3月27日号 - 全国社会福祉法人経営青年会

全国社会福祉法人経営青年会
全国社会福祉法人経営青年会
2015
3/27
INDEX
▶報告
平成26年度 第3回委員総会 開催
~平成27年度事業計画・予算が承認される~ …1
平成27年度事業計画・予算 …………………2
平成26年度部会・委員会総括 ………………5
▶特集Ⅰ
これからの青年会に送るメッセージ
~平成26年度卒会者代表の言葉~ …………7
▶連載Ⅰ
全国の青年経営者活動 社会福祉法人梨雲福祉会特別養護老人ホーム
梨雲苑 施設長 神田 学〔富山県〕
……… 9
▶連載Ⅱ
全国社会福祉法人経営青年会 会員の歩み⑯
社会福祉法人信濃福祉施設協会〔長野県〕
常務理事 西村 行弘……………………… 10
▶地方組織活動紹介 経営青年会の地方組織活動
「福島県社会福祉法人経営者協議会青年部会 設立セミナー」
「秋田県社会福祉法人経営青年会 設立セミナー」
「山形県社会福祉法人経営者協議会 青年委員会 発足会」… 11
▶報告 全国社会福祉法人経営青年会の動向
~研修会及び部会・委員会等の開催状況~… 12
▶編集後記……………………………………… 12
報 告
平成26年度 第3回委員総会 開催
~平成27年度事業計画・予算が承認される~
・「定例勉強会」の実施等、地方組織活動の活性化と連携強化
・20周年記念大会や記念事業の実施
平成27年3月6日㈮、平成26年度第3回委員総会
を開催した。
○平成27年度事業計画・予算(案)
平成27年度事業では、新たに以下の取り組みが提
案され、承認された。
1.組織強化事業として、地方組織の活性化のため、
都道府県・ブロック組織の役割を明確にし、本会
との連携を強化する。
2.本年度が本会組織設立20周年となることから、
全国大会を20周年記念大会として開催するととも
に、これまでの本会の取り組みの振り返り(記録
作成)や、本会のロゴ作成を行う。
3.社会福祉法人への正しい理解を促進するため、
社会に対して、社会福祉法人の公益性、透明性を
発信し、社会に必要な組織であることを周知する。
4.社会福祉法人を取り巻く情勢や、全国経営協お
よび本会の取組について、会員へ伝えることを目
的に、本会役員が講師となり、各ブロックへ出向
く「定例勉強会」を開催する。
予算については、定例勉強会にかかる支出や、20
周年記念事業費を設けることが承認された。
委員総会にて承認された、事業計画・予算、およ
び平成26年度の各部会・委員会の総括は次頁以降の
とおり。
なお、平成27年度の全国大会(20周年記念大会)
は11月19日㈭~ 20日㈮にホテルメトロポリタン盛
岡NEW WING(盛岡市)にて開催する。
●平成27年度研修会年間スケジュール
実施時期
7/6㈪~7㈫
7/13㈪~ 14㈫
7/16㈭~ 17㈮
8/4㈫~5㈬
7月~10月
8月~9月
9/16㈬
11/19㈭~ 20㈮
2月
研修会名
全国社会福祉法人経営青年会 基礎講座
コーチングトレーニング講座(第1回)
コーチングトレーニング講座(第2回)
コーチングトレーニング講座(第3回)
定例勉強会
全国社会福祉法人経営青年会 専門講座(第1回)
交流セミナー 経営協全国大会の前日に開催
第19回社会福祉法人経営青年会 全国大会
全国社会福祉法人経営青年会 専門講座(第2回)
開催地
東京
福島
新潟
兵庫
各ブロック
東京
滋賀
岩手
東京
2015 March
1
全国社会福祉法人経営青年会
報告 平成27年度事業計画・予算
全国社会福祉法人経営者協議会
全国社会福祉法人経営青年会 平成27年度事業計画
【基本方針】 1.社会福祉法人のあるべき姿を追求する
2.社会福祉法人経営を担う人材を育成する
3.社会に対して積極的な情報発信を行う
1 組織強化事業
⑴ 新規会員の加入促進
①目標会員数
平成27年度の新規会員数の目標は113名とする。
(会員数1,132名の1割程度)
②新規会員の加入促進と会員間の協力体制づくり
・委員が中心となり、幹事と協力・連携し、会員間
の協力を得て、加入促進をはかる。
・幹事が中心に各県・ブロック組織へ赴くことで、
地方組織の会員に対して、全国の魅力を伝え、加
入促進をはかる。
③経営協会員法人への加入促進
委員は各都道府県の経営協会員法人の理事長等
に対し、次代の法人経営を担う方がたの入会につ
いて協力を求め、加入をすすめる。
④各種事業の周知
全国大会、各種研修会の案内を全国経営協全会
員法人に送付し、研修会の実施を広く周知すると
ともに、
会員以外へも研修会の参加を呼びかける。
また、
全国経営協の主催研修会や会報「経営協」
において、
積極的に本会の活動紹介をすることで、
一層の事業の周知を図る。
⑵ 組織運営・事業内容のあり方に関する検討
会としての中期的な目標を明確にし、それに応じ
た組織運営・事業内容のあり方を検討する。
また、役員改選期の実効性の向上を図り、地方組
織と全国組織の関係性についても整理する。
⑶ 地方組織の活性化
・都道府県・ブロック組織の役割を明確にし、本会
との連携を強化する。
・定例勉強会をブロック単位で開催し、本会役員か
ら社会福祉法人を取り巻く情勢等について発信
し、会員の研鑽を図る。
・都道府県組織及びブロック組織主催の研修会等に
本会役員を派遣し活動を支援する。
・本会主催の研修会を地方組織と共催し、活動を支
援するとともに、会員との交流を図る。
⑷ 「第19回社会福祉法人経営青年会全国大会・
全国社会福祉法人経営青年会20周年記念大会
(仮称)
」の開催
社会福祉法人経営のあり方を学ぶとともに、会員
による具体的な実践を共有することを目的として開
催する。また、本年度が本会組織設立20周年となる
ことから、20周年記念大会とする。
2
2015 March
日 時 :平成27年11月19日㈭~ 20日㈮
開催地 :岩手県盛岡市/メトロポリタン盛岡
