年齢、障がいの有無にかかわらず支援を必要とする人

平成26年1月発行
平成 25 年度 第3号
発行元 :
中核地域生活支援センター
香取ネットワーク【千葉県委託事業】
〒287-0002 千葉県香取市北1-11-18
TEL
0478-50-2800
Mail
katorinet@npokatori.jp
FAX
0478-50-2881
年齢、障がいの有無にかかわらず支援を必要とする人の相談と
福祉サービス等につなげるための支援を無料で行う事業所です。
センター開所日時 月~金(祝日を除く)8:30~17:15
閉所日時の土曜日・日曜日・祝日及び夜間は携帯電話への転送で
365日24時間対応しております。
所 長
中
塚
博 勝
新年のご挨拶を申し上げます。昨年中は多大なご支援を賜り有難うございました。この1年
所員一同心新たによい仕事をしてまいりたいと思いますので本年もどうぞよろしくお願い申し
上げます。
地域の行政機関、社会福祉協議会、障がい関係団体をはじめ地域の皆様よりお支えをいただ
き香取ネットワークは事業開始以来10年経ちました。開設当初は年間2900件ほどの相談
数にすぎなかったものが、この数年は毎年4000件を超える状況にあります。
これは香取ネットワークとその意義や役割が地域に浸透しだしたことを反映したものと思わ
れます。そのかぎりでは喜ばしいことと言えますが、まだ課題は多くあります。そのひとつに
上で述べたことに反するようなことになりますが、
「中核センターに対する認知度を高めるため
にすべきこと」が挙げられます。
私どもは年間を通して関係団体の集会、福祉講演会、民生委員児童委員協議会、高齢者クラ
ブ、老人クラブ定例会などの場に出向いて中核センターのパンフレットや広報紙を配りながら
説明と併せ利用についてお伝えするなどしてまいりました。そうした場で、かならず中核セン
ターについて知っているか否かについて尋ねることにしていますが、残念ながらどの会場も
10人を上回ることはありません。
よしんば知っていたとしても、何かのときに思い出して相談に結び付けていただけることが
少ない。つまるところ、私たちが日常より良い支援を行うことを通して実績を積み重ねていく
ことに尽きると考え努めてまいります。
話変わって、暮れの国会で「生活困窮者自立支援法」が成立しました。
この法律は、生活保護に至る前の段階の自立支援策の強化を図るため、生活困窮者に対し自立
相談支援事業の実施、住居確保給付金の支給その他の支援を行うための所要の措置を講ずるた
めのものです。詳細は別に譲るとして、盛り込まれている事業の多くは、これまで私ども中核
センターが福祉の総合相談を標榜して行ってきた中に包含されています。
これまでの実践を振り返り、中核センターのこれからについて考えていかなければならない
と思っています。
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レポート
ちば北総地域若者サポートステーション
香取サテライト
ちば北総地域若者サポートステーション
総括コーディネーター 阿部達明
1.地域若者サポートステーションとは
地域若者サポートステーション(略称「サポステ」)では、働きたいけど…どうしたらよいの
かわからない、自信が持てず自立への一歩を踏み出せない、コミュニケーションが苦手で不安、
人間関係や体調不良のため退職したが、仕事のブランクが長くなってしまった…といった職業的
自立に向けて、さまざまな悩みや不安を抱えている15歳~39歳までの若者とその家族の課題
解決を支援しています。
このサポステは、全国の若者支援の実績やノウハウのあるNPO法人などが、厚生労働省から
認定を受けて実施しているもので、全国160か所に設置されています(各サポステに特色があ
ります)。
2.ちば北総サポステの目指す姿
(1)若者が職業的自立に向けて抱える様々な問題を地域全体で支えるという観点から、産・官・
学・政・医・地域社会などと連携してネットワークを構築し、これらとの協働を通して、若者
の自立支援を行っていくことで、誰もが生き生きとした人生を送れる地域社会をつくる一助と
なることを目指しています。
(2)サポステ利用者(以下、利用者という。)が就労した後も、相談などを通して、ライフキャ
リアプランを一緒に見直しながら伴走して自立支援を行っていきます。
3.ちば北総サポステの主な(就労支援)事業内容は何か
(1)自立・就労に向けた進路相談(心の相談)
成田事業所と香取サテライト・オフィスでは、電話予約により、平日、個別相談を承っていま
す。その他の12市町では、役所の会議室などを利用して、毎月1回出張相談を行っています(サ
