わらべうたでこどもとなかよし

★中央北部Bグループ研究★
◎期間 平成 25 年度 26 年度
◎研究のテーマ 「わらべ歌でこどもとなかよし」
◎はじめに
私たち中央北部Bグループは、昔から耳にするわらべ歌が子どもたちにとって、どのような影響や効果があるのか研究をしたいと考え、このテーマの下2年間の
研究を進めてきました。
研究するにあたり、わらべ歌の定義から調べ、実際に私たち保育者が子どもたちにわらべ歌を伝え、一緒に楽しんでいく中で、子どもたちの変化や遊びの発展を
見守ってきました。実際に子どもたちとわらべ歌を楽しみ、各園で実践してきたことを発表していく中で、様々な気付きや発見があり、改めてわらべ歌の素晴らし
さを感じる場になりました。最終的には、詳しい研究ができるようわらべ歌を4つに絞り、さらに発達段階で遊び方や反応が違うので、年齢別で研究を進めること
にしました。
◎進め方
月 1 度集まる
会場…江平地区ふれあいセンター
1 回目(25 年 7 月 5 日)
時間…14:30~16:30
2 回目(25 年 8 月 6 日)
★顔合わせとリーダーを決め、各園で話し合って出したテーマ案の中から、テーマを「手遊び・わらべ歌」に決定する。
★大きなテーマの中で、具体的な研究テーマを話し合い決定する。
★わらべ歌を日々の保育で実践している園が少なかったため、まずは基本からということでわらべ歌の定義を調べ、考えることから始める。
★3 回目から下記の項目に沿って進める。
回
実施日
研究項目
主な内容・気づき
3
25.9.5
・わらべ歌の定義やねらい
・各園で調べてきたわらべ歌の定義を発表する。
・研究の流れ
・各園でわらべ歌を実践してみての子どもの反応を報告する。
・わらべ歌の発表
・各園で調べたわらべ歌を発表して実際にみんなで行う。
・研究の流れ
・発表に向けての進め方について話し合う。
・研究テーマに沿っての進め方
・各園で考えたテーマに沿って楽しく進めていく方法を発表する。その結果、わらべ歌を子どもた
4
5
25.11.8
25.12.25
ちと実践してみての記録の必要性を感じる。
6
7
26.2.6
26.3.7
・ベビーマッサージについての討議
・役割分担(担当を決める)
・絵本作り・データまとめ・資料作りの 3 つのグループに分かれこれからの課題を話し合う。
・各園で実践したわらべ歌の発表
・具体的な場面や子どもの反応を含め実践してきたことの報告を行う。
・実践していくわらべ歌を 4 つに決定
・年齢別に明確なデータを残すためわらべ歌を 4 つに絞り研究を進める。
「あんたがたどこさ」「でんでらりゅうば」「柳の下には」
「しゃんしゃんしゃん」
8
26.4.24
・担当に分かれて進める
・データ係、絵本作成係に分かれて作業を進めていく。
9
26.5.30
・担当に分かれて進める
・データ係、絵本作成係に分かれて作業を進めていく。
10
26.6.26
・担当に分かれて進める
・データ係、絵本作成係に分かれて作業を進めていく。
・発表に向けての具体的な話し合い
・具体的にどのような発表をしていくか全員で話し合う。
11
26.7.18
・発表に向けての具体的な話し合い
・発表の時間配分や内容を検討する。
12
26.8.29
・担当に分かれて進める
・データ係、絵本作成係に分かれて作業を進めていく。
13
26.10.16
・担当に分かれて進める
・データ係、絵本作成係に分かれて作業を進めていく。
14
26.11.11
・発表に向け担当ごとに状況を発表
・進行状況を伝え今後の課題を話し合い発表に向けて進めていく。
15
26.11.18
・発表の細かい内容を決定する
・一度考えた内容で発表を行い、時間や文章等を確認訂正していき本番用を決定していく。
16
26.12.02
