久々の好天気といっても此処山陰のこと、日差
働者の未来がかかっている」と提起した。今が勝
しなど望むべくもないが、2006 年 1 月 24 日伯
負の時である。もっともっと飛躍しよう。
備線事故があった当日のことを思えば、「あゝ」
続いて、元国労5・27 臨大闘争被告団の福知
と天を仰ぐ思いであった。真っ白な雪を鮮血に染
山の原田隆司さんから動労西日本への結集の決意
め 3 人の保線労働者が無残にも死亡した事故は、
が語られた。同じく元国労5・27 臨大闘争被告
つい昨日のことのように私たちの胸に迫ってく
団の小泉伸さん、動労西日本の岡崎さん、国労後
る。とても「9 年が経った」などとは思えない。
藤車両所分会の入口裕伸さんから職場報告を頂
北海道のレール保守データの改ざんからすれば
き、鉄道マニアの方からも濃いご意見も頂きなが
ほんの些細な数値のズレなどとるに足りないこと
ら、中身のある討論を交わした。NAZEN島根
のように思えるが、運転保安の要であるレールの
から原発廃炉の闘い、星野集会実行委員から全証
保守を我がことと感じている。義務感からではな
拠開示に向けた闘い、動労千葉を支援する会から
くレールのプロとしての職務を忠実に守った事
の闘いのアピールを受けた。
が、このような不幸な結果を招くとは誰が想像で
最後に青年が闘いの先頭に立つ決意を込めて、
きただろうか。原因があるから結果があるのだ。
動労西日本の山田書記長が団結ガンバローの拳を
分割・民営化。そしてその後の丸投げの外注化が
突き上げて、集会をしめくくった。
全ての原因である。
当時 24 歳の青年にすべての罪をなすり付け
「禁錮 3 年、執行猶予 5 年」を背負わせながら、
JRは何一つ責任を負わないなど言語道断であ
る。彼らを「殉職」に追い込んだJRの責任は、
何があっても取らせなければならない。
当日は午前中、会場の米子文化ホール前で街宣
と署名活動を行い、集会は 13 時から始まった。
司会は私、鷲見が務めた。「イスラム国」がら
みの報道が連日マスコミから流され、世界戦争の
時代がいよいよ近くなった中での集会であった。
-4-
―2・19 国労組合員資格確認訴訟の報告―
第2期日で結審を強行!
反動判決を狙い、3月 26 日判決を指定
2 月 19 日、国労組合員資格確認訴訟の第2回
控訴審が東京高裁 424 号法廷で開かれた。法廷
では、国労本部が準備書面と証拠を 1 月 16 日に
出したことを確認し、一方、4原告の弁護団は、
2 月 6 日に提出した準備書面の要旨を陳述した。
その後、齋藤隆裁判長は、口頭弁論の終結を一
方的に宣言し、判決期日を 3 月 26 日と指定する
や、傍聴者の「それでまともな判決が書けるの
か」という弾劾を浴びて、逃げるように法廷から
出ていった。結審からわずか5週間後に判決を言
正しい」と言うことに終始した。その中で、国労
い渡すということは、一審判決全面維持の控訴棄
本部がただ一点、一審判決に不満を述べている個
却の反動判決を狙っていることを示すものであ
所がある。4.9 政治和解は裁判所が言う「運動方
る。
針の変更」ではなく、「それまでの運動方針の到
達点としての闘争の終結」だったということであ
4・9政治和解を「闘いの到達点」と 開き直った国労本部
る。
ここでは、国労本部がその準備書面において、
闘争の「到達点」が 4.9 政治和解だったなどとい
4.9 政治和解を「闘いの到達点」と開き直った事
う国労本部の居直りを絶対に認めることはできな
実を明らかにしたい。このことは裁判上の直接の
い。4・9和解はそれ以外になかった選択肢では
争点ではないが、国労本部の果てしない屈服と裏
ないし、ましてや「闘いの到達点」などでは断じ
切りを示す重要な問題だからである。
てない。
東京地裁の一審判決は、「企業在籍が組合員資
動労千葉は、鉄建公団訴訟の一審・控訴審を通
格の要件」という理屈を大前提にした上で、「法
