コⅡ10-1 [ コンピュータ実習Ⅱ (No.10) ] [1]スタイルセットとテーマ フォント書式や段落書式をまとめて管理するのがスタイルでした。たとえば、組み込みスタイルでは 「見出し 1」スタイル=フォント書式(MS ゴシック+Arial、12pt)+段落書式(次の段落と分離しない) 「見出し 2」スタイル=フォント書式(MS ゴシック+Arial、10.5pt)+段落書式(次の段落と分離しない) 「標準(本文) 」スタイル=フォント書式(MS 明朝+Century、10.5pt) などと書式設定されています。 (これは標準の初期設定「Office」の場合です。) サンプル 「ckc-kyouzai (K:)」ドライブ >「コンピュータ実習2」>「教材」の「No10 テーマさんぷる.docx」ファイルを、 自分の「ドキュメント」のコンピュータ実習2用のフォルダにコピーして、開く。 スタイルセット こうした複数のスタイルの設定内容をまとめて管理するのがスタイルセットという考えです。スタイ ルセットを変えることで、各スタイルの書式をまとめて変更できます。Word 2010 にはいくつかの組み 込みのスタイルセットが用意されていて、それらを使用することで、統一されたデザインの文書を作成 することができるようになっています。 [ホーム]タブ スタイルセットは組み込みスタイルの書式内容をまとめて変 更するものなので、スタイルセットの機能を有効に使うには、 文書にあらかじめ見出し 1・見出し 2 など組み込みのスタイ ルを設定しておかなければいけない。 リボンの[ホーム]タブ>[スタイル]グループ>「スタイルの変更」 ボタンをクリックすると、「スタイルセット」・「配色」・「フォント」の セットを変更できる。どれも、セット名にポインタを合わせ ると文書の見かけが変わるので、設定したいセットを選ぶ。 「スタイルセット」を指定すると、各スタイルの書式がまと めて変更される。フォントサイズや行間などの設定も変 わるので、レイアウトが大きく変更されることがある。 元に戻すときは、「~~にリセット」を指定する。 「配色」を指定すると、文字や図形の配色がまとめて変更 される。標準では「Office」になっている。 「フォント」を指定すると、文章のフォントがまとめて変 更される。標準では「Office」になっている。 テーマ スタイルセットと似たものにテーマがあります。テーマは文 書の見かけ(視覚効果やデザイン)を統一したものにするため の機能です。文書内の色・フォント・図形の特殊効果をまとめ て変更します。 リボンの[ページレイアウト]タブ>[テーマ]グループ>「テー マ」ボタンをクリックすると、テーマの一覧が表示される。 テーマ名にポインタを合わせると文書の見かけが変わるの で、設定したいテーマを選ぶ。 「配色」を指定すると、文字や図形の配色がまとめて変 更される。 「フォント」を指定すると、文章のフォントがまとめて 変更される。 「効果」を指定すると、文書内の SmartArt などの図形 の特殊効果がまとめて変更される。 標準のテーマは、「Office」になっている。 設定の際に「テーマの色」や「テーマのフォント」を利用している色や フォントが変更される。それ以外の色・フォントは変わらない。 [ページレイアウト] タ ブ コⅡ10-2 [2]ナビゲーションウィンドウ ナビゲーションウィンドウは、Word 2010 から付けられた機能です。ナビゲーション(navigation)という名 前のとおり、文書内を色々な方法で案内してくれます。 ナビゲーションウィンドウの表示 ナビゲーションウィンドウを表示させるには、リボ ンの[表示]タブ>[表示]グループ>「ナビゲーシ ョンウィンドウ」にチェックを入れる。 見出しスタイルやアウトラインが設定されている 文書を開くと、自動的にナビゲーションウィン ドウが表示される場合がある。 機能の切り替え ナビゲーションウィンドウ上部の 3 個のタブで機 能を切り替えることができる。 [見出しマップ]では、文書中に設定した見出しス タイルを一覧表示する。ウィンドウ内をクリックすると、その箇所にジャンプすることができる。 見出し部分の をクリックするとそれ以下のレベルが畳まれ、をクリックすると展開される。 