一般社団法人 ロシア NIS 貿易会 平成 26 年度事業報告 【事業報告】 Ⅰ

一般社団法人 ロシア NIS 貿易会
平成 26 年度事業報告
【事業報告】
Ⅰ.情報サービス・ビジネス交流事業
1.資料・刊行物等の作成、配布
・定期刊行物として、「ロシアNIS調査月報」、「ロシアNIS経済速報」
(旬報)を刊行、配
布した。
・「ROTOBOホームページ」、「日露貿易投資促進機構ホームページ」、「日本ウズベキスタ
ン投資環境整備ネットワーク」、「日本キルギス投資環境整備ネットワーク」
、
「日本カザ
フスタン投資環境整備ネットワーク」、「日本トルクメニスタン投資環境整備ネットワー
ク」といったウェブサイト、「CEEDS」
(統計データ)他データベースによる情報提供を行
った。(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
・その他、適宜、資料の作成、配布ならびにレファレンス・サービスを行った。
2.ミッションの派遣
・ROTOBOコーカサス経済ミッション(平成26年6月1日~8日、バクー、トビリシ他)
平成 26 年 6 月 1 日~8 日にかけて日本企業各社の参加を得て、西岡会長を団長とする
「ROTOBO コーカサスミッション」を派遣し、アゼルバイジャン共和国バクー、グルジア
のトビリシ、バトゥミを訪問した。アゼルバイジャンでは副首相、経済産業省、国営石油
会社 SOCAR との面談を行い、同国の輸出・投資促進機関である AZPROMO 主催のプレゼンテ
ーションでアゼルバイジャンの経済情勢および優先プロジェクトの1つであるスムガイ
ト化学インダストリアルパークについての報告を聞いた。グルジアでは最初に首都トビリ
シを訪問し、首相を表敬訪問した。また、経済持続発展省主催のラウンドテーブルではグ
ルジアの経済情勢全般についての報告と電力、インフラ整備、港湾など個別の分野のプレ
ゼンテーションも行われた。
さらに、
グルジアでは黒海沿岸の港湾都市バトゥミも訪問し、
当該地域の財務・経済省によるプレゼンテーションが行われ、港の整備やホテル建設の現
場を視察した。
3.ミッションの受入
ロシア等相手国の要請に応じて、適宜受け入れた。
・ギオルギ・マルグベラシビリ・ジョージア大統領一行訪日時面談開催による受入協力(平
成 26 年 10 月 21 日~25 日)
(Ⅰ.情報サービス・ビジネス交流事業 4.講演会・シンポ
ジウム・セミナー等の開催:参照)
・アジモフ・ウズベキスタン日本経済委員会会長・第一副首相兼財務大臣訪日ミッションの
受入(平成 27 年 1 月 26 日~28 日)および「第 12 回日本ウズベキスタン経済合同会議」
(主
1
催:日本ウズベキスタン経済委員会、ウズベキスタン日本経済委員会、後援:
(一社)ロシ
ア NIS 貿易会、平成 27 年 1 月 27 日、如水会館)の開催(Ⅰ.情報サービス・ビジネス交
流事業 4.講演会・シンポジウム・セミナー等の開催、Ⅲ.国庫補助事業、Ⅵ.二国間経
済委員会事務局業務の運営:参照)
4.講演会・シンポジウム・セミナー等の開催
○ROTOBO月例報告会(第1回)
「ウクライナ経済とビジネスの展望」
(主催:
(一社)ロシアNIS
貿易会、平成26年4月22日、
(一社)ロシアNIS貿易会会議室)
○国際投資セミナー「ロシアにおける工場立地~その可能性と課題(大阪)
」
(主催:ロシア
工業団地協会、
(一社)ロシアNIS貿易会、後援:
(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)
、
(公
財)大阪産業振興機構、関西広域連合、ロシア連邦通商代表部、平成26年4月22日、シテ
ィプラザ大阪)
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
○国際投資セミナー「ロシアにおける工場立地~その可能性と課題(東京)
」
(主催:ロシア
工業団地協会、
(一社)ロシア NIS 貿易会、後援:
(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)
、ロ
シア連邦通商代表部、平成 26 年 4 月 24 日、ヴィラフォンテーヌ汐留)
(Ⅲ.国庫補助事
業:参照)
○「第11回日本トルクメニスタン経済合同会議」
(主催:日本トルクメニスタン経済委員会、
トルクメニスタン日本経済委員会、後援:
(一社)ロシアNIS貿易会、平成26年5月16日、
トルクメニスタン・アシガバード市)
(Ⅲ.国庫補助事業、Ⅵ.二国間経済委員会事務局
業務の運営:参照)
○ROTOBO月例報告会(第2回)
「ロシア経済と日ロ経済関係の行方」
(主催:
(一社)ロシアNIS
貿易会、平成26年5月30日、東京証券会館)
○ROTOBO月例報告会(第3回)
「ロシア会社法の基礎と最新動向」
(主催:
(一社)ロシアNIS
貿易会、平成26年6月18日、TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター)
○ROTOBO月例報告会(第4回)
「ロシア税制と日本企業の直面する問題」
(主催:
(一社)ロシ
アNIS貿易会、平成26年7月18日、東京証券会館)
○「タジキスタン投資プレゼンテーション」
(主催:
(一社)ロシア NIS貿易会、駐日タジキ
スタン大使館、平成26年7月24日、如水会館)
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
○「カザフスタン原子力ミニ・プレゼンテーション」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易会、平
成26年7月28日、東京証券会館)
(Ⅱ.受託調査等事業:参照)
○ROTOBO月例報告会(第5回)
「対ロシア制裁の動きとその影響」
(主催:
(一社)ロシアNIS
貿易会、平成26年8月7日、
(一社)ロシアNIS貿易会会議室)
○ウズベキスタン・日本 ビジネスフォーラム (主催:ウズベキスタン共和国対外経済関係・
投資・貿易省、日本ウズベキスタン経済委員会、
(一社)ロシア NIS 貿易会、平成27年8
月7日、ウズベキスタン共和国タシケント市)
(Ⅵ.二国間経済委員会事務局業務の運営:
参照)
2
○「ロシアビジネスセミナーin 宮城‐激変する内外情勢と中小ビジネス‐」
(主催:
(一社)
ロシア NIS 貿易会、後援:宮城県、みやぎ東北貿易促進コンソーシアム、平成 26 年 8
月 22 日、トラストシティカンファレンス・仙台)
(Ⅴ.JKA 補助事業:参照)
○「キルギス冶金企業グループとの交流会」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易会、平成26年9月
4日、
(一社)ロシアNIS貿易会会議室)
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
○「カムチャッカ投資フォーラム:極東2014」
(主催:ユーロマネー他、後援:
(一社)ロシ
アNIS貿易会他、平成26年9月4日~5日、ペトロパヴロフスクカムチャツキー)
○「ユーラシア経済連合プレゼンテーション~カザフスタン・ベラルーシ・ロシア経済統合
の行方~」
(主催:駐日カザフスタン共和国大使館、駐日ベラルーシ共和国大使館、駐日
ロシア連邦大使館、
(一社)ロシアNIS貿易会、平成26年9月19日、如水会館)
(Ⅲ.国庫補
助事業:参照)
○ROTOBO月例報告会(第6回)
「ロシア・ウクライナ情勢の新段階」
(主催:
(一社)ロシアNIS
貿易会、平成26年9月29日、TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター)
○「アゼルバイジャン・スムガイト化学インダストリアルパーク投資プレゼンテーション」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易会、平成26年9月30日、如水会館)
(Ⅳ.石油特別会計補
助事業:参照)
○「ロシア・ロスナノ新発展戦略プレゼンテーション~ナノテク分野における日ロ技術協力
の新たな可能性~」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易会、公開型国家株式会社「ロスナノ」
、
後援:
(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)
、駐日ロシア連邦大使館、駐日ロシア連邦通商代
表部、平成26年10月8日、ホテルニューオータニ)
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
○ギオルギ・マルグベラシビリ・ジョージア大統領との面談(主催:
(一社)ロシアNIS貿易
会、平成26年10月21日、ホテルオークラ東京)
(Ⅰ.情報サービス・ビジネス交流事業 3.
