資料3 - 豊見城市

資料3
「(仮称)豊見城市保育の必要性の認定基準に関する規則」骨子案
1.保育の必要性の認定について
新制度では、これまで「保育に欠けること」が保育所利用の条件であったが、新制度では「保育
が必要なこと」として認定を行うこととなる。
保育の必要性の認定に当たり、国が以下の3点について認定基準を策定。
①「事
由」:保護者の労働時間又は疾病その他の政省令等で定める事由
②「区
分」:「保育標準時間(11 時間)」又は「保育短時間(8 時間)」という保育の時間的
必要量の区分
③「優先利用」:ひとり親家庭や虐待のおそれのあるケ-スの子ども等
上記の認定基準に基づき市町村が認定を行い、「支給認定証」を交付する。
2.支給認定区分について
子どもの年齢や保育の必要性に応じて、1号から3号の区分に認定されます。
区
分
保育を必要としない
保育を必要とする
満3歳~就学前 1号認定 教育標準時間利用 2号認定 保育標準時間利用(11時間)
保育短時間利用(8時間)
満3歳未満
3号認定 保育標準時間利用(11時間)
保育短時間利用(8時間)
利用施設
幼稚園・認定子ども園
保育所・認定子ども園
地域型保育事業
※認定の有無にかかわらず、一時預かりなどの地域・子育て支援事業の利用が可能.
※利用調整の結果、希望保育所に空きがなく。保育の必要な子が幼稚園を利用することもある。
3.就労時間の下限について
新制度における「保育短時間(利用)」の認定に当たっての保護者の就労時間の下限を、「現行制
度における実態を踏まえ、1 ヶ月当たり48時間以上64時間以下の範囲で市町村が地域の就労実
態等を考慮して定める時間を基本とする。」とされている。
4.現行制度と新制度の比較
現行制度(豊見城市)
常時保育に欠ける児童
保育に欠ける事由
対
児童の保護者のいずれもが以下の要件のいずれ
かに該当し、かつ、同居の親族その他の者が当
象 該児童を保育することができないと認められる
こと。
児
要
件
保育期間
① 就労(居宅内外を問 最長、就学前まで
童
わず)
② 妊娠・出産
出産予定月を含む最
長3ヶ月
③ 保護者の不存在
祖父母や里親の勤務
状況で判断
④ 保護者の疾病・傷害 保育に欠ける期間
新制度(国の対応方針)
保育の必要性の認定を受けた児童
保育が必要な事由
以下のいずれかの事由に該当すること。
※保護者本人の事由により判断すること
を基本とするが、同居親族等による保育
が可能な場合、優先度上の取扱いを考慮
することが可能
①就労(フルタイムのほか、パ-トタイム
、夜間など基本的にすべての就労に対応
(一時預かりで対応可能な短時間の就
労は除く。)。居宅の労働(自営業、在
宅勤務等)を含む。)
②妊娠・出産
③保護者の疾病・障害
⑤ 同居親族の介護
⑥ 震災、風水害、火災
等の災害復旧
⑦ 求職活動
⑧ 就学(職業訓練学校
等での職業訓練含む)
3ヶ月(期限内に就労
を開始した場合、就労
前まで)
在学期間
⑨ 育児休業
最長1年6ヶ月
⑩ 上記以外で明らかに 保育に欠ける期間
保育ができない場合
※⑩本市の実例
・保護者の緊急入院
・DVの可能性のある世帯
1区分
最大11時間/日、年間約300日
認
保育時間(原則1日8時間、延長あり)
開所時間:11時間
定
区
分
優
先
利
用
等
【基準指数の増減】
就労等の形態により、基準指数が上下する。
月20日以上1日8時間以上勤務
10点
月20日以上1日6~8時間未満勤務
9点
月20日以上1日8時間以上勤務の内定10点
求職中(就労未定)
4点
妊娠・出産
8点
災害復旧
10点 等
【優先度による基準指数への調整指数の加点】