ナビゲーションウィンドウ内で、見出しのレベルや順序を変更することもできる。 右クリックで色々なサブメニューが表示される。 [縮小表示]では、文書全体のページレイアウトを縮小表示で一覧にする。ウィンドウ内をクリックす ると、そのページにジャンプすることができる。 ナビゲーションウィンドウと本文の境界をドラッグして幅を広くすると、表示されるページ数を増 やすことができる。 [検索]では、指定した文字が文書内にあるかどうか検索して、結果を一覧表示する。ウィンドウ内を クリックすると、その箇所にジャンプすることができる。 ナビゲーションウィンドウ上部の検索ボックスに検索したい語句を入力すると、検索が行なわれ、 本文中の箇所がオレンジ色で網かけ表示される。 検索ボタン のをクリックすると、検索のオプションや検索対象の種類を指定できる。 検索結果をクリアするには、検索ボタン [見出しマップ] [縮小表示] が変わった をクリックする。 [検索] コⅡ10-3 [3]検索と置換 文書が長くなってきたとき、その中からある言葉を探し出したりするのは大変です。また、ある言葉を別の 言葉に変更したいとき、その言葉の個数が多いと、操作が面倒なだけでなく、探し漏れがないよう に全部を見つけ出すのも大変です。こういうときに、検索機能や置換機能を使うと便利です。 高度な検索 簡単な検索はナビゲーションウィンドウでできますが、「検索と置換」ダイアログボックスを使う と、より詳細な条件を設定した検索ができます。 ① 検索を開始したい位置にカーソルを置いておく。検索範囲を限りたいときは、その範囲を選択 しておく。 ② リボンの[ホーム]タブ>「編集」グループ>[検索]ボタンのから「高度な検索」 を指定する。 [検索]ボタンだけをクリックすると、ナビゲーションウィンドウが表示される。 ナビゲーションウィンドウの検索ボタン 索」を指定してもよい。 ③ をクリックして表示されるメニューから、「高度な検 「検索と置換」ダイアログボックスが現れるので、「検索する文字列」などを指定する。 [オプション]ボタンをクリックすると、さらに詳細な設定ができる。 [書式]ボタンをクリックすると、検索したい文字列の書式を指定することができる。 「あいまい検索(日)」にチェックがついていると、検索の際に表記の揺れを考慮して検索す る。たとえば、 「もとづく」と検索すると「もとずく」もヒットし、 「コンピューター」や 「ウィンドウズ」と検索すると「コンピュータ」や「ウインドウズ」もヒットする。これ らを厳密に区別して検索したいときは、「あいまい検索(日)」のチェックを外すとよい。 ④ [次を検索]をクリックすると、次々と検索を行う。 コⅡ10-4 置換機能 置換機能は、検索したデータをさらに別の内容で置き換える機能です。 ① 検索を開始したい位置にカーソルを置いておく。置換範囲を限りたいときは、その範囲を選択 しておく。 ② リボンの[ホーム]タブ>「編集」グループ>[置換]ボタンをクリックする。 または、「検索と置換」ダイアログボックスから[置換]タブを開いてもよい。 ナビゲーションウィンドウの検索ボタン 指定してもよい。 をクリックして表示されるメニューから、「置換」を ③ 「検索と置換」ダイアログボックスに「検索する文字列」と「置換後の文字列」を指定する。 [オプション]ボタンをクリックすると、検索の際と同様にさらに詳細な設定ができる。 たとえば、[書式]ボタンをクリックすると、置換後の文字列の書式を指定することができる。 ④ [次を検索]をクリックすると、検索を行い候補を見つける。 ⑤ 見つかった候補を置換するときは、[置換]をクリックする。 置換したくないときは、そのまま[次を検索]をクリックして、次の候補を検索する。 [すべて置換]を選ぶと、検索後、確認なしにすべての該当箇所が一気に置換される。この機能 は便利だが、思わないものも置換されてしまう可能性があるので、注意する。 書式を指定するときは、指定しているのが「検索する文字列の書式」なのか、「置換後の文字列の書 式」なのかに注意する。どちらの書式になっているかは、文字カーソルを置いているボックスによっ て変わる。ダイアログボックス下部の見出しが「検索」か「置換」かでも確認できる。 