NEW WING
⑸ 「第16回委員研修会」の開催
各都道府県におけるリーダーとしての資質の向上
と委員間の意識・情報共有、各都道府県の活動強化
のために委員研修会を開催する。
日 時 :平成27年6月4日㈭~5日㈮
開催地 :東京都千代田区(会場は調整中)
2 研修企画事業
⑴ 各種研修会の開催
社会福祉法人の経営に求められる知識と実践的能
力の習得の場として、社会福祉法人を取り巻く情勢
や経営の実践的な内容に関する研修会を実施する。
また、会員間の活発な意見・情報交換を行い、会
員間のネットワークを拡充する機会とするととも
に、広く活動についての情報発信を行う。
〔研修会日程〕
○「全国社会福祉法人経営青年会 基礎講座」
日 時 :平成27年7月6日㈪~7日㈫
開催地 :TIME24ビル(東京都江東区)
募集人数:150名
内 容 :社会福祉法人経営総論、財務管理、サ
ービス管理、情報発信など社会福祉法
人経営に必要な要素を座学中心で学ぶ。
○「全国社会福祉法人経営青年会 専門講座」
日 時 :第1回 平成27年8月~9月(2日間)
(予定)
第2回 平成28年2月(2日間)
開催地 :東京都(会場は調整中)
募集人数:45名
内 容 :個別のテーマについて、少人数で演習
も含めた内容で学ぶ。
○「定例勉強会」
日 時 :平成27年5月~平成28年2月
(各1日間)
開催地 :各ブロック(6回)
内 容 :社会福祉法人を取り巻く情勢報告や、
全国経営協・本会の取組について、会
員へ伝えることを目的に、本会役員が
講師となり、各ブロックへ出向く定例
勉強会を開催する。
○「コーチングトレーニング講座」
日 時 :平成27年6月~8月(各2日間)
開催地 :3回(福島県、新潟県、兵庫県)
全国社会福祉法人経営青年会
報告 平成27年度事業計画・予算
募集人数:各45名
内 容 :職員間のコミュニケーションスキルの
向上を目的としたコーチングトレーニ
ング講座を、地方組織活動活性化支援
の取り組みとして、全国3か所で開催
する。
○「交流セミナー」
日 時 :平成27年9月16日㈬
開催地 :滋賀県大津市
内 容 :全国経営協の全国大会に併せて、本会
卒会者との交流、情報交換を行い、今
後の社会福祉法人経営を考える。
⑵ 研修事業のあり方及び研修内容についての継続
的な検討
研修会で習得した知識・情報を各法人・施設で活
用できるような実効性のある研修企画を検討する。
今後の社会福祉法人経営において求められる能力
の向上に資する研修を実施するため、身につけるべ
き要素、及びそのための研修のあり方について検討
する。
⑶ 種別ごとの検討
分野別の課題について、全国経営協と連携を図り
ながら、社会福祉法人が経営する施設のこれからの
取り組み方策を考える。
⑷ 組織強化事業・広報事業との連携
研修会において、会員間のネットワーク拡大を目
指し、新規会員の加入促進を図る。
また、広報事業を通じて、各研修会の内容を会員
に報告するとともに、社会に対しても活動をアピー
ルしていく。
3 広報事業
⑴ 会員に向けての情報発信
①会員の資質向上に向けた情報の提供
・会員の知識習得、資質向上を目的とした情報提供
をめざす。
②本会活動の活性化に向けた情報の提供
・本会の活動状況・内容・成果を発信していくとと
もに、活動への参画意識を高めていく。
③会員のニーズの把握
・会員のニーズ把握に努め、ニーズに応えるための
情報提供を進める。
⑵ 会報「全国社会福祉法人経営青年会ニュース」
の発行・配布
本会活動状況の報告と各都道府県の活動を報告す
ることを目的に、会報(全国社会福祉法人経営青年
会ニュース)を発行する。
発行は年3回程度とする。(発行時期:平成27年
6月、平成28年1月、3月)
⑶ メールニュースの発行・配信
会報とともに、よりスピーディな情報提供を目指
すため、メールニュースを発行する。
月1回程度、本会活動状況の報告と、各種研修会
等の案内をする。
また、制度情報の提供のため、全国経営協が発行
する「経営協情報」を、会員に対して配信する。
⑷ Webサイトの運営・活用
本会や都道府県組織の研修会開催要項、活動報告
を掲載し、会員に対する情報発信を行う。都道府県
組織の研修会開催要項や活動報告の掲載について
は、年度当初に周知を図る。
また、本会の調査研究成果を掲載し、社会に対し
ても情報発信を行い、取り組みをアピールしていく。
⑸ Facebookの運営・活用
会員ならびに社会に対して情報発信を行うため、
本会や都道府県・ブロック組織の研修会開催要項、
活動報告を掲載し、社会に対して情報発信を行う。
⑹ Webサイトの運営・活用
社会福祉法人への正しい理解を促進するため、社
会に対して、社会福祉法人の公益性、透明性を発信
し、社会に必要な組織であることを周知するととも
に、次代の社会福祉法人経営を担う者として、社会
福祉全体のイメージアップや人材確保へ向けた取り
組みを推進する。
4 調査研究事業
社会福祉法人制度改革をはじめとする課題や、次
代の社会福祉法人のあるべき姿について、若手経営
者として、迅速に対応できるよう、2つの委員会を
設け、全国経営協と連携を図りながら、具体的な検
討する。
5 海外研修事業
社会福祉制度や、社会福祉法人経営のあり方につ
いて学ぶことを目的に、海外研修事業を実施する。
6 20周年記念事業≪新規≫
本年が、組織設立20周年となることから、これま
での本会の取り組みを振り返るとともに、本会事業
の更なる推進を目的に、本会のロゴ作成を行う。
7 全国経営協事業への参画
⑴ 全国経営協が設置する各種委員会等事業への参
画・連携強化
各種委員会への本会会員の参画、「アクションプ
ラン2015」の推進に向けた働きかけをする。
また、先進的な福祉実践事例の発掘や情報発信を
行い、全国経営協への情報提供を積極的に取り組む。