ミッションの受入:参照)
○「第5回日本カザフスタン経済官民合同協議会」
(主催:経済産業省、外務省、日本カザフ
スタン経済委員会、
(一社)ロシアNIS貿易会、カザフスタン共和国投資・発展省、カザ
フスタン・日本経済委員会、後援:
(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)、平成26年10月23日
~24日、カザフスタン共和国アスタナ市)
(Ⅲ.国庫補助事業、Ⅵ.二国間経済委員会事
務局業務の運営:参照)
○「日本原子力セミナー:日本の原子力分野の現状と原子力発電所の新安全基準」
(主催:
(一
社)ロシアNIS貿易会、カザフスタン原子力協会他、平成26年10月23日、カザフスタン共
和国アスタナ市/10月24日、アルマトィ市)
(Ⅱ.受託調査等事業:参照)
○「水・環境ビジネス促進展示会」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易会、平成26年10月23日、
カザフスタン共和国アスタナ市)
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
○「モスクワ市ロードショー」
(後援:
(一社)ロシアNIS貿易会、平成26年10月27日、リッ
ツカールトン東京)
3
○ROTOBO月例報告会(第7回)
「ベラルーシの投資誘致とハイテクパーク」
(主催:
(一社)ロ
シアNIS貿易会、平成26年10月28日、
(一社)ロシアNIS貿易会会議室)
○「プスコフ州投資プレゼンテーション」
(主催:ロシア連邦プスコフ州行政府、
(一社)ロ
シアNIS貿易会、後援:駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦通商代表部、平成26年11月13
日、ホテルニューオータニ)
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
○「日本アゼルバイジャン石油ガス技術交流セミナー」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易会、
スムガイト化学インダストリアルパーク(SCIP)
、平成26年11月24日、アゼルバイジャン
共和国バクー市)
(Ⅳ.石油特別会計補助事業:参照)
○ROTOBO月例報告会(第8回)
「ロシア極東経済と新型特区」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易
会、平成26年11月25日、
(一社)ロシアNIS貿易会会議室)
○ROTOBO月例報告会(第9回)
「ロシア沿ヴォルガ地域の経済動向」
(主催:
(一社)ロシアNIS
貿易会、平成26年12月18日、
(一社)ロシアNIS貿易会会議室)
○「第12回日本ウズベキスタン経済合同会議」
(主催:日本ウズベキスタン経済委員会、ウ
ズベキスタン日本経済委員会、後援:
(一社)ロシア NIS 貿易会、平成27年1月27日、如
水会館)
(Ⅲ.国庫補助事業、Ⅵ.二国間経済委員会事務局業務の運営:参照)
○「日露石油ガス・セミナー(新潟)~対ロ制裁下の石油ガス産業と同国で進むLNGプロジ
ェクト~」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易会、
(公財)環日本海経済研究所、平成27年1
月27日、朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター)
(Ⅳ.石油特別会計補助事業:参照)
○ROTOBO月例報告会(第10回)
「ウリヤノフスク州経済と外国投資動向」
(主催:
(一社)ロ
シアNIS貿易会、平成27年1月28日、
(一社)ロシアNIS貿易会会議室)
○「日露石油ガス・セミナー(東京)~対ロ制裁下の石油ガス産業と同国で進むLNGプロジ
ェクト~」
(平成27年1月29日、如水会館)(Ⅳ.石油特別会計補助事業:参照)
○国際セミナー「ロシア北極圏の持続的発展」
(主催:日本学術振興会、後援:北海道大学
スラブ・ユーラシア研究センター、
(一社)ロシアNIS貿易会、平成27年1月31日、虎ノ門
HILLS)
○「露日ビジネスカウンシル・プレゼンテーション」(主催:露日ビジネスカウンシル、(一
社)ロシアNIS貿易会、後援:実業ロシア、ロシア経済発展省、ロシア極東発展省、ロシ
ア通商代表部、駐日ロシア大使館、(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)、平成27年2月10日、
ホテルニューオータニ)(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
○ROTOBO月例報告会(第11回)
「急変するロシアの経済情勢と今後の展望」
(主催:
(一社)
ロシアNIS貿易会、平成27年2月26日、東京証券会館)
○「ロシアビジネスセミナー in 仙台―ハバロフスク、ウラジオストク訪問を踏まえて―」
(主催:(一社)ロシア NIS 貿易会、後援:宮城県、
(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)、
仙台貿易情報センター、平成 27 年 2 月 27 日、ホテル JAL シティー仙台)(Ⅴ.JKA 補助
事業:参照)
4
○ロシアビジネス交流会「制裁下・動乱のロシア経済とビジネスチャンス」
(主催:アドバ
ンストマテリアルジャパン㈱、後援:ロシア連邦通商代表部、
(一社)ロシアNIS貿易会、
㈱JSN、平成27年3月4日、学士会館)
○ROTOBO月例報告会(第12回)
「ロシア企業をめぐる最近の動き‐コーポレートガバナンス
と経済危機下の行動‐」
(主催:
(一社)ロシアNIS貿易会、平成27年3月25日、
(一社)ロ
シアNIS貿易会会議室)
5.見本市関連事業
・平成 26 年度に関係諸国で開催された各種見本市について情報提供を行った。
・平成 26 年 10 月 23 日から 26 日に、モスクワ・クロックス国際見本市会場で開催された「モ
スクワ国際建築・建設・インテリア展示会~美しい家・ロシア建築サロン-2014~」
(主催:
