2015年 秋の読書週間 糸島市立図書館員おすすめの本 秋の読書週間(10月27日~11月9日)にちなんで、糸島市立図書館員おすすめの本を紹介 します。図書館では、ミニ特集コーナーとしてここで紹介した本を集めて置きます。ご来館の際に は、是非ご覧ください。 〈表のみかた〉 所蔵館 タイトル 請求記号 紹介文 著者 出版社 出版年月 【一般書】 嫌われる勇気 本館 自己啓発の源流「アドラー」の教え 146.1 キ フロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想が 凝縮された一冊。哲人と青年の対話からアドラー心理学のエッセンスが分かりやすく紹介されてい ます。今の現状を変えたいと思っているのに、変えることができない!!それは、あなた自身が「変 わらない」という選択をしているのかも!!この一冊で、価値観が少し変わるかもしれません。 岸見 一郎/著 古賀 史建/著 孤高のことば ダイヤモンド社 2013.12 本館 強く生きる名言 88 159.8 コ つながりに生きづらさを感じていないか。人間最後は一人。孤独であることの勇気も必要なのだ。 孤高―孤独にして気高い。そんな先人たちの魂の叫びがブラック、いやモノクロな画とリンクして 痛烈に突き刺さる。これ以上の言葉はいらない。「おひとりさま」ならぬ「孤高である」と声高に 叫びたくなるで候。 萱野 稔人/監修 東京書籍 2014.9 1 本館 行ってはいけない世界遺産 290.9 カ 文化・自然的価値より、観光地として各地の世界遺産を評価した本です。気候が厳しい、体力が いる、歴史的意義はあるが見応えなしなど「行ってはいけない」理由を並べています。その割にオ ススメ度は高かったり、載っている写真はどれも魅力的で行きたい気分を煽られたり、とけっこう 愛があるのでは、と思える旅行案内です。 花霞 和彦/著 CCC メディアハウス 2015.7 本館 秘島図鑑 291 シ 日本にあるのに行くことができない。住民がいない。知られざる歴史を秘め、もの言いたげな佇 まいをしている。そんな秘島を紹介した本です。周囲は断崖絶壁で、頂上はいつも霧がかかり、ほ そうふいわ ぼ人跡未踏の“南硫黄島”、絶海に 99m の岩がそびえる“孀婦岩”などいつか近くまでで良いので 行ってみたい秘島がいっぱいです。 清水 浩史/著 河出書房新社 2015.7 本館 古地図で歩く福岡歴史探訪ガイド M291.9 コ 古地図と現代の地図を比べながら、福岡(博多)の歴史探訪ができる本です。エリアごとに、見学 ポイント、散歩コースと所要時間、休憩場所におすすめの飲食店も紹介されています。古地図には あっても今はない建物や道、海岸線もあり、歩いてこそ発見できることも多いのでは・・・。散策 するにはいい季節、歴史を肌で感じてみませんか。 月刊はかた編集室/著 メイツ出版 2015.6 志摩館 山口晃 前に下がる下を仰ぐ 723.1 ヤ 着物を着た人物や足軽が和やかに談笑していると思ったら相手はサラリーマンだった!?現代 のケンタウロスは上半身が馬で下半身がバイクに違いない!!謎の説得力を持った絵の数々に圧 倒されのめり込むこと間違いなし。 絵画を見るのが好きな人には是非手に取っていただき、自分 だけの発見を探してほしい魅力的画集。 山口 晃/著 青幻舎 2015.4 2 本館 蘇える変態 914.6 ホ 著者が31歳という若さで発症した病、くも膜下出血。ギリギリの精神状態で痛みと闘う様が鋭 く胸に突き刺さり、何度も涙しながら読んだ。そして、二度にも渡る手術は無事成功。快復への喜 び、当たり前の日常の尊さ・・・とキレイゴトでは終わらないのが、星野源。こんなに赤裸々に書 いていいの!?とビックリ大爆笑の変態ネタも多数収録。泣いて笑ってこんなに清々しく読了でき たのも、著者が元気によみがえってくれたから。源さん、ありがとう。 