2015年10月分 環境法令改正情報 (公社)神奈川県環境保全協議会 作成 ※ この情報は官報での公布内容に基づき、会員事業所に関連すると思われる改正事項を抜粋したもので、 全ての環境法令を網羅するものではありません。 (公害、化学物質、廃棄物・リサイクル、エネルギー、 に関する法律及び県条例を対象にしています。) 今月の目次 1. 『フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律』関係 ・フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律施行規則の一部を改正する省令(平成 27 年 10 月 1 日 経済産業・環境省令 第 7 号) 2. 『下水道法』関係 ・下水道法施行令の一部を改正する政令(平成 27 年 10 月 7 日 政令 第 360 号) ・下水道法施行規則の一部を改正する省令(平成 27 年 10 月 21 日 国土交通省令 第 75 号) ☆ 『神奈川県条例・規則』関係 ・神奈川県生活環境の保全等に関する条例施行規則の一部を改正する規則(平成 27 年 10 月 20 日 神奈 川県規則第 100 号) ★ 『その他の掲載省略法令』 ・個別掲載を省略した法令の題名を掲載 【計 2 通】 1. 『フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律』関係 フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律施行規則の一部を改 正する省令(平成 27 年 10 月 1 日 経済産業・環境省令 第 7 号) 施行期日 平成 27 年 10 月 5 日 改正概要 関係条項 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に 伴う関係法律の整備等に関する法律(平成 25 年法律第 28 号)第 16 条の施行に伴い、 フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律施行規則の一部を改正するた めの省令を定めたもの。 改正箇所は、次の許認可、変更届出関係の条文中で引用している住民基本台帳法 (昭 和 42 年法律第 81 号)の条項番号を当該法の改正内容に合わせるもの。 ・第一種フロン類充てん回収業者の登録の申請及び、登録事項の変更の届出 第 8 条、第 11 条 ・第一種フロン類再生業者の許可の申請及び、変更の届出 第 55 条、第 61 条 ・フロン類破壊業者の許可の申請及び、変更の届出 第 70 条、第 76 条 附 則 この省令は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法 律(平成 25 年法律第 27 号)の施行の日(平成 27 年 10 月 5 日)から施行する。 【補足】 フロン排出抑制法で定めた許認可等の届出を受付ける場合の本人確認情報は、住民基本台帳によるが、 この情報が利用できない、もしくは情報の提供を受けることができないときは、申請者に住民票の写しを 提出させることとしており、これらの規定文中に上記の住民基本台帳法の条項番号を引用しているため、 通称「マイナンバー法」が施行され、合わせて関係する法律の改正規定が施行となり、住民基本台帳法の 条項番号が改正されたための改正が必要となったもの。 官報号番 第 6627 号 1/3 2. 『下水道法』関係 (1) 下水道法施行令の一部を改正する政令(平成 27 年 10 月 7 日 政令 第 360 号) 官報号番 第 6631 号 施行期日 平成 27 年 10 月 21 日 改正概要 関係条項 特定事業場から公共下水道又は流域下水道に排除される下水に含まれるトリクロロ 第 9 条の 4 関係 エチレンに係る排水基準を強化することとした。 「0.3 ミリグラム」を「0.1 ミリグラム」に改める。 公共下水道又は流域下水道の設計、工事の監督又は維持管理を行う者の資格要件を緩 第 15 条及び第 15 和することとした。 条の 3 関係 資格要件について、下水道に係る実務従事経験年数を2分の1に緩和するとともに、 下水道以外の一定のインフラに関する実務従事経験年数を現行の下水道に係る実務従 事経験年数の2分の1を上限に参入できることとする。 《詳細は省略》 附 則 この政令は、平成 27 年 10 月 21 日から施行する。 