2015年1月分 環境法令改正情報 (公社)神奈川県環境保全協議会 作成 ※ この情報は官報での公布内容に基づき、会員事業所に関連すると思われる改正事項を抜粋したもので、 全ての環境法令を網羅するものではありません。(公害、化学物質、廃棄物・リサイクル、エネルギー、 に関する法律及び県条例を対象にしています。) 今月の目次 1. 『特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律』関係 改正後の『フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律』に基づく改正を含む ・第二種特定製品が搭載されている自動車の整備の際のフロン類の回収及び運搬に関する基準を定める 省令及び特定解体工事元請業者が特定解体工事発注者に交付する書面に記載する事項を定める省令の 一部を改正する省令(平成 27 年 1 月 8 日 経済産業・国土交通・環境省令 第 1 号) ・特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律に係る民間事業者等が行う書面 の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律施行規則及び使用済小型電子機器等の再資源化 の促進に関する法律施行規則の一部を改正する省令(平成 27 年 1 月 8 日 経済産業・環境省令 第 1 号) ・フロン類算定漏えい量等の報告等に関する命令の規定に基づき、特定漏えい者コード、都道府県コー ド及び事業コードの欄に番号を記載する方法を定める件(平成 27 年 1 月 8 日 経済産業・環境省 告 示 第 1 号) ・フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律施行規則の規定に基づき、ファイルへの記録 の方法を定める件(平成 27 年 1 月 8 日 経済産業・環境省告示 第 2 号) ・フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律第七十六条第一項の規定に基づき、情報処理 センターを指定した件(平成 27 年 1 月 27 日 経済産業・環境省 告示 第 3 号) ・特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律の一部を改正する法律の施行期 日を定める政令(平成 27 年 1 月 30 日 政令 第 32 号) 2. 『エネルギーの使用の合理化等に関する法律』関係 ・エネルギーの使用の合理化等に関する法律施行規則の一部を改正する省令(平成 27 年 1 月 16 日 経 済産業省令 第 1 号) 3. 『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』関係 ・廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の一部を改正する政令(平成 27 年 1 月 28 日 政令 第 28 号) ☆ 『神奈川県条例・規則・訓令』関係 ・当月の改正情報はありません。 1.『特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律』関係 (1) 第二種特定製品が搭載されている自動車の整備の際のフロン類の回収及び運 搬に関する基準を定める省令及び特定解体工事元請業者が特定解体工事発注 官報号番 第 6477 号 者に交付する書面に記載する事項を定める省令の一部を改正する省令(平成 27 年 1 月 8 日 経済産業・国土交通・環境省令 第 1 号) 施行期日 改正法施行日:改正法(フロン排出抑制法)施行期日:H27.4.1(H27.1.30 政令 32) 改正概要 関係条項 特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律の一部を改正 する法律(平成 25 年法律第 39 号)の施行に伴い、改正後のフロン排出抑制法に対応す るため、題記中の2通の省令について、所要の改正をするもの。 改正内容は、各省令の条文中に記載の法律及び施行規則の題名を改正後のものに改 め、条文中で引用している法律の条項番号及び用語を改正後のものに改めるもの。 1/5 附 則 この省令は、特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律の 一部を改正する法律の施行の日から施行する。 【補足】 実運用に係る規定等の改正はない。 (2) 特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律に係る 民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法 官報号番 第 6477 号 律施行規則及び使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律施行規 則の一部を改正する省令(平成 27 年 1 月 8 日 経済産業・環境省令 第 1 号) 施行期日 改正法施行日:改正法(フロン排出抑制法)施行期日:H27.4.1(H27.1.30 政令 32) 改正概要 関係条項 特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律の一部を改正 する法律(平成 25 年法律第 39 号)の施行に伴い、改正後のフロン排出抑制法に対応す るため、題記中の2通の省令について、所要の改正をするもの。 改正内容は、各省令の題名もしくは、条文中に記載の法律の題名を改正後のものに改 め、条文中で引用している法律の条項番号を改正後のものに改めるもの。 附 則 この省令は、特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律の 一部を改正する法律の施行の日から施行する。 【補足】 実運用に係る規定等の改正はない。 (3) フロン類算定漏えい量等の報告等に関する命令の規定に基づき、特定漏えい者 コード、都道府県コード及び事業コードの欄に番号を記載する方法を定める件 (平成 27 年 1 月 8 日 経済産業・環境省 告示 第 1 号) 施行期日 平成 27 年 1 月 8 日 改正概要 関係条項 フロン排出抑制法の施行に伴う報告命令の規定により、報告書に記載する特定漏えい 者コード、都道府県コード及び事業コードの欄に番号を記載する方法を定めたもの。 規定内容《抜粋》 1 特定漏えい者コードの欄には、特定漏えい者データベースの使用により得られる特 定漏えい者に付された番号を記載する。 2 都道府県コードの欄には、報告命令第 4 条第 2 項第 6 号に規定する特定事業所の所 在地の属する都道府県に対応した番号を記載する。 北海道(01)から沖縄県(47)とするコード番号を規定している。 東京都は 13、神奈川県は 14 に指定されている。 《全国地方公共団体コードの都道府県番号と同じ》 3 事業コードの欄には、統計法(平成 19 年法律第 53 号)第 2 条第 9 項に規定する統 計基準である日本標準産業分類に掲げる細分類の番号を記載する。 官報号番 第 6477 号 2/5 【補足】 特定漏えい者: 算定されたフロン類算定漏えい量が千トン以上である者(報告命令第 3 条) 全国地方公共団体コード: 総務省(当時:自治省)が情報処理の効率化と円滑化に資するため、昭和 43 年に全国の都道府県及び 市区町村のコードを設定したもの。 日本標準産業分類: 現行の日本標準産業分類は、平成 25 年 10 月改定(第 13 回改定)により、平成 26 年 4 月 1 日に施行 されている。 (4) フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律施行規則の規定に基 づき、ファイルへの記録の方法を定める件(平成 27 年 1 月 8 日 経済産業・ 環境省告示 第 2 号) 施行期日 平成 27 年 1 月 8 日 改正概要 関係条項 フロン排出抑制法施行規則第 3 条及び第 6 条第 2 項の規定に基づき、ファイルへの記 規則第 3 条及び第 録の方法を定めたもの。 6 条第 2 項 《告示の抜粋》 法第 19 条第 3 項 フロン排出抑制法第 19 条第 3 項の規定により、環境大臣及び経済産業大臣に通知さ 法第 23 条第 2 項 れた事項及び、法第 23 条第 2 項の規定により環境大臣及び経済産業大臣に通知された 情報を、日本工業規格X0201 で規定されたラテン文字用図形文字集合及び、日本工業 規格X0208 で規定された 2 バイト図形文字集合の範囲内の文字等により記録する方法 によるものとし、この範囲外の文字等については、範囲内の類似の文字等又はその表音 を片仮名に置き換えて記録するものとする。 【補足】 施行規則第 3 条及び第 6 条第 2 項の規定 第一種特定製品の管理者(特定漏えい者)からの報告事項を、電子計算機に備えられたファイルに記録 する方法を環境大臣及び経済産業大臣が定めるとしている。 官報号番 第 6477 号 (5) フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律第七十六条第一項の 規定に基づき、情報処理センターを指定した件(平成 27 年 1 月 27 日 経済産 業・環境省 告示 第 3 号) 施行期日 平成 27 年 1 月 27 日 改正概要 関係条項 フロン排出抑制法第 76 条第 1 項の規定により、情報処理センターの指定をした。 