平成27年調査 081 タイトル 市道の構造の技術的基準を定める条例の施行 まちづくり 義務付け・枠付けの見直し 団 体 名 藤枝市(静岡県) 146,607 人 事 例 の ポイント ○ 藤枝市では、第 1 次一括法による道路法の改正により、国の基準が「参酌すべ き基準」とされたことを踏まえ、平成 24 年 12 月に「藤枝市が管理する市道の 構造の技術的基準を定める条例」を制定。(平成 25 年 4 月施行) ○ 全国一律的な道路構造の技術的基準を見直し、藤枝市の実情に合った合理的な 独自基準を設定。 背景・目的 いわゆる生活道路と呼ばれる「都市部の第 4 種第 4 級の道路」、主として近隣居住者の 利用に供する「地方部の第 3 種第 5 級の道路」は、住民生活に密着した 1 車線道路であ り、藤枝市では、これらの道路が全管理延長の約 8 割を占め、国県が管理する国道や県 道と、市が管理する市道では、道路の交通量、利用形態に大きな相違点がある。 道路構造令に規定される道路幅員、幅員構成および道路線形等により事業を進めた場 合、用地補償の必要性やこれらにかかる費用により、事業の進捗が遅れ、事業効果の発 現に時間を要していたため、条例化により市の独自規定を設けることで、用地補償の影響 を最小限とし、道路整備の進捗、事業効果の早期発現を目的とした。 人 口 第1次一括法による道路法の改正により、国の基準が「参酌すべき基準」となった。 内 効 容 果 担 当 課 関連サイト 道路の構造の技術的基準等を、各地方公共団体の条例で定めることを踏まえ、藤枝市 の地域内外交通ネットワーク、建設及び維持管理に要する費用の縮減、安全性及び利便 性を確保するため、市の実情に合った市道の構造の技術的基準を定めた。 ◆市独自基準の一部抜粋【路肩に設置できる構造物の明確化】 ・道路構造令:街渠以外の構造物は、原則として路肩の外に出すものとされている。 ・市独自基準:設計荷重に耐える蓋付側溝を設置又は将来的に防護柵等が設置される 可能性が無い擁壁を設置する 場合で、当該構造物が車線、 車道に影響を与えない場合に あっては、路肩の幅員内に当 該構造物を設置できるものとし た。 路肩に設置できる構造物の明確化により、溝蓋を有する道路側溝 の路肩内への設置を進め、平成 26 年度の実施率(対発注件数)は 81%である。 条例化により市の特性にあった独自基準を設けることで、地元要望 が多く提出される生活道路の整備において、早期対応が可能となり、 整備及び維持管理に要する費用の縮減が図られている。 ≪施工例≫ 藤枝市都市建設部道路課 http://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki_ichiran_doro.html
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