私は、D’グラフォート多摩センター煉瓦坂 管理組合の です。尚、別室で26名が傍 聴しております。本日は、発言の機会を頂き有難うございます。 「多摩市街づくり条例」尊守の指導の陳情に関し、発言をさせて頂きます。先ずはご提示してお ります模型を見て頂くのが一番分かりやすいのではないかと思っております。銀色の薄い色が計画 建物、仮称)多摩センター計画でございます。 一方、黄色ぽい建物は私たちのマンション、D‘グラフォート多摩センター煉瓦坂でございます。 模型を見て頂ければお解りかと思いますが計画建物は非常に密集しており、高さは D’グラフォート マンションより GL の差分を含め、約 20m 高くなっています。更に、南側と東側の高さ 59.99m の建 物で完全に目隠しされてしまいます。 そのため、日照、風害、空気汚染、騒音、圧迫感、プライバシー等、当マンションの生活環境は 著しく悪化します。その影響は計り知れません。 計画建物は、近隣住民の生活環境の著しい悪化を招くだけではなく、多摩ニュータウンの街並み、 住環境を壊すものです。 多摩市街づくり条例の冒頭に、 「多摩市では、市民・事業者・市との協働により、誰もが快適で安 心して住み続け、魅力ある街づくりを実現するための制度」として制定されておりますがこの建物 が「多摩市街づくり条例」第1条の目的、第2条の街づくりの基本理念に沿って指導されていると は思えません。 次に「多摩市街づくり条例」遵守の指導について、具体例を申し上げます。 ひとつは、第60条の大規模土地取引行為の届出がなく、この開発事業を進めていることであり ます。 二つ目として、私たちは多摩市を窓口とし、近隣住民説明会を2月11日の第1回から11月3 日の第8回まで事業主と交渉を行ってまいりました。しかしながら、事業主は建設予定地が商業地 域であり、日照規制、高度規制はないことを理由に近隣住民への環境悪化は仕方ないと主張してお り近隣住民の要求に耳を一切傾けることもなく、私たちの質問にたいしても納得のできる説明はあ りません。 このような事業主の姿勢に対し多摩市に見解を求め、指導をお願いしましたが多摩市からの回答は、 「事業主は話し合いを行っているが近隣住民の要望に応じていない」との回答でした。 三つ目として、街づくり条例は法律で規制できない街づくりのために、行政から市民及び開発事 業者に必要な助言・指導を行うものと理解しております。しかしながら、調整会で私は、調整会の 指導方針について質問しました。それに対し、事務局は建築基準法に従うと発言されました。調整 会は法律を守っていれば良いと言うのではなく、法律でカバーできない部分を調整し、受忍限度を 超えないようにできるだけ住みよい街づくりを目指すものではないでしょうか。 多摩市には素晴らしい「多摩市街づくり条例」がありながらこの条例が遵守されておりません。こ のままでは、近隣住民の生活環境悪化はもちろん、美しい緑と広い空、美しい街並みも失われてし まいます。 その為に、私たちは、 「多摩市街づくり条例」遵守の指導を強く要求致します。 補足ですが、利益を最優先で計画する事業主に対し、多摩市は地域の街づくりをどのように考えて いるのでしょうか。事業主によりますと計画建物の購入者は若年層を対象にしているとのことです。 近隣の保育園、幼稚園及び小学校の受け入れ体制は問題ないのでしょうか。又、火災時の消防車両 の進入についても懸念しております。 今はただ、私たちの住環境が最悪化することはもちろんですが相対的な街並みや景観の点からもこ んな建物を許していいのか、将来、この建物に住むことになるマンション住民にとっても快適な住 居とは言い切れないと思います。 問題が多くあるのではないかと推測される他の点についても、 「多摩市街づくり条例」に照らして、 是非是非、議会での誠意あるご判断をお願いします。 以上 1/1
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