じて、国鉄が「停職6か月以上、2回以上の停職
的手続の帰結等によって雇用関係が回復できない
処分を受けた者はJR採用候補者名簿に記載しな
状況が確定したといえる場合」や「〔国労本部が〕
い」とした不採用基準を策定し適用したことを不
組織としての運動方針を変更し、雇用関係の回復
当労働行為と認定させた。そして、動労千葉は
を断念するに至り、その判断が客観的に合理的な
今、最高裁を追い詰めて、解雇撤回・JR復帰の
ものと認められる場合」には、「被解雇者の組合
判決を出すことを迫っている。これは、解雇撤回
員資格が失われることは規約上当然の前提とされ
の原則を貫き通せば、闘いの道は必ず開くことが
ている」とした。4.9 政治和解で解雇撤回闘争を
できることを示している。
投げ捨て、闘いの圧殺者になった国労本部を、裁
4原告が和解を拒否し、1047 名解雇撤回闘争
判所は「運動方針の変更は合理的だった」と必死
を貫き通していることの正しさは、国労本部の反
に擁護したのである。
動的主張によってむしろ全面的に明らかになっ
原告らの控訴理由書に対する 1 月 16 日付準備
た。組合員資格を奪った国労本部と対決する4原
書面において、国労本部は自らの主張を積極的に
告の闘いは、解雇撤回闘争の継続であり、解雇撤
展開することをせず、「一審判決の認定と判示は
回闘争そのものなのである。
-5-
国鉄分割・民営化反対闘争―1047 名解雇撤回
全国各地で国鉄集会が大成功!
北海道 国鉄闘争と星野闘争の勝利と前進は一体だ!
小玉 忠憲
( 国労秋田闘争団)
て等を報告しました。そして、①国鉄分割・民営
化をめぐる攻防が現在における階級関係の一切を
規定していること、②内外情勢の核心は「戦争へ
の道か、それとも革命の道か」であること、③2
~3月国鉄をめぐる階級決戦(JR北海道問題、
3・11 を第2の出発点とするJR東日本、3・
14 ダイ改攻撃と動労総連合の総決起等)の構図、
④なによりも3・15 動労水戸支援共闘結成集会
国鉄闘争全国運動・北海道が主催する集会が、
への総決起と総結集を訴え、約1時間ほどですが
当日午後1時半から札幌の「かでる 27・1010
提起させて頂きました。
会議室」で開催され、冒頭に、呼びかけ団体であ
休憩後は、自交総連SKさくら交通労組の河野
る札幌圏連帯労組委員長HI氏と、自交総連北海
さんから、格調の高い基調報告があり、3・1婦
道地連HK委員長のお二人から「引き続き支援連
人民主クラブ講演会のアピ-ル、そして決意表明
帯して、共に闘う」という力強い発言を受けまし
は①道南ユニオンの委員長、②NTT労働者、③
た。そして圧倒的な決意とこれまでの集会をこえ
NAZENさっぽろ、④自治体労働者のメッセ-
る結集で大成功を勝ちとりました。
ジ紹介でした。集会決議と行動提起を確認した後
圧巻だったのは、参加者全員で「星野闘争歌・
に全員で団結ガンバロ-を三唱。参加してくれた
ソリダリテイ-」を合唱したあと、1月冒頭に文
元札幌闘争団員のAさんや反原発闘争を闘ってい
昭さんと面会してきた弟の修三さんが登壇して、
る仲間たちと、本集会を共に闘いとったことで、
札幌地域の人々をなんとしても組織して兄を奪い
さらなる団結を固めることができました。
返す熱い決意とアピ-ルを行ったことです。本当
その後の交流会は、主催者のみなさん始め、と
に感動しました。
りわけ修三さん御夫妻との親交を一層深めること
私の方からは、講演という形式でしたが、はじ
ができて、国鉄闘争と星野闘争の勝利と前進が一
めに「2・3不当逮捕攻撃を始めとする3・11
体であるという実感が、その場にいた全ての仲間
福島をめぐる国家権力との非和解的激突情勢」に
にこみ上げてくる最高の機会でした。関係者のみ
ついてと、「国労組合員資格回復訴訟における権
なさん! お疲れさまでした。ありがとうござい
力・裁判所と結託した本部との対決構造」につい
ました。
新潟 動労総連合に青年の怒りを組織しよう!