・発表の練習
・全員で発表練習を行う。
17
27.1.29
・発表の練習
・全員で発表練習を行う。
◎保育園においてわらべ歌を実践した結果
研究する 4 曲(しゃんしゃんしゃん、やなぎの下には、でんでらりゅう)のわらべ歌を保育園で実践し、子どもがどのような反応・展開となるか、以上児、未満児に
分けて記録しました。
わらべ歌
題『
しゃんしゃんしゃん
遊びはじめ(1ヵ月目)
』
遊び慣れてきたころ(2ヵ月目)
未満児
遊び込んだころ・発展(3ヵ月)
〈0 歳児〉
〈0 歳児〉
〈0 歳児〉
・しゃんしゃんしゃんのリズムに合わせ
・しゃんしゃんしゃんのリズムが心地よ
・しゃんしゃんしゃんのリズムに合わせ
て子どもの体をつんつんつんとすると
く,すんなり入眠することができた。
て子どもにつんつんし,触れる力の加
大喜び。
0 歳児でも楽しめている。
減を変化させることでまた楽しむこと
ができた。
〈1 歳児〉
〈0,1 歳児〉
・はじめは振り向く程度の反応であった ・名前を呼んでもらうのを楽しみに待つ。
子どもの反応
が,名前を呼ぶと「ハーイ」と返事を
保育者と子どもの良いコミュニケーシ
するようになった。
ョンになっている。
・動物の名前を覚えてきた。
〈2 歳児〉
・子どもが泣いていた時にこの歌を歌う
と,自然に泣き止んだり,楽しんだり
する姿が見られた。
〈1 歳児〉
・乗り物や楽器の名前を入れても面白い。
・動物の鳴き声だけでなく,乗り物や子
どもの名前を呼ぶなど発展があった。
・歌の最後に「~ちゃん,~くん」と一
〈2 歳児〉
・しゃんしゃんしゃんと聞くと,手を叩
くようになった。(0,1,2 歳児)
〈2 歳児〉
・子どもから「しゃんしゃんしゃん」を
人ずつ名前を呼んでいくと(次は
・先生役と子ども役になって楽しむ。
誰?)(自分の番はまだ?)と心待ちにす
・最後の “はい”を好きなものに変えて ・テンポに変化をつけても楽しめた。
る姿が見られた。
返事する。
「はい はい ばなな」など。
・動物のものまね遊びも喜んでいた。
(2 歳児)
・移動のとき名前を呼んで一人ずつ促す
とスムーズ。
してとリクエストがあった。
わらべ歌
題『
しゃんしゃんしゃん
遊びはじめ(1ヵ月目)
〈3 歳児〉
』
遊び慣れてきたころ(2ヵ月目)
〈3 歳児〉
・鳴き声がはっきりしない動物(キリン, ・動物以外に,楽器や友だちの名前など
へびなど)は,子どもたちで相談する姿
アレンジしても楽しんでいた。
〈4 歳児〉
・はじめて聞くわらべ歌だったが保育者
・鳴き真似が難しい動物でも動きを音に
して楽しむことができる。
の真似をしているうちにすぐに覚え
子どもの反応
た。
遊び込んだころ・発展(3ヵ月)
〈3 歳児〉
・名前は返事「はい・はい・はい」では
なく,その子自身の名前を言う。
(るか→るか・るか・るか
が見られた。
〈5 歳児〉
以上児
かなこ→かな・かな・かななど)
・子どもたちから○○の中に入るものの
提案があった。
・声の大きさに変化をつけても面白い。
〈5 歳児〉
・難しい動物の名前を言うと,鳴き声を
〈4 歳児〉
〈3,4,5 歳児〉
考え,自分なりの鳴き声を言うことが
・友だち同士で楽しむ姿も見られた。
・出席をとる代わり子どもの名前を一人
できる。
・真似するだけではなく,考えながら
一人呼んでいく。名前を呼ばれた子が
楽しんでいた。
次の子を「おしゃしゃの○○くん」と
〈3,4,5 歳児〉
指名する展開もあり,喜ぶ姿が見られ
・子どもが前に立ってすることも喜んで
た。
いた。
・名前を呼ばれた子が返事をし,その子
が隣の子を呼ぶ。順番が来ると照れな
がらも楽しそうに声を出していた。
〈5 歳児〉
・歌いながらみんなの前を歩き,止まっ
た所の友だちの名前を呼び交代する遊
びに発展した。
