“総合 10 時間 49 分 27 秒” 史上最速タイムで、完全優勝 往路 復路 優勝 大手町〜箱根・芦ノ湖 107.5km(5時間23分58秒) 優勝 箱根・芦ノ湖〜大手町 109.6km(5時間25分29秒) 1 区 大手町〜鶴見(21.3 km) 久保田 和真 村井 駿 教育人間科学部 3 年 理工学部 3 年 総合2位・区間2位(1時間02分01秒) たくさんのご声援ありがとうございました。目標 の総合優勝を手にすることができ、とてもうれし いです。個人的には1秒でもリードして良い流 れを作りたかったのですが、果たせず悔しいで す。来年は区間賞を取りたいです。 2 区 鶴見〜戸塚(23.1 km) 一色 恭志 総合1位・区間2位(59分11秒) 僕自身も昨年の区間 18 位から 2 位とリベンジを 果たせました。多くの方の支援・応援のおかげで 「箱根の借りは箱根で、山下りの借りは山下り で」返すことができました。来年は区間賞を取 れるよう頑張ります。 7 区 小田原〜平塚(21.3 km) 小椋 裕介 経営学部 2 年 区間賞 社会情報学部 3 年 総合3位・区間3位(1時間07分45秒) 総合1位・区間1位(1時間02分40秒) 花の2区を自分のペースで楽しく走ることができ ました。役割を果たせ、納得のいくレースがで きました。今後は大学駅伝三冠と、個人的には マラソンを走り切る体づくりを目指して、また一 年頑張っていきます。 3 度目の 7 区で区間賞を取ることができました。 スタートからゴールまで、ずっと楽しく走れて、 まさに「ワクワク大作戦」でした。来年の箱根 連覇へ向けて、4 年生としてチームを引っ張って いきたいと思います。 3 区 戸塚〜平塚(21.4 km) 渡邉 利典 8 区 平塚〜戸塚(21.4 km) 髙橋 宗司 文学部 3 年 区間賞 教育人間科学部 4 年 総合3位・区間5位(1時間03分29秒) 総合1位・区間1位(1時間05分31秒) 初めての箱根駅伝 3 区を走り、プレッシャーも 大きかったのですが、2分差以内ならなんとか してくれるメンバーが控えていたし、沿道の応援 もあって楽しく走れました。来年は、新記録を塗 りかえていくことを課題にして頑張ります。 チームを引っ張ってきた自負と覚悟で最高の結 果を出せました。2年前は辛かった上り坂も今 年は楽しく走ることができ、2度目の区間賞が取 れました。僕を成長させてくれた4年間の「一 期一会」に心から感謝しています。 4 区 平塚〜小田原(18.5 km) 9 区 戸塚〜鶴見(23.1 km) 田村 和希 藤川 拓也(主将) 区間賞 区間新 区間賞 経営学部 1 年 総合2位・区間1位(54分28秒) 総合1位・区間1位(1時間08分04秒) 走るからには区間賞をと考えてレースに臨みまし た。区間新記録でそれを達成でき、とてもうれ しいです。今後は主要大会で結果を残し、青学 のエースの一人になれるよう真面目にコツコツ と取り組んでいきます。 個人的にも初めての区間賞を獲得し、4年で最 後の箱根が最高の大会となりました。1年間主 将をしたこと、4 年間最高の仲間たちと陸上をで きたことは今後の人生にも大きく役立つと思いま す。卒業後は東京オリンピックを目指します。 5 区 小田原〜箱根(23.2 km) 10 区 鶴見〜大手町(23.0 km) 神野 大地 安藤 悠哉 区間賞 教育人間科学部 2 年 総合1位・区間1位(1時間16分15秒) 総合1位・区間2位(1時間10分03秒) 想像以上に体が動き、最高の走りができて正直、 自分が一番驚いています。苦しいときもありまし たが、皆さんの応援が足を前に進めてくれまし た。これからは三冠を目指し、キャプテンとして チームを引っ張っていきたいです。 初めての箱根駅伝で、優勝テープを切ることが でき、本当にうれしいです。9人が作ってくれた 流れに乗って楽しく走れました。これからはさら に上を目指して、チームの中心選手になれるよ うに頑張っていきたいと思います。 