【補足】 平成 26 年 11 月に、トリクロロエチレンに係る水質環境基準が 0.03mg/L 以下から 0.01mg/L 以下に強化 されたことを受けて、水質汚濁防止法に基づく「排水基準を定める省令」に規定するトリクロロエチレン に係る排水基準が(平成 27 年 9 月 18 日公布、10 月 21 日施行)従前の 0.3mg/L 以下から 0.1mg/L 以下に 改正された。 公共用水域へ排水する者を規制する水質汚濁防止法と、下水道に下水を排除する者を規制する下水道法 との調整を図るべく、下水道法施行令第9条の4に規定する下水道を使用する特定事業場に対する排水基 準のうち、トリクロロエチレンに係る排水基準を 0.3mg/L 以下から 0.1mg/L 以下に改正する。 (2) 下水道法施行規則の一部を改正する省令(平成 27 年 10 月 21 日 国土交通省 令 第 75 号) 施行期日 平成 27 年 10 月 21 日 改正概要 関係条項 下水道法施行令(昭和 34 年政令第 117 号)第 15 条第 6 号の規定に基づき、下水道法 施行規則の一部を改正する。 令第 15 条では、公共下水道又は流域下水道の設計又は工事の監督管理を行う者の資 令第 15 条 格を定めている。 同条 6 号には同等以上の知識及び技能を有すると認められる者を省令で定めるとし 令第 15 条第 6 号 ており、前記の政令改正で資格要件を緩和することとしたため、関係条項を改正する。 改正部分は、第 17 条第 1 号及び第 2 号の全部改正と同条第 3 号、第 4 号、第 5 号の 則第 17 条 部分改正である。 《詳細は省略》 附 則 この省令は、平成 27 年 10 月 21 日から施行する。 【補足】 前記の政令改正を参照 官報号番 第 6640 号 2/3 ☆ 『神奈川県条例・規則』関係 神奈川県生活環境の保全等に関する条例施行規則の一部を改正する規則(平成 公報号番 第 2727 号 27 年 10 月 20 日 神奈川県規則第 100 号) 施行期日 平成 27 年 10 月 21 日 改正概要 関係条項 神奈川県生活環境の保全等に関する条例施行規則(平成 9 年神奈川県規則第 113 号) の一部を改正する。 改正箇所は以下のとおり。 別表第 9 公共用水域に排出される排水の規制基準(1) ・事業所の排水の排水指定物質に係る許容限度 トリクロロエチレンの項 「0.3」を「0.1」に改める 別表第 17 環境汚染の原因物質及び基準値 ・1 媒体別分類 (2)水質及び(3)地下水 トリクロロエチレンの項 「0.03mg/ℓ」を「0.01mg/ℓ」に改める 別表第 18 地下水の水質の浄化基準 トリクロロエチレンの項 「0.03 ミリグラム」を「0.01 ミリグラム」に改める 第 33 条、第 37 条 関係 第 93 条の 2 関係 第 93 条の 5 関係 附則 この規則は、平成 27 年 10 月 21 日から施行する。 現に設置されている事業所の猶予期限は、平成 28 年 4 月 20 日まで(水濁法施行令別 表第 3 に規定の施設設置事業所は平成 28 年 10 月 20 日) 【補足】 先月の公布情報に記載の「水質汚濁防止法施行規則等の一部を改正する省令(平成 27 年 9 月 18 日 環 境省令 第 33 号) 」により、施行規則の一部改正では、別表第二の地下水の水質の浄化措置命令に関する浄 化基準について、トリクロロエチレンの基準 0.03 ミリグラムを 0.01 ミリグラムとし、排水基準を定める省 令の一部改正では、別表第一の排水基準について、トリクロロエチレンの基準 0.3 ミリグラムを 0.1 ミリグ ラムとする改正が行われた。 これを受けて、神奈川県生活環境の保全等に関する条例で定める基準について、各々の基準値を規定す る施行規則の別表の当該部分を改正するものである。 なお、排水基準は、甲水域、乙水域及び海域区分による、新設の場合及び新設以外の場合ともに同一の 改正である。 ★ 『その他の掲載省略法令』 公布日 公布区分 法令の題名 官報番号 施行期日 H27.10.1 法律 瀬戸内海環境保全特別措置法の一部を改正する法律(平成 27 年 10 月 1 日 第 6628 号 H27.10.1 法律第 78 号) H27.10.21 省令 下水の処理開始の公示事項等に関する省令の一部を改正する省令(平成 27 第 6640 号 H27.10.21 年 10 月 21 日 国土交通・環境省令第 3 号) 当月は、告示を含めても環境関連法令の公布が少なかった。 以上 3/3
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