審美領域での臨床実践 -Conical ConnectionとZirconiaを用いた最新

略歴
1985 年 東京歯科大学卒業
1988 年 白鳥歯科医院開業
2003 年 白鳥歯科インプラントセンター開業
2004 年 東京歯科大学大学院歯学研究科(病理学)終了
白鳥歯科インプラントセンター所長
白鳥 清人 先生
審美領域での臨床実践
- Conical Connection と Zirconia を用いた最新インプラント補綴-
静岡県開業
白鳥 清人
日常臨床では,日々様々な主訴を持った患者が我々のオフィスを訪れる。口腔状況はもちろんのこと,生
活背景,デンタル IQ,そして求める治療結果は千差万別,そこには無限大の治療オプションがある。特に審
美領域の治療においては,その患者の求める治療結果はひとそれぞれであり優先順位が異なる。われわれ医
療提供側は,これらの患者の要求をできる限り実現しながら,確実安全で低侵襲な外科手術と長期安定の望
める上部補綴物を提供していかなくてはならない。そのためにはプランニングが最も重要であり,できる限
りの多くの情報を集め適切に治療計画を立てる必要がある。そして,われわれ側にいかに多くの「引き出し」
があるかによってその治療オプションは広がっていく。診断用のワックスアップ,そしてその情報を取り込
んだ CT データでの外科シュミレーション,症例ごとに適したインプラントフィクスチャーの選び,その治
療方法を決めていく。骨増生をしていくのか既存骨に埋入していくのか,この時の長期の安定性は?審美面
での達成度は?どのような材料を使用していくのか,どのような外科術式を選び,どのような補綴物を入れ
るのかによって治療結果は異なる。今回の講演では,特に審美領域のインプラント治療において,まず,基
本的原則を確認した上で,どのようなインプラントを選択していくべきなのか,上部構造とのコネクション
部分の選択,Conical Connection の有効性と特徴などについて話していき,後半の時間を使って,インプラ
ント補綴,特に審美領域のインプラント補綴について話していく。審美領域のインプラント補綴では,高い
審美性が要求されるのは当然であるが,それが長期に安定していかなくてはならない。単独欠損から多数歯
欠損まで,ノーベルバイオケアのプロセラシステムでできること,新しい素材である Zirconia の審美性とそ
の応用,アクセスホールを自由に選ぶことができる新しいスクリューシステムである NobelProcera® ASC
(Angulated Screw Channel)Abutment, NobelProcera®FCZ(Full-contour Zirconia)Implant Crown につい
て詳しく話していく。
会場に足を運んでくださった先生方の日常臨床に少しでお役に立てるように,実際の臨床例をできるだけ
多く示しながら,実践的な話をしていきたちと思います。
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