青山学報 251 Spring 2015 © 月刊陸上競技 国際政治経済学部 4 年 総合文化政策学部 3 年 7 6 区 箱根〜小田原(20.8 km) 第91回東京箱根間往復大学駅伝競走 歓喜の初優勝! 箱根路を駆け抜けたフレッシュグリーン旋風 2015 年 1 月 2 日(金)・3 日(土)に開催された第 91 回箱根駅伝。 大学陸上競技部(長距離ブロック)は、創部 97 年、通算 20 回目の出場となるこの大会で、 往路・復路・総合優勝という圧倒的な強さを見せ、念願の初優勝を飾りました。 青山学院創立 140 周年から 150 周年に向けた歩みの、輝かしいスタートとなりました。 青山学報 251 Spring 2015 6 箱根駅伝初優勝スペシャルインタビュー 史上最速で初優勝を成し遂げたチームを率いてきた主将の藤川拓也さんが次に襷を繋ぐのは、 新・山の神としてその名を全国に知らしめた神野大地さんです。 際、僕も夏以降に結果を残せました。 て戻れることを知って い た の で 。 実 かりやれば、故障前よ り も 強 く な っ けれどその中でもやるべきことをしっ 焦 る 気 持 ち は も ち ろ ん あ り ま し た。 ました。上りは途中でやめたくなる たが、今回の5区は自分から希望し 思いました。去年は2区を走りまし 続ければ目標は達成で き る ん だ な と ことが現実になったので、強く思い 神野 優勝はずっとイメージしてき ましたが、イメージしていた以上の 最低条件」と決めてい ま し た 。 の箱根なので、ふたり で 「 区 間 賞 が 区を走った髙橋宗司選 手 と 僕 は 最 後 ない走りをしよう」と 話 し 、 特 に 8 路の貯金で総合優勝で き た と 言 わ れ したから。復路のメン バ ー と は 「 往 も勝負できるメンバー を 残 し て い ま ほかのチームに比べて う ち は 復 路 で て く れ る の は わ か っ て い ま し た し、 藤川 往路の4区の時点で勝てるな と思いました。山上り で 必 ず 逆 転 し ――圧倒的な速さでし た ね 。 聖也さんは、どんな存在でしたか? ――チームを支えてきた主務の髙木 勉強も頑張っていますよ。 手たちも理解しているので、みんな いうのが監督の考えです。それを選 通用する人間でなければならないと く、社会に出てからも社会人として の 時、 青 学 の 合 宿 に 参 加 さ せ て も リもありました。これは僕が高校生 ちり集中して本気で、というメリハ が明るく楽しく、けれど練習はきっ すね。青学の伝統でもある、みんな できて、チームワークも良かったで しては当初描いていた以上のチーム いうことを目標にしました。結果と ンバーで臨めるチーム状態にすると 藤川 主将になった時、まずは今ま で一度も果たせていない、ベストメ の神野さんに引き継ぎました。 チームをまとめ、その役目を新主将 ―― 藤 川 さ ん は 主 将 と し て 1 年 間 いという気持ちも忘れていました。 優勝のテープを切れると思うと、きつ ほどにワクワクしてきて、自分が往路 ぐらいきついのですが、当日は走る 藤川 卒業後はできるだけ早いうち にマラソンに挑戦して、東京オリン ――最後に、今後の目標を。 らだと思います。 たのは、聖也さんの尽力があったか 1年間でチームがいい方向へ変わっ てくれたのが聖也さんでした。この トレーナーの方に積極的にお願いし が新しく変わったんですが、それを 神野 箱根の優勝に関係なくチーム の雰囲気は今まで通りに、むしろそ です。 で、 今 後 も 継 承 し て い っ て 欲 し い らっていいなと感じたことだったの た。実現するために何をすべき 箱 根 駅 伝 で 優 勝 す る こ と は、 陸上を始めた時からの夢でし もあったそうですが、 不安や焦りといっ ――怪我などの故障で走れない時期 こを崩さずやっていきたいです。 陸上部の新・旧主将が、駅伝当日のことから陸上部に継承される気風まで、率直に語ってくれました。 神野 4年間やっていれば、うまく い か な い 時 期 は 誰 に で も あ り ま す。 