星野 文男
新潟では、「国鉄 1047 名解雇撤回!民営化外
( 国労新潟駅連合分会)
注化・非正規職撤廃!動労総連合をつくろう!2・
パクチョンソン本部長のメッセージを紹介、基調
15 国鉄集会」に 45 人の仲間が集まりました。
提起をJR関連企業で働く青年労働者が行った。
冒頭、司会の青年労働者が鉄道労組ソウル本部・
基調では「イスラム国による人質事件の本質を明
-6-
らかにし、戦争と被曝・生活破壊の安倍政権を倒
そう。3・14 ダイ改は、信越線・北陸線の第三
セクター化でJRからの大量出向と新潟鉄道サー
ビス(NTS)での要員削減、地方切り捨てのJ
R大再編攻撃の始まりであり、分社化された新津
車両製作所では、製造現場が分断され、労災や物
損が多発、モノづくりが破綻していること。そし
て、新潟に 1047 名解雇撤回・JR資本と闘う動
労総連合をつくり、全国に広げれば労働運動の再
と闘いの前進を語り、参加者を激励しました。
生の道が切り開かれる」と提起した。
意見交換で、新潟・星野文昭さんと連帯する会
講演は動労千葉弁護団の森川文人さん。森川さ
と「NAZENにいがた」がアピール。新潟市再
んは、話題になっているピケティの『21 世紀の
任用解雇撤回裁判の弁護士が、人事評価制度の本
資本』に触れながら「多くの人々が日々の暮らし
格実施がない中で再任用を拒否した市当局を裁判
にくさを実感している。大企業が儲かれば滴り落
闘争で追いつめ、本格実施を押し返していると報
ちてみんな豊かになると言われたが、非和解的対
告。
立になっている。資本主義 300 年の歴史は、資
職場からの決意表明では、JR貨物国労組合員
本が蓄積を続けて社会がいびつになっている。新
が「大幅な手当削減は許せない。青年の手で動労
自由主義に洗脳され団結が嫌いな人もいるが、こ
総連合をつくっていく。自分が前に出て行く時」
の意識を食い破ることが必要。戦争や原発事故ま
と語った。また、国労新潟県支部執行委員の星野
で引き起こす、この社会のいびつさを伝える工
文男さんは「3・14 ダイ改は労働者の団結破壊
夫、仲間を集めること。団結は皆でやるものもの
を加速する」と述べ、15 春闘を闘おうと呼びか
だが、まずは自分が主体的に動くことが大切」と
けた。新潟地域一般労組書記長は、「動労総連合
述べた。また、動労総連合の強制出向裁判の現状
建設を担うと同時に自らが派遣会社に対し労働契
に触れ「外注化は団結を破壊し、労働者をさらな
約打ち切りを許さず、更新を要求して闘う」と決
る賃金奴隷にする。指揮系統をばらばらにして事
意を語り、求職中の青年は国鉄闘争勝利が青年に
故が発生してもJRは責任を取らない。公的部門
とって生きてゆく希望につながると力強く述べ
を儲けの手段にして、採算が合わないものは更に
た。最後に国鉄闘争全国運動・新潟の坂場信雄共
リストラする」と指摘し、「国鉄闘争は誇り。韓
同代表の団結がんばろうで閉会した。
国民主労総など世界の仲間とも連帯をしている」
郡山 郡工・郡山地区全体の階級的労働運動拡大へ!