コⅡ10-5 [4]色々なフォント 文書を作成する際に、うまくフォントを使い分けると見栄えのよい効果的な文書を作り上げることができま す。フォントについての簡単な知識も持っておきましょう。 全角(日本語)用フォントと半角(英数字)用フォント フォントは全角文字・半角文字両方に使えるものと半角文字専用のものの 2 種類がある。全角・半角 文字両方に使えるものは、日本語フォント・和文フォントともいい、日本語にも使える。半角文字専 用のフォントは欧文フォントともいい、英字・数字・記号などの半角文字にしか使えない。 標準のフォントが何になっているかは、テーマやスタイルセットによって決まる。 あるフォントの文字形は、[挿入]タブ>[記号と特殊文字]グループ>[記号と特殊文字]>「その他の記 号」を開くと一覧で確認できる。 明朝系とゴシック系 フォントを形で分けると、大きく分けて明朝系とゴシック系がある。明朝系は文字の端に飾りが付い ていて、一つの文字の中で線の幅が変わる。ゴシック系は飾りがなく、線の幅も一定である。 長い文は明朝系の方が読みやすいと言われており、文書の地の文は明朝系フォントを使い、所々強調 したい部分にゴシック系を使うのが基本である。 固定ピッチフォントと比例ピッチフォント 以下のサンプルの文字の並び方をよく見てみよう。どの字の幅も一定のフォントと、字によって一字 分の幅が変わっているフォントとがある。例えば、i、j、lとm、wなどを比べてみるとよくわかる。 文字の幅(一字分の進み幅)のことをピッチ(pitch)という。ピッチが一定のフォントを、「固定ピッチ (fixed pitch)」のフォントとか「等幅フォント」という。文字により幅が変わるフォントを、 「比例ピッ チ(proportional pitch)」とか「変動ピッチ」のフォントという。 (例) 「MS 明朝」や「Courier New」は固定ピッチ、 「MS P 明朝」や「Century」は比例ピッチ。 固定ピッチは桁数を揃えたいときには便利であるが、綴りによっては間延びして見える。そういうと きは、比例ピッチのフォントを使うと見栄えがよくなる。 日本語フォントで、名前に「P」や「Pro」のついたものは比例ピッチのフォントである。 「HGS」の ように「S」がついたものは半角文字には比例ピッチ、全角文字に固定ピッチとなるフォントである。 全 角 文 字 漢字漢字ひらがなカタカナABCIJMabcijm ...............................MS 明朝 漢字漢字ひらがなカタカナABCIJMabcijm ....................... MS ゴシック 漢字漢字ひらがなカタカナABCIJMabcijm ....................................................... MS P 明朝 漢字漢字ひらがなカタカナABCIJMabcijm ................................................ MS P ゴシック 漢字漢字ひらがなカタカナABCIJMabcijm ......................... HG ゴシック E 漢字漢字ひらがなカタカナABCIJMabcijm .................................................HGP ゴシック E 漢字漢字ひらがなカタカナABCIJMabcijm ....................... HGS ゴシック E 半 角 文 字 abcdefghijklmnwxyzABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 ..................................... MS 明朝 abcdefghijklmnwxyzABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 ..............................MS ゴシック abcdefghijklmnwxyzABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 ...........................MS P 明朝 abcdefghijklmnwxyzABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 ..................... MS P ゴシック abcdefghijklmnwxyzABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 ............................... HG ゴシック E abcdefghijklmnABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 ............................... HGP ゴシック E abcdefghijklmnABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 .............................. HGS ゴシック E abcdefghijklmnABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 ..................................... Arial abcdefghijklmnABCDEFGHIJKLWXYZ1234567890 ...............................Century abcdefghijklmnwxyzABCDEFGHIJKLMNWXYZ1234567890 ...... Courier New コⅡ10-6 フォント設定の際に… Word では、文書内のフォントを設定する際に、「日本語用のフォント」と「英数字用のフォント」を別々に 指定できるようになっています。全角文字に対しては日本語用のフォントが使われ、半角文字に対して は英数字用のフォントが使われることになります。これらの組み合わせに気を配りましょう。 実際にどのようなフォントが割り当てられているかは、テーマやスタイルセットによって変わる。 通常、標準のテンプレートを使った場合は「Office」という名前のテーマになっていて、そこでは 標準スタイル: 日本語用のフォント=「MS 明朝」 、英数字用のフォント=「Century」 見出しスタイル: 日本語用のフォント=「MS ゴシック」 、英数字用のフォント=「Arial」 となっている。この組み合わせは標準的で読みやすい文書を作るのに適している。 一般に半角文字(英数字や記号)の場合、日本語フォントよりも欧文フォントの方が形が洗練されて いることが多いので、半角文字には欧文フォントを使うようにした方がよい。 文書内のある範囲のフォントを変更する際に、その中に全角文字と半角文字が混ざっている場合は、 フォント変更に注意しなければいけない。 範囲を選択後、単純に日本語フォントを適用すると、その中の半角文字も日本語フォントに変 わってしまい、見栄えが悪くなることがある。 [フォント] これを避けるには、フォントを変更する際に、 [フォント]ダイアログボックスを利用して、「日本語 用のフォント」と「英数字用のフォント」を別々に指 定すればよい。 または、先に日本語フォントを適用して、その後 で同じ範囲に英数字用のフォントを適用しても よい。全角文字に対して半角用のフォントを適用 しても変わらないからである。 文書全体のフォントを変更する場合は、本文スタ イルまたは標準スタイルのフォントを変更すると よい。 [ホーム]タブやミニツールバーの[フォント]ボックスを使 ってフォントを変更する際に、同じ名前のフォントが 何箇所かある場合がある。 「テーマのフォント」グループにあるフォントは、その名前 のとおり、指定するテーマやスタイルセットによって変わ るフォントである。そのフォントが使われるスタイル がフォント名の右に表示されている。 「最近使用したフォント」グループには、最近使ったフォン トが 10 個まで表示される。 「すべてのフォント」グループからは、その PC にインスト ールされているフォントのすべてを選ぶことができる。 