⑵ アジア社会福祉等への協力
全国経営協が推進する地域貢献活動に加え、アジ
ア社会福祉従事者研修への協力をはじめとした各種
取り組みに協力する。
2015 March
3
全国社会福祉法人経営青年会
報告 平成27年度事業計画・予算
平成27年度資金収支予算書
(自)平成27年4月1日(至)平成28年3月31日
科 目
26年度当初
27年度当初
会費収入
11,320,000
11,410,000
本年度会費
増 減
備 考
90,000
11,320,000
11,410,000
90,000
助成金収入
2,500,000
0
△ 2,500,000
その他の助成金収入
2,500,000
0
△ 2,500,000
事業収入
17,538,000
18,613,000
1,075,000
参加費
17,535,000
18,610,000
1,075,000
その他の事業
3,000
3,000
0
受取利息配当金収入
2,000
2,000
0
〔事業活動収入 計〕
(1)
31,360,000
30,025,000
△ 1,335,000
<人件費支出>
1,200,000
1,200,000
0
派遣職員費
1,200,000
1,200,000
0
29,704,000
30,966,000
1,262,000
3,425,000
3,375,000
△ 50,000
10,352,000
10,690,000
338,000
役職員旅費交通費
9,529,000
9,922,000
393,000
委員等旅費交通費
823,000
768,000
△ 55,000
消耗器具備品費
145,000
345,000
200,000
印刷製本費
3,655,000
4,235,000
580,000
通信運搬費
1,143,000
2,773,000
1,630,000
会議費
6,918,000
4,713,000
△ 2,205,000
10,000
10,000
0
広報費
360,000
360,000
0
業務委託費
260,000
355,000
95,000
3,428,000
4,110,000
682,000
8,000
0
△ 8,000
<事務費支出>
980,000
942,000
△ 38,000
事務消耗品費
175,000
130,000
△ 45,000
印刷製本費
400,000
400,000
0
通信運搬費
252,000
252,000
0
手数料
100,000
100,000
0
賃借料
2,000
9,000
7,000
租税公課
1,000
1,000
0
<事業費支出>
諸謝金
旅費交通費
資料図書費
賃借料
租税公課
渉外費
50,000
50,000
0
負担金支出
392,000
392,000
0
負担金支出
392,000
392,000
0
392,000
392,000
0
〔事業活動支出 計〕
(2)
負担金支出
32,276,000
33,500,000
1,224,000
【事業活動資金収支差額】
(3)=(1)-(2)
△ 916,000
△ 3,475,000
△ 2,559,000
〔施設整備等収入 計〕
(4)
0
0
0
〔施設整備等支出 計〕
(5)
0
0
0
【施設整備等資金収支差額】
(6)=(4)-(5)
0
0
0
〔その他の活動による収入 計〕
(7)
0
2,500,000
2,500,000
サービス区分間繰入金収入
0
2,500,000
2,500,000
サービス区分間繰入金収入
0
2,500,000
2,500,000
〔その他の活動による支出 計〕
(8)
0
0
0
【その他の活動資金収支差額】
(9)=(7)-(8)
0
2,500,000
2,500,000
0
0
0
【当期資金収支差額合計】
(11)=(3)+(6)+(9)-(10)
△ 916,000
△ 975,000
△ 59,000
【前期末支払資金残高】
(12)
19,853,000
19,552,000
△ 301,000
【当期未支払資金残高】
(11)+(12)
18,937,000
18,577,000
△ 360,000
予備費支出(10)
4
2015 March
全国経営協より助成
全国大会出展料
会議旅費
講師等旅費
WEB会議使用料
ホームページ更新料
研修会手数料等
全国経営協より助成
全国社会福祉法人経営青年会
報告 平成26年度部会・委員会総括
平成26年度部会・委員会総括
総務広報部会
(部会長 大代 貴輝)
・組織強化事業
①新規会員の加入について、今年度の入会者は131名(当初目標113名)であり、現時点での会員数は1,132名ある。
②事業内容の在り方については組織運営の効率化を図るためWEB会議システムを導入し幹事会等で活用した。次年度は総務
広報部会や他の部会でも導入を図る。
③地方組織の設立及び活性化については、唯一ブロック化がされていなかった北海道・東北ブロックが6月13日㈮に設立され、
6ブロックすべてが組織化された。県組織未設立については、年度当初3県(福島県、秋田県、山形県)であったが、11月
4日㈫に福島県青年会、2月13日㈮に秋田県青年会、3月3日㈫山形県青年会がそれぞれ設立し、47都道府県すべての組織
化が完遂された。今後は、組織の役割を明確にし、各ブロック・県組織と本会との連携を強化していく。
④第18回社会福祉法人経営青年会全国大会を、千葉県アパホテル&東京ベイ幕張ホールにおいて328名の参加を得て開催した。
千葉県青年会の協力のもと、定員を超える参加者にて盛会に終えることができた。
・広報事業
①会員に向け、会報を年3回発行した他、メールニュースを8号まで配信した。また、全国経営協が発行する「経営協情報」
を会員に対して直接配信した。今後もタイムリーな情報を会員に届けるよう努める。