藤川 僕の中では、髙木主務はチー ムの中心といってもいいくらいで ピックに出場するのが一番大きな目 か 考 え つ つ 行 動 し、「 主 務 と し 僕は1年の時に故障し て 、 箱 根 の メ 況を作ってくれました。 FUJIKAWA Takuya藤川 拓也 2014年度主将 藤川主将、三野(貴史)寮長 とは、チームの現状についてよ て自分がチームを引っ張る」「こ 裏方という意識ではなく 主務としてチームを引っ張る [社会情報学部 4年] 髙木 聖也 主務 藤 川 昨 年 3 月 に 疲 労 骨 折 し た 際、 た思いはどう克服したのでしょう。 か、それとも自分はこ う な り た い と す。主将の僕がやらなきゃいけない 標です。 のチームで優勝したい」という ンバーに入ることがで き ま せ ん で し 力となりました。良いチーム作りが いう目標を持ち続けら れ る か ど う か と こ ろ ま で フ ォ ロ ー し て く れ た し、 神野 個人ではユニバーシアード出 場、チームでは出雲・全日本・箱根 意識でやってきました。 神野 去年からストレッチや体操面 そこで自分の目標を下 げ て し ま う の と い う の が 分 か れ 目 だ と 思 い ま す。 いつも僕は走るだけでよいという状 駅伝の3冠を目指します。 た。だからといって目 標 を 下 げ る こ とはできなかった。あ き ら め な け れ ば故障中でもその目標 に 向 か っ て や ぞ れ 違 う の で、 別 な 視 点 か ら く話し合いました。性格がそれ から入って来る新入部 員 に も 、 そ の チームの改善点を見ることがで KAMINO Daichi 神野 大地 2015年度主将 ことは伝えていきたい で す 。 きました。監督と話す機会も多 れることがたくさんあ り ま す 。 こ れ ――学業との両立も大 変 で し ょ う 。 ど、多くを学びました。 もきちんとやらないといけないと思っ の良さでもあると思う の で 、 ど ち ら て、連覇を目標に頑張ってほし 中で軸となる部分を大切にし 後輩たちには、感謝の気持ち を忘れず、普段の生活・練習の く、社会人として重要なことな 神野 確かに大変ですが、運動もやっ て勉強もやるって、学 生 の う ち し か ています。 いです。 できないことですよね 。 そ れ が 学 生 藤川 選手として優秀なだけではな 8 青山学報 251 Spring 2015 青山学報 251 Spring 2015 9 明るく、楽しく、仲良く。そして限界まで努力する。 第91回東京箱根間往復大学駅伝競走 歓喜の初優勝! 第91回東京箱根間往復大学駅伝競走 歓喜の初優勝! 「オール青山」 のサポーターたち 在校生、 教職員、 保護者、 校友の「オール青山」の皆様が心を一つにして声援をおくり、 大学応援団・吹奏楽バトントワリング部・ 「青山スポーツ」と「青山学院大学新聞」は号外を発行、 「大学スポーツチャンネル」は動画を配信しました。写 真提供:青山スポーツ新聞編集局愛好会(左) 、大学 新聞編集委員会(中央) 、 大学スポーツチャンネル(右) チアリーディング部の応援、新聞や動画による情報発信が歴史的な快挙をサポートしました。お祝いメッセージを紹介します。 最強の挑戦者が 最強の勝者に 青山学院が目指す 「サーバント・リーダー」 院長 理事長 梅津 順一 原晋監督は青山学院のカラーにあった選 優勝を心から祝し、感謝いたします。監 手を集めてティームを編成されました。明 督、選手をはじめ、全ての関係者が今日ま るく爽やかで、コミュニケーション能力の で積み重ねてこられた研鑚、努力に心から ある選手たち。彼らが最強の挑戦者となり、 の敬意と拍手を送ります。往路、復路を制 最強の勝者となりました。日本全国津々 した完全優勝と新記録、選手全員の美しい 浦々の校友たちの感激が目に浮かびます。 走りと安定性、そしてチームの明るさにス いや、海を越えて活躍する大勢の関係者も ポーツの力を感じ、感動したと、多くの方々 喜んでくれました。 からご祝意が寄せられました。 ご声援ありがとうございました。