World Expo Group 社)に、当会が展示スペースを確保し、日本企業 3 社の住宅建材製品を
展示し、日本の住宅建材のロシアでの販売拡大を支援した。
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
・平成 26 年 10 月 23 日にアスタナで開催される「第 5 回日本カザフスタン経済官民合同協議会」
に合わせ、ラディソンホテルにおいて、水・環境分野に関わる日本の高度技術を紹介する「水・
(Ⅲ.国庫補助事業、Ⅵ.二国間経済委員会事務局業
環境ビジネス促進展示会」を開催した。
務の運営:参照)
・平成 27 年 2 月 11 日から 12 日に、ハバロフスク・インツーリストホテルにおいて、日本製水道
設備メーカー、水ビジネス関連会社などを対象とした「ロシア極東水ビジネス展示会 in ハバロ
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
フスク」を開催した。
6.ロシア語研修事業
サンクトペテルブルグ大学に 3 名のロシア語研修生を派遣した。
7.日露貿易投資促進機構関連事業
「日露貿易投資促進機構」事務局業務を担当し、日本とロシアとのビジネス促進に係わる
事業を実施した。
(Ⅲ.国庫補助事業:参照)
8.「実業ロシア」、「戦略的イニシアティブ・エージェンシー(ASI)」、「リーダーズクラブ
(LC)
」との協力の具体化
平成 24 年(2012 年)11 月にロシアの経済団体「実業ロシア」及び平成 25 年(2013 年)4
月に同国の非営利団体「戦略的イニシアティブ・エージェンシー(ASI)
」並びに「リーダー
ズクラブ(LC)
」との間で協力関係に関する覚書を締結した。
当該覚書に基づき、平成27年(2015年)2月9日~10日にかけて「実業ロシア」が中心にな
って立ち上げた「露日ビジネスカウンシル」の訪日ミッションの受け入れをサポートし、か
つ東京での投資プレゼンテーションを組織した。
(Ⅰ.情報サービス・ビジネス交流事業 4.
5
講演会・シンポジウム・セミナー等の開催、Ⅲ.国庫補助事業:参照)
9.経済交流促進事業
日本とロシア CIS 諸国との経済交流及び相互理解に貢献するため、ロシアおよび CIS 諸国
へ日本の自転車文化および観光産業の普及を図る映像を制作した。
Ⅱ.受託調査等事業
下記の調査事業を受託した。
(括弧内は受託先)
①「原子力関連産業人材育成事業」
(経済産業省)
②「ロシア鉄鋼業の現状と展望に関する調査委託業務」
(北九州市)
③「ロシアメディアによる石油・天然ガス関連情報の翻訳および考察業務」
((独)石油天
然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
)
④「カザフスタン国経済特区への日本企業誘致戦略策定業務」
(
(独)国際協力機構(民間研
究所との共同受注)
)
⑤「MUFG BizBuddyにかかる情報提供」
(民間企業からの業務委託)
⑥「MUFG BizBuddy への記事提供」
(民間企業からの業務委託)
⑦「MASHPROM 社との営業協力にかかる業務委託」
(民間企業からの業務委託)
⑧「ロシアにおけるガス化溶融炉式ごみ処理工場建設案件の形成」
(民間企業からの業務委
託)
⑨「旧ソ連圏エネルギー調査について」
(民間企業からの業務委託)
他
Ⅲ.国庫補助事業
国庫からの補助金を得て下記の事業を実施した。
ロシア地域貿易投資促進事業費補助事業(海外市場調査等事業)
1.情報収集・提供事業
(1)ビジネス基礎情報整備
以下の事業項目に従い、日ロの企業情報、貿易投資関連基礎情報およびビジネス関連情報
の収集を行い、適宜更新を行いながら情報を提供した。
①日露企業情報収集整備・更新
②貿易投資関連基礎情報及びビジネス関連情報整備・更新
③データベース更新(ロシア企業情報データベース、ロシア貿易統計データベース)
6
(2)ビジネス詳細情報収集提供
① ロシア新規市場開拓可能性調査
A. 国際情勢の変化とロシア経済
(平成 26 年 9 月 14 日~20 日 モスクワ市)
(平成 27 年 3 月 8 日~14 日 ハバロフスク市、ウラジオストク市)
本事業では、ウクライナ問題やそれに端を発する欧米による経済制裁発動など国際情
勢の変化、さらにロシア政府の政策の変化等を背景とするロシアのビジネス環境の変化
への対応、ならびに、当該の変化の中での同国市場における新たなビジネスチャンスの
発掘に関わる基礎的情報に関する調査を実施した。
また、ロシア極東でのインフラ整備は、港湾や鉄道の大型施設だけに限らず、身近な
水道や電気などの生活インフラにも及んでおり、その現状を調査するため当会職員をハ
バロフスク地方ハバロフスク市と沿海地方ウラジオストク市に派遣した。
② ロシア経済法運用・市場慣行実態調査
A. ロシアの工業団地と日系企業の進出
(平成 26 年 8 月 17 日~28 日 (ロシア連邦)モスクワ市、ウラジオストク市、ハバロ
フスク市、ブラゴヴェシチェンスク市、
(ベラルーシ共和国)ミンスク市)
(平成 26 年 11 月 12 日~19 日 (ロシア連邦)モスクワ市、サランスク市、ペンザ市、
ニジニノヴゴロド市)
(平成 27 年 2 月 12 日~21 日 (ロシア連邦)モスクワ市、トヴェリ市、
(ウクライナ)
キエフ市、キロヴォフラード市、ウジホロド市)
ロシア地域における経済法の運用及び市場慣行の現状を把握することによって、日本
企業のロシア地域への市場進出を促進した。必要に応じて当該分野を専門とする研究者
を伴い、当会職員を現地に派遣した。
今年度は、ロシアの工業団地に関し、その制度概要と、個々の工業団地の基礎情報を
収集し、日本企業がそれらをいかに活用すべきかに関する調査を行った。また、ロシア
周辺の NIS 諸国についてもあわせて調査を実施した。収集した情報をもとに、ロシア地
域における日本企業の活動の円滑化につながる報告書を作成し、ビジネス・マッチング
に資する活動を行った。
また、ロシア極東で導入が計画されている「輸出型特区(新型特区)
」構想および関税
同盟の発足で日本企業の生産拠点として注目を集めるベラルーシの状況を調査するため、
当会職員を沿海地方ウラジオストク市、モスクワ市、ミンスク市(ベラルーシ共和国)
等に派遣した。
