2015 年全日本選手権第5戦 ツインリンクもてぎ 2&4 大会 ART レポート

2015 年全日本選手権第5戦
ツインリンクもてぎ 2&4 大会 ART レポート
8月 21 日から8月 23 日に栃木県ツインリンクもてぎで全日本ロードレース
選手権第 5 戦もてぎ 2&4 レースが開催されました。
金曜、土曜と好天に恵まれ、安定したコンディションでスケジュールを消化
していましたが、決勝日はレースのスタート 2 時間前に雨が振り出してしまい ました。このコンディション変化への対応のため、12 時 45 分からコントロー
ルタワー1 階のブリーフィングルームでライダーブリーフィングが急遽、行われ
ました。この場で、
・当初、22 周で行われる予定の決勝は 17 周に減算
・サイティングラップを延長し、午後 1 時から 10 分間行う
・スタートは 5 分ディレイし、午後 1 時 20 分(当初の開始予定時刻は午後 1 時
15 分)
ということがアナウンスされました。
レースは5周目に、転倒車両がコース上に残ってしまったことから赤旗中断
となり、残り 8 周で再スタートが切られました。
最終ラップの最終コーナーで、トップを争っていた 2 台が接触して転倒。ト
ップチェッカーを受けたライダーに対し、走行妨害として失格とペナルティポ
イント 5 点も付与されました。このため、トップチェッカーのライダーはノー
ポイント、次戦のレース時の予選でベスト5のタイムが抹消されるという判断
が下されました。
ライダーはお互いの信頼の基に争っており、今回の走行は、そうした関係を
損ないかねない行為であると、競技役員及び MFJ 審査委員会、セーフティオフ
ィサーが判断したわけです。様々な意見があると思いますが、ペナルティポイ
ントの対象として「スポーツマンシップの構築と高い安全性の確保」とレギュ
レーションでも謳っています。今後はこうした出来事がないよう、ART 事務局
として参加者の皆さんのより高い意識向上に期待します。 急変したコンディション対応への準備のために慌ただしいスターティンググリッド
また J-GP2 ライダーから、昨年のこの大会時のブリーフィングで出した意見
が今回のレースに反映されていないことに関して疑問が ART 事務局に出されま
した。ライダーが全日本第 3 戦もてぎ大会時に施設へ出した意見は、
・昨年は四輪 F3 走行後のレースだったが、路面コンディションがそれまでとは
まったく異なる状態になってしまっていた。そのため、できれば F3 のあとにレ
ースは行わないでほしい。もしスケジュール上、どうしても F3 後になるのであ
れば、十分な路面清掃時間を確保し、しっかりと清掃してほしい。
・決勝が 22 周なのに対し、予選時間が 35 分と短いので、最低でも決勝走行時
間と同じ時間は確保してほしい。
というものだったそうです。こうした意見は ART 総意としてまとめ、ART か
らの問い合わせ文章として提出することで、正式な回答が得られるようになり
ます。その旨をライダーにも説明しました。何か意見があればぜひ ART 総会で
出していただき、会員全員の総意としてまとめて施設などに提出していく必要
があります。今後、何かあればぜひ、そのような手順を踏んでいただけるよう
お願いします。全日本参加者のより良い環境確保のために ART はありますので、
ぜひ有効活用いただけるよう会員の皆さんにその手順を理解いただけますよう
お願いいたします。
今回も昨年同様、ホスピタリティブース内の一部屋を施設からお借りし、レ
ースウイーク中は ART 事務局をその中におきました。
レースウイーク中、施設から提供される各車両ごとの走行データ(エクセル形
式)を事務局で受け取り、これを希望するチームに USB メモリーにコピーして
渡すサービスも従来通りに行いました。