大学教育創造センター 「ミッドターム・スチューデント・フィードバック」のご案内 大学教育創造センターでは、教員のみなさんによる授業の自己分析を支援するために、 授業中間期に「スチューデント・フィードバック」を実施いたします。 「スチューデント・フィードバック」の具体的な要領は下記のとおりですが、授業時間 のうち 15 分~25 分程度(受講者数によって異なります)を利用して、大学教育創造センタ ー教員が当該授業にはいり、授業に関する受講生から授業に関する意見や要望を聴取する ものです。その結果を担当教員にフィードバックすることで、授業の分析や改善のための 材料としていただくことができます。 アンケートなどで担当教員に直接伝えられないような受講生の声を拾うことができます。 授業改善のための有用なデータ収集が図れると存じますので、趣旨をご理解の上、ご利用 いただければ幸いです。 なお、この「スチューデント・フィードバック」の内容について、授業担当者以外にそ の情報が漏れることはありません。 * 従来のアンケートなどによる情報収集も広義の<スチューデント・フィードバック>の範疇に入るも のですが、ここでいう「スチューデント・フィードバック」は、下記のような授業に関する受講生か らのフィードバックを収集する手法を指すものとご理解ください。 「スチューデント・フィードバック」の効用 ○ アンケートなどに直接には書きにくい受講生の声を拾うことができます。 ○ 受講生の感情的な意見などを捨象し、クラスのどのくらいが同じような意見・要望 を持っているかを把握することができます。 * 受講生によるコメントはすべて電子化してフィードバックしますが、同内容のコメントが多いものな どについては、クラスのうちでどのくらいの割合の受講生が共感しているかも併せておしらせします。 ○ 授業中間期に実施することで、当該授業期間中の授業改善をはかることができます。 受講生のコメント例 ○ 所々、映像を入れてくれるのは、すごく興味をそそられるので良いと思います。 ○ たまに冗談などを言うのもいいと思いました。 ○ 自分の考えを書けるので受け身ばかりにならない。 ○ 提出物を返却してほしい。 ○ 問題提起に充分時間を取っているが、“まとめ”の部分にももう少し詳しい説明が 欲しい。 ○ 提出物の採点基準がよく分からない。 大学教育創造センター 「ミッドターム・スチューデント・フィードバック」実施要領 スチューデント・フィードバックの手順 1)事前の打ち合わせ 実施前に授業担当者と面談し、シラバスなどをもとに授業の概要や特に受講生に聞いて おきたいことなどを打ち合わせます。なお、授業担当者は、実施の 1 週間前の授業の際に、 次回の授業で「スチューデント・フィードバック」が実施されることを受講生に伝えてお いていただけると、当日の実施のながれがスムーズになります。 2)授業当日(カッコ内の所要時間は 100 人を超える大人数授業の場合) ① メンター(「スチューデント・フィードバック」の実施者/大学教育創造センターの教 員)は自己紹介をし、自分が授業担当者とは利害関係のない立場であることを受講生に伝 えます。授業担当者は紹介後退室します。 ② メンターは、「スチューデント・フィードバック」の目的が、授業担当者の授業改善に 受講生の意見を反映するものであることを伝えます。(以上 2 分程度) ③ 赤と青の紙を配布し、 「学習意欲を向上させた教員の言動」を赤の紙に、 「学習意欲を低 下させた教員の言動」を青の紙に書くよう指示します。 (5 分程度) ④ 受講生 4・5 人のグループを作り、③の内容を共有し、グループの中でもっとも教員に 伝えたい事を赤・青それぞれ 1 つ選ぶ話し合いがなされます。(8 分程度) ⑤ メンターは、各グループの意見を全員の前で報告し、報告された内容について共感でき るものであるか否かを全員に挙手で尋ねます。この際、各グループの報告内容(もっとも 伝えたい事)とそれに対する全員の反応(挙手の数の概数)を記録しておきます。(10 分程 度) * ④~⑤の流れは、受講生の意見や感想が、個人的なものや感情的なものに偏ることなく、クラス全体 のうちどの程度の受講生が同じような意見や要望を持っているかを確認するためのものです。 ⑥ 赤・青の紙を回収し「スチューデント・フィードバック」を終了する。授業担当者は教 室に戻って授業を再開します。 3)事後の作業 メンターは回収した赤・青のコメントを別紙の項目別にテキスト化し、各グループの報 告内容についてまとめます。 4)事後の意見交換 ① メンターは授業担当者とともに上記の集計を参照しながら、グループでまとめられた意 見を中心に、共感できる内容であるか、学期中に改善できるものであるかなどについて意 見交換します。 ② メンターは特に改善点についての意見を述べることはしませんが、授業担当者から要請 のあった場合には、授業担当者とともに授業改善の方法について検討することもできます。
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