橋本 光一
( 国労郡工支部)
2・15 集会の全過程においては、国鉄闘争を
基軸に革命を導きよせる、動労千葉・動労水戸の
するという方針の転換でした。積極的方針転換で
ような運動を全国の国鉄職場につくる、または動
あると確信はありましたが、中心的労組の反発は
労総連合の組織を全国につくるということが、よ
避けられないんじゃないかと予想していました。
り進化した形でより劇的な形で現れました。
ところが事前に開催された集会実行委員会で
元々、全金本山労組や仙台市職労、青森の南部
は、中心的労組の出席者から「国鉄集会としてや
バス労組などが中心となって仙台で開催されてい
るべきだ」との強い主張がされ、断固「国鉄」「郡
た「東北春闘集会」を、開催地を郡山に移して、
山」が決定したのでした。
しかも「春闘」集会だったものを「国鉄」集会に
2・15 集会成功に向けては、郡山における毎
- 7 -
週の駅頭街宣や各同志の職場街宣、そして 72 か
所にも及ぶ労組オルグが行われました。この行動
には福島はもとより東北全体からたくさんの同志
が遠路参集し、郡山地域の各労組に熱いオルグが
展開されました。郡山工場の中に階級的労働運動
を力強く確立することと一体のものとして、郡山
地域の労組全体を対象に階級的労働運動を拡大し
ようとするものであり、近い将来の郡山地区労働
者ソヴィエト建設を展望するものとして、東北全
体の課題として取り組まれました。
良かったのはこの行動に参加した多くの同志か
ら「これが始まりだ」「これからも郡山地区の労
止! 国鉄闘争を先頭に全国の職場に階級的労働
組オルグを継続してやっていこう」という意見が
運動を確立しよう! 動労総連合の青年と固く団
寄せられていることです。まさにこれからだとい
結し、動労千葉・動労水戸と一体で闘う労働組合
う一方で、この労組オルグの成功は、郡山の地に
に根本的に作り変えていこう! 原発再稼働阻
おいて年に2回 30 年来培ってきた「動労千葉物
止! 戦争と首切り許すな! 労働組合の力で安
販」の労組訪問という地平があったからこそだと
倍を倒そう!」と訴えました。
も言えます。階級的労働運動と革命的共産主義運
そして、動労水戸の辻川慎一副委員長が特別報
動 50 年の歴史の中で蓄積し培ってきたものが、
告を行い「戦争情勢にどう向き合うのかが問われ
本格的に芽吹く時代がやってきたと思います。
ている。宗教では世界を一つにできないが労働者
2月3日、福島大学において「3・11 反原発
階級なら一つにできる。世界の労働者が団結して
福島行動」の宣伝を行っていた学生が、暴力行為
一つになったとき、新しい社会が生まれる。動労
をでっち上げられ逮捕されるという弾圧がありま
水戸は被曝労働を絶対に許さない闘いをやってき
した。この2・15 集会を妨害し「階級的労働運
た。原発のない、子どもたちの命を守る、青年た
動派と大衆を絶対に結合させない」という資本の
ちが生きられる社会を作るためにどうするか、つ
意思に対して、全く臆することなくかえって積極
きつめたときに労働者は必ず立ち上がる。福島の
的に攻勢的に利用し、2・15 集会の宣伝やオル
怒りが4年で終わるはずがない。我々が絶対にあ
グを展開しました。実際に集会の中では「2・3
きらめないと闘った時、新しいものが必ずでき
弾圧の影響で団結が切れそうになった職場の仲間
る。現に動労水戸の青年が立ち上がっている」と
に、逆に2・3弾圧をオルグすることで学習会が
訴えました。動労水戸支援共闘の青年からは「す
決まった」という報告がされています。この攻勢
べての労働者の利益のために運動するのが労働組
的運動展開の中で、裁判所や警察署を街宣やデモ
合。動労水戸はそうした階級性で被曝労働と向き
行進で攻めまくりました。救対の奮闘と、なんと
合っている。みんな自分の職場で支援共闘をつく
いっても当該の完黙で、2月 24 日不起訴奪還を
ろう。それと一体で原発労働者、除染労働者のな
勝ち取りました。この学生が3・11 集会の司会
かに労働組合を作っていこう」と熱いアピールが
を担当します。ぜひともその雄姿を見に来てくだ
されました。集会後は駅前をデモ行進し、郡山の
さい。弾圧によって大衆との敷居が高くなるのは
労働者市民に熱く訴えました。
確かです。しかし弾圧に反応すること自体は、私
この攻勢的構えで3・11 反原発福島行動を成
たちに近い人と見たほうがいいでしょう。動揺と
功させます。不本意ながら妥協して生きる青年の
怒りは裏腹だということです。
苦悩に肉薄しよう! 引退モードの仲間に「人
2・15 集会は極めて路線的なものとなりまし
生、それでいいのか!」と厳しく問いかけよう!
た。主催者あいさつは私が行い「JR外注化阻
3・11 へ皆さんの結集をよろしくお願いします。
-8-
東京 解雇撤回!会場を埋め尽くす 630 人が結集!