就 ・ひとり親家庭での就労(就学・技能習得)の
労 継続又は内定 12点
状
況
家 ・生活保護世帯
5点
庭 ・ひとり親家庭
12点
状 ・父母の両方が不存在
世帯の状況による
④同居又は長期入院等している親族の介
護・看護(兄弟姉妹の小児慢性疾患に伴
う看護など、同居又は長期入院・入所し
ている親族の常時の介護、看護)
⑤災害復旧
⑥求職活動(起業準備を含む。)
⑦就学(職業訓練校等での職業訓練含む)
⑧虐待やDVのおそれがあること
⑨育児休業取得時に、すでに保育を利用し
ている子どもがいて継続利用が必要で
あること。
⑩その他、上記に類する状態として市町村
が認める場合。
※保育標準時間 1週当たり30時間程度以
上
保育短時間
下限 1月48~64時間の
間で、市町村が定める時間。
※②妊娠・出産、⑤災害復旧、⑧虐待やDV
のおそれのような事由は、時間の区分を設
けない。
2区分
【保育標準時間(1日11時間までの利用)】
【保育短時間(1日8時間までの利用)】
※②妊娠・出産、⑤災害復旧、⑧虐待やDV
のおそれのような事由は、時間の区分を設
けない。
※現在、保育所に入所している児童について
は、市町村による就労時間の下限時間に変
更があっても、引き続き、保育所に入所す
ることができる経過措置を講じる。
・調整指数上の優先度を高めることにより、
優先利用を可能とする仕組みを基本とす
る。
・虐待やDV等、社会的養護が必要な場合は
、措置制度を併せて活用。
・優先事項の例示については、以下のとおり
(実施主体である市町村で、それぞれ検討
・運用)
①ひとり親家庭(寡婦福祉法による配慮)
②生活保護世帯
③生計中心者の失業により、就労の必要性
が高い場合
④虐待やDVのおそれがある場合など社
会的養護が必要な場合児童虐待防止法
による配慮)
⑤子どもが障害を有する場合
況 ・未就学児の数
障
害
3点(幼稚園を含め
幼稚園以下3
名以上)
・保護者が障がいを持っている
仕事をしている
3点
仕事をしていない 10点
・同一世帯に障害者がいる
3点
・入所予定児童が集団保育可能な発達支援児
(障害児)と判断された場合
3点
・兄弟姉妹がすでに入所している
4点
児
童
の
状
況
そ ・児童福祉の観点から特に調整が必要とされ
の た場合(要保護児童)
1~5点
他
【基準指数の減点】
①同居の就労可能な祖父母(65歳未満)が求職中
である場合
-4点
②保育料の3ヶ月以上の滞納
-8点
③納付相談等に応じない保育料滞納者 -8点
④申込書類等に虚偽があった場合
-5点
⑤不正によって保育所に入所した場合 -10点
保 応能負担(保育時間による区分はなし)
育
料
利 一律
用 例)90人
定
員
⑥育児休業明け
例)・育児休業取得前に特定教育・保育
施設等を利用し、その利用を再度
希望する場合
・育児休業取得前に認可外保育施設
等を利用し、特定教育・保育施設
、
地域型保育事業の利用を希望する
場合
・1歳まで育児休業を取得し復帰す
る場合
⑦兄弟姉妹(多胎児を含む)が同一の保育
所等の利用を希望する場合
⑧小規模保育事業などの卒園児童
⑨その他市町村が定める事由
例)・保護者の疾病・障害の状況や各世
帯の経済状況(所得等)の考慮
・人材確保・育成や就業継続等の観
点から、幼稚園教諭、保育教諭、
保育士の子どもの利用に際して
の配慮
・放課後児童クラブの指導員等の子
どもの利用に際しての配慮
応能負担(保育標準時間と保育短時間の2区
分)
基本は一律だが、地域の実情に応じ、保育標
準時間と保育短時間に分けた設定も可能。
例)保育標準60人 保育短時間30人