GC51101 音楽・音響情報処理 Music and Acoustic Information Processing 標準履修年次: 3・4年 専門・選択 ・2 単位 秋学期AB 金曜日 1・2時限 7A104 担当教員: 平賀 譲 概要 マルチメディア情報の一環としての音楽・音響情報の扱いについて、 基礎的な知識・技能を身につける。 また解析・創作の両面から、理論的背景、基礎的な処理技術、応用システムなどを研究事例紹介を交えて講義する。 それら学習内容について、実習や文献講読などを通じて理解を深める。 学習・教育目標 1. 音楽・音響情報の基礎事項や音楽データの扱いについて理解し、応用できる力を身につける。 2. 音楽情報科学の研究動向の概要について、どのような課題が取り上げられているか、どういった難しさがあるかを、実際の論文講読・調査などを通じて理解す る。 3. 音楽ソフトなど、各種ツールを実際に利用し、用途や特徴について、知識と経験を習得する。 授業計画 詳細な授業計画については別途案内するが、概略以下のような項目を取り上げる(順不同)。 音楽ソフト、信号解析ソフトなどを利用した演習も随時交える。 音の性質と、音楽の構造・理論 音楽・音響情報の表現と音楽情報処理機器・ソフト・ツール 音響信号解析・合成 記号的な音楽情報の扱い 音楽情報解析(低次レベル・高次レベルの処理) 自動演奏・伴奏 自動作曲、音楽作成支援システム 音楽情報検索、ネットワーク社会における音楽・音響情報処理 教材・参考書等 教科書は特に指定しない。 授業資料はオンライン公開する。ただし必要に応じて授業時に直接配布する。 関連資料については授業 Web ページ上に掲載・案内する。 参考書 関連書籍はいろいろあるが、音楽情報科学全般を網羅的に扱ったものとして以下のものを掲げておく。 長嶋洋一・橋本周司・平賀譲・平田圭二(編):「コンピュータと音楽の世界」(共立出版) (ただし現在では入手困難:図書館にはある) Curtis Roads(著)、平田・青柳・小坂・堀内(訳):「コンピュータ音楽:歴史・テクノロジー・アート」(東京電機大学出版局) 成績評価 成績評価は期末試験と、実習的内容も交えた2〜3回程度のレポート提出により行う。 毎回出席をとる。成績評価において出席状況も考慮する(ただし、いわゆる「出席点」はつけない)。 授業外の学習内容・方法 講義だけでなく、実習(レポート)も合わせて実施するので、授業時間外にもそれに関わる作業や予習復習を必ず行うこと。 講義内容や配布資料の範囲だけでなく、授業の関連事項を Web や学術雑誌、参考書類などで積極的に調べること。 予備知識・前提条件 信号処理(GC23101「信号とシステム」等)や数学の基本的知識は前提とする。 音楽についての一定の予備知識は前提とする(高校音楽程度:簡単な楽譜が読める、簡単な楽器演奏ができる等)。 実習や調査を含めるので、それらに積極的に取り組むことが求められる。 講義のホームページ http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~hiraga/music/ (予定: manaba も利用する) 教員連絡先・オフィスアワー 教員一覧ページ を参照。 個別には別途指示する。
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