7
2.ビジネスマッチング、コンサルティング事業
(1) セミナー開催事業
①ロシア開催
計画変更により実施無し。
②日本開催
A. 国際投資セミナー「ロシアにおける工場立地~その可能性と課題」
(平成 26 年 4 月 22 日 シティプラザ大阪)
(平成 26 年 4 月 24 日 ヴィラフォンテーヌ汐留)
ロシアの投資誘致策として重要になってきている工業団地の現状について、ロシアの
工業団地協会が、会員であるロシア各地の工業団地および関係業者とともに来日し、プ
レゼンテーションを実施した。
B.ユーラシア経済連合プレゼンテーション
(平成 26 年 9 月 19 日 如水会館)
2015 年発足を目指し、2014 年にロシア、カザフスタン、べラルーシ政府間で調印され、
設立したユーラシア経済連合について、経済連合事務局であるユーラシア経済委員会か
ら貿易、認証等の専門家が来日し、日本国内で初めてとなる同連合についてのプレゼン
テーションを実施した。
C.ロスナノ・プレゼンテーション
(平成 26 年 10 月 8 日 ホテルニューオータニ)
平成 23 年(2011 年)にロシアにおけるナノテク技術の開発と商業化を目的に、国家
の 100%出資によって設立された国策企業「ロシア・ナノテクノロジー・コーポレーシ
ョン(ロスナノ)
」社のアナトリー・チュバイス社長の来日を機に、
「ロシア・ロスナノ
新発展戦略プレゼンテーション~ナノテク分野における日ロ技術協力の新たな可能性
~」を開催。同社はロシアのグローバルな技術投資家になることを目指して、2020 年
までの新発展戦略の実現にとりかかっており、今回はその一環として、その戦略を紹介
し、イノベーション分野で高いポテンシャルを持つ日本企業との協力を呼びかけた。
D.プスコフ州プレゼンテーション
(平成 26 年 11 月 13 日 ホテルニューオータニ)
プスコフ州の S.G.ペルニコフ副知事を団長とする代表団が来日するのを機に、
「プス
コフ州投資プレゼンテーション」を開催した。電力と農業を主力産業とする同州は、州
都プスコフ市の北側 8 ㎞ほどのところに工業生産特区「モグリノ」を有し、ビジネス経
験も豊富なトゥルチャク知事の主導の下、ICT 関連、農業設備、電子・電気機器、自動
8
車部品などの企業誘致を目指している。またバルト諸国と国境を接し、同諸国の海港か
らモスクワへ至る物流ルートの拠点でもある同州の経済の特徴や投資環境についての
プレゼンテーションは、日本側の知見を深めることになった。
E.露日ビジネスカウンシル・プレゼンテーション
(平成 27 年 2 月 10 日 ホテルニューオータニ)
平成 26 年(2014 年)末、
「露日ビジネスカウンシル」議長に就任したレピク・実業ロ
シア会長を団長とする代表団の来日を機に、今後の「露日ビジネスカウンシル」の活動
方針、日ロ経済関係の方向性等に関わる情報提供、またロシア企業によるビジネス提案
等が行われた。同代表団には、ヴォスクレセンスキー・ロシア経済発展省次官、シェレ
イキン・極東発展省次官も同行した。
(2)ビジネスマッチング推進事業
①派遣型ビジネス・マッチング事業
日本の新規市場開拓につながる可能性の高いロシアの地域、分野にビジネスチャンスを
求める日本企業からなるミッションの派遣に際し、ビジネスマッチングの機会を設定する
ほか、当該地域や分野に詳しい日本人専門家を同行させ、日露双方の企業に対して、対日・
対露ビジネスに関する助言を行い、貿易取引・投資案件の成就を支援した。
A.日本の食・文化・産業等のロシアへの輸出促進ビジネスマッチング
・ロシアへの國酒輸出商流構築事業 ~ロシアにおける國酒ウィーク~ 開催支援
(開催期間 平成 26 年 10 月 13 日~18 日 モスクワ市、サンクトペテルブルグ市)
・ロシアにおける日本産品商談会・日本産品ウィーク開催支援
(開催期間 平成 27 年 3 月 13 日~23 日 モスクワ市)
B.対ロシア貿易・投資促進ビジネスマッチング
・日本の中堅製造企業の対ロシア市場輸出促進事業
(平成 26 年 5 月 25 日~30 日 エカテリンブルグ市、チェリャビンスク市)
・モスクワ国際建築・建設・インテリア展示会~美しい家・ロシア建築サロン-2014~ 出
展支援
(平成 26 年 10 月 21 日~27 日 モスクワ市)
・対ロシア製鉄技術等移転支援事業(熱風炉等)
(熱風炉等 平成 26 年 11 月 25 日~30 曰 マグニトゴルスク市)
9
(ごみ処理施設、熱風炉等 平成 27 年 2 月 22 日~28 曰 モスクワ市、マグニトゴル
スク市)
②受入型ビジネス・マッチング事業
日本の産業機械・設備、食品等のロシアへの輸出拡大を図るため、ロシアにおいて開発
事業を行っているロシア企業の幹部、設備・機材の輸入商社、食品バイヤーなどを日本に
招き、日本で開催される展示会の視察、商談会の開催、企業訪問を通して、日本企業との
ビジネスマッチングを図った。
・日本の中堅製造企業の対ロシア市場進出促進事業(不定形耐火物製造)
平成 26 年 10 月 5 日~8 日
当会が過去に実施した同事業によって、日本の製鉄関連技術・設備が輸出されロシア
の製鉄所において利用されるようになった。平成 26 年 5 月、北九州市の耐火物メーカー
の専門家がボグダノビッチ耐火物工場を訪問し、本事業では、ボグダノビッチ耐火物工
場の社長、技術部長、研究開発部次長を、同社の工場、研究所に招聘し、同社の持つ優
れた技術の有用性を理解してもらい、前回の協議を踏まえ、ロシアにおける協業の可能
性について更なる検討を行った。
・住宅資材輸出促進ビジネスマッチング
平成 26 年 10 月 12 日~16 日
日本の住宅、建材のロシアへの輸出促進を図るため、ロシア木造住宅協会の代表団を
日本に招き、ロシア地域の住宅資材市場の有望性に着目した日本の建材メーカーとの間
で商談機会を提供したほか、歌舞伎座やサニーヒルズ南青山など日本を代表する建築物
や建材ショールーム、および建材製造工場を訪問し、日本の建築技術、建材についての
情報を提供した。
3.機構関連業務実施円滑化事業
「日露貿易投資促進機構」事務局業務の円滑な実施のために当会モスクワ事務所の機能
を活用して、ロシア連邦政府、地方行政府との間の頻繁な折衝、調整等を行った。必要に