②Webサイトのトップページを一部変更し、Facebookのバナーを取り入れた。
③本年度よりFaceBookページを立ち上げ、運用を進めた。本会及びブロック・都道府県組織の活動を掲載しており、今後も
研修会の開催要項や活動報告を適宜掲載していく。次年度も、運営方法、会員への周知、掲載方法など部会において更なる
検討を進めていく。
研修企画部会
(部会長 大﨑 雅子)
研修企画部会でおいては、下記の5つの研修内容について協議、検討を行い、研修会の運営にあたった。
1.全国社会福祉法人経営青年会 基礎講座
東京駅や羽田空港からの利便性を考慮し、本年度は潮見にて開催した。
日 程:平成26年6月5日㈭~6日㈮
会 場:APAホテル東京潮見駅前(江東区)
参加者:126名(定員150名)
講義内容:
講義Ⅰ:福祉施設における権利擁護のあり方
講義Ⅱ:社会福祉法人経営者・管理者に求められる基本的な財務の視点
講義Ⅲ:チームマネジメントの実践に向けて
講義Ⅳ:福祉で描くコミュニティデザイン~これからの法人経営~
2.全国社会福祉法人経営青年会 専門講座(第1回)
平成25年2月に開催した同セミナーが好評であり参加できなかった方が多かったため、再開催した。
日 程:平成26年7月30日㈬~31日㈭
会 場:全日通霞が関ビル(千代田区)
参加者:71名(定員45名)
テーマ:
「新しい事業機会をとらえた、マーケティング戦略」
~従来の事業機能を強化する内部充実型か?事業を多角化する外的拡大か?自法人の事業設計を考える~
3.コーチングトレーニング講座
地方組織活動活性化も視野に入れ、各ブロックの総会などに併せて開催した。
宮崎開催:6月26日㈭~27日㈮ 参加者32名
2015 March
5
全国社会福祉法人経営青年会
報告 平成26年度部会・委員会総括
東京開催:7月3日㈭~4日㈮ 参加者50名
京都開催:8月28日㈭~29日㈮ 参加者50名
(各回定員45名)
4.交流セミナー
例年、経営協全国大会の前日に卒会者との交流を目的に交流セミナーを実施しているが、本年度は福島県青年会組織が設立
されることもあり、「福島県社会福祉法人経営者協議会青年部会設立セミナー」として卒会者の参加も得て開催した。
日 程:平成26年11月4日㈫
会 場:ホテルハマツ(郡山市)
参加者:74名(定員100名)
5.全国社会福祉法人経営青年会 専門講座(第2回)
日 程:平成26年2月16日㈪~17日㈫
会 場:全国社会福祉協議会会議室(千代田区)
参加者:89名(定員45名)
テーマ:
「人員・時間を増やさない業務生産性の向上~攻めの労務管理を行うために~」
また、研修会における懇親会のもち方について検討を重ね、参加者促進や交流を図るため、従来の着席スタイルから、名刺
交換を中心とした立食式の短時間交流会(ソーシャルアワー)を専門講座において取り入れた。参加者からも好評であり、次
年度の基礎講座についても同様の形式で開催することとした。
社会福祉法人経営検討委員会
(委員長 大森 秀之)
本年度の社会福祉法人経営検討委員会は、5回実施し、介護・障害・保育のWTも併せて検討を行った。
本委員会としては、社会福祉法人の在り方等に関する検討会や一部メディアの報道内容をふまえ、地域社会に対する貢献が
必須であると捉え、昨年度より引き続き、総合相談事業を検討課題としてとりあげた。
会員の所属する法人に総合相談に関してのアンケートを実施し、先進的な活動を行う法人や安定的に経営されている法人に
ヒアリングや現地調査を行い、「総合相談実践ガイドライン」を作成した。本ガイドラインは、社会福祉法人が中心となり事
業展開している事例を掲載しているので、会員の皆さまにご活用いただき、積極的に行動していただきたい。
その他にも、障害WTでは障害分野の法人が主体となって実施している総合相談の先進的事例について実地調査を行い、ガ
イドラインにも事例として掲載している。
また、情報発信推進PTは地域社会に対する社会福祉法人の理解を図り、未来の福祉人材を育成するという観点から、「学校
訪問授業促進に対する報告書」を作成した。学校訪問事業を行っている多数の法人に協力いただき、とりまとめたものである
ので、こちらも積極的に活用いただきたい。
地域活動推進委員会
(委員長 溝口 武美)
当委員会においては、社会福祉法人の公益性を担保すべく求められつつある生活困窮者支援に関する検討として「生活困窮
者支援プロジェクトチーム」と、平成24年度災害対策特別委員会において検討を深めたBCMを各法人に根付かせるための検
討として「BCM普及プロジェクトチーム」の2つのプロジェクトチーム(以下PT)を設置し、検討を行った。
メンバーとしては委員長、副委員長を含めた12人の都道府県委員、災害対策特別委員会の参画委員であった方がた、救護施
設関係や地域福祉に関心の高い5名の会員、そして菊池担当副会長の18名で全てのメンバーが2つのテーマを検討する形で委
員会を運営した。
生活困窮者支援PTでは、会員法人における生活困窮者支援の取り組み状況を把握し、実施されている事例や活動を通して、
事業を行う上での共通点や課題、ポイント等を整理し各会員法人が更に取り組みを高めたり、新たに着手する契機となる資料
の作成をめざした。
BCM普及PTにおいては、次なる災害への備えとして、社会福祉法人が取るべき行動基準と事業継続計画の実効性を高める
事業継続マネジメント実践の手引きを作成すべく、参加メンバーには毎回、自法人のBCM作成に取り組んでもらい、課題や
具体的事例、災害想定等の検証を通し、各会員法人の取り組みの示唆となる手引き作成をめざした。
3月末には両PTの報告書「生活困窮者支援に係る現況報告書」
、
「事業継続マネジメント実践の手引き」が各会員の元へ配
布されるので、各会員法人等の意向や課題、そして地域福祉への考え方等、ご意見をいただければ幸いである。
6
2015 March