文書作成後、テーマやスタイルセットを切り替えたときに、 それに合わせて変更したい箇所の場合は「テーマのフォ ント」グループから選んで指定する。 テーマやスタイルセットによらず、固定したフォントにし たい箇所の場合は、「最近使用したフォント」グループや 「すべてのフォント」グループから選んで指定する。 この場合、MS ゴシ ックや Century が 2 箇所に表示され ている。 ダイアログボックス コⅡ10-7 [5]Word の便利な機能(その4) (5-1) テキストボックスのリンク 一続きの文章をいくつかのテキストボックスに入れたい場合、テキストボックスをリンク(結合)させてお くと、分割を気にせずに入力・編集ができるようになります。 [操作方法] ① テキストボックスを複数作成する。 ② リンクの先になるテキストボックス(リンク元)を選択し、リボン の[描画ツール: 書式]タブ>[テキスト]グループ>「リンクの作成」を クリックする。 ③ ポインタがバケツの形 に変わるので、そのまま次につなげるテキストボックス(リンク先) 上でクリック する。 ④ リンクしたい個数だけ②③を繰り返す。 リンク元のテキストボックスをあふれた文字は、自動的にリンク先のテキストボックスへ送られる。 リンク先のテキストボックスは、あらかじめ空っぽにしておく。 リンクを解除するには、リンク元のテキストボックスを選択して、[描画ツール: 書式]タブ>[テキスト] グループ>「リンクの解除」をクリックする。 テキストボックスでない図形(オートシェイプ)も右ボタン>「テキストの追加」を行うと、テキストボ ックスになり、文字を入れたり、他のテキストボックスとのリンクができるようになる。 (例) こちらがリンク元です。 一続きの文章をいくつか のテキストボックスに入 れたい場合、テキストボ ックスをリンク(結合) させておくと、分割を気に せずに入力・編集ができる ようになります。 こちらがリンク先です。 (5-2) 拡張書式 リボンの[ホーム]タブ>[段落]グループ>「拡張書式」ボタンからは、特殊な文字書式 を指定することができます。[段落]グループにありますが、ほとんどが文字に対する 飾り付けになります。 縦中横(たてちゅうよこ) 縦中横は、縦書きの文章中で一部を横書きにする機能です。 文字範囲選択後、[ホーム]タブ>[段落]グループ>「拡張書式」>「縦中横」を指定する。 [縦中横]ダイアログボックスで「行の幅に合わせる」にチェックしておくと、行の幅に合わせて文字幅が 小さくなる。 (例) 縦書き中の半角数字は、そ のままでは 12 となるが、 縦中横機能を使うと と できる。半角アルファベッ トも同様に、 ab を とで きる。 以上もできます。 全角文字はそのままでも、 縦に23やabとなる。 縦中横を解除するには、縦中横にした文字列の直前に文字カーソルを置いておいて、もう一度、[縦 中横]ダイアログボックスを呼び出し、[解除]ボタンをクリックする。 3 文字 ab 12 コⅡ10-8 組み文字 組み文字は、複数の文字を約 1 文字分の大きさに組ませる機能です。 (例) 株式会社は 株式 会社 となる。千葉市稲毛区は 千葉市 稲毛区 となる(フォントを変更した) 。 文字範囲選択後、[ホーム]タブ>[段落]グループ>「拡張書式」>「組み文字」を指定する。 [組み文字]ダイアログボックスでフォントやサイ ズを変更できる。 この方法で組み文字にできるのは 6 文字までで ある。それ以上の文字数を選んでも無視される。 組み文字を解除するには、組み文字にした部分を クリックして選択しておいて、もう一度、[組み 文字]ダイアログボックスを呼び出し、[解除]ボタンをクリックする。 組み文字はフィールド機能を使って作られている。その部分にカーソルを置くと文字領域が灰色に網 かけされるが、これがフィールドの印である。網かけは印刷はされないので気にしなくてよい。 割注(わりちゅう) 割注は、注釈など 2 行の文字列を 1 行分で表示させる機能です。 (例) 2 行の文字列 割注を使うと (割注機能は、注釈など を 1 行分で表示させる機能です。) こんな感じ。 文字範囲選択後、[ホーム]タブ>[段落]グループ>「拡張書式」> 「割注」を指定する。 [割注]ダイアログボックスで「括弧で囲む」にチェックしておくと、 両側に括弧を付けられる。 割注を解除するには、割注した部分をクリックして文字カーソル を入れておいて、もう一度、[割注]ダイアログボックスを呼び出し、[解除]ボタンをクリックする。 文字の均等割り付け 文字の均等割り付けは、文字列を指定した文字数の長さの領域に均等割り付けする機能です。 文字範囲選択後、[ホーム]タブ>[段落]グループ>「拡張書式」>「文字の 均等割り付け」を指定する。 [文字の均等割り付け]ダイアログボックスで、割り付けしたい文字列の幅 を指定する。 (字単位、mm 単位、pt 単位でもできる。) 均等割り付けを解除するには、割り付けた部分をクリックして文字カーソルを入れておいて、もう一 度、[文字の均等割り付け]ダイアログボックスを呼び出し、[解除]ボタンをクリックする。 均等割り付けの種類と注意については、プリント No.4-8 [3]も参照のこと。 文字の拡大/縮小 文字の拡大/縮小は、文字の幅(幅の比率)を変える機能です。 文字範囲選択後、[ホーム]タブ>[段落]グループ>「拡張書式」>「文字 の拡大/縮小」を指定する。 [その他]を選ぶと、[フォント]ダイアログボックスの[詳細設定]タブが開く。 [倍率]に 1~600%までを指定できる。 文字の拡大/縮小を解除するには、100%に戻すとよい。 文字の高さを変えるように見せるには、フォントサイズを大きくし、 文字幅の比率を小さくする。 (例) サイズ倍で幅 50%。 文字幅が50%、100%、200%、 コⅡ10-9 [6]実習課題 課題10-1 テキスト: 総合演習 Lesson33「演習問題9」 (pp.76-77) 「完成見本」を参考に、文書を作成する。 完成後、自分のフォルダーに保存する。 保存するファイル名 ⇒ 課題 10-1 ゴミ分別.docx、 課題 10-1.docx モノクロプリンタで印刷して提出する。 印刷するのは「課題 10-1.docx」だけでよい。 「課題 10-1 ゴミ分別.docx」は印刷しない。 ファイルも提出する。 ファイルは「課題 10-1.docx」と「課題 10-1 ゴミ分別.docx」の両方を提出する。 【テキストからの変更点&ヒント手順】 ① まず、テキストボックスに挿入する文章だけを入れた文書を作成し、 「課題 10-1 ゴミ分別.docx」と 名前をつけて保存する。 ② ①の文書に見出し 1 スタイルの設定や箇条書きの設定をテキストの指示どおりに行い、 保存・終了する。 ③ 新しく「課題 10-1.docx」ファイルを作成する。 ④ ページ設定をテキストの指示どおりに行なう。 余白の大きさは標準から変更しない。 (上=35mm、下・左・右=30mm)。 また、文字数と行数は「行数だけを指定する」のまま。 ページ罫線の絵柄の種類を変えてもよい。罫線はページの上下だけにつけることに注意する。 ページの色については、プリント No.4-7 を参照する。 ⑤ テキストの指示に従い、タイトルをワードアートで付ける。 ⑥ テキストボックスを 3 つ作る。 ⑦ 1 番目のテキストボックスに、 「課題 10-1 ゴミ分別.docx」ファイルから内容を挿入する。 (下の「おまけ1」参照。コピー&貼り付けを使わずにやってみる練習です。 ) ⇒ まだ 1 番目のテキストボックスだけなので、文章すべては表示しきれないはず。 ⑧ 3 つのテキストボックスに「テキストボックスのリンク」を設定する。 ⇒ リンクすると、挿入した文章が表示されるようになる。 ⑨ 各テキストボックスのサイズと位置を調整する。 (完成見本にだいたい合わせる。) ⑩ クリップアートを挿入する。挿入する図は、関連しているものであれば他の図柄でもよい。 テキストボックス内にカーソルを置いたまま挿入すると、テキストボックス内から出せなくなる ので、テキストボックス外に挿入しておいてから、移動して重ねるのがよい。 ⑪ ページの右上部にテキストボックスで、クラス・ペンネーム・学籍番号・名前を書く。 【間違いやすいところ】 「ページの色」でページ全体に色をつけていても、そのままでは印刷したプリントには色が出ない。 プリント No.4-7 を参考にして、ページの背景の色を印刷するように設定してから、印刷する。 [ おまけ1] ファイルからテキストを挿入 保存してあるファイルから、コピー&貼り付けを使わずにその内容を取り出すこ とができます。 文書中の挿入したい箇所に文字カーソルを置いておき、 リボンの[挿入]タブ>[テキスト]グループ>「オブジェクト」ボタンのから、 「ファイルからテキスト」を選ぶ。 [ファイルの挿入]ダイアログボックスが現れるので、挿入したいファイルを指定し、[挿入]ボタンを クリックする。 コⅡ10-10 課題10-2 テキスト: 総合演習 Lesson41「演習問題17」 (pp.92-93) 「完成見本」を参考に、文書を作成する。 完成後、自分のフォルダーに保存する。 保存するファイル名 ⇒ 課題 10-2.docx モノクロプリンタで印刷して提出する。 ファイルも提出する。 【テキストからの変更点&ヒント】 ページ設定では、余白の大きさは標準から変更しない。⇒ 上=35mm、下・左・右=30mm 文字列の方向(縦書き)は、最初に[ページ設定]ダイアログボックスで指定しておく。 「平成○○年」は、すべて「平成27年」にする。 図形中の文章は、すべて「テキストの追加」で図形内に追加する。別のテキストボックスに入れた 文章と図形を重ねてみせるのではない。 図形(額縁)の縁の幅を変更するには、図形をクリックして現れる黄色のハンドル(◇)をドラ ッグするとよい。 研究所名「医療科学研究所」は自分のペンネームを利用した面白い名前の研究所、氏名「岡本勇 次」は自分の本名にする。 ページの右下部にテキストボックスで、クラス・ペンネーム・学籍番号・名前を書く。 【間違いやすいところ】 ページ設定(用紙の向き、余白、文字数/行数)の指定について、以下の「おまけ2」を参照。 「拝啓~」からの文章の段落の設定の意味を間違えないようにする。 「字下げインデント:1字」は「左インデント:1字」ではない。 段落の最初の1行(だけ)の先頭文字を1字下げることである。 「字下げインデント」を正しく設定するには、[段落書式]ダイアログボックスで、「最初の行」を「字 下げ」「1字」と設定する。 または、オートフォーマット機能がオンであれば、段落先頭に全角空白を1個入力すると、Word が自動的に「字下げインデント:1字」の設定にしてくれるかもしれない。 [ おまけ2] ページ設定の際の注意: 用紙の向きと余白 「余白」が標準のままだからといって、「印刷の向き」を変えたあと何もしないままではダメです。 「課題 10-2」では、ページ設定に色々指定がある。 「余白」 .......................................... 「標準」(上 35mm、下左右 30 mm) 「文字方向」 .................................. 「縦書き」 「印刷の向き」(用紙の方向) ...... 「横」 「文字数/行数」 ............................. 「文字数:35 / 行数:40」 ここで「余白」の指定と「印刷の向き」の措定の順番に注意しなければいけない。 確実に指定するには、先に「印刷の向き」を指定して、その後に「余白」を指定するようにする。 その逆に、先に「余白」を指定して、その後に「印刷の向き」を変更すると、余白の「上下左右」 の指定がずれてしまう。 たとえば、「余白」が標準のままだからと思って、「印刷の向き」を変えたあと何もしないでいる と、実は「余白」が標準から変わっている。「上 35mm」が「右 35mm」になってしまう。 縦置き ㊤ ------------- あいう あいう ------------- この理由は、余白を指定する際の「上下左右」とは「用紙の方向」によって変わるからである。 たとえば、縦置きのときの「上」は、横置きにしたら「右」のことになってしまう。左図参照。 ㊨ そのため、「印刷の向き」を変更したら、再度、「余白」を指定し直さなければいけない。 横置き また、「余白」を変更すると、「文字数/行数」も変わってしまうので、「文字数/行数」ももう一度 設定し直さなければいけない。 (課題8の注意:No.8-7 の「おまけ」参照) ※ とにかく、設定後でも安心せずに何度も確認してみるということですね!
© Copyright 2024 ExpyDoc