応じて、モスクワ事務所の職員を現地に同行させ、適切な助言と支援を行い、また、ロシ
ア人専門家、企業家の日本への渡航に際しては、日本入国査証の支援を行い、事業の円滑
な実施を可能にした。
4.日露イノベーション推進分野事業化促進事業
本事業では、日本がロシア政府の戦略に対応しつつ互恵的な関係を築くことを可能にす
るため、
「日露イノベーション推進分野投資促進提言策定調査事業」として、ロシアの近代
10
化・イノベーション政策にかかる政策文書及びツールの内容と実施状況につき、調査団を
派遣し詳細に調査した上で、外部有識者を主体とする日露イノベーション推進分野投資促
進提言検討委員会を組織し、日ロ双方にとってメリットのある投資を促進するために必要
な提言を策定した。さらに、上記を踏まえ、
「日露イノベーション推進分野ビジネス支援事
業」として、視察団を派遣し、互恵的投資促進をより具体的な形で支援するため、日ロ双
方にとってメリットのある有望プロジェクトリストを作成した。
<日露イノベーション推進分野投資促進提言策定調査事業 現地調査>
・第 1 回調査(平成 26 年 9 月 3 日~6 日 カムチャツカ州)
・第2回調査(平成 26 年 9 月 20 日~28 日 ウリヤノフスク州)
<日露イノベーション推進分野ビジネス支援事業 視察団派遣>
・第 1 回視察団派遣(平成 26 年 9 月 23 日~28 日 ウリヤノフスク州)
・第 2 回視察団派遣(平成 26 年 10 月 16 日~23 日 沿海地方、ハバロフスク地方)
中央アジア地域等貿易投資促進事業費補助事業(政府開発援助海外市場調査等事業)
1.中央アジア投資環境整備・ビジネス振興事業
本事業の中の「
(1)
「投資環境整備 WG」設立準備・運営円滑化事業」
、
「(2)ビジネス情報
収集・提供事業」
、ならびに「
(3)中央アジアビジネス・フォーラム開催、企業間交流促進
事業」は、世界有数のエネルギー資源を擁し、かつ地政学的に重要な位置にある中央アジア
諸国との経済関係拡大が我が国にとって重要であるとの認識にたち、同諸国における投資環
境整備と、日本との間の民間ビジネス振興を目的とした一連の事業を行うものである。
平成 26 年度は、日本と中央アジア諸国の企業交流活発化と投資環境整備に関する意見交
換のため、諸会合を開催した(詳細は下記参照)
。
また、投資環境整備のための意見・情報交換、人的交流、相互理解強化のための機関とし
てこれまでにウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、トルクメニスタンとの間で設立し
た投資環境整備ネットワーク日本側ウェブサイトの運営を行った。
その他、日本企業に対する中央アジア経済に関する情報提供強化を目的に、カザフスタン
の研究機関との協力のもと、調査報告書「中央アジア諸国の政治・経済情勢」をまとめた。
「
(4)中央アジア等産業育成ビジネスマッチング事業」は、原燃料・一次産品生産に特化
した単純な産業構造を擁する中央アジア諸国にとって、産業多角化は長期的経済発展を図る
上で不可欠の要件であるとの認識に鑑み、これを日本企業とのビジネスマッチングによって
支援する。
平成 26 年度は、中央アジア諸国の在京大使館および現地パートナー機関を通じて、現地
側のビジネスマッチング案件募集を行い、書類審査によりタジキスタン玄武岩繊維・バイオ
肥料製造グループおよびキルギス冶金グループを受入型ビジネスマッチング対象企業グル
11
ープに選定した。各企業グループを日本へ招聘し、日本企業との面談および見本市への参加、
日本企業向けのビジネスプレゼンテーション、交流会等を開催し、日本企業とのビジネスマ
ッチングを図った。
また、派遣型ビジネスマッチングとして、本事業のカザフスタンにおける主要パートナー
である国家輸出・投資庁「カズネクスインベスト」協力の下、日本企業の代表団をカザフス
タンへ派遣し、同国の経済特区3カ所を訪問し、各特区における管理会社および登録企業と
の面談を行う「カザフスタン経済特区・ビジネスマッチング」を実施した。
<「投資環境整備 WG」設立準備・運営円滑化事業>
・
「ウズベキスタン・カザフスタン投資環境整備ネットワーク業務調整(茂木経済産業大臣両国
訪問同行)出張」
(平成 26 年 8 月 3 日~11 日 ウズベキスタン共和国・タシケント市、
カザフスタン共和国・アスタナ市)
・
「日本ウズベキスタン投資環境整備ネットワーク業務調整出張」
(平成 26 年 12 月 12 日~13 日 ウズベキスタン共和国・タシケント市)
<中央アジアビジネス・フォーラム開催、企業間交流促進事業>
・
「第 11 回日本トルクメニスタン経済合同会議」
(平成 26 年 5 月 16 日 トルクメニスタン・アシガバード市)
・
「ユーラシア経済連合プレゼンテーション」
(平成 26 年 9 月 19 日 東京)
・
「第5回日本カザフスタン経済官民合同協議会」
(平成 26 年 10 月 23 日~24 日 カザフスタン・アスタナ市)
・
「第 12 回日本ウズベキスタン経済合同会議」
(平成 27 年1月 27 日 東京)
<中央アジア等産業育成ビジネスマッチング事業>
・第 1 回受入型ビジネスマッチング:タジキスタン玄武岩繊維・バイオ肥料製造グループ
(平成 26 年 7 月 22 日~27 日)
・第 2 回受入型ビジネスマッチング:キルギス冶金グループ
(平成 26 年 9 月 3 日~10 日)
・派遣型ビジネスマッチング:カザフスタン経済特区・ビジネスマッチング
(平成 27 年 2 月 15 日~22 日)
12
新興国市場開拓等事業費補助事業(ミッション・見本市等出展支援事業(ロシア・中央アジア諸
国:ミッション派遣、展示会等を通じた有望分野における市場獲得支援)
)
ビジネスミッションの派遣やミニ展示会・見本市と共にフォーラムまたはセミナー等の開催を
通じ、ロシア・中央アジア諸国(特にカザフスタン)に対し、日本のハイテク分野、とりわけ現
地側の関心の強い医療分野や日本の得意な環境分野(水ビジネス、省エネ・省資源、再生可能エ
ネルギー、廃棄物処理等)を中心に、相手国に日本の技術導入を図ることを目的とする。
1.ミッション派遣事業
1)ロシア