全国社会福祉法人経営青年会
特集Ⅰ これからの青年会に送るメッセージ
特 集1
これからの青年会に送るメッセージ
~平成26年度卒会者代表の言葉~
本会では、会員資格を「社会福祉施設を経営する社会福祉法人に所属する50歳未満の経営者等」と定めて
おり、規定によって平成26年度末をもって61名の方が卒会されます。
本号では、卒会者を代表して3名の方からのメッセージ、廣江会長からの送別の言葉を掲載いたします。
鹿児島県 常盤会 久木元 司(くきもと つかさ)
鹿児島県委員(平成7年~ 24年)
全国青年経営者会 副会長(平成15年~ 18年)
全国青年経営者会 会長(平成19年~ 24年)
全国社会福祉法人経営青年会 顧問(平成25 ~ 26年)
全国社会福祉法人経営青年会の卒会にあたり一言御礼申しあげます。
念願でありました全国の都道府県の組織化が実現する年に卒会できますことはこ
の上ない喜びであります。
これも廣江会長はじめとする会員の皆さま、関係各位のご尽力があったからこそとあらためて敬意を申しあげ
るとともに心より感謝申しあげます。
全国組織設立時から県の代表として参加させていただきましたが、私のように会設立時から関わりのある人間
は少なくなりました。これまでたくさんの先輩方の卒業を見て参りました。非常に寂しい思いとこれから自分た
ちがこの会を支えていかなくてはという責任感が入り混じり複雑な心境でした。これはこの会が 50 歳という区
切りがあるからこそ新陳代謝に溢れ、新たに福祉を担う人材が育つ源になっているのだと思います。
私もこの会で育てていただきました。いろいろな方がたと知り合うきっかけとなりました。力不足ではありま
したが、皆さまのご支援をいただき、3期6年会長も務めさせていただきました。苦労もありましたが、今となっ
てはいい思い出であり、人生の財産になりました。
会長時には、東北地域を中心に東日本大震災が発生しました。被災地においては今もなお復興に向けたご努力
が続けられております。この時感じたことは社会福祉法人には福祉のスピリット(spirit)があり、全国皆で支
え合う力があるということでした。
会員が協力して被災地への支援活動に取り組む姿を見て全国社会福祉法人経営青年会の福祉力を感じました。
ご承知の通り、今、社会福祉の現場は、株式会社をはじめとする営利を目的にした企業の参入が相次いでおり
ます。まさに福祉サービスの提供体制のあり方や公益性が問われ議論されています。我われ社会福祉法人は営利
を目的としない非営利法人であります。ゆえに福祉サービスの質の担保はもちろん、地域の福祉ニーズに対して
着実にお応えする責務があります。
社会福祉法人制度の厳しい改革の議論も進む中、今必要なことは実践あるのみだと思います。我われが自ら創
造的な福祉活動を実践し、社会福祉法人の存在意味を示す絶好の機会ととらえ直し、取り組みを強化することが
必要と考えております。
そういう意味からも全国社会福祉法人経営青年会の活動を通じ、研修、実践活動の情報交換など交流の輪が拡
がりますことを期待してやみません。圏域を越えた交流が活発になることで、それぞれの地域で新たなアクショ
ンを起こす原動力にもなり、地域の実情に即した福祉サービスの創造につながるものと確信しております。
皆さまが地域のニーズに真摯に対応していただくことをご期待申しあげます。
地域間交流が深まり、福祉のリーダーが育成され、わが国の福祉がますます発展しますことをご祈念申しあげ
ますとともに全国社会福祉法人経営青年会のご発展を心よりお祈り申しあげまして御礼の言葉とさせていただ
きます。
ありがとうございました。
2015 March
7
全国社会福祉法人経営青年会
特集Ⅰ これからの青年会に送るメッセージ
岡山県 ちとせ交友会 山口 哲史(やまぐち さとし)
岡山県委員(平成17 ~ 24年)
全国青年経営者会 副会長(平成23年~ 24年)
全国社会福祉法人経営青年会 監事(平成25年~ 26年)
長い間お世話になりました。
約10年間の全国青年会での活動では、たいへん貴重な経験をさせていただきました。
特に人間力開発検討会、総務広報部会に所属して活動した4年間は、多くの出会い
と感動を共有することができ、ありがたい気持ちでいっぱいです。
今後、社会福祉法人にとって厳しい時代が続くことと思いますが、青年会は、情熱をもって前へ進んでいかれ
ることを期待しております。
関わったすべての皆さまに万感の思いを込めて感謝申しあげます。
ありがとうございました。
滋賀県 しあわせ会 南出 浩次(みなみで こうじ)
滋賀県委員(平成23年~ 25年)
全国社会福祉法人経営青年会を卒会することとなりました。在会中、皆さまには
いろいろとお世話になりました事、心よりお礼申しあげます。
私は初代会長の海岸さんから滋賀県の青年会会長を引き継ぎました。立ち上げ時
の海岸元会長のご苦労を考えると、渡されたバトンをしっかり次へつながなければ
ならない。そんなプレッシャ―の中でのスタートであったことを懐かしく思い返しました。
滋賀県委員として全国会員の皆さまと共に活動させていただいたことは、私にとって大きな財産となりまし
た。当初は青年の名前を冠した会に、40代半ばの中年である私が参加することへの気恥ずかしさも感じていた
のですが、そんな小さな思いは皆さんと様ざまなお話をするうちに、吹き飛んでしまいました。全国会員の皆
さんが熱い思いを持ってこの仕事に取り組む姿勢や、その発想の柔軟さはまさに青年の名に恥じないものでし
た。なんとか、地元にもこの熱気を伝えたいと思っておりましたところ、現滋賀県会長である堤さんが、中央
推薦委員として全国の活動に参加していただけることになり、大変うれしく思いました。
全国青年会が各都道府県会と繋がる楔であること、これも都道府県委員に求められる大切な役割です。社会
保障制度改革は、これから本格的に動きます。変化の時を迎えるに当たり全国と地方が一体となりこれに対応