・友だち同士で動物の鳴き声クイズをし
ていた。
・以前より思いつくのが早くなった。
・音の感じ方が様々である。
わらべ歌
題『
やなぎのしたには
遊びはじめ(1ヵ月目)
』
未満児
遊び慣れてきたころ(2ヵ月目)
遊び込んだころ・発展(3ヵ月)
〈0 歳児〉
〈0 歳児〉
〈0 歳児〉
・手合わせのところで子どものほっぺを
・おばけという言葉に反応し、怖いとい
・保育者が歌いだすと、他の遊びをして
ぽんぽんとやさしくさわったりなでた
ったりする。
りすると、うれしそうに反応した。
いた子どもたちも参加してくることがあ
る。
〈1,2 歳児〉
・おばけの絵本を見るときに手遊びをす
〈1 歳児〉
・歌を覚え振りつきで楽しんでいる。
る子もいる。
・うっうっや、おけおけのフレーズを喜
・じゃんけんの意味は分からないが、手
・覚えて出来るようになると楽しんでい
び、月齢の高い子は発語する。
子どもの反応
を出して喜ぶ。
る。
・エッヘンプを楽しんでいる様子が見ら
〈2 歳児〉
れる。
〈1,2 歳児〉
・はじめはじっと保育士のしぐさを見て、 ・最後を「あっかんべー」に変えて、お ・
「さよならさんかくまたきてしかく」の
繰り返すうちに真似したり、ところど
互い変な顔をして、大笑いして楽しん
お話の中にも、
「みどりはやなぎ、やなぎ
ころ口ずさんでいた。
でいた。
はゆれる、ゆれるはこわーい」という場
面があり、
「ゆーれいは?」という問いに、
「ウーウー」と答え、わらべ歌を歌う。
わらべ歌
題『
やなぎのしたには
遊びはじめ(1ヵ月目)
』
遊び慣れてきたころ(2ヵ月目)
以上児
遊び込んだころ・発展(3ヵ月)
〈4 歳児〉
〈3 歳児〉
・うーうーやえっへんぷーなど、掛け声
・手遊びを楽しむことから、じゃんけん ・2 人で向かい合ってする姿が見られる。
を楽しむ姿が見られた。
の勝ち負けを楽しむことへ変わってき
た。
〈5 歳児〉
・友達同士で楽しむ姿が見られた。
〈3 歳児〉
〈4 歳児〉
・歌を速くするなど、スピードを変化さ
〈4,5 歳児〉
せながら楽しむ。
・初めて聞くわらべ歌だったが、喜んで ・最後にじゃんけんで勝った子どもは「ば
遊んでいた。
子どもの反応
〈3,4,5 歳児〉
・次に出てくる順番、しぐさを覚えて真
似をしていた。
・最後のじゃんけんが面白く、勝負を楽
しんでいた。
・えっへんぷーを楽しむ姿が見られた。
んざい」、負けた子どもは「え~ん」な
〈5 歳児〉
どの動きを取り入れる。
・歌が覚えやすく、リズム感があるので、
・
「ヒョロヒョロ」や「エッヘンプー」な 友達と一緒に歌い楽しむ。
どの様々な音の響きと動きの面白さを
感じている。
・散歩でやなぎの木を見つけると、歌を
歌い始める子どももいた。
〈3,4,5 歳児〉
・子どもが先生役になり前に出て歌を歌
い、先生役に勝った子どもが次の先生役
になるという発展が見られた。
・早口言葉のようにリズムに乗って歌う。
わらべ歌 題『
でんでらりゅう
遊びはじめ(1ヵ月目)
』
遊び慣れてきたころ(2ヵ月目)
未満児
遊び込んだころ・発展(3ヵ月)
〈0 歳児〉
〈0 歳児〉
〈0 歳児〉
・大人が手で子どもの指を歌いながらた
・保育者が歌うと両手を出し、自分の指
・歌詞の切れ間に頬など体に触れると、
どる。保育者の声がする方をよく見てい
を触ってくれるのを待つ。
とても喜ぶ。触れ合い遊びに展開してい
た。
・保育者が歌に合わせて手の平を人指し
った。
・保育者が歌に合わせて、手の平をげん
指でたたいてみせる。月齢の高い子は、
・繰り返しするうちに保育者の真似をし
こつでたたいてみせる。繰り返しすると
真似てリズムに合わせようとしていた。
たり、頭を上下に動かしたり体を揺すっ
手の動きを見ながら頭を左右に揺するよ
うになった。
子どもの反応
