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OTC医薬品の選び方・勧め方
プラス面(有効性・利便性など)から
医薬品を選択する
1.医薬品に配合された有効成分が相談対象の健康状態
OTC医薬品の選び方
- 概要 -
(症状)を改善するのに適切であること
2.剤形・製品の形態・使用法・保管法などが相談対象
の健康状態(症状)や来局者の諸事情に適していること
3.容量、価格などが来局者に適していること
マイナス面を避ける医薬品を選択する
(副作用回避、安全性確保などの観点より)
1.使用してはならない人(禁忌)、注意すべき人
2.本人または家族のアレルギー歴、副作用歴
3.従事してはならない作業・業務、注意すべき作業・業務
例:抗ヒスタミン剤、抗コリン剤服用時には自動車の運転・機械類の
操作などは禁忌
4.妊娠とその可能性、授乳
5.小児、幼児、乳児(2歳未満は原則受診勧奨)、高齢者
6.ほかの疾患(とくに医療機関受診中の疾患)
7.使用中の医薬品・併用薬
(医療用医薬品・一般用医薬品・健康食品など)
8.嗜好品(酒、タバコなど)、生活習慣
9.その他その医薬品の使用に当たって注意すべき事項
OTC医薬品の添付文書
• 消費者が理解しやすく平易な表現で簡潔に
書かれている。医療用添付文書との違いは、
対象が消費者用である。
• すべての情報が網羅されているわけではな
い。
• 実際に使用する人に、専門家による適切な
指導が大切である。
• 医療用医薬品添付文書と違い改訂に時間差
がある。
リスク分類
添付文書の必読・保管
添付文書は必ず読んでおくこと。必要
なときは読めるように薬と一緒に保管
しておくこと。相談があるときは、こ
の文書をもって薬局を訪れることを伝
える。
販売名
購入の動機
購入の動機となった症状とOTC医薬品
の特徴は合致しているか?を確認する
ための質問又は説明をする。
使用上の注意
してはいけないこと
「してはいけないこと」について情報提供が
必要な場合は、理由等も併せて説明する。
購入前に、あらかじめしてはいけないことに
該当していないか?を確認するための質問を
する。
相談すること
「相談すること」に該当するかを確認する。
該当する項目があれば使用可能かを判断でき
る情報を収集し、使用可能であれば注意すべ
き点など情報提供する。
薬剤師が判断できないときは販売せず、医師
等への相談を薦める。
併用してはいけない薬
同成分・類似成分が含まれるため併用しては
いけないOTC医薬品は「してはいけないこ
と」に記載される。医療用医薬品については、
OTC医薬品の添付文書にはほとんど記載され
ないので、薬学的な判断が必要である。
医師等の治療を受けているか
医師等の治療を受けているか?受けている場
合に、下記の診断名に該当するか?等を確認
するための質問又は説明をする。医師等から
薬を処方されている場合には相互作用がある
か、相互作用があればどのような症状が見ら
れるかなど説明する必要がある。
効能
購入の動機となった症状とOTC医薬品
の特徴は合致しているか?を確認する
ための質問又は説明をする。
副作用の情報
使用後に副作用と疑われる症状が発現した場
合は、使用を中止し、薬剤師に相談すること
を伝えておく。症状がひどい場合には医師等
に受診する必要があることも伝える。
服用期間の制限
一定期間使用しても改善が見られない場合は、
薬剤師に相談をする、は医師等に受診すべき
ことを説明する。
使用する者
用法・用量は使用する者に適切かを確
認する。小児の用法・用量がない製品
を小児用に使用してはならないことな
ど説明する。
成分・分量
購入の動機となった症状とOTC医薬品
の成分・分量は合致しているか?を確
認する。購入の動機となった症状と作
用(働き)を対比させて説明すると消費
者はわかりやすい。
添加物
添加剤は成分・分量の後に記載される。
アレルギーの原因となることも多い。
保管及び取扱い上の注意
保管方法等の説明も消費者に説明する
必要がある。
改善するためのアドバイス
改善するための生活のアドバイスなど
も参考にする。
副作用被害救済制度
副作用被害救済制度の連絡先。
使用上の注意
• してはいけないこと
• 相談すること
• その他の注意
医薬品医療機器情報提供ホームページ
一般用医薬品の添付文書情報
http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
してはいけないこと①
1.次の人は服用しないこと
◎禁忌症
◎当該医薬品の成分
に対する過敏症の
既往
◎副作用歴
◎家族歴
◎体質
◎妊娠
◎授乳の有無
◎ 年齢
◎ 性別
◎ 使用部位
◎ 服用、または使用するこ
とにより副作用発現など
のリスクが高くなる事項
してはいけないこと②
2.
◎ 同種同効医薬品の併用
◎ 相互作用
◎ 医療用医薬品との併用
3.
◎ 乳汁への移行
5.
服用時は飲酒しないこと
◎ アルコールとの併用禁忌
6.
その他
◎ 長期連用
◎ 服用期間の制限
服用後、乗り物または機械の運転操作をしな
いこと(眠気があらわれることがある)
◎ 眠気の副作用
してはいけないこと③
4. 授乳中の人は本剤を服用(使用)しないか、
本剤を服用(使用)する場合は授乳を避けること
本剤を服用(使用)している間は、次のいず
れの医薬品も服用(使用)しないこと
相談すること①
1.
服用(使用)前に医師、歯科医、薬剤師
または登録販売者に相談すべき人
◎ 医師、歯科医師の治療を受けている人
◎ 妊娠または妊娠していると思われる人
◎ 高齢者
◎ 本人または家族がアレルギー体質な人
◎ 薬により、アレルギー症状を起こしたことがある人
◎ 次の症状のある人
◎ 次の診断を受けた人
◎ 次の病気にかかったことがある人
相談すること②
2.
ただちに服用(使用)を中止してこの文書を
持って医師、歯科医、薬剤師または登録販売者
に相談すべき副作用
◎ 一般的な副作用:発現部位ごとに
◎ まれに発生する重篤な副作用:副作用名ごとに
3.
継続または増強が見られた場合は服用(使用)を
中止してこの文書を持って医師、歯科医、薬剤師
または登録販売者に相談すべき症状
◎ 薬理作用から発現が予想される軽微で容認される症状
(口の渇き、便秘、軟便、下痢、目のかすみ)でも、そ
の症状が持続したり増強する場合
相談すること③
4. 一定の期間または回数を服用(使用)
しても症状の改善が見られない場合
◎具体的な期間や回数
薬剤師なら・・・
1.
2.
3.
4.
5.
なぜ、その疾病が相談すべきものか?
配合成分のうちその成分についてか?
どの程度の症状なら相談するのか?
どの程度の病状であればOTC医薬品で可能か?
どういう状態なら医師、歯科医師に相談しない
といけないのか?