名称: 一般財団法人 日本冷媒・環境保全機構 住所及び事務所の所在地: 東京都港区芝公園三丁目五番八号機械振興会館四〇六の二 【補足】 日本冷媒・環境保全機構(JRECO)は、平成 25 年 10 月に、一般社団法人 オゾン層・気候保護産業協 議会(JICOP)、一般社団法人 フロン回収推進産業協議会(INFREP)が合併した組織になっている。 同機構は、現在、フロン回収行程管理票の販売とフロン回収電子工程管理システムの運用管理を行って おり、改正フロン法の情報処理センターとして指定された。 第一種特定製品の管理者は、一定量以上のフロン類を漏えいした場合、報告する義務を負っており、漏 えい量は、フロン類を充塡・回収する業者が発行する、充塡証明書、回収証明書に基づき計算するが、情 報処理センターでデータを電子的に管理することで、計算を効率化・簡素化できる。 また、第一種フロン類充塡回収業者は、紙による証明書を省略することが可能となる。 官報号番 第 6459 号 3/5 (6) 特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律の一部 官報号番 号外第 21 号 を改正する法律の施行期日を定める政令(平成 27 年 1 月 30 日 政令 第 32 号) 施行期日 平成 27 年 1 月 30 日 改正概要 関係条項 特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律の一部を改正 法附則第 1 条本文 する法律(平成 25 年法律第 39 号)の施行期日を、平成 27 年 4 月 1 日とした。 の規定 【補足】 改正法の施行に伴い、同法の題名は「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン 排出抑制法) 」となる。 また、現在までに公布され、施行期日が「法律の施行の日」とされたフロン排出抑制法関連の命令、省 令等も施行期日が確定した。 なお、法改正に伴う施行令の改正は、当月末現在公布されていない。 2. 『エネルギーの使用の合理化等に関する法律』関係 エネルギーの使用の合理化等に関する法律施行規則の一部を改正する省令(平 成 27 年 1 月 16 日 経済産業省令 第 1 号) 施行期日 平成 27 年 1 月 16 日 改正概要 関係条項 様式第 9 の特定-第 6 表及び様式第 11 の特定-第 6 表を改正した。 様式第 9 は、特定事業者の定期報告(毎年度報告)の様式であり、様式第 11 は、登 第 17 条 録調査機関が確認調査をした結果の報告をする場合の様式で、記載事項は同一であり、 第 26 条 ベンチマーク指標の状況を報告する内容となる。 附 則 この省令は、公布の日から施行する。 【補足】 ベンチマーク指標の対象となる事業者は限定される 工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断の基準(平成 21 年3月 31 日経済産 業省告示第 66 号)を参照 官報号番 号外第 9 号 3. 『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』関係 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の一部を改正する政令(平成 27 年 1 月 28 日 政令 第 28 号) 施行期日 平成 27 年 1 月 28 日 改正概要 関係条項 当分の間、中間貯蔵を行うために必要な施設において廃棄物を保管する場合における 廃棄物の収集又は運搬の基準の特例を定めたもの。 《除外規定》 附則に次の一条を加えた。 《原文》 官報号番 号外第 17 号 4/5 (中間貯蔵を行うために必要な施設において廃棄物を保管する場合における廃棄物の 収集又は運搬の基準の特例) 第五条 中間貯蔵・環境安全事業株式会社法(平成十五年法律第四十四号)第二条第四 項に規定する中間貯蔵を行うために必要な施設であって環境省令で定めるものにお いて廃棄物を保管する場合においては、当分の間、第三条第一号チ、第四条の二第一 号チ、第六条第一項第一号ホ(第三条第一号チの規定の例による部分に限る。)及び 第六条の五第一項第一号ハの規定は、適用しない。 附 則 この政令は、公布の日から施行する。 【補足】 上記条文中の「当分の間、 」以下の条文では、一般廃棄物、特別管理一般廃棄物、産業廃棄物及び特別管 理産業廃棄物の収集、運搬、処分等の基準を規定しており、この内の保管禁止もしくは保管最大量の規定 を適用外とするための規定である。 ☆ 『神奈川県条例・規則・訓令』関係 ・当月の改正情報なし 以上 5/5
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