国鉄闘争全国運動の呼びかけで「国鉄分割・民
営化で不当解雇から 28 年―2・15 労働者集会」
が、東京・すみだ産業会館で 630 人の結集で開
催された。
主催者を代表して全国運動の呼びかけ人の鈴木
達夫弁護士が開会のあいさつを行った。続いて全
国運動呼びかけ人の伊藤晃さんが「運動を立ち上
げて5年、よくぞここまで来た。新自由主義と対
決する唯一の運動をつくり出した。全国運動は労
働者が広く自らの声を発する場にならなければい
京東部の会から最高裁署名を9千筆を集めたこと
けない」と提起した。
などが報告された。動労千葉争議団から中村仁さ
動労千葉から田中委員長が「安倍政権は再び戦
んが「30 年の闘いを組織拡大に結びつけたい」
争に踏み出した。労働組合に力があれば、こんな
と決意を語った。国労旭川闘争団の成田昭雄さん
ことは許さなかった。なんとしても労働組合の力
は「命のある限り闘い続ける」と熱く語った。
を取り戻さなければならない。しかし分割・民営
JRの現場から、動労千葉幕張支部、銚子支
化の問題を抜きにはありえない。分割・民営化と
部、木更津支部の各支部長が、外注化粉砕、特急
の闘いは新しい闘いをつくった。一つは外注化と
廃止のダイ改阻止の決意を述べた。動労連帯高崎
の非妥協的な闘い、二つは動労水戸の被曝労働拒
の漆原芳郎副委員長は、外注先の労働者への組織
否の闘いだ。そして 1047 名闘争を復権させた。
拡大の展望もかけて春闘を闘うと発言した。
戦争阻止の力、労働組合を復権させる力はここに
決意表明は動労千葉青年部の木科雄作さん、動
ある」と訴えた。続いて、動労水戸の石井真一委
労水戸の照沼靖功さんが行い、昨年 12 月に動労
員長は「常磐線竜田―原ノ町間のJRバス代行運
水戸に加入した會澤憲一さんが力強く決意表明。
転は、避難した住民を帰還さ労働者住民を被曝を
組合の権力選に挑戦している三浦半島教組、建
強制する攻撃だ」と激しく弾劾し、さらに組織拡
設・交運連絡会(GTR)を結成した合同・一般
大の報告と、外注化による勝田車両センター脱線
労組全国協議会からの発言が行われた。そして、
事故に対して「反合・運転保安闘争で外注化を粉
合同労組八王子からダイエー八王子店の閉鎖に対
砕する」と決意を語った。
しストを貫徹したことが報告された。最後に全学
連帯挨拶を現代の治安維持法と闘う会の山本志
連の決意表明、全国運動呼びかけ人の入江史郎さ
都弁護士が行い刑事司法改悪との対決を訴えた。
んが集会をまとめ、呼びかけ人の山本弘行さんの
最高裁闘争の現状について葉山岳夫弁護団長が
音頭で団結ガンバローで集会を終了した。
報告し、署名の力が最高裁反動判決を阻んでいる
2・15 集会には署名運動呼びかけ人の芹澤壽
ことを明らかにし「本来なら当然、解雇撤回・J
良さん、民主労総ソウル本部、韓国鉄道労働組合
R復帰だ。必ず勝利する」とのべた。全国運動東
ソウル地方本部からメッセージが寄せられた。
関西 港合同・関西生コン支部先頭に 260 人が結集!
2月16日、大阪・港区民センターにおいて国
部などの組合員を先頭に 260 人が結集し、画期
鉄運動全国運動・関西の主催で関西国鉄集会が開
的な成功を収めました。
かれました。動労西日本、動労千葉や全国金属機
世界戦争が中東やウクライナで火を噴こうとし
械港合同、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支
ている時、世界の労働者と団結し国際連帯の力で
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次に動労千葉顧問団の鈴木達夫弁護士は「J
R方式と言われる労働者の団結破壊と分断攻撃が
社会を覆っている。外注化阻止の闘いでその中心
にあるJR体制ぶっ飛ばすことで労働者は生き抜
くことができる。戦争と総非正規化攻撃を打ち破
る環が国鉄闘争にある」と訴えました。
