5.在宅注射の知っておきたいこと

5.在宅注射の知っておきたいこと
知っておきたい注射する場所・注射してはいけない場所
正しい注射部位は、おしり、太ももの前面、上腕、お腹です。
これらの場所は皮下脂肪が多いため、注射のときに痛みを感じにくく、お子さんへの負担が少ないところです。
おしりはお子さんから見えないため、注射や針を怖がるお子さんの場合、恐怖心を和らげることができます。
同じところに続けて注射するとしこりになることがあるので、前回注射したところから、少し離したところや、
左右を変えて注射してください。
図:正しい注射部位
図:注射してはいけない場所
内ももやそけい部(足のつけ根)は、太い血管や神経があるため注射部位として避けてください。
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知っておきたい注射のタイミング
成長ホルモンは一日中脈動的に分泌されていますが、夜の睡眠中に多く分泌されます。
この生理的な変化をふまえると、注射の時間は夜寝る前が適しています。
知っておきたい成長ホルモンの副作用
比較的よく知られる副作用の症状には、軽度の頭痛や関節痛、側彎などがあります。
また、臨床検査値に変化が現れることもありますが、早期発見のために治療中は定期的に血液検査、尿検査、
甲状腺機能検査などを行います。
医師が治療を中止するほどではないと判断すれば、そのまま治療を続けることができます。
図:副作用
通常とは異なる症状や変化に気づいたときも、医師または薬剤師に相談してください。
独立行政法人国立成育医療研究センター
横谷 進 先生
堀川 玲子 先生
岡山済生会総合病院
田中 弘之 先生
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