グローバルICT市場の現状と課題

@ PTCJ情報交換会(横浜)
グローバルICT市場の現状と課題
平成27年8月20日
総務省情報通信国際戦略局
森 清
2
/日本の実力
/世界の動き
/3つの課題
・ インターネットガバナンス
・ 個人情報保護
・ サイバーセキュリティ
ICT Infrastructure is at the World’s Best Level (Fixed Services)
Contract ratio of FTTH over
the Broadband ones
Monthly Tariff Comparison per
unit transmission rate (1Mbps)
(Jun. 2014)
71.54%
Japan
Korea
Sweden
Estonia
Slovak Republic
Norway
Iceland
Slovenia
Czech Republic
Portugal
Denmark
Hungary
Turkey
Luxembourg
Switzerland
United States
Netherlands
Spain
Poland
Canada
Chile
New Zealand
Australia
Finland
Italy
France
Austria
Mexico
Germany
Ireland
Greece
Belgium
66.34%
40.71%
34.10%
32.55%
28.03%
22.81%
21.46%
21.03%
20.45%
19.83%
15.69%
15.60%
11.41%
9.01%
8.77%
8.49%
7.69%
3.98%
3.85%
3.79%
3.49%
3.27%
3.20%
2.99%
2.86%
1.29%
1.20%
1.05%
0.39%
0.07%
0.07%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
3
(Jul.2013)
0.04
Japan
Netherlands
Sweden
Finland
Korea
France
Estonia
Hungary
Australia
Slovenia
Slovak Republic
Denmark
Canada
United Kingdom
Czech Republic
Germany
Iceland
Poland
Norway
Portugal
Switzerland
Luxembourg
United States
Austria
Belgium
Ireland
Italy
New Zealand
Spain
Israel
Chile
Turkey
Greece
Mexico
0.08
0.11
0.22
0.22
0.23
0.27
0.30
0.34
0.35
0.35
0.36
0.39
0.39
0.40
0.40
0.42
0.45
0.46
0.46
0.47
0.52
0.53
0.56
0.59
0.61
0.64
0.65
0.74
0.77
0.96
1.12
1.25
1.69
0.0
(USD)
0.2
0.4
0.6
0.8
1.0
1.2
1.4
1.6
1.8
(Source) OECD Communications Outlook 2013
ICT Infrastructure is at the World’s Best Level (Mobile Services)
Contract ratio of 3G Cellular
LTE Contract Ratio comparison by country
(E/of Jun., 2014)
(E/of Dec., 2011.)
0%
Japan
日本
Slovenia
Korea
韓国
Denmark
Ireland
アイルランド
United States
Sweden
スウェーデン
Australia
Austria
オーストリア
Canada
Turkey
トルコ
Greece
OECD
OECD
France
Italy
イタリア
Israel
Switzerland
スイス
Germany
Portugal
ポルトガル
Estonia
Hungary
ハンガリー
Czech Republic
50%
4
100%
100%
100%
95%
80%
77%
72%
69%
59%
54%
48%
48%
45%
44%
40%
40%
39%
39%
25%
25%
16%
10%
4%
(Source) OECD Communication Outlook 2013
Others
China
14.5%
7.1%
Korea
11.6%
Japan
USA
48.6%
18.2%
※1 LTE Contract No., e/Jun, 2014.
・Total worldwide: 280.11 Million
※2 Contract No. of major countries, e/Jun., 2014.
・USA:136.02 Million
・Japan: 50.89 Million
・Korea: 32.60 Million
・China: 19.94 Million
※3 Others: such as Australia, UK, Germany, France, etc.,
(Source) GSA public report on the contract number worldwide, while using
Data from TeleGeography for the main countries. In Japan, MIC estimates
based on its data.