ロシアの中でも、連邦中央からインフラ整備に多額の予算が投じられている極東地域を対象と
し、日本製技術に多様なニーズが存在することが想定される水分野を対象に、事業を実施した。
・第 1 回派遣
平成 26 年 9 月 16 日~9 月 24 日 アムール州ブラゴヴェシチェンスク(ロシア)
・第 2 回派遣
平成 26 年 11 月 9 日~11 月 16 日 ハバロフスク地方ハバロフスクおよびユダヤ
自治州ビロビジャン(ロシア)
・第 3 回派遣
平成 26 年 12 月 18 日~12 月 25 日 ハバロフスク地方ハバロフスクおよび沿海
地方ウラジオストク(ロシア)
・第 4 回派遣
平成 27 年 1 月 25 日~1 月 28 日
ハバロフスク地方ハバロフスク(ロシア)
・第 5 回派遣
平成 27 年 2 月 8 日~2 月 15 日
ハバロフスク地方ハバロフスク(ロシア)
2)中央アジア(カザフスタン)
中央アジア諸国の中でも、日本の技術製品の市場となりうる経済水準を擁するカザフスタンを
対象とし、同国において当該分野における問題解決が重要な政策課題として認識され、インフラ
整備と技術導入の面で多様なニーズが存在することが想定される水分野を対象に、事業を実施し
た。
・第 1 回派遣
平成 26 年 10 月 21 日~10 月 26 日 カザフスタン共和国(アスタナ)
・第 2 回派遣
平成 27 年 2 月 1 日~2 月 7 日
カザフスタン共和国(アスタナ、パブロダ
ル、アクタウ、アルマトィ)
2. 展示会・フォーラム/セミナー等開催事業
1) ロシア
平成 27 年 2 月 11 日、12 日にハバロフスクにおいて、日本製水道設備メーカー、水ビジネス関
連会社などを対象とした「ロシア極東水ビジネス in ハバロフスク」を開催した。
・ロシア極東水ビジネス in ハバロフスク
平成 27 年 2 月 11 日、12 日 インツーリストホテル
13
2) 中央アジア(カザフスタン)
平成 26 年 10 月 23 日にアスタナで開催される「第 5 回日本カザフスタン経済官民合同協議会」
に合わせ、水・環境分野に関わる日本の高度技術を紹介する展示会・プレゼンテーションを実施
した。
・水・環境ビジネス促進展示会
平成 26 年 10 月 23 日 ラディソンホテル
・プレゼンテーション
平成 26 年 10 月 23 日 ラディソンホテル
新興国市場開拓等事業費補助事業(ロビイング活動支援事業:ロシア)
ロシアに進出した日系企業が抱える障壁事項の調査・分析、および現地政府機関への制度改善
の提案を目的とした協議の開催等を通じ、対象国におけるビジネス環境の整備と、日系企業によ
る市場の獲得、進出数の増加に貢献することを目的として、当会職員を商工機能強化専門官とし
てモスクワ・ジャパンクラブに常駐ベースで派遣し、同クラブのロビイング活動強化のための一
連の業務を行った。
1)調査・分析事業
1-1)モスクワ・ジャパンクラブ商工機能強化関連調査
常駐の商工機能強化専門官と本部から派遣する調査員により以下のヒアリング、視察を実施す
るとともに、現地の法制・慣習および、ロビイング活動に詳しい会計事務所等に個別テーマの調
査委託を実施した。またその結果を、改善提案報告書としてまとめ、ロシアの関係政府・諸機関
に提供し、日系企業の意見・要望の伝達強化を図った。
・常駐の商工機能強化専門官の派遣
平成26年7月16日~平成27年3月31日、モスクワ市
ア. ロシア中央・地方政府および関係組織に対するヒアリング
・第1回現地調査 平成26年6月16日~20日
モスクワ市
・第2回現地調査 平成26年6月22日~30日
モスクワ市
・第3回現地調査 平成26年10月8日~16日
モスクワ市、トヴェリ市
・第4回現地調査 平成27年1月18日~24日
モスクワ市、サンクトペテルブルグ市
・第5回現地調査 平成27年1月26日~2月1日
エカテリンブルグ市、チェリャビンスク市
・第6回現地調査 平成27年2月16日~22日
モスクワ市、カリーニングラード州
・第7回現地調査 平成27年3月1日~15日
モスクワ市
・第8回現地調査 平成27年3月16日~20日
モスクワ市
14
イ. ロシアの地方視察
・第1回地方視察 平成26年8月11日~13日
プスコフ州
・第2回地方視察 平成26年10月12日~13日
トヴェリ州
・第3回地方視察 平成26年11月4日~6日
ノヴォシビルスク州
・第4回地方視察 平成26年11月27日~28日
ウドムルト共和国
・第5回地方視察 平成27年2月18日~21日
カリーニングラード州
・第6回地方視察 平成27年3月10日~11日
リペツク州
1-2)日露ロビイング活動強化・ビジネス促進セミナー
1-1)の調査内容も踏まえ、現地の日系企業とロシア政府関連機関との意見交換を目的とし
た、掲題セミナーを実施した。
・第1回日露ロビイング活動強化・ビジネス促進セミナー
平成26年10月30日 ワールドトレードセンター
・第2回日露ロビイング活動強化・ビジネス促進セミナー
平成26年12月9日 ワールドトレードセンター
・第3回日露ロビイング活動強化・ビジネス促進セミナー
平成26年12月12日 ワールドトレードセンター
・第4回日露ロビイング活動強化・ビジネス促進セミナー
平成27年2月24日 ワールドトレードセンター
2)協議会等交流事業
1)商工関連組織交流促進連絡会
ロシアにある諸外国の商工関連組織との情報交換、連携を強化するための会合を以下のように
開催した。
・日韓企業意見交換会
平成26年6月20日 在莫韓国大使館
・欧州ビジネス協会(AEB)幹部との意見交換会
平成26年10月29日 ワールドトレードセンター
・フィンランド商工会議所との意見交換会
平成27年3月2日 メトロポールホテル
・独露商工会議所との意見交換会
平成27年3月5日 メトロポールホテル
15
Ⅳ.石油特別会計補助事業
石油特別会計からの補助金を得て下記の事業を実施した。
(中東等産油・産ガス国投資等促進事業)
1)ロシア等投資促進事業
1. 対ロシア等ビジネス交流支援事業
(1) ロシア等技術市場・技術投資環境調査
◆ロシア
(平成 26 年 11 月 5 日~12 日 ロシア連邦モスクワ市、サマラ市)
近年、ロシアの石油ガス分野を取り巻く環境が大きく変化している。特に、欧米による対
