弥生来にけり、如月は風もろともに、けふ去りぬ

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弥生来にけり、如月は風もろともに、けふ去りぬ
弥生3月、梅は散り、こぶしの花や木れんが純白の花びらを輝かせています。風はまだ冷たいけど、
まばゆい光に真近な春を感じさせます。3月は卒業式のシーズン。蛍の光、仰げば尊しの歌声が校舎の
窓から聞こえて来ると、遠い昔の青春時代が甦って来ます。
国語の教科書に上田敏訳詩「海潮音」の“燕の歌”が載っていたのを思い出します。
やよい
つばめ
たより
「弥生ついたち、はつ 燕 、海のあなたの静けき国の 便 もてきぬ、うれしき文を。・・・弥生来にけり、
如月は 風もろともに、けふ去りぬ。・・・」
当時、何とも鮮やかに春の訪れを感じさせる詩だと、強くこころをひきつけたことを覚えています。
それ以来詩の魅力に引かれ、岩波文庫の「海潮音」を片手に持ち歩いたことを思い出します。
“ウィルヘルム・アレント”という人の詩に「わすれなぐさ」という短い詩がありました。
ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみづあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし
はた、ことごとく、わすれゆく。
意味は「人生の流れの中で、私たちには様々な物事が波のように訪れては去っていく、そのように出
会いと別れを繰り返しながら、私たちは日々を過ごし、やがて去っていくのだろう・・・」このよう意
味合いの詩だという気がします。
寺山修二の短歌に、「マッチ擦る
つかのま海に
霧ふかし
身捨つるほどの
祖国はありや」
これを読んだとき、ほんの短い行間に、ありありとしたイメージが浮かぶことに驚きました。
「霧が立ち込めた、冷たく暗い岸壁で、コートの襟を立て、マッチでタバコに火をつけ、一瞬、周囲が
照らしだされ、思いつめた気持ちで自分の行く末を悩む青年の姿が浮かび上がって来ます。」
木蓮の花にちなんで思いつきました。
木蓮の
見送りし
今日のこの日が
木蓮の花
君に似て
去り行く姿
振る手を眺む
白く冷たく
凛として
物も静かに
一人そびえる
いと白き
花咲く庭で
木蓮は
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訪れるとは
暖かいお心のこもったご寄付等有難うございました。
1/30 あるカトリック関係者よりカンパ
2/15 鈴木二三子さん会費
2/15 唐国清子さんから寄付
2/ 7 青木俊一さん会費
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今後の活動予定
日時:3月20日(金)午前10時∼12時、セカンドハーベスト名古屋を支える会
(高原、百瀬参加、食料品運搬)
日時:アミーゴス3月例会 3月26日(木)午後7時∼ 三島カトリック教会
日時:アミーゴス4月例会 4月24日(金)午後7時∼ 三島カトリック協会
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<食料支援活動>
2/4
セカンドハーベストジャパンから入庫
3/2
3/4
三島市大場の食料倉庫&事務所前の看板
<アミーゴス相談報告>
2015年
1/19(月)
沼津の I さん、一昨年から母子世帯で生活保護を受けていたが、病身の娘が生活保護の対象からはずさ
れたとのことで市役所に出向き、事情を確認した。生活保護から外れていたのは在留許可が切れていた
ためで、その後、回復し、現在は長女も生活保護の対象になった。
1/26(月)
富士のY氏(息子)から電話で、国民健康保険証が出来たとの連絡、生活保護の申請のことで話があっ
たので、労災の障害一時金が支給され、使い切った後出ないと、相談が受け付けてもらえないと伝える。
家賃減免の手続きについて、生活保護窓口に出向くように伝える。
2/7(土)
Aさん宅で、オーバーステイのタイ人男性の帰国問題についての相談。現在、まじめに働いていて会社
からの信頼も厚い。近いうちタイへ帰国する予定。しかし、オーバーステイの関係で、帰国時にタイの
空港で所持金を取り上げられる可能性がある。そこで、要望は帰国時にタイまで付き添ってほしいとい
うもの。ただし旅費はタイ人の方で負担するとのこと。
2/27(金)
午後7時からアミーゴス例会。カトリック教会で行う。参加者、高原、寺田、水野、小沢、菊池、堀の
6名参加。6時半から沼津市大平に住む、Kさんの相談、平成25年3月に解雇、6月19日に自損事
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故に自動車事故、後遺症で働けない、障害年金の給付も、事故前1年間、年金支払いが滞っていたため
出ない。奥さんは日本人で、介護職で月12,3万円の収入しかない。18 歳、13歳の娘が二人いる。
生活の目処が立たない。
2015年
3/1(日)
フィリッピン系の相談。Tさんは、日本人の旦那は数年前、病死した。30歳の娘がフィリッピンに
居て、3ヶ月の観光ビザでしか日本に滞在できない。長期ビザの取得は出来ないか?との相談。ネット
で調べると長期ビザは特別技能を有し日本で働く場合だけ、もしくは日本の大学への留学など。ヘルパ
ー資格を取ることでの来日なら長期資格が取れそうだと説明する。
3/3(火)
Tさんの件で、沼津社会保険事務所に出かける。窓口で障害年金の相談をするが、事故前に年金掛け金
不払いがあるため無理との判断で諦める。
3/18(水)
朝、Aさんに電話して、タイ人男性の出国について相談するが、会社の方で対応してくれるとのことで、
アミーゴスの支援は必要なくなった。
<移住連機関紙から>
入管でスリランカ人男性死亡胸の痛み訴えるが診察せず