World Users of Mobile phone and the Internet
5
World Internet Population
World Users of Mobile Phone
(Million)
7,000
3,000
24
6.17B
6,000
475
(7.7%)
5,000
3274
(53.0%)
4,000
3
(0.1%)
(0.4%)
2,500
2.45B
Low and Middle
2,000
Income Countries
61.1%
1104
(45.1)
48.3%
Low and
Middle
Income
Countries
1,500
3,000
0.3
2.15B
0.1
1.0B
1,000
42
2,000
2401
(38.9%)
0.7B
3
123
1327
High-Income
Countries
38.9%
1265
(51.7)
0.05
500
10
219
780
0.1
1,000
77
(3.1%)
0.4B
1
39
HighIncome
Countries
51.7%
772
347
587
0
0
2000
2005
2012
2000
2005
2012
Source : ITU “World Telecommunication/ICT Indicators Database 2013
世界のモバイル送金を実施している国
(出典)GSMA “State of the Industry 2013
Mobile Financial Services for the Unbanked”
6
Rapid Expansion of Flow of Information on the Internet
7
Change of Internet Bandwidth in Each Region (2007→2011)
top
2011
(上)2011年
↑
bottom
2007
(下)2007年
Europe
North America
times
times
Asia-Pacific region
times
Africa
times
times
Latin America
times
source : TeleGeography’s Global Internet Geography
国別インターネット利用者数の推移
8
万人
60,000
中国
米国
中国
50,000
インド
日本
ブラジル
40,000
ロシア
ドイツ
30,000
英国
米国
フランス
20,000
韓国
インド
インドネシア
スウェーデン
10,000
日本
ノルウェー
シンガポール
0
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
(出典)ITU「World Telecommunication/ICT Indicators database 2013」
Percentage of individuals using the Internet × Populationにて算出
インターネットガバナンスを巡る動き
9
インターネットガバナンスとは
○ インターネットを安定的かつ信頼できる環境として運営する上で、必要となるグローバルなルールや仕組み。
主な経緯と今後の動き
○ 2003年、2005年
:世界情報社会サミット(WSIS) ※1の開催
○ 2010年 アラブの春
: チュニジアの大規模デモがフェースブック等のSNSを通じ周辺国に波及。
チュニジア、エジプト、リビアで政権が崩壊。
○ 2012年 WCIT※2
: 電気通信の国際規則の見直しが議論。インターネットの取り扱いで世界が対立。
(89か国が署名し、55か国が署名せず(日米欧など))
日本、米国、欧州 等
VS
ロシア、アラブ、中国 等
○ 2014年 3月
: 米国商務省が、インターネット基盤機能(ドメイン名等)の管理移管の意図を表明。
○ 2014年 4月NETmundial会合※3
: 「マルチステークホルダー(政府、産業界、学術、市民社会等)」の考え方に基づき、会議を開催。
原則等の声明文書をとりまとめ。
(97か国が参加し、ロシア、キューバ、インドのみが不支持)
○ 2014年10月 ITU全権委員会議
: インターネットに関連する公共政策課題(資源管理、サイバーセキュリティ等)が議論。
ITUの責務の範囲で、技術開発や人材育成等の役割を果たしていくことが合意。
○ 2015年末 国連総会
(ハイレベル会合)
: 2005年開催の世界情報社会サミット(WSIS)※3から10年後の総括レビュー。
※1 ITUが後援し、途上国の情報格差是正等の問題について議論すべく03年と05年に開催された国際会議
※2 ITU世界国際電気通信会議 (ITU World Conference on International Telecommunications )