ポステHPや、各市町の広報紙などに掲載されています)。
① その相談内容に応じて、各機関と連携をとりながら支援を行います。別面談(利用者自身の適
性の深掘りや就職活動情報の提供を行っています)。
② ハローワークやジョブカフェちばなどと連携した仕事探し。
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③ 精神保健福祉センター・医療機関・発達障害者支援センター・児童相談所等とも必要に応
ちば北総地域若者サポートステーション
香取サ
じて連携をとります。
④ 職場見学、職場体験先の紹介。
⑤ 就労後のフォローアップ。
⑥ 高校・大学などの学校・教育機関への周知活動、講演および出張相談。
⑦ 高校中退者などへの学び直し支援。
関係する行政・公共機関、および商工会・商工会議所・企業やその他団体・個人との連携
など。
(2)フリースペースでの自立・就労プログラムの実施
成田事業所には、平日の10:00~18:00 で開放しているフリースペースがあります。そ
の目的は、就労支援と居場所づくりです。そこでは、利用者の主体性を重視した、就活セミ
ナーやコミュニケーション講座などの自立・就労支援プログラムを実施しています。
・・・成田事業所での支援の流れ・・・
相談する♪【就労相談・心の相談】
体験する♪
学び、身に付ける♪
○職場見学・職場体験
○学童保育体験
○農作業体験
○手芸工作・音楽サークル
○合宿型職業訓練プログラム
○コミュニケーショントレーニング
○自分をわかろう教室
○英語講座・パソコン教室
○社会人としてのマナー講座
○就活向け講座
○ストレスとの付き合い方
○エクササイズ講座
○プレゼンテーション講座
○時事問題について語ろう
考え、実践する♪
フリースペースの有効活用、
また参加者の個性を活かした
○企画の立案、実施
○友達づくり(友活)
○ボランティア活動 など
など
○ボランティア活動
就職する♪
就職が決まるまで、何度でも支援
など
など
進学する♪
高校、大学、専門学校、職業訓練校
します
など
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4.利用者の主な特徴と具体的解決方法について
(1)自己肯定感が低い
⇒個別面談などを通して、利用者本人の深堀りをしていく中で良いところを、本人と一緒
に必ず見つけ出していく。
(2)人とのコミュニケーションが苦手(これまで、ひきこもっていたため、コミュニケーショ
ンの学習機会が少なく、悪循環に陥っていた)
⇒人間関係よりコミュニケーション能力の向上を目的にするワークショップに参加する。
(3)経験値が少ないため、ますます失敗を恐れる
⇒(1)(2)を通して、自分に少しずつ自信を持って(スモールステップで)、当面のア
クションプランと、長期のライフキャリアプランを、自己効力感を持って自ら作成し、
意思決定できるよう支援していく。
5.サポステの現場からの声
利用者が、個別相談や各種セミナー・講座を通して、自分自身を深堀りしていく中で、う
つむいていた顔が正面を向いて、ぱあっと笑顔が広がる瞬間がある。
この瞬間に出会うことが、キャリアカウンセラーにとっては、この上もない喜びです。
2度とない人生を大切に!!!
あなたが変えられるのは、
あなた自身とあなたの未来。
前を向いて、1歩、また1歩、
進んでいけるようご支援いた
します。(スタッフ一同)
事業所は、成田市の勤労会館内にあります。H25年度より、香取市にある「中核地域支援セン
ター・香取ネットワーク」内に、サテライト・オフィスを置かせていただいております。
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「フードドライブ」とは、家庭で余っている食べ物をひとところに集めて、それらを地域
の慈善団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動です。日本ではまだなじみが薄いです
が、フードバンク発祥の地、アメリカでは 1950 年から盛んに行われているようです。
日本では、年間約 2,000 万トンの食品が廃棄され、その中にはまだ食べられるのに捨て
てしまう「食品ロス」が 500~800 万トンもあるといわれています。
『フードバンクちば』
では県内諸団体のご協力のもとフードドライブを開催します。ご家庭で不要な食品があれば
ぜひご寄附ください。いただいた食品は責任を持って福祉施設・支援団体などを通じて生活
に困窮している方にお配りします。
皆様のご協力をお願いいたします!!