駅伝 新 春 の 快 挙 は、「AOYAMA VISION」 へ ティームの栄光のタスキを、今度はオール の素晴らしいスタートとなりました。控え 青山で、スマートに力強く、引き継ぐこと の選手たちも含め全員が、青山学院の目指 にしましょう。 す「サーバント・リーダー」です。 オール青山が 喜びでひとつに 校友会会長 相川 和宏 総合優勝おめでとうございます。創立 140 周年から 150 周年に向かうこの時に、 青山学院全体が喜びでひとつになりまし た。私たちはオール青山として、連続出場 を果たした7年間ずっと応援してきました が、実際には 10 年間にわたり綿密な計画 のもとに努力されてきた原監督と選手たち の日々がありました。 監督と選手諸君に心から感謝の言葉を捧 げます。そして選手たちのお母さん役とし て日々お世話くださっている奥様にも深く 敬意を表します。 13 安藤 孝四郎 青山学報 251 Spring 2015 ゴールのところに観に行ったの。ゴールのところで青山学院 の安藤選手が手を振ってくれたからそれがうれしかった! 多くの思いが込められた襷を繋ぐ選手の姿に心から感動しま した。私たちも見習って精一杯練習に打ち込みます。 駅伝を応援しに行って道で観たよ。青山学院は前を通った時 「もう行っちゃった!」って思った。速かった! 全身全霊をかけて襷を繋ぐ姿に鳥肌が立ちました。感動をあ りがとうございました!とてもかっこよかったです! 幼稚園年長組 藤山 莉緒 幼稚園年長組 高橋 亨輔 青学らしい 「しなやかな強さ」 高等部2年 大塩 真美 大学学長 仙波 憲一 女子短期大学現代教養学科日本専攻 2 年 吉楽 芽衣 初の完全優勝おめでとう!出場した選 ようち園の時から毎年駅伝の応援に行っています。今年は初め て箱根で応援して、神野せん手が前を通ってうれしかったです。 優勝おめでとうございます。応援していて、皆さんの一生懸 命な表情、そして仲間を信じる姿に心を動かされました。 手、部長や監督やコーチ、主務、控えの選 女子短期大学子ども学科2年 佐伯 亜衣 手等の素晴らしいチームワークの勝利で 一区の選手が一瞬で走り去る。でも、後から来る監督が僕達に手 を振ってくれる品川での応援が僕は大好きだ。ありがとう、原監督。 初優勝おめでとうございます!皆さんの走りを見て、私も元 気をもらい、とても感動しました。来年も頑張ってください! す。フレッシュグリーンのさわやかさに似 1 区から 10 区まで青学の選手達が走っている姿を見て、喜 びと感動の涙、そして勇気をもらいました。ありがとう。 祝優勝!懸命に走る姿はこれから社会に出る卒業生、試験に 立ち向かう受験生に大きな勇気をくれました。ありがとう。 復路は品川で優勝を願って旗をふりました。泣いたし感動し たし選手の皆さんの笑顔で私も笑顔になることができました。 優勝オメデトウございます。「箱根駅伝を応援する会」では来年に 向けて優勝校、強豪校に相応しい応援体制の強化を図って参ります。 まず、優勝おめでとうございます!そしてお疲れさまでし た!神の祝福が来年も先輩方の上にありますように。 今年の年賀状に「初夢は青学の箱根駅伝、初優勝」と書きま した。夢を叶えてくれてありがとう。三大駅伝優勝祈る! 初等部 3 年 木村 実里 初等部 6 年 栁 幸太 中等部 3 年 貫名 亮 中等部 3 年 柴田 裕実子 高等部2年 天野 一郎 大学教育人間科学部教育学科1年 高橋 理沙 大学経営学部マーケティング学科 4 年 井上 拓也 「箱根駅伝を応援する会」副会長・経済学部同窓会会長 柳田 武好 「箱根駅伝を応援する会」幹事・中等部緑窓会会長 松元 茂 た、青学らしい「しなやかな強さ」を見せ てくれました。 応援者の数が今年は特に多く、青山学院 への連帯感に感動いたしました。良い時期 に巡り合えたことを素直に喜びたいと思い ます。学生、全国の校友、その他多くの関 係者の方々のご声援の賜物に感謝し、この 喜びを分かち合いたいと思います。 青山学報 251 Spring 2015 12
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