※3 ブラジルにおいて開催
2012年WCITにおける改正ITRへの対応
改正ITR署名国(89ヶ国)
改正ITR非署名国(55ヶ国)
10
(出典) NIST PARTICIPATION AND SUMMARY OF THE WORLD
CONFERENCE ON INTERNATIONAL TELECOMMUNICATIONS
(WCIT) ,UNOFFICIAL MAP FROM PUBLICAFFAIRS.LINX.NET
(2013年)
個人情報保護に係る国際状況
米
国
11
日
本
○分野横断的な個人情報保護法は存在しておらず、自主規制が基本
(自主規制の遵守をFTC(連邦取引委員会)が監督)
個人情報プライバシー保護制度全体についての取組
○2012年2月:ホワイトハウス
「消費者プライバシー権利章典」公表
○2003年:個人情報保護法
(各省庁が所管業界を監督。)
○2012年3月:FTC(連邦取引委員会)
「急速に変化する時代における消費者プライバシーの保護」公表
○2013年6月:総務省
「パーソナルデータの利用・流通に関する研究
会報告書」公表
E
U
○「個人データ保護指令」(1995年)
(保護が十分でない国への個人情報移転の原則禁止等)
※EUから米国への個人情報移転は、セーフハーバー枠組みにより、
可能
○「個人データ保護規則案」
2012年1月、欧州委員会提案
2014年3月、欧州議会において修正案 を採択
2014年12月現在、欧州理事会で審理中
(削除権、プライバシー・バイ・デザイン、オプトイン原則、課徴金
(最大1億ユーロ又は事業者の 全世界での売上高の5%相当額)等)
○2014年5月:欧州司法裁判所:「グーグルスペイン社事件」
先決裁定(個人の氏名に基づき検索した情報の削除を義務づけ)
○2014年11月:欧州委員会29条データ保護作業部会
上記裁定の履行に関するガイドラインを公表
○2013年9月~:IT総合戦略本部
「パーソナルデータに関する検討会」
※ パーソナルデータの利活用に関する制度
改正大綱決定・公表(2014年6月)
2015年3月個人情報保護法改正案閣議決定
スマートフォン・インターネットの情報流通についての取組
○2012年8月:総務省
「スマートフォン プライバシー イニシアティブ」
公表
○2013年9月:総務省
「スマートフォン プライバシー イニシアティブII」
公表
○2014年12月~:総務省
「ICTサービス安心・安全研究会」において、
インターネット上の個人情報・利用者情報 の
取扱い等 を検討するWGを設置し、検討開始
サイバーセキュリティ上の脅威の増大
最近の事例
2007.4
12
脅威の変遷・増大
エストニア政府機関等へのDDoS攻撃
600
2008.8
グルジア政府機関等へのDDoS攻撃
2.5億
500
2.0億
2009.7
2010.9
韓国、米国政府機関等へのDDoS攻撃
1.0億
300
0.5億
200
「スタックスネット」による被害(イランの原子力発電所)
2011.10 衆参両院のPC、サーバ等のウイルス感染が判明
2012.9
400
1.5億
0
100
2012年
2013年
2014年
0
マルウェア※の総数
最高裁判所、文化庁等のウェブサイトが改ざん
出典:マカフィー
※ コンピュータウイルスのような有害なソフトウェア等の総称
2012年度
2013年度
2014年度
政府機関への脅威の件数
出典:NISC
2013.8
大手ニュースサイト利用者を標的とした水飲み場攻撃
2015.2
平成26年中のインターネットバンキング不正送金被害
総額が約29億円と最高額を更新
経済犯
組織犯
目的の変化
2014.12 不正アクセスによりソニー米映画子会社から機密情報
が流出
ウェブサイトによる感染
標的型メールによる感染
ネットワーク感染
無差別メールによる感染
愉快犯
2015.6
不正アクセスにより日本年金機構から大量の個人情報
が流出
目立つ攻撃
2000年
攻撃手法の巧妙化
2005年
脅威の傾向の変化
目立たない攻撃
2010年
2015年
13
2020年にむけて
/ 世界のICT市場とインフラ市場
/ 放送コンテンツの海外展開
/ 東京オリンピック・パラリンピック
世界のICT市場とインフラ市場
14
ICT分野におけるトップセールス実施地域
日EU
ICT政策対話
(2013.12)
チェコ
フィンランド
(2014.7 大臣)
(2013.9 大臣)
15
APEC TELMIN
(2015.3)
日仏ICT政策協議
(2014.5)
ミャンマー
スペイン
ウズベキスタン
モバイル・
ワールド・
コングレス
(2014.1 副大臣)
(2013.1 副大臣)
(2014.1 大臣)
(2014.7 政務官)
(2014.11 総理)
(2015.3)
タイ
(2015.5 大臣)
日米インターネットエコノミー
政策協力対話
