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阪神梅田本店、解体工事着手が2月18日に決定。建て替え前のバーゲン始まる
KANSAI OOH NEWS ~2015.1~
阪神梅田本店で1月21日、建て替え工事前の全館バーゲンが始まった。
阪神電鉄と阪急電鉄は20日、阪神梅田本店が入る大阪神ビルディング東側の解体工事着
手日を2月18日に決定したと発表。発表翌日の21日から2月17日までの28日間、「いよいよ建
て替え 阪神冬の売りつくし」と題し、全館バーゲンを開催する。売り場縮小に伴う人気ブランド
や取り扱い終了ショップの在庫一掃セールを実施し、食料品売り場ではワイン1万本や洋菓子
のお楽しみ袋2000個などを用意する。
期間中、館内ではアーカイブス企画「阪神梅田本店の軌跡」を開催。地下1階~地上8階の
中央エスカレーター、3階~7階の西エレベーターホールで、同店やビルの歴史が感じられる写
真を展示する。写真はホームページでも公開している。
バーゲン終了翌日の2月18日から20日までの3日間は、売り場移設のため休業。2月21日か
らは売り場面積を約4割縮小し営業する。催事は新しい企画も追加しながら従来の人気催事も
継続して開催予定。建て替え期間中は、2階の入り口は閉鎖、1階・地下1階は各3カ所の入り
口を閉鎖する。工事は2018年春ごろにI期工事を完成し、新百貨店を部分開業。2021年秋ごろ
に全面開業の予定。
■阪急うめだ本店側から望む完成イメージ
2023年の竣工を目指し、地下4階地上38階建て、高さ190m、延べ床面積25.7万㎡の規模。
百貨店ゾーンは、地下2階~地上9階、延床面積約10万㎡で、阪神百貨店の規模は、現在と同程度。
さらに、オフィスゾーン11階~38階、延床面積約13.3万㎡、11階にはカンファレンスゾーンとして延床
面積約3000㎡を設ける。
大阪地下鉄御堂筋線天王寺駅にホーム可動柵が設置
KANSAI OOH NEWS ~2015.1~
大阪市営地下鉄御堂筋線・天王寺駅で安全性の向上を目的に可動式ホーム柵を設
置して2月、供用開始を予定する。
2013年度の市営地下鉄でのホーム転落事故は68件。このうち同線は38件を占めた
。特に天王寺と心斎橋両駅での転落事故が多く、06年から8年間の統計では、天王寺
が25件、心斎橋が19件と全駅でワースト1、2位となっている。交通局では昨年3月から
「転落なくし隊」と称した係員を両駅に配置し、防止に努めてきた。
ホームからの転落やホームでの列車との接触を防止し、列車が到着したときのみ扉
部分が列車のドアと合わせて開閉する可動式ホーム柵。市営地下鉄では、今里筋線・
長堀鶴見緑地線・千日前線がすでに全駅で可動式ホーム柵を設置している。そして、
天王寺駅に1月16日の終電後、新大阪行きの列車が主に使用する2番線ホーム、1月
24日の終電後に3番線ホームに可動式ホーム柵が設置された。残すは1番線のみとな
っている。
可動式ホーム柵を円滑に運用するには、ホームに設置されたドアと車両のドアの位
置を正確に合わせる事が必要である。可動式ホーム柵の導入が完了した千日前線で
は全車両に自動列車運転装置(ATO)、定位置停止装置(TASC)が設置され、可動式
ホーム柵導入後は、電車の運転に伴う一連の動作(加速→走行→停車)は自動化され
る。しかし、御堂筋線の車両には自動列車運転装置(ATO)が備え付けられておらず、
従来の車両設備のままで運用が始まる。
ホーム柵については、長堀鶴見緑地線など既に設置されている路線とほぼ同じ物で
、高さは約1・3メートル。車掌が列車のドアの開閉の操作をすると、連動してホーム柵
の扉も開閉する仕組み。運転士が停車を行うため、ドアの開口部は広く造られている。
大阪の交通大動脈として多くの乗降客が利用する同線だが、ホーム幅が狭い駅が多
く、他の駅での柵の設置は今後、慎重に検討するという。
■ホーム式可動柵、設置状況
御堂筋線動物園前駅、天王寺動物園100周年にあわせリニューアル
KANSAI OOH NEWS ~2015.1~
大阪市営地下鉄・動物園前駅が12月26日、同駅近くの天王寺動物園(大阪市天王寺区)が1月1日に開園100周年を迎えるのに合わ
せて動物をあしらったリニューアルを行った。
同局によると、動物園前駅は1938年に開業。天王寺動物園や通天閣などがある新世界周辺の最寄り駅として、子どもらをはじめとし
た利用客が多い。1日平均の乗降人員は2万3125人に上るという。
■東改札、東コンコース階
■ホーム
【動物園前駅ホームの柱に動物の後ろ姿】
ホーム階では、元々の壁面に様々な動物の絵が描かれていたが、新たに柱などに同園の
方向に向く動物の後ろ姿を描き、ホームから天王寺動物園に近い東改札へ誘導。そして、東
改札のある東コンコース階には、壁面に広がる野生動物の宝庫「ケニアのマサイマラ国立保
護区」をイメージした風景が広々と描かれている。ほかにも、大自然に生きる野生動物や、同
動物園にいるアミメキリンの「ハルカス」をはじめとした人気者たちが描かれている。更に、床
面には動物たちの足跡を描写。たくさん描かれた足跡をたどっていくと、知らない間に天王寺
動物園にいちばん近い「1号出入口」に案内する仕組みとなっており、子どもらのテンションは
駅の中からあがりそうだ。また、小さい子どもに楽しんでもらおうと、1月1日からはBGMを流す
という。
■1号出入口に案内する動物の足跡
御堂筋線動物園前駅