国府小学校だより赤い実平成２５年５月～さいわいのしるしのように赤い実が赤い実が約束される～いぬふぐり星のまたたく如くなり高浜虚子 ◇春のおとずれは「さぁ、もう一回やってみるよ」というお知らせなのです。春です。命あるすべてのものが躍動するときです。春の語源は「発る」「張る」「晴る」など、万物の精気がみなぎる様子を表します。英語では春を「スプリング＝spring」と言います。spring は「バネ」を意味しますし、「地下水がもくもくと湧き上がってくる泉」のことをも意味します。春の訪れとともに国府小学校にも６６名の新１年生がやってきました。小さな胸をいっぱいのやる気で大きくふくらませてのスタートです。やる気いっぱいなのは新１年生に限ったことではありません。全校４５３名のすべての子どもたちがそれぞれに新たな学年（学級）になり、新たな仲間や先生と出会って、新たな誓い（決意・目標）をたてて、４月のスタートを切りました。まさに「spring」です。学校は保護者の皆様・地域の皆様と一緒になって、子どもたちの「spring」を応援します。皆様のご理解ご協力をよろしくお願い致します。 ◇「私たちと一緒にがんばってほしいことが三つあります。」入学式「児童代表歓迎の言葉」は井ノ下日菜さん（６年）が次のように語りかけました。私たちはみなさんが国府小に来てくれるのをとても楽しみにしていました。みなさんもきっとわくわく・どきどきしていることだと思います。不安なこともあると思いますが安心してください。国府小は学年の仲間だけでなく学年をこえて仲がよい学校です。これからの小学校生活を楽しいものにするために、私たちと一緒にがんばってほしいことが三つあります。一つ目は「あいさつ」です。国府小はあいさついっぱい、元気いっぱいの学校です。大きな声であいさつをして一日を気持ちよくスタートしてほしいと思います。勇気を出してあいさつし、あまり話したことがない人やよく知らない人とも仲良くなるきっかけをつくってください。二つめは「お勉強」です。１年生になって初めて習うことや知ることがたくさんあると思います。わからないことがあったら、先生やお友達にきいたりしながら協力して楽しくお勉強をしてください。三つ目は「外でたくさん遊ぶ」ことです。お勉強ももちろん大切ですが、外でお友達といっぱい遊んでほしいと思います。クラスの人や学年の人、違う学年のお兄さんお姉さんとも一緒に遊んで、もっともっと仲良くなってください。今お話した三つのことを心がけながら、みんなが笑顔で楽しく安心して生活できるようにしていきましょう。私たちは１年生のみなさんがよい学校生活を送れるようお手本になります。そしていつも応援しています。彼女は１年生によくわかるように語りかけました。実に堂々と、表情豊かに、手振りも使い、ゆっくりと語りかけました。その姿に感心しました。が、さらに私を驚かせたのは入学式前日の準備が終わってからのことでした。入学式の準備を終え、誰もいなくなった体育館のフロアーで突然、練習を始めました。その様子からは、すでにこれまで何度も練習したであろうことが容易に想像できました。それでもなお彼女は練習を繰り返しました。その延長線上に当日の姿があったのです。子どもたちはそれぞれがさまざまな思いを背負い、それぞれに努力している存在です。そのことを忘れてはなりません。一人ひとりに寄り添い、一人ひとりを大切にする。・・・私たちも心を新たにした４月です。