第 6 回フードドライブ
日程
※問い合わせ先 フードバンクちば
2014 年 1 月 14 日(火)~2 月 28 日(金)
千葉市稲毛区緑町 1-25-11 コーポ立花 101
℡ 043-375-6804
Fax 043-242-8900
[email protected]
http://foodbank-chiba.com/
※回収について・・・上記の住所へ直接送っていただくか、お問い合わせの上、最寄りの
回収場所へお持込ください。(送料は自己負担でお願いします。)
ちなみに香取市では香取ネットワークが回収場所となっております。
≪寄付して頂きたい食品≫
○穀類(お米・麺類・小麦等)
○保存食品(缶詰・瓶詰等)
○乾物(のり・豆等)
○調味料各種・食用油)
○インスタント食品・レトルト食品
○飲料(ジュース・コーヒー・お茶等)
○ギフトパック(お歳暮・お中元等)
○お菓子等
≪注意していただきたい点≫
○賞味期限が明記され、かつ1か月以上あるもの
○常温で保存が可能なもの
○未開封であるもの
○破損で中身が出ていないもの
○お米は常識の範囲内で古くないもの
食品・食材の流れ
寄付・寄贈
企業・個人等
無償で提供
フードバンクちば
該当団体・該当者
フードバンクちばでは、みなさまのご寄附や協賛金を受け付けております。
ご協力には下記郵便振替口座をご利用ください。
◆郵便振替口座
口座名義:フードバンクちば
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口座番号:00150-2-652117
10 月 23 日、香取市小見川「いぶき館」にて、知的障が
い者部会・高齢者部会による第 2 回福祉講演会を開催し、
58 名の方に参加いただきました。今回の講演会のテーマは
成年後見制度の理解と活用~一人ひとりの暮らしを守る仕
組み~で、講師に東総権利擁護ネットワーク副理事長の滑
川里美さんを招きしました。滑川さんは、明快な口調で『後
見』・『保佐』・『補助』の違いや成年後見人はあくまでも本
人が自分らしく生活できるよう本人の代弁者となり支援していくこと等、制度についてと
ても分かりやすく説明してくださいました。
基調講演の後、講演会参加者から、制度を利用しようと実際に家庭裁判所まで行ったが
手続きが難しいように感じました。成年後見人への報酬について、どれ位かかるのかが気
がかりです等の意見発表がありました。
参加者の方より、実際に制度に関わっている講師の方の話で説得力がありました。今後
さらに制度について理解を深めたいと思います。との感想が寄せられました。
11月19日、香取健康福祉センターにおいて、行政、福祉団体、医療、警察署・ハロ
ーワーク・支援学校等の関係機関、家族会の代表者が参加して、第9回香取圏域連絡調整
会議が開催されました。
会議では香取ネットワークの活動報告と昨年度に支援した事例発表に対する意見交換
を行いました。警察署からは、「認知症の人を保護した時、家族がいれば家族に引き渡す
が、独り暮らしの人を自宅に届けても、また家を出て徘徊し、2 次災害に遭ってしまうこ
とがある。このような時、行政や関係機関はどのように対応してくれるか。」と警察署だ
けでの対応が困難であると意見が出されました。
この対応につきましては、行政を中心に関係機関と連携し解決に向けた取り組みが重要
な課題となります。
◆◇ お
1 月23日(木)
し
ら
◆◇ 編 集 後 記 ◇◆
せ ◇◆
2014年、新たな年を迎えました。
中核センター評価会議
今年は午年、ちなみに馬の視野は 350 度あり、広
1 月 30 日(木) 運営委員会
2 月 6 日(木)
第3回
2 月18日(火)
県・市町との意見交換会
い範囲を見渡すことができるそうです。私も広い視野
福祉講演会
で物事を見渡せるようになりたいと思いました。
それでは皆様にとりまして、良い一年で
ありますように・・・
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