していく事が大切です。今後の皆さまのますますのご活躍をお祈り申しあげます。
ご卒会される皆様へ
会長 廣江 晃
今年も卒会の季節がやって来ました。本年は、久木元前会長(鹿児島県)を始め、山口前副会長(岡
山県)
、安部委員(山形県)、西村前委員(長野県)、南出前委員(滋賀県)、渡邊前委員(佐賀県)等、
本会にご尽力いただきました61名の方がご卒会されます。特に久木元前会長におかれましては、本会の
会長として6年間に渡りご活躍をされ、我われ後進に対して多くのご指導をいただきました。いま思い
返してみても、本当に充実した楽しい時間をご一緒させていただき、改めて感謝の意を表したいと存じ
ます。社会福祉法人を取り巻く環境が日増しに厳しくなる中、先輩方との熱い議論を思い出しながら青
年会として良き伝統を引き継ぎ精進してまいります。ご卒会者皆さま方におかれましても、今後もより
一層地域福祉の発展に寄与されることと存じます。青年会で培った福祉に対する情熱を地域に伝えてい
ただくとともに、我われ後輩にも引き続きご指導いただきますよう重ねてよろしくお願いします。
8
2015 March
全国社会福祉法人経営青年会
連載Ⅰ 全国の青年経営者活動
連
載
Ⅰ 全国の青年経営者活動
社会福祉法人 梨雲福祉会 特別養護老人ホーム梨雲苑 施設長 神田 学〔富山県〕
本連載は、全国各地の経営青年会会員の所属する法人・施設の取り組みを紹介しています。第22回目は、富
山県にある社会福祉法人 梨雲福祉会の 神田 学 氏(施設長)に、施設の活動の様子をお話しいただきました。
社会福祉法人梨雲福祉会は平成2年に設立されま
した。設立当初の梨雲福祉会理事長には地域の開業
医が就任していました。しかしながら法人設立後に
その先生が保険の不正請求をされ、その事が地元新
聞で取上げられると、理事長不在の社会福祉法人が
出来上がりました。困り果てた理事の皆さんが県の
医師会長に相談に行き、そこで紹介を受けた先代の
西能理事長が法人を経営する事となりました。当初
は特別養護老人ホーム50床で計画されていました
が、理事長が変わった途端に地域のための社会福祉
法人でなければならないという信念のもと、地域人
口より計算し100名まで受け入れられるように設計
変更をしました。当初3億5000万円の事業計画が、
一気に8億円の事業に変更になりました。西能理事
長が差額の4億5000万円を長年に渡り寄附をして現
在の特別養護老人ホーム梨雲苑が出来上がりまし
た。前理事長は5年前にご逝去されましたが、先代
の意思であった「地域のために…」は引き継がれ実
践しています。
当法人では現在、カラオケの機械の無償貸出しサ
ービスに取組んでいます。数年前にデイサービス利
用者の為に購入したカラオケの機械でしたが稼動し
ていない時もあり、空いている時に地域に貸出しを
する事にしました。当法人で受託している地域包括
支援センターが窓口になり自治振興会や長寿会、地
域の納涼祭等に貸出しをし、機械の納品引取りも使
用していない時間帯の車椅子送迎車で職員が対応し
ています。
今では御好評をいただき年間130回の貸出しをす
るに至り、先日は貸出先対抗のカラオケ大会も開催
させていただきました。貸出しを通じて職員と地域
の皆さんの交流が生まれ、顔を知る仲になり、地域
の皆さんからも気軽にお声掛けいただける関係性を
築き、
本業の高齢者支援でも地域との連携が生まれ、
良い方向に向かっています。当初、カラオケの機械
も1台で対応していましたが現在は2台になり、こ
の春にはもう2台追加して4台体制で取り組みま
す。今後は歌を歌うだけのカラオケの貸出しではな
く、職員も派遣してカラオケの機械を利用した介護
予防体操や遊びを通しての認知症予防に力を入れて
いきます。また地域との連携が広がった事によりパ
ークゴルフ大会やゲートボール大会、清掃活動等、
地域の行事にも沢山参加させていただく事ができま
した。
そして、昨年は新たに特別養護老人ホームを新築
する事ができ、本業でも地域福祉に貢献する事がで
きました。更に、事業所内託児施設を併設したこと
から子育てに関する文化講演会や介護体験をもとに
製作された映画の試写会を開催して沢山の皆さんに
お集りいただく事が出来ました。
現在、社会福祉法人は制度の見直しが進められ、
厳しい状況にあります。しかしながら我われ青年経
営者が元気・勇気・笑顔で事業を営み、団結し、地
域に貢献することで向かい風を追い風にする事が出
来ると思います。少なくとも自己資金を投げ打って
でも地域のために働こうとした先人の志に応えられ
るよう自己研鑽していきたいと思います。
カラオケ大会の様子
パークゴルフ大会の様子
文化講演会の様子
2015 March
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全国社会福祉法人経営青年会
連載Ⅱ 全国社会福祉法人経営青年会 会員の歩み⑯
連
載
Ⅱ 全国社会福祉法人経営青年会 会員の歩み⑯
信濃福祉施設協会
社会福祉法人 〔長野県〕常務理事 西村 行弘
(会員番号1141 平成14年入会)
とてもゆっくりで落ち着
いた、そして今まで感じた
ことの無い妙に振幅の大き
な横揺れが長く続き、「何
か海外かどこか遠くで大き
な地震があったな」と直感
しテレビをつけました。と、
目に飛び込んできたのは大
型の船舶と家が並んで水の
上を静かに流れてゆく映像でした。暫くは状況が飲
み込めず、事態が判るにつれ、ただただ呆然とした
ことを覚えています。
東日本大震災が起きたのは全国青年会の委員にな
り3年目の頃でした。すぐ東北の委員らにメールし
ましたが、岩手の委員からの返信がありません。3
日経ち、1週間以上経っても音信不通。様ざまな状
況から最悪の事態を想像しました。「ああ、いいや
つだったのに.
.