動労千葉の田中康宏委員長は、「戦後最大の
労働者階級への攻撃である国鉄分割・民営化を、
戦争に突き進む資本を打倒していく立場でとらえ
直すことにより、絶対反対で闘わない労働組合は
戦争と民営化・外注化・非正規職化と闘う労働運
一挙に体制内化し、労働者を外注化・非正規化の
動を創り出す力は、国鉄闘争に勝利する動労総連
道に引きずり込んでいく存在であることが鮮明と
合の全国化方針にあると力強く確認しました。
なる。ストライキで闘う階級的労働組合が地域を
基調報告を行った原田隆司さんは冒頭「私は昨
丸ごと組織する展望が一挙に生まれている。階級
年 10 月に逝去した富田益行さんの遺志を引き継
的労働組合の存在は社会を変革する道筋を示して
ぎ、1 月に国労から動労西日本に結集した。スト
いる。3月ダイヤ改定阻止を地域を組織して闘い
ライキで闘う。追い詰められているJR資本のあ
ぬく」と提起しました。
がきにより、闘いのテンポは加速している。動労
生活基盤を破壊し、地方都市を切り捨てる資本
西日本の中西剛副委員長への解雇攻撃をストライ
主義社会をひっくり返すことが労働者にはできる
キで粉砕しよう」と戦闘宣言を発しました。解雇
と集会参加者は改めて確認し「国鉄分割・民営化
攻撃は、動労総連合がJR平成採青年労働者を獲
は破産した。反撃する時が来た」と確信を深め、
得できる情勢を切り開いていることに対する反動
3・11 反原発福島行動、3月ダイ改阻止決戦、3・
です。基調報告は「この闘いは、国鉄分割・民営
15 動労水戸支援共闘会議結成集会、4・25 尼崎
化から 28 年、いまだに労働者の団結を根底のと
闘争に総決起する態勢を整えました。
ころで破壊できないJR資本に対する階級的な反
そして、
「動労総連合はその最先頭で闘う」と、
撃だ」と明らかにしました。
解雇攻撃と闘っている動労西日本の中西副委員長
続いて登壇した動労千葉争議団の中村仁さん
をはじめ国鉄労働者は決意表明しました。
も、「いまだに最高裁判決が出せないこと自体
最後に、国鉄闘争全国運動・関西に結集する
がわれわれの闘いの地平だ。1047 名解雇撤回
関西地区生コン支部、関西合同労組、八尾北医療
の 30 年近くの闘いが勝利する展望が今ここにあ
センター労組、高槻医療福祉労働組合、日教組奈
る」と語りました。労働者の誇りを捨てない――
良市、全学連、大阪市職の労働者、港合同が決意
中村仁さんの思いは、あらゆる産別の解雇絶対反
を表明しました。まとめと団結ガンバロウーはス
対の闘いにつながるものです。
労自主が行い、集会は成功裡に終わりました。
中四国 動労西日本を先頭に岡山に 150 人が結集!
山田 和広
( 動労西日本)
岡山駅前、ビックカメラ前に集まった中国、四
その後、隊列を組んで今日の会場である「さん
国の闘う労働者、市民の仲間は、正午より街宣を
たホール」( 山陽新聞社 ) に向かってデモ行進を
開始した。戦争と外注化を阻止し、安倍を打倒し
行った。ときならぬデモ隊の出現に街ゆく市民の
ようと熱烈なアピールを行った。
皆さんも驚きつつ、今日の国際政治経済、特に
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「イスラム国」の動向、安倍の反動に反対しよう
と訴える私たちの行動に対して共感の眼差しを向
けていた。
集会は 14 時から開会された。「動労総連合を
全国に」のスローガンのもと、地元倉敷市職労委
員長の開会のあいさつから始まり、動労西日本の
大江委員長の基調報告、私、書記長山田の春闘国
鉄決戦アピールと続いた。公務員決戦へ、全産別
に闘う拠点を作ろうと愛媛県、岡山、広島市、徳
島、香川などから次々と決意を込めたアピールが
され、集まった 150 人の仲間は意気軒昂と 2015
年決戦に向けて立ち上がることを誓い合った。
福岡 自治労つぶしとの闘いは国鉄闘争と一体だ!
