北坂戸にぎわいサロンでの取り組み

城西大学は、東武東上線北坂戸駅前の公団団地の一角に、学生と地域住民が一緒に学びなが
ら町の賑わいを創造するための施設として、
「北坂戸にぎわいサロン城西大学」を設置してい
ます。今回は、この施設を活用して地域住民向けの文化交流イベントを開催してきた4年生
にその取り組みを寄稿してもらいました。なお、北坂戸にぎわいサロン城西大学にいては、
http://www.josai.ac.jp/admission/campuslife/regionalalliances.html もご覧ください。
北坂戸にぎわいサロンでの取り組み
現代政策学部
4年
丸山
僕が昨年履修した「地域イノベーション」という授業では、「北坂戸にぎわいサロン城西大学」を拠点に、地
域活性化に興味を持つ学生が中心となって様々な地域交流イベントをプロデュースしてきました。その名も「文
化交流サロン」
。北坂戸に住む方々が文化を通じて交流できるようにと、イベントの企画から関係者との調整、
広報活動、当日の運営まで全て僕ら学生が手掛けま
した。
最初に手掛けたイベントは、演劇による交流会で
す。学内に立ち上がったばかりのサークル「劇団
ASTEEЯ」が旗揚げ公演の場所と機会を探していた
ので、一緒にやろうと声を掛けました。初めての企
画だったので、全てが手さぐり状態で、うまく広報
活動もできず、当日はみんなで駅前に立って参加者
の呼び込みも行いました。何とか十数名が集まって
くれて「新釈外郎売」を披露できたときは、ホッと
しました。
秋には中国人留学生たちと協力しあって、中秋節を
テーマに中国文化の交流会を開催しました。中秋節に関する中国アニメに字幕を作成して放映したり、留学生が
講師になって中国語講座を行ったり、本場の大きな月餅をみんなで食べたりして、地域の方々と留学生が和気あ
いあいと交流できました。後日、参加して下さった方からお礼の手紙を頂いたことがとても励みになりました。
冬には、ハンガリー留学生たちとクリスマス会を行いました。ヨーロッパ文化を研究している先生が講演をし
てくれたり、留学生がハンガリーでのクリスマスの過ごし方を話したり、み
んなでキラキラ星やクリスマスソングをハンガリー語で合唱したりしました。
ハンガリー産のハチミツや薬学部の学生が開発したハーブティーも参加者に
試食してもらいましたが、とても美味しいと評判でした。
この1年間、文化交流サロンを主催してきましたが、こうした経験は全く
初めてで試行錯誤しながら進めたため、多くの方々に迷惑をかけてしまいま
した。また、地域の方々がどのような文化に興味があるのかをあまり調査せ
ずに企画してしまったため、参加者が思うように集まらなかったりもしまし
た。反省することばかりですが、多くの方々に手助けしていただいたり、地域の方々から声をかけていただいた
り、とても充実した体験になりました。この文化交流サロンが、今後も継続して、地域に親しまれるイベントに
なってくれることを願います。