.」そう思い始めた矢先、返信。正
直ほっとしました。
この頃すでに全国青年会の委員や会員による支援
が始まっており、物資を積んだトラック等で続々と
東北へ。私も、
とにもかくにも行かなくてはと思い、
東京で待ち合わせをして静岡の委員の車で3月末、
岩手の宮古市へ向かいました。
最初の衝撃は東京の夜がとても暗かったことで
す。ネオンが全て消え、街灯の点灯も所々、車のヘ
ッドライトが照らす部分だけが明るく。「ここが本
当に東京?いったい日本はどうなる?」そう思いな
がら出発しました。その後、神奈川の委員と合流し
北上。段差だらけの高速道路、ガソリンスタンドの
長蛇の列が印象的でした。
宮古市は一見平穏でした。「本当に地震があった
のだろうか」そう思ったのも束の間、海岸付近へ行
ったとたん様相は一変しました。釜石までの車での
移動中、海岸沿いは全て悲惨な状況で、同乗した数
名の委員は段々と無口に。初めは驚きの連続でした
が、あまりにも同じ光景が永遠と続き、ディスプレ
イに流れる映像をただぼーっと眺めているような不
思議な感覚にとらわれました。
避難所では被災者の喪失感からか何か殺伐とした
ような雰囲気を感じ、また家屋の泥かきをする現青
年会会長や、社協で物資の仕分け等の作業をする委
員らをあとに、
「何もできなかったな...」などと思
10
2015 March
いつつ、宮古市を後にしました。この帰りの車の中
で思ったのは、青年会員同士の繋がりです。震災直
後から自ら被災地に物資を運び込むなど、他の種別
ではあまり見られない素早い対応もありました。私
も遅ればせながら参加させて頂きましたが、「青年
会っていいな」と感じることができました。
この震災では様ざまなことを感じましたが、その
一つに人間の「おごり」があります。津波の避難方
法や避難所・防波堤等の不備に対して、原発の事故
に対して、非難や責任が問われました。しかし私は
人間が想定し得ないものには責任を問えないと思う
のです。
これだけ世の中が便利になり発達してくると、人
間は殆どのことが可能で理解できるという錯覚に陥
っているのではと感じます。一般的には7割ぐらい、
とても謙虚な人でも1%位は把握しているのでは、
といった感じでしょうか。しかし実際は我われの感
覚から大きくかけ離れていると思うのです。世の真
理が地球位の大きさだとすると、我われ人類が理解
している全ては、浜辺にある砂粒一つかもしれない
(とアインシュタインがおっしゃっておりました。)
と思うのです。100%原発は大丈夫と言う言葉も大
きなおごりですが、人間の英知や想定を越えた原発
事故なのに人間は完璧であるということを前提とし
た責任追及にも大いなるおごりを感じるのです。
私ども社会福祉法人も完璧ではあらず、100年後、
1000年後から現在を見れば、「おかしなことをして
いたのだなあ」なのでしょう。常に変化していく世
の中、今日のベストは、明日、そうではありません。
大切なのは今より少しでも良くして行くという姿勢
や行動と、その積み重ねなのだと思います。
偉そうなことを言ってしまいましたが、我が法人
や施設を振り返ると、何をして良いのか判らず、あ
たふたしている自分がいます。そんな時、青年会で
の繋がりは本当に助かりました。方針や方向性のヒ
ント、変化への対応など様ざまなことを勉強させて
いただき、モチベーションも得ることができました。
皆さまへは「感謝」の言葉しかありません。
この青年会の繋がりは間違いなく福祉を発展させ
るものと思いますし、是非ともこの繋がりを今後も
大切にして頂ければと思います。私事ですが、卒会
はしますが今後ともお付き合いのほどよろしくお願
いします。
全国社会福祉法人経営青年会
地方組織活動紹介
地方組織活動紹介
経営青年会の地方組織活動
「福島県社会福祉法人経営者協議会青年部会 設立セミナー」
「秋田県社会福祉法人経営青年会 設立セミナー」
「山形県社会福祉法人経営者協議会 青年委員会 発足会」
今号では、本会の重点事項であった全都道府県組織の設立を記念し、今年度設立された福島県、
秋田県、山形県の設立セミナーについてご報告いたします。
福島県社会福祉法人経営者協議会青年部会
設立セミナー
平成26年9月24日㈬に福島県経営協青年部会を発
足すべく総会を開催し、11月4日㈫には、経営協の
全国大会に併せて、福島県社会福祉法人経営者協議
会青年部会設立セミナーを開催いたしました。
セミナーでは、全国経営協浦野総務委員長に情勢
報告をいただき、全国青年会卒会者をはじめ多くの
方にご参加いただきました。
今年度の県青年部会活動としては、設立セミナー
のほかにも被災地支援活動への参加がありました。
次年度に関しましては、北海道・東北ブロック青
年会の総会・セミナーの開催や福島県経営青年会で
の人材育成研修を企画しており、中身の濃い一年に
なるものと確信しております。
最近では、社会福祉法人のあり方や、地域の実情
に応じた貢献活動への取り組みが求められ、真に地
域に必要とされる社会福祉法人の活動が、改めて問
われています。
このような改革期の中において、本県に青年部会
が発足できた意味は大きく、今後は県内の会員を増
やし、全国の仲間と共に、次代を担う法人経営者・
管理者の育成に微力ながら邁進して参りますので、
皆さまのお力添えいただきますようお願い申しあげ
ます。 (福島県 すこやか福祉会 佐藤 進也)
田県社会福祉法人経営青年会 設立セミ
秋
ナー
平成26年2月13日㈮、秋田県秋田市にて、46番目
の県組織として秋田県社会福祉法人経営青年会を設
立させていただきました。
同日、秋田県社会福祉法人経営者協議会の田沼会
長、全国社会福祉法人経営青年会の廣江会長、秋田
県社会福祉法人協議会総務企画部の門脇氏のご臨席
のもと、秋田県社会福祉法人経営青年会設立記念セ
ミナーを開催させていただきました。
記念セミナーでは、全国社会福祉法人経営青年会
の久木元顧問に講演をいただきました。
当日の荒天にもかかわらず、県内はもとより全国
から60名を超える皆さまにご参加いただき交流会と
もども盛会に終え
ることができまし
た。本当にありが
とうございまし
た。
社会福祉法人を
取り巻く様ざまな
課題に対して、こ
れまでのような高
齢、障害、保育という種別の垣根を越えた法人全体
として、または多法人が連携して取り組まねばなら
ない時代になっております。
