平成27年度 第2回協働推進委員会 会議録

平成27年度
開催日時
第2回協働推進委員会
会議録
平成 27 年 6 月 27 日(土)午後 1 時~午後1時 20 分
:
(午後 1 時 30 分から午後 3 時 45 分までは、公開審査会を開催)
開催場所
:
大府市役所 204 会議室
出 席 者
:
昇 協働推進助言者、中村委員長、坂口副委員長、福庭委員、山崎委員、山
本委員、芳賀委員、久保田委員、鈴木委員、岡村委員
事務局(部長、課長、係長)の計 13 名
傍 聴 者
:
司会・進行
なし
協働促進課長
1.あいさつ
・中村委員長
※要旨のみ記載
本日は、書類審査を通過した6団体から公開の場で提案内容を聞き取り、審査いた
します。委員の皆さまには長時間になりますが、公正な審査、不明な点は質疑等をよ
ろしくお願いいたします。
2.議事
・公開審査会の進め方について
●公開審査会における審査委員長の選出
・審査委員長に中村委員長を選出することを決定した。
●公開審査会の進め方について、事務局より説明。
・各団体とも、7 分間の発表のあと、審査委員による5分間の質疑時間を設ける。
・審査は、協働推進助言者1名と協働推進委員会委員9名の 10 名で行う。
・審査は、審査員が利害関係のある団体の審査をすることができないこととしているた
め、第1次審査同様に、該当する団体の審査は行わないものとする。
・協働企画提案事業の審査基準は、
「公益性」、
「協働性」、
「実現性」、
「先駆性」、
「継続性」
の5項目とする。
・協働企画提案事業で 4 番目に予定していた「絵本サークルぽっかぽか」の発表の順番
変更を決定した。NPO 法人立ち上がり 2 団体終了後に変更することで決定した。
3.公開審査会
・6団体からの提案事業における事業計画、予算使途に関しての発表及び質疑応答、採
点。
・公開審査会休憩時及び終了後、委員には 204 会議室への移動を依頼した。
4.その他
・採択団体の実施事業において、開催チラシ等に「ひとまちおうえん基金」助成事業と
して表示を依頼することを決定した。
-以上-
平成27年度
公開審査会
会議録
開催日時
:
平成 27 年 6 月 27 日(土)午後 1 時 30 分~午後 3 時 45 分
開催場所
:
大府市役所 201・202 会議室
審 査 員
:
協働推進助言者(昇 名城大学教授)及び協働推進委員会委員
[中村委員長、坂口副委員長、福庭委員、山崎委員、芳賀委員、山本委員、
久保田委員、鈴木委員、岡村委員]の計 10 名
参 観 者
:
司会・進行
14 名
協働促進課長
1.主催者あいさつ(岡村副市長)※要旨のみ記載
本市は平成18年に協働のまちづくり推進条例を定め、先進的に協働を進めてきた。
本日は、第 1 次書類審査を通過した 6 団体に発表していただくが、公正な審査をお願
いする。
2.審査員の紹介、審査基準の説明
●事務局から、協働推進助言者及び協働推進委員会委員が審査委員となる旨、説明。
・協働企画提案事業の審査基準は、
「公益性」、
「協働性」
、
「実現性」、
「先駆性」、
「継続性」
の5項目とする。
・NPO 法人立ち上がり支援事業の審査基準は、「地域課題の解決や不特定多数の者の利
益等に寄与することができる活動を継続して実施しており、今後も引き続き実施する
予定であるかどうか。」の1項目とする。
・協働企画提案事業で 4 番目に予定していた「絵本サークルぽっかぽか」の発表の順番
を NPO 法人立ち上がり 2 団体終了後に変更する。
3.発表(プレゼンテーション)
※応募順に約7分間、活動内容・提案内容について発表、その後審査員からの質疑対応
を約 5 分間行った。発表順及び企画提案内容は、次のとおり。
1番目『大府おもちゃ病院』
おもちゃの修理を通して子どもに「物を大切にする」「物づくりの楽しさ」
を育む
【主な質問】会員はトヨタ系等、特定の企業のOBが多いのか。⇒
経歴は
様々で、会社員、木工職人等、多彩である。
2番目『子育て支援サークルあそびのいっぽ』
子育て応援事業~こころが育つ親子の関わりを学べる機会づくり~
【主な質問】サークルが獲得した経験や知識はどのように継承されるか、その
手立てを考えているか。⇒
市外からの活動方法を知りたいとの要望に応え
た事例はあるが、足元での継承について考えていきたい。
3番目『小さなコンサートを届ける会』
子どもたちと生演奏を聴きに行きにくい人たちにプロの音楽家の生演奏を
届ける
【主な質問】事業予算の収入の大半が補助金で、使途もほとんどが謝礼にな
っている。補助金がなくなって以降も提示した解題解決の活動ができるよ
う資金的な継続性の確保を真剣に考えてほしい。
「生演奏を聴きに行きにくい人に届ける」という趣旨に沿った事業が昨
年度は計画されていたが、今年度の事業計画をみると、趣旨とのズレがあ
るのではないか。
4番目『リハビリテーションビレッヂ』
主に肢体不自由者に対して、障がい福祉、介護、医療に関する事業を行い、
身体・精神機能、日常生活や社会生活等の個人因子に関わる改善や解決を
図るとともに、社会におけるバリアフリー等の環境的因子や社会保険制度
における社会的因子の改善や解決を図ることで、地域においてその人が持
つ能力を最大限に発揮して自立や自律した生活を送り、かつ社会で積極的
に参加できるよう、福祉の増進に寄与することを目的とする
【主な質問】同様の活動の国内での実施状況を知っていたら教えてほしい。
⇒
おそらく国内初であると思う。
5番目『東知多菜の花プロジェクト』
環境の保全を図る事業を行い、休耕地の