ロ制裁の結果、大陸棚やタイトオイル層での外国企業との協業が事実上不可能となり、また
欧米の金融市場での長期資金の調達が困難となった結果、ロシアの多くの石油ガス会社がプ
ロジェクト実現のための資金調達に苦慮するようになった。また、ロシア国内では石油分野
の税制改革に関する協議が行われ、新しい税制が導入されることになったが、そのことも今
後のロシアの石油会社を取り巻く環境の大きな変化につながる可能性がある。
本事業では、以上のような状況を踏まえ、対ロ制裁の発動がロシアの石油ガス分野にもた
らした変化の実態、当該の変化が石油ガス分野における日露間の協業に及ぼす影響、ならび
に石油分野の税制改革の概要などに関する調査を行った。
◆中央アジア・コーカサス
(平成 27 年 3 月 15 日~20 日 アゼルバイジャン共和国バクー市、カザフスタン共和国アス
タナ市、アルマトィ市)
原油市場の軟化と、国際情勢の現状(ロシア経済の退潮、中国のシルクロード地域進出強
化、イスラム過激派の台頭等)に鑑み、カザフスタン・アゼルバイジャンの石油産業の展望
と、その自国の経済発展に与える影響を、石油・石油製品需給および原油輸出の観点から読
み解くための調査を実施した。調査ポイントは、両国における石油需給の現状と見通し(原
油生産見通し、精製見通し、原油需給バランス、石油製品需給バランス)
、石油(原油)輸
出政策(石油産業政策、石油輸出政策)
、経済発展における石油産業の位置づけ等。上記日
程による現地調査を実施した。
(2)日露石油・環境技術情報提供・交流促進事業
◆ロシア
①技術交流セミナー開催(日本開催)
(平成 27 年 1 月 26 日~31 日 新潟、東京)
ロシアから石油ガス専門誌「石油と資本」の編集長、サヴシキン氏を招聘し、新潟および
東京において日露石油ガスセミナーを開催した。同セミナーでは、対ロ制裁下におけるロシ
16
アの石油ガス分野の現状、ロシア国内で進められている LNG プラント建設の最新情報、日本
との協力の可能性などについての報告が行われた他、新潟および東京の関係機関や企業を訪
問し、日露の専門家の交流を図った。
・日露石油ガス・セミナー(新潟)
~対ロ制裁下の石油ガス産業と同国で進む LNG プロジェクト~
平成 27 年 1 月 27 日 朱鷺メッセ
・日露石油ガス・セミナー(東京)
~対ロ制裁下の石油ガス産業と同国で進む LNG プロジェクト~
平成 27 年 1 月 29 日 如水会館
②技術交流代表団派遣事業
・日露石油ガス技術セミナー
(平成 26 年 11 月 23 日~29 日 モスクワ市、タタルスタン共和国・カザン市)
現地側のニーズの的確な把握のもとに、これに適合したテーマのセミナー開催・代表団派
遣を行い、日本の関連技術の現地導入を目指した提案を行った。日本より外部専門家を当会
調査員とともに派遣、主に触媒の技術に関するテーマでカザン市およびモスクワ市において
「日露石油ガス技術交流セミナー」を開催するとともに、セミナーのテーマに関心を持つ企
業、関係機関を訪問し、技術専門家の交流を図った。
◆中央アジア・コーカサス
①技術交流セミナー開催(日本開催)
(平成 26 年 9 月 29 日~10 月 4 日 東京)
アゼルバイジャンのスムガイト化学インダストリアルパークより専門家 2 名を招聘し、
「アゼルバイジャン・スムガイト化学インダストリアルパーク投資プレゼンテーション」を
開催した。セミナーでは、同インダストリアルパークの概要説明や、投資プロジェクトなど
について報告が行われた他、エンジニアリング会社、石油化学関連団体などを訪問し、専門
家との情報交流を行った。
・アゼルバイジャン・スムガイト化学インダストリアルパーク投資プレゼンテーション
平成 26 年 9 月 30 日 如水会館
②技術交流代表団派遣事業
(平成 26 年 11 月 26 日~12 月 1 日 アゼルバイジャン共和国バクー市)
本事業においては、現地側のニーズの的確な把握のもとに、これに適合したテーマのセミ
ナー開催・代表団派遣を行い、日本の関連技術の現地導入を目指した提案を行う。中央アジ
ア・コーカサス地域諸国では、1)2014 年が当該国において「工業年」に設定されていること、
17
2)2014 年 2 月に第 8 回経済合同会議を開催し、直近の現地側のニーズが把握できているこ
と、3)旧ソ連時代より国内に 2 カ所の大規模製油所を擁し、同地域としては石油化学分野
の先進国であること等に鑑み、対象国をアゼルバイジャンに設定して事業を行った。日本よ
り外部専門家を当会調査員とともに派遣、アゼルバイジャンの「スムガイト化学インダスト
リアルパーク」において「日本アゼルバイジャン石油ガス技術交流セミナー」を開催すると
ともに、訪問期間中にバクーでの開催を予定されている「アゼルバイジャン工業年コンファ
レンス」に参加、さらにはセミナーのテーマに関心を持つ企業、関係機関を訪問し、技術専
門家の交流を図った。
Ⅴ.JKA 補助事業
(公財)JKA からの補助金を得て下記の事業を実施した。
1.日本の地方における中堅・中小機械工業の振興補助事業
(1)中堅・中小企業のためのセミナー、プレゼンテーションの実施
東日本の沿岸地域の中堅・中小企業のロシア CIS 諸国での新規ビジネスを支援するために、
宮城県の仙台市で計 2 回、ロシアビジネスのセミナーを開催するとともに、ロシア CIS 諸国で
自社のプレゼンテーションを行う企業を公募し、その企業をハバロフスク地方、沿海州に派遣
し、プレゼンテーションを実施した。事業内容をまとめた報告書「平成 26 年度中堅・中小企
業のプレゼンテーション等事業報告書」を作成した。
・ロシアビジネスセミナー in 宮城-激変する内外情勢と中小ビジネス-
(平成 26 年 8 月 22 日、トラストシティカンファレンス)
・ハバロフスク地方、沿海州でのプレゼンテーション
(平成 26 年 11 月 16 日~22 日、ハバロフスク市、ウラジオストク市)
・ロシアビジネスセミナー in 仙台 -ハバロフスク、ウラジオストク訪問を踏まえて-
(平成 27 年 2 月 27 日、ホテル JAL シティー仙台)
Ⅵ.二国間経済委員会事務局業務の運営
中央アジア諸国、コーカサス諸国およびモンゴルの二国間経済委員会の事務局業務を下記の通