羽廣 憲
( 国労小倉地区闘争団)
国鉄分割・民営化の際に国家的不当労働行為に
だ。戦後 70 年の8・9長崎闘争を国鉄闘争と結
よってJR不採用とされた日から 28 年目を迎え
びついて闘い抜く」と決意が述べられ、7月保養
たこの日、国鉄闘争で労働組合の復権、復活をか
への協力も訴えられました。
けて 2015 年をいかに闘うのかを明らかにした集
続いて、女性労働者から3・8国際婦人デー集
会を福岡市の「ももちパレス」で開催しました。
会への参加、結集が呼びかけられ、星野さんを取
司会を青年が引き受けてくれ、集会に先立って
り戻す会・九州からは、7月北九州絵画展を成功
韓国民主労総サンヨン自動車争議のDVDを見て
させるために全力で組織化を闘い抜く決意が述べ
もらい、本集会に入りました。
られました。
竹内良夫代表の開会挨拶から始まりました。
続いて、闘争団からの訴えを、私と石﨑義徳さ
続いて、連帯の挨拶を受けました。連帯の挨拶
んから行いました。「今の公務員職場への大合理
のトップは全学連の学生からでした。九州で久々
化攻撃は、国鉄分割・民営化から始まった。分割・
の学生の登場で全学連の拠点化を目指して戦争反
民営化は、2000 万人を超える非正規職を作り出
対、安倍打倒にむかって戦争国会に対する闘いに
した元凶だ。解雇撤回、外注化阻止、非正規職撤
奮闘する決意が熱く述べられ、集会に勢いがつき
廃を闘い抜こう」と訴えました。
ました。
休憩を挟んで、本集会のメインは、自治体労働
そして、NAZEN福岡から青年が元気いっぱ
者からの「『公務員改革』反対の闘いと国鉄闘争
いに、川内原発を再稼働させない闘いの報告とで
を一つに」と題する問題提起でした。自治体労働
全原発廃炉まで闘う決意とともに、みんなで団結
者は「2・16 解雇への怒りは国鉄闘争の原点。
して安倍政権を倒そうと訴えられました。
これを絶対に忘れてはならない。桜井よしこは
元原発労働者からは、今闘っている裁判闘争の
『連合を分裂させろ』『日教組、自治労をつぶ
限界を突破するには新たな方針が必要だ。最後ま
せ!』と叫んでいる。これは改憲もできず、連合
で頑張ると決意が述べられました。
完成もやり切れない悲鳴だ。勝利の鍵は、国鉄と
長崎から「『動労総連合を全国に』の方針は人
公務員決戦を一つにして闘うことだ。労働組合の
類の歴史を決するものだ。長崎新幹線問題では、
復権と安倍政権の戦争国家政策と対決し打倒しよ
市庁舎の移転も含んで自治体労働者への大合理化
う」と集会参加者にとって分かりやすい提起が行
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われました。
闘う労働者からの発言は、虹ヶ丘学園労働組合
委員長から勝利判決を武器に県にも責任があると
訴えた裁判も福岡高裁に上がったことが報告され
「傍聴に結集を」と訴えられました。
国保労働者から、今かけられている大合理化攻
撃を闘い抜く決意が述べられ、教育労働者からは
公務員決戦の先頭で組織拡大と闘う労働組合の復
権を勝ち取る決意が述べられ、ス労自主から8君
不当解雇撤回をとことん闘い抜くとの決意が述べ
られ、レイバーユニオン福岡からは新たな仲間の
結集と雇い止め解雇を撤回させた報告がなされま
て、本集会のまとめとしました。
した。
最後に自治体労働者の音頭で団結ガンバローを
最後に全国運動九州の事務局長から「国鉄闘争
行い、集会を閉めました。
を軸に全ての闘う仲間の団結で戦争と改憲の安倍
国鉄闘争が、全ての闘いの軸になりつつあるの
政権を打倒するために奮闘しよう。3・14 ダイ
を実感でき、新たな参加者も増えて、闘いの前進
ヤ改定の大合理化攻撃をストライキで闘う動労千
が実感できた集会でした。
葉とともに4月1日JR闘争への結集を」と訴え
3・26 組合員資格確認訴訟控訴審判決へ結集を!
3月 26 日 ( 木 ) 午後 3 時、東京高裁 424 号法廷
当面するスケジュール
3月 11 日 反原発フクシマ行動’15(正午、福島県郡山市民文化センター ※ 集会後デモ)
3月 13 日 動労千葉春闘総決起集会(18 時、千葉商工会議所第一ホール・14 階)
3月 14 日 ダイヤ改定反対ストライキ(動労千葉、動労水戸、動労西日本)
3月 15 日 被曝労働拒否を闘う動労水戸支援共闘結成集会
(13 時、会場 オーラムB2F ラ・サル・ローヤル)
3月 22 日 春闘行動ーJR東日本弾劾デモ
3月 26 日 国労組合員資格確認訴訟控訴審判決 (15 時 東京高裁 424 号法廷)
3月 29 日 三里塚闘争(正午 成田市栗山公園ー旧市営グランド=成田市花崎町)
4月1日 JR弾劾行動(全国各地)
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