たりする。リズムを覚え合わせてうごく
〈1 歳児〉
ようになった。
・ゆっくり指をなぞって教える。時間は
〈1 歳児〉
かかるが一生懸命たどっていた。
〈1 歳児〉
・自分で指をたどるのは難しく、手の平
・手、机(または膝)を交互にたたく。
・指の間もたどっていこうとする。
を指でたたいて楽しむ。
できない子が多い。
・繰り返しするうちにリズムに合わせて
・歌の最後に「やあ!」とつけると、元
交互にたたけるようになってきた。歌詞
気よく声をあげる。歌は歌えないが「や
〈2 歳児〉
は難しいが語尾(「ば」「てん」「けん」)
あ!」のタイミングはわかる。
・歌いながら頭を撫でていくと嬉しそう
を合わせて歌うようになった。
に集まり、保育者が撫でてくれるのを待
〈2 歳児〉
・保育者が歌うと集まり静かに聞く。興
味をもっている。
つ。
〈2 歳児〉
・上手に座っている子の頭を歌に合わせ
て撫でていると、動き回っている子も座
るようになった。
・移動する時に歌いながら歩くと気づい
た子がついてくるようになり、並んで歩
くきっかけになった。
わらべ歌 題『
でんでらりゅう
遊びはじめ(1ヵ月目)
』
遊び慣れてきたころ(2ヵ月目)
遊び込んだころ・発展(3ヵ月)
〈3 歳児〉
〈3 歳児〉
〈3 歳児〉
・歌に合わせて手をつなぎ一列になって
・繰り返してするうちに友達に合わせて
・歩いて渦巻きをつくり、できるとほど
先頭について歩く(うねり歩き)。隣の子
歩ける子が増える。歌に合わせて歩くの
けていく動き。ほどける時反対向きにな
に合わせて歩くのが苦手で列が崩れてし
が上手な子に先頭になってもらい、隣に
るのがわからずに混乱する。保育者が先
まう。
合わせて歩くのが苦手な子の間に保育者
頭になるとそれについて歩き綺麗に渦巻
が入ると列が乱れずに歩くことができ
きをほどくことができる。
〈4 歳児〉
る。
・歌と手の動きを合わせるのが難しい。
子どもの反応
以上児
〈4 歳児〉
できない子が多いが、なんとかしてみよ
〈4 歳児〉
・指の動きがスムーズになったので速さ
うとする姿も見られる。
・歌や動きを覚えてきた。
を変えてする。速くなると動きが雑にな
・手拍子をして、頭と膝を交互に触る動
・左の手の平に右の親指と小指を交互に
る。
作をする。スピードを速くすると喜んで
のせる動きにしてみる。自分の手と保育 ・親指と小指を出しっぱなしだったのが、
する。
者の手と見比べながら一生懸命取り組む
交互にだそうとする意識がでてきた。あ
が交互に指を出す動作が難しい様子。
きらめていた子どもがやってみようとす
〈5 歳児〉
る姿がみられるようになった。
・できるようになったら保育者に伝える。 〈5 歳児〉
またできたことを、友達に教えることで
・できる子が増えてきた。できない子は
〈5 歳児〉
いい刺激になっている。
最後の「こーんこん」のところだけ合わ
・速さを変えてする。速くすると、飽き
・手拍子をして頭・肩・膝の順にタッチ
せる。
ずに楽しめた。速さについていけない子
する。速さを変えたり触る順番を変え
・親指に一本ずつ指をくっつけていく動
もいるので遅くしたり速くしたりしてみ
てすると失敗するが、その失敗も楽し
作をする。できない子もいたが、失敗し
る。
いようで盛り上がる。
ながらも何度もチャレンジする。
・手を皆でつなぎ一列になり、歌に合わ
せて歩く。足を前後に入れ替えながら歩
く難しい歩き方にも挑戦する。
わらべ歌
題『
あんたがたどこさ
遊びはじめ(1ヵ月目)
』
遊び慣れてきたころ(2ヵ月目)
遊び込んだころ・発展(3ヵ月)
〈0 歳児〉
〈0 歳児〉
〈0 歳児〉
・最初は傍観していたが、曲に慣れると
・「さ」のところでタッチすると、それが
・一人で手をたたくあんたがたどこさを
集まるようになる。
