Dunkleosteusの形態

西暦 2015 年 08 月 20 日
ダレナン博士の研究所
研究報告書 No.20
題名:Dunkleosteus の形態
報告者:トシ
Dunkleosteus(ダンクルオステウス)は、古生代デボン紀に生息していた原始的な魚類の一群である板皮類
のひとつである。その名称は、クリーブランド自然史博物館の古脊椎動物学者デイヴィッド・ダンクル(David
Dunkle)にあやかって付けられた 1)。体長は 5~9m ほどで、現在の北米や北アフリカの海域に住んでいた
とされる
2)
。Dunkleosteus の特徴は、その強靭な頭部と肩帯付近、および顎にある。図に Dunkleosteus
の頭部のイラストを示す。EVA 初号機の覚醒した状態にも似ているようであったため、これについても詳細
図 Dunkleosteus の頭部イラスト 3)
に調べた。しかしながら、それとは異なっていた。しかしながら、ある種覚醒した状態ともいえる異様な頭部
ではある。それもそのはずで、この Dunkleosteus は下顎だけでなく、上顎も動かせ、それによってかなり
大きな獲物も食べることができたようである 1)。両顎を大きく開けた状態は、まさに覚醒した状態であったの
であろう。なお、前面にある歯のようなものは、歯ではなく、プレート状に発達した顎の骨である。このよう
に大きな顎をもっていたために、噛む力も相当であったことが容易に推測できる。この噛む力については、生
体力学モデルを使って計算され、論文としても報告されている 4)。それによると、顎前方では 6170 N であ
り、顎後方では 7495 N もあったと推定されている。論文中にその噛む力を比較する対象として、現生する
Carcharhinus limbatus(カマストガリザメ)と Carcharodon carcharias(ホホジロザメ)を挙げているが、
前者は 423 N、後者は 9000 N であり、Dunkleosteus は Carcharodon carcharias には劣るが、相当
の噛む力があったことが分かる。ちなみに Carcharodon carcharias はスティーブンスピルバーグ監督によ
る映画ジョーズのモデルとなったサメである。しかしながら、約 1800 万年前から約 150 万年前にかけて
生息していた大型サメの Carcharodon megalodon(メガロドン)は 100000 N も噛む力があったとされ、
こちらの規模については、まさに開いた口が塞がらない。
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ダンクルオステウス (閲覧 2015.8.20)
2) http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/dankuruosuteusu.html (閲覧 2015.8.20)
3) http://www.deepseanews.com/?attachment_id=4935 (閲覧 2015.8.20)
4) Anderson PSL, Westneat MW: A biomechanical model of feeding kinematics for Dunkleosteus
terrelli (Arthrodira, Placodermi). Paleobiology 35, 251-269, 2009.