ベトナム
トルコ
(2014.9)
(2013.9 副大臣)
(2015.1 副大臣)
(2014.7 大臣)
フィリピン
ヨルダン
イスラエル
(2014.1 大臣)
(2015.1 総理)
日星ICT政策対話
(2014.7 大臣)
(2015.1 総理)
コロンビア
(2014.7 総理)
(2014.6)
日ASEAN
情報通信大臣級会合
モルディブ
(2013.6 大臣)
エクアドル
(2014.5副大臣)
(2015.1)
スリランカ
エジプト
(2015.1 総理)
(2013.7 大臣)
(2014.9 総理)
インド
インドネシア
(2013.4 大臣)
チリ
日尼ICT共同作業部会
(2014.7 総理)
(2015.5 副大臣)
(2015.2)
(2014.1 副大臣、2014.1 総理)
ボツワナ
(2014.1 大臣)
ブラジル
日印官民合同作業部会
(2013.7 大臣)
(2014.8 総理)
(2014.12)
オーストラリア
(2014.4 大臣)
トップセールス
政策対話
日豪ICT政策対話
(2015.2)
【地デジ日本方式採用国(採用順)】17カ国
日本、ブラジル、ペルー、アルゼンチン、チリ、ベネズエラ、エクアドル、コ
スタリカ、パラグアイ、フィリピン、ボリビア、ウルグアイ、モルディブ、ボツ
ワナ、グアテマラ、ホンジュラス、スリランカ
放送コンテンツ海外展開に関するモデル事業(事例)
16
① 地 上 波テレビ放送枠を活用した コンテンツの発信
ベトナム
• 「ジャパンドラマアワー」として、現地の有力地上波局にて日本放送
局の有名ドラマをまとめて継続的に放送
ミャンマー
• 地域活性化に資する既存番組を放送
• 日本の有名番組を継続的に放送
ミャンマー
タイ
• 日本のサブカルやファッションに関する情報番
組を放送
• タイで開催されるイベントと連携し、ポップカル
チャーを取り上げた番組を放送
タイ
ベトナム
フィリピン
フィリピン
• 現地有名タレントを起用した日本
紹介コーナーを放送
マレーシア
マレーシア
• マレーシア人タレントが日本を旅する鉄道紀行番組を放
送
• アジア3ヶ国の人気タレントが日本文化を体験する情報
バラエティを放送
インドネシア
インドネシア
• 地方民放各局と連携してアジアの人気タレ
ントが日本各地を紹介する旅・情報番組
② 衛 星 プラットフォーム(24時間日本番組専門チャンネル)を活用した コンテンツの発信
インドネシア、ミャンマー
• 地方局、製作会社、CATV等の地域紹介番組を日本番組専門チャンネルWAKUWAKU JAPANの夕方の帯番組で5ヶ月間(計125時間)放送。 16
③ 地 方 発の産業振興・地域活性化を目的とした放送コンテンツの発信
• 各地のローカル局や番組製作会社等が、地元自治体や地場産業等と連携しながら、産業振興や地域活性化を目的とした放送コンテンツを製作
16
し、ASEAN等のアジア諸国で発信するためのモデル事業を実施。
2020年に向けた社会全体のICT化
17
東京オリンピック・パラリンピックにおけるICTの活用場面
スマートな
入国手続き
スマートな
移動
競技中
宿
駅
競技場
滞在中
選手村
空港
観光地
街
病院
全国各地に波及
世界各国に展開
店舗
2020年までのロードマップ
ICTを活用した多言語対応
放送コンテンツの海外展開
4K・8Kの推進
オープンデータ等の活用
情報セキュリティの推進
デジタルサイネージの推進
 2015年度~ 多言語音声翻訳技術の研究開発、
技術実証
 2018年度~ 大規模社会実証
 2014年度中ASEAN6か国への放送コンテンツの展開
 2015年 CS・CATV・IPTVによる4K実用放送開始
 2016年 BSによる4K・8K試験放送開始
 2018年 BS等による4K・8K実用放送開始
 2015年 公共交通情報提供のための標準PF構築
 2016年 公共交通オープンデータサービス提供開始
 2018年 公共交通情報のワンストップサービス実現
 2015年1月に戦略WGを立ち上げ、議論中
 サイバーセキュリティ戦略本部等と連携して対策を推進
 2014年2月、デジタルサイネージWGを立ち上げ、議論。
 クラウド技術を活用した相互接続の確保、ICTショー
ケース等について、推進体制含め、検討。
2020
社会全体の ICT
化
第5世代移動通信システムの実現
 2015年度~ 5Gの研究開発の加速、国際標準化
 2017年度~ 無線+ネットワーク+アプリによる実証
 2019年
5G向け周波数の国際分配、関係制度整備
18
オリンピック・パラリンピック東京大会
無料公衆無線LAN環境整備促進
 研究会にて、地方公共団体の整備について議論中
 2015年2月に実態調査にアンケートを行い、その後に整
備の方針を作成
 2015年度に実証実験(手続き簡素化)を行い、その後に
手続の簡素化を実現