り運営した。
・日本アゼルバイジャン経済委員会
・日本ウズベキスタン経済委員会
-茂木経済産業大臣・ウズベキスタン・カザフスタン訪問に際して、ウズベキスタン日程に
おける経済ミッションの組織と派遣に協力(ウズベキスタン日程 平成 26 年 8 月 6 日~7
日)
-アジモフ第一副首相兼財務大臣、ガニエフ対外経済関係・投資・貿易大臣と面談
18
(平成 26 年 8 月 6 日、ウズベキスタン共和国タシケント市)
-ウズベキスタン・日本ビジネスフォーラム開催(平成 26 年 8 月 7 日、ウズベキスタン共和
国タシケント市)
-第 12 回日本ウズベキスタン経済合同会議 (平成 27 年 1 月 27 日、如水会館)
-クルマノフ・ウズベキスタン共和国外務省第一次官歓迎昼食会(平成 27 年 3 月 5 日、帝国
ホテル東京)
・日本カザフスタン経済委員会
-茂木経済産業大臣・ウズベキスタン・カザフスタン訪問に際して、カザフスタン日程にお
ける経済ミッションの組織と派遣に協力(カザフスタン日程:平成 26 年 8 月 8 日~9 日)
-イセケシェフ・カザフスタン共和国投資・発展大臣と面談(平成 26 年 8 月 9 日、カザフ
スタン共和国アスタナ市)
-クルマンセイト・カザフスタン日本経済委員会会長との面談(平成 26 年 9 月 29 日、ロシ
ア NIS 貿易会会議室)
-第 5 回日本カザフスタン経済官民合同協議会(平成 26 年 10 月 23 日、カザフスタン共和
国アスタナ市)
・日本トルクメニスタン経済委員会
-第 11 回日本トルクメニスタン経済合同会議(平成 26 年 5 月 16 日、トルクメニスタン・
アシガバット市)
-グルバノフ・トルクメニスタン公共事業大臣歓迎昼食会(平成 27 年 2 月 19 日、帝国ホテ
ル東京)
・日本モンゴル経済委員会
-モンゴル・ビジネス・フォーラム(モンゴル政府・経団連主催)の後援 (平成 26 年 7 月
22 日、経団連会館)
-エルベグドルジ大統領との朝食会開催(平成 26 年7月 24 日、ホテルニューオータニ)
-サイハンビレグ首相との朝食会開催(平成 27 年 2 月 10 日、ホテルオークラ)
-日モンゴル・ビジネスミーティングの JETRO、モンゴル国投資庁、モンゴル大使館との共
催(平成 27 年 2 月 10 日、
(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)
)
-エンフボルド国家大会議議長歓迎レセプションの関係諸団体との共催(平成 27 年 2 月 26
日、ホテルニューオータニ)
-日本モンゴル書道展の開催協力(平成 27 年 3 月 5 日~24 日、伊藤忠青山アートスクエア)
Ⅶ.会議の開催
定時総会、理事会、企画委員会を下記の通り開催した。
・ 平成 26 年度定時総会(平成 26 年 6 月 10 日、如水会館)
報告事項 1 平成 25 年度事業報告
19
報告事項 2 公益目的支出計画実施報告書
第 1 号議案 平成 25 年度計算書類等(案)
第 2 号議案 役員選任の件(案)
・ 平成 26 年度第 1 回理事会(平成 26 年 5 月 20 日、如水会館)
議題:
第 1 号議案 平成 25 年度事業報告及び事業報告の附属明細書(案)
第 2 号議案 平成 25 年度計算書類及び計算書類の附属明細書(案)
第 3 号議案 公益目的支出計画実施報告書(案)
第 4 号議案 平成 26 年度定時総会開催の件(案)
第 5 号議案 平成 26 年度事業計画及び収支予算の一部変更(案)
・ 平成 26 年度第 2 回理事会(平成 26 年 6 月 10 日、如水会館)
議題:
第 1 号議案 役員選任の件(案)
第 2 号議案 企画委員会委員選任の件(案)
報告
顧問辞任の件
・ 平成 26 年度第 3 回理事会(平成 27 年 3 月 24 日、如水会館)
議題:
(1)議案審議
第 1 号議案 平成 27 年度事業計画書(案)
第 2 号議案 平成 27 年度収支予算書(案)
第 3 号議案 新規会員承認の件(案)
第 4 号議案 企画委員会委員の選任の件(案)
(2)その他
・ 平成 26 年度第 1 回企画委員会(平成 26 年 5 月 15 日、ロシア NIS 貿易会会議室)
議題:(1)平成 26 年度第 1 回理事会について
・平成 25 年度事業報告(案)
、平成 25 年度計算書類(案)
他
(2)平成 26 年度定時総会および平成 26 年度第 2 回理事会について
(3)その他
・ 平成 26 年度第 2 回企画委員会(平成 27 年 3 月 19 日、ロシア NIS 貿易会会議室)
議題:(1)平成 26 年度第 3 回理事会について
(2)その他
20
Ⅷ.平成 26 年度会員の入・退会の状況
(平成 27 年 3 月 31 日現在)
1.会員数
正会員
29 社(前年度
32 社)
準会員
107 社(前年度
112 社)
合 計
136 社(前年度
144 社)
2.入会
正会員
0社
なし
準会員
6社
荒井商事株式会社
株式会社富山環境整備
スターツコーポレーション株式会社
神鋼メタルプロダクツ株式会社
有限責任監査法人トーマツ
アドバンストマテリアルジャパン株式会社
3.退会
正会員
2社
富士フイルム株式会社ロシア現地法人
JUKI 株式会社
準会員
12 社
ダイキンヨーロッパ
電源開発株式会社
株式会社アイビー化粧品
宝運シッピング株式会社
株式会社安川電機
新輝国際株式会社
長瀬産業株式会社
シャープ株式会社
STARTS Russia, Ltd.
日本海通商株式会社
丸安毛糸株式会社
OJSK Renaissance Heavy Industries
21
4.会員資格の変更
1)準会員から正会員への変更
0社
2)正会員から準会員への変更
1社
22
イスクラ産業株式会社
【事業報告の附属明細書】
平成 26 年度事業報告には、
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則」第 34
条第 3 項に規定する附属明細書「事業報告の内容を補足する重要な事項」が存在しないので
作成しない。
平成 27 年 5 月 19 日
一般社団法人ロシア NIS 貿易会
23