私たち秋田県青年会は、そうした時代の要請に応
えるべく、各種研修会勉強会等を通じてそれぞれの
地域や法人で活動する50歳未満の若手役職員の研鑽
と資質向上、また相互交流の場として活動してまい
ります。今後とも何卒よろしくお願い申しあげます。
(秋田県 愛生会 村木 宏成)
形県社会福祉法人経営者協議会 青年委
山
員会 発足会
平成26年3月3日㈫、山形県山形市にて、47都道
府県組織設立において、最後の県組織である山形県
青年会を発足する事ができました。最後に残った山
形県としては、何とか平成26年度内には、発足した
く焦りと緊迫感を持って奔走してきました。
当県では、山形県社会福祉法人経営者協議会の内
部組織とし青年委員会として発足しました。発足に
際し、全国社会福祉法人経営青年会の廣江会長をは
じめ、山形県経営協の柳生会長、山形県社協のご支
援・ご協力をいただき、皆さまに深く感謝いたします。
発足会では、記念講演として全国社会福祉法人経
営青年会の久木元顧問に講演いただき、お忙しい中、
多くの方に遠路からご参加いただきましたことを重
ねてお礼申しあげます。
現在の山形県会員は、11名です。この11名で一致
団結し、少しずつではありますが活動を開始し、多
くの皆さまにご理解をいただきながら会員数を増や
し多くの事業を展開して行きたいと思います。これ
からもご支援、ご指導、ご協力を賜りますようにお
願い申しあげます。
(山形県 友愛会 安部 智和)
2015 March
11
全国社会福祉法人経営青年会
全国社会福祉法人経営青年会の動向
全国社会福祉法人経営青年会の動向
~研修会 及び 部会・委員会等の開催状況~
日付
12/5(金)
1/16(金)
1/22(木)
1/27(水)
2/12(木)
2/16(月)
~17(火)
3/5(木)
3/6(金)
会議等
第5回幹事会
第5回地域活動推進委員会
第3回研修企画部会
第5回社会福祉法人経営検討委員会
第6回幹事会
全国社会福祉法人経営青年会 専門講座
(第2回)
第6回地域活動推進委員会
第7回幹事会
第3回委員総会
県組織との連携を強めるための事業について協議した。
・研修企画部会(1月22日)
今年度の研修会の参加状況やアンケート結果をもとに、
平成27年度の研修計画について協議し、研修会の全体像や
基礎講座の内容について決定した。
また、会員に対して、情勢報告や会の活動を伝える場が
少ないとの意見から、役員がブロック組織に出向く、「定例
勉強会」を実施することを提案することとした。
※次年度研修会の日程については、本誌「報告」に掲載。
・社会福祉法人経営検討委員会(1月27日)
研修会
昨年度から検討している社会福祉法人による「総合相談
・全 国社会福祉法人経営青年会 専門講座(第2回)
(2月
16日~17日)
実践ガイドライン」の最終案が示された。幹事会や委員総
会でも報告し、年度末に会員に送付することとした。
全国社会福祉協議会会議室(東京都千代田区)にて開催
また、情報発信推進PTについても、
「社会福祉法人のた
した。参加者は89名(定員45名)。「人員・時間を増やさな
めの『学校訪問授業促進に対する報告書』~これからの福
い業務生産性の向上~攻めの労務管理を行うために~」を
祉人材確保に向けて~」をとりまとめ、幹事会や委員総会
テーマに株式会社ビジネスコンサルタントの久保江 康 氏を
での報告の後、会員に送付することとした。
講師に招き、講義をいただいた。
・地域活動推進委員会(1月16日、3月5日)
今年度からは専門講座の懇親会をこれまでの着席スタイ
昨年度から検討している生活困窮者支援、BCM策定普及
ルから短時間の名刺交換会に変更し、多くの参加者の交流
についてのとりまとめとなる「
『生活困窮者支援に係る現況
を深めることとなった。
報告書』~社会福祉法人の生活困窮者自立支援に係る提言
~」
、
「社会福祉法人アクションプラン2015に基づく『事業
部会、委員会等
継続マネジメント実践の手引き』
」について最終案を示した。
・委員総会(3月6日)
幹事会や委員総会でも報告し、年度末に会員に送付するこ
※本誌「報告」参照。
ととした。
・幹事会(12月5日、2月12日、3月6日)
また、2年間の委員会事業について振り返りと次年度事
今年度の事業進捗状況、決算見込みについての報告がさ
業にむけての提案をまとめ、幹事会にて報告する。
れ、平成27年度の事業計画案、予算の考え方について検討
した。平成27年度は組織設立20周年となることから、記念
※各委員会の報告書やガイドラインは本号に同封
事業や全国大会のあり方について議論した。また、都道府
平成26年度は長野県において大きな災害が3つありました。
平成26年7月9日、長野県西部、南木曽町において、台風8号の北上に伴い1時間当
たり70㎜の雨を観測、同町の川で土石流が発生し、民家が流され1名が亡くなりました。
9月27日、御嶽山において噴火が発生し、死者は戦後最悪の57人となりました。10
月16日以降は捜索が打ち切られ、今春の再開が見込まれています。
11月22日、白馬村周辺地域においてマグニチュード6.7の地震が発生し、多くの住宅が被害に遭いましたが、幸いにも
死者はありませんでした。1年間にこれ程の災害があったことは近年記憶にありませんが、これらの災害時において「地域
の絆」が話題になりました。私たち社会福祉法人もまさに地域住民との強い絆と助け合いの精神を構築することによって、今、
社会福祉法人に問われている自らのスタンスを見つめ直す機会となるのではないかと感じています。
粘り強いと言われる信州人にも少し明るい話題がありました。学生横綱・全日本アマチュア横綱となった東洋大学の大道
久司選手は災害があった木曽地域の出身です。出羽の海部屋へ入門、大相撲三月場所、幕下からデビューします。信州の春
はもうすぐそこまで来ています。
〔長野県委員 坂城福祉会 坂内孝之〕
編集後記
全国社会福祉法人経営青年会
第20巻3号(年3回発行)
発行人/廣江 晃
編集人/大代 貴輝
2015 3/27
12
2015 March
定価:300円
発行/社会福祉法人 全国社会福祉協議会
全国社会福祉法人経営者協議会
全国社会福祉法人経営青年会
〒100-8980 東京都千代田区霞が関3-3-2
TEL 03-3581-7819 FAX 03-3581-7928