東京入国管理局の東京都内の施設に収容されたスリランカ入男性(57)が 11 月 22 日、胸の痛みを訴え
たのに医師の診察を受けられず、死亡していたことが分かった。遺族が 1 日会見し「入管が放置したの
が死亡した原因だ」と訴えた。
遺族や法務省によると、男性は 11 月 12 日に 1 人で来日。観光目的だったというが、所持金が少ない
などの理由で入国できず、入管に収容された。同月 22 日朝に胸の痛みを訴え、同日午後 1 時ごろ、意
識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は調査中だという。
同日朝に男性を救急搬送しなかった理由について、法務省は「重篤な状況ではないと判断したため」
と説明している。
入管施設では、外国人の死亡が相次いでいる。施設の医師不足が深刻になっており、同省は 11 月 20
日、常勤医の確保や民間医師の判断を聞くなどの改善策を公表したばかりだ。
(朝日 2014 年 12 月1日)
ヘイトスピーチ禁止法全会一致で陳情採択
特定の国籍や外国人、民族に対する差別をあおる「ヘイトスピーチ」(憎悪表現)に関し、鳥取県議会総
務教育委は 17 日、差別を禁止し違反者を処罰する法制定を求める陳情を全会一致で採択した。 19 日
の本会議で「ヘイトスピーチ禁止等に関する法整備を求める意見書」案が議員提案され、全会一致で可決
される見通し。
陳情は在日本大韓民国民団鳥取県地方本部(薛幸夫団長)が提出。ヘイトスピーチが在日韓国人の生
命と安全を脅かしているとして、意見書を国に送るよう求めていた。県によると同様の意見書は奈良、
長野県議会で可決されている。
同委では会派自民党の広谷直樹議員が「屈辱的な表現で偏見や差別意識を助長するのは重大な人権侵
害」とし、絆の森雅幹議員は「他の表現の自由を害することのないよう配慮も必要」と述べた。
意見書が採択の見通しとなったことを受け、薛団長は「在日や外国人のみならず、他のマイノリティ
ーの人権を社会に確立しようという一里塚になる。人権先進県鳥取としての快挙」と喜んだ。
(日本海 2014 年 12 月 18 日)
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東京入国管理局における
被収容者の死亡事件に関する日弁連会長声明
2014 年 11 月 22 日、東京入国管理局に収容されていた 57 歳のスリランカ入男性が死亡するという事
件が発生した。新聞報道によれば、男性は同日朝に胸の痛みを訴えたが、医師の診察を受けられなかっ
たところ、午後 1 時頃に意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されたとのことである。
入管収容施設では、2014 年 3 月にも、東日本入国管理センターに収容されていたイラン人男性とカ
メルーン人男性が相次いで死亡するという事件が発生していたところである。これを受け、法務省は、
同年 11 月 20 日には、常駐医の不在などの問題があったとして、常勤医の確保に向けた努力を継続する
こととし、診療申出から受診までの手続・手順の見直しや検査結果の迅速な回付、容態観察中の対応に
ついて、処遇改善の方針を示していた。
当連合会は、入管収容施設における医療問題に関する被収容者からの人権救済申立てについて、2014
年 11 月7日、東京入国管理局及び東日本入国管理センターが、社会一般の水準と同様の水準の医療の
提供を怠り、そのような医療ヘアクセスすることを阻害したことなどから、同人らの医療を受ける権利
を侵害したとして、今後の侵害の防止について適切な措置を採るよう勧告していた。そして、このよう
な適切な措置として、被収容者の症状に照らし緊急を要する場合には直ちに医師による診療を受けるこ
とができるようにすること、入管収容施設の医師の意見を聴取することが困難な場合には速やかに外部
医療機関での診療を行うべきことなどを求めていた。
今回の事件は、その後間もなくして発生したものであり、当連合会による勧告の内容に照らしても、
また、法務省自身が示していた処遇改善の方針に照らしても、甚だ遺憾であるといわざるを得ない。
当連合会は、相次ぐ死亡事故という事態の重大きに鑑み、法務省入国管理局及び東京入国管理局に対
し、今回の事件が発生するに至った原因について、入国者収容所等視察委員会など第三者機関による調
査を含めた徹底的かつ迅速な調査を実施し、その調査結果を公表するよう求める。また、今後このよう
な事件が再発することのないよう、医療関係への重点的な人員配置や医療の必要な者への仮放免の柔軟
な実施など直ちに採りうる対策を講じるとともに、当連合会が勧告した適切な医療体制の構築など、具
体的かつ実効的な再発防止の措置を速やかに講じるよう強く求めるものである。
2015年(平成27年)1月14日
日本弁護士連合会 会長 村越 連
第10回移住労働者と連帯する全国フォーラム・関門2015
2015年6月13日(土)、14日(日)
九州朝鮮学園
北九州市八幡西区折尾 3-5-1
(鹿児島本線・JR折尾駅徒歩7分)
JR 折尾駅:JR 博多駅から特急ソニックで27分、JR 小倉駅から快速で24分
<編集後記>
オーバーステェイの外国人に対する見方は、入管法改正により益々厳しさを増している。身柄拘束さ
れ検察に送られれば裁判となり、その際、強制送還で帰国した時所持金没収になるらしい。せっかく
長年日本で働いて貯めたお金を没収されれば元も子もない。しかし、入管に自己出頭し、まじめに生
活し、犯罪歴もなく税金も納めておれば、自費による強制出国で特段所持金の没収も無く帰国できる
とのこと。近年、オーバーステェイの外国人は年々減少している。
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