・手を真似して動かすというよりも、保
楽しいようでキャッキャと声が出る。
が多かった。
〈1 歳児〉
〈1 歳児〉
・少しずつ歌を口ずさめるようになり、
〈1 歳児〉
真似るようになった。
タッチされるのを待つ姿が見られた。
育者の身振りをジーっと見つめること
子どもの反応
未満児
・曲を口ずさむようになってきて、繰り
返すことで覚えてきた。
自発的に行おうとする。
・室内でお手玉を手に取り右から左、左
〈2 歳児〉
から右へと投げ渡しながら歌うと子ど
〈2 歳児〉
・歌はタイミングを合わせるのはまだ難
もが見入った。
・「さ」のところのタッチは大好きで、い
しい。
・ボールつきを真似し、歌う姿が見られ
た。
〈2 歳児〉
・足を閉じておき、「さ」で開く遊び方を
楽しんでいた。
・保育者がするのを見ていて手をたたい
ているだけだったが、月齢の高い子た
ちは膝うちが出来るようになってい
た。
つ自分にタッチしてくれるか待つ姿が
見られた。
わらべ歌 『あんたがたどこさ』
遊びはじめ(1ヵ月目)
以上児
遊び慣れてきたころ(2ヵ月目)
遊び込んだころ・発展(3ヵ月)
・
『さ』のところで手を叩く。
・リズムが分ってきたのか「さ」のとき
・回数を重ねることでテンポや歌詞の音
・見よう見まねで真似していた。
にひざを叩ける子供が増えた。
韻を楽しめる様子が見えてきた。
(歌詞が
・手拍子にするとリズムがとりやすく喜
・一人でするより、お友達と一緒にした
長いので覚えるのは難しい。)
んでいた。
いと言う声が聞こえた。
(3 歳児)
(3 歳児)
(3 歳児)
・横一列に並んで「さ」のところだけ、
・ざわついている時にすると子どもの注
目が集まる。
子どもの反応
・「あんたがたどこさ」の体の部位を
両隣の人の肩を叩くようにさせた。
頭→肩→ひざの順ですると少し考えなが
・
『さ』を言わないバージョンも盛り上が
ら手遊びを楽しむ。
(4 歳児)
る。
・手拍子をしながら歌ったら,リズムが
取れていた。
(4 歳児)
・頭,肩,ひざの順に叩く
・二人組になり,
『さ』のタイミングでタ
ッチする。
(5 歳児)
・左右にジャンプし「さ」の時に前に
ジャンプをする。
・ボールつきで歌うことが多い。リズム
個人差はあるけど全員が楽しんで参加し
に合わせて膝を叩き「さ」で頭に置く。
ている。
(5 歳児)
・隣の人のひざを『さ』の時に叩く。
(4 歳児)
(5 歳児)
◎おわりに
約二年間、このグループ全員でわらべ歌の研究に取り組み、わらべ歌の日本語の持つ面白さや美しさを改めて感じ、簡単なリズムと心地よい響きに、情緒の安定
やリラックス効果が生まれているという様子を実際に感じ取りました。また、子どもたちに提供したり子どもたち同士で楽しんでいく中で、整列や集まりの際に使
ったり、遊びの中で自発的に歌いだしたりと、子どもたちと私たち保育者の中で生活の一部となっていきました。研究をしていく中で感じたのは、わらべ歌の楽譜
や遊び方の参考書はありますが、遊び方は1つではなく、私たち保育者や子どもたちの工夫次第で様々な楽しみ方があるということです。わらべ歌の基本や伝統を
大切にしながらも、子どもも大人も様々な変化を楽しみながらわらべ歌に親しんでいきたいと思います。
研究を始める前は、わらべ歌にもともと親しみがあった園もあれば、あまりわらべ歌を保育の中で使っておらず、今回じっくりと向き合う園もあったりと様々で
したが、全員が共通して、今後も保育の中でわらべ歌に親しんでいきたいと感じることができました。わらべ歌は大人や子ども、子ども同士をつなげるツールにな
ってくれます。ぜひ、まずは私たち保育者がわらべ歌を楽しみ、子どもたちに伝えていき、そして、保護者の皆様にもわらべ歌を発信して、園でも家庭でも楽しん
でいけたらと思います。