星野 源/著 マガジンハウス 分解日記 2014.5 本館 光二郎備忘ファイル F オ 最近、物忘れが多い二宮光二郎 75 歳。趣味は分解。ある日、家出中に公園のベンチでうたた寝 をしていたが目が覚めると右手には血のついたカマをもち目の前には男が倒れていた。おじいちゃ ん大好きの孫かけると真犯人を探す・・・。使い古された機械もこじれた人間関係も分解して丁寧 に再生してみたくなります。 大山 淳子/著 講談社 2015.6 本館/志摩館 死ねばいいのに F キ 私のとなりのギスギス女。人の話を聞かないウンチク男。批判されるとすぐキレる自己中な人た ち。私の目の前でイチャつくバカップル。上司に取り入るだけしか能がないゴマスリ男。それを見 抜けないフシアナ上司・・・etc. これらの人たちにこの作品の主人公のように 死ねばいいのに。と言えたらどんなにスッキリ するだろう! 京極 夏彦/著 講談社 2010.5 志摩館 ブックのいた街 F セ ある商店街に住み着いている大型犬、ブック。賢く、誰からも愛されるブックは、商店街の様々 な人に寄り添い、人と人を繋いでいきます。そんなブックは、どこから来て、なぜ今のブックにな ったのか?読み終えた後、作中に出てくる「大好き」というシンプルだけど温かな言葉を、誰かに 伝えたくなるお話です。 関口 尚/著 祥伝社 2015.4 3 【YA】中高生 本館/志摩館 13 カ月と 13 週と 13 日と満月の夜 Y933 シ 魔女に体をのっとられ、おばあちゃんになったカーリーとメレディス。老人の体には子どもが押 しこめられているかもしれない。子どもの体には魔女がひそんでいるかもしれない。カーリーが感 じる老人の体のつらさも社会の目もりアルで、中間世代の自分もいろんな意味でドキドキしまし た。 アレックス・シアラー/著 求竜堂 影との戦い 2003.5 本館(ソフトカバー版)/二丈館 ゲド戦記1 Y933 ル ル・グウィンが創造した世界「アースーシー」を舞台に、大魔法使いゲドの生涯を描いた物語の 第一作です。豊かな魔法の才を持って生まれたゲドが、自身のおごり、ねたみのために、おそるべ き「影」を生みだしてしまいます。ゲドは「影」を怖れながらも、やがて向き合い、対決し、力強 く戦います。その姿に、誰もが通ってきた道を思い、勇気づけられます。 ル=グウィン/作 岩波書店 1989 本館/二丈館 白鳥異伝 YF オ 双子のように育った遠子と小倶那。『大蛇の剣』との出会いが2人の運命を大きく変えて 。 ヤマトタケル伝説をベースに描かれた壮大なファンタジー。 『空色勾玉』 『薄紅天女』とともに勾玉 三部作と呼ばれるシリーズの第二作目ですが、この作品が一番キュンキュンきました。日本のファ ンタジーが好きな人は必読です! 荻原 規子/作 徳間書店 1996.7 本館 夏の庭-The friends YF ユ 人が死ぬ時を見てみたい。そんな好奇心を持った少年たちと、もうすぐ死ぬかもしれないと言わ れる一人暮らしの老人の物語。初めて本書を読んだのは子どもの時だったが、大人になって再読す ると読後感が違って面白い。「いろんなことを忘れたくない」少年の台詞のように読んだ時の気持 ちをずっと忘れたくないと思う本だ。 湯本 香樹実/作 福武書店 1992.5 4 本館 どきっ!恋するってこんなこと YE ミ 初めてだれかを好きになった頃「恋とはなにか?」なんて、考えもしなかった。それを表わす術 も持っていなかった。でも「恋心」を絵本にすると、きっとこうなる。この本を読んだら、 「ああ、 こんなだったなあ・・・」と、だれもが♥あの頃♥を思い出せる。また、恋をしたくなる 。 みやにし たつや/作・絵 岩崎書店 1998.9 【児童書】 本館/志摩館 神社・お寺のふしぎ 100 175 タ 日本全国にある神社・お寺がどのくらいあるか知っていますか?合わせて約15万8千もあるそ うです。身近にあるのに私たちにはわからないことがいっぱい。いろいろな疑問にわかりやすく答 えてくれているのがこの本です。雑学を仕入れてから訪れる神社・お寺は見方が変わって格段に面 白いと思いますよ。 田中 ひろみ/文 偕成社 2015.5 本館/二丈館 僕は 46 億歳。 450 ト 地球誕生から現在に至る迄の「地球史」が、壮大なスケールとリアリティー溢れるアートによっ て描かれています。絵本としてはもちろん、科学書としても大人の好奇心を十分に満たしてくれま す。宇宙の中の地球という星に思いを馳せながら、大人も子どもも共に、澄んだ秋の夜空を眺めて みてはいかがでしょうか? 豊田 充穂/作・絵 学研教育出版 2013.12 本館/二丈館/志摩館 林業少年 913 ホ 喜樹は代々続く林家の孫だ。小学5年生の彼は、日頃から祖父の仕事に興味を持っていた。だが、 彼の母親は山仕事を嫌っており、祖父に反発し、姉の楓と喜樹には山仕事以外の職に就くことを求 めていた。ある日、姉弟は祖父について山仕事を体験する。そこで彼らが学んだこと、決意したこ ととは 。林業の内容が垣間見える話。 堀米 薫/作 新日本出版社 2013.2 本館/志摩館 ぼくだけの山の家 933 ジ 衣・食・住、全てを自分の力で調達する。植物・木の実・魚等を捕まえて食し、射止めたシカの 皮で服を縫う。家は大木のうろの中。家族も友人も、いや人間さえいない~唯一の友は自分で調教 したハヤブサだけ~森の奥で、たった一人で 1 年間を過ごした少年サムのサバイバル物語。 アメリカで読み継がれてきた名作、初の邦訳。 ジーン・クレイグヘッド・ジョージ/作 偕成社 2009.3 5 wonder 本館 ワンダー 933 パ あなたは自分の容姿で気になるところがありますか?例えば目は二重が良いとか・・・。この本 の主人公オーガストは生まれつき顔に障害がある男の子。10歳で学校に通い始め、嫌な思いや悔 しい思いをいくつも経験し、それをのり越えたくさんの友を得ます。とても勇気をもらえる感動の 一冊です。 R.J.パラシオ/作 ほるぷ出版 2015.7 本館 せかいのひとびと E ス 地球には60億人が住んでいる。そしてみんながそれぞれに違っている。目や肌の色、言葉、宗 教、食べ物、好きなこと、ペットにする動物・・みんながこんなに違っているって素敵なこと。そ うして世界が成り立っているというメッセージが込められた本です。自分や周りの人や動物など、 生き物すべてに優しい気持ちになります。 ピーター・スピアー/えとぶん 評論社 1982.1 本館 としょかんへいこう E タ とにかく、おもしろい!クイズ形式で図書館の様子が描かれている絵本。ページをめくるたびに、 必ず笑います!うけます!そして、図書館に行ってみたくなります。 単純で大胆な絵も内容にピ ッタリ。子どもはもちろん、大人も楽しめる一冊です。それにしても「しらゆきひめ」の大型絵本、 大きすぎませんか!? 斉藤 洋/作 講談社 2015.7 本館/二丈館/志摩館 ともだちのしるしだよ E チ この絵本は、難民キャンプで生活する10歳の女の子リナとキャンプで知りあったフェローザの 友情を描いたものです。互いに多くの肉親を失い、苦難の続く中でも助けあって、相手の幸せを願 う心に涙がこぼれます。何が友達のしるしとなったのか、ぜひ手にとって確かめてみてください。 カレン・リン・ウィリアムズ/作 岩崎書店 2009.9 糸島市図書館(本館) 〒819-1119糸島市前原東一丁目3番1号 糸島市図書館二丈館 移転準備のため、H28年3月31日まで休館 糸島市図書館志摩館 〒819-1392 糸島市志摩初30番地 ★パソコンサイト http://www.lib-itoshima. jp/ ☆携帯サイト 6 (Tel321-1432) (Tel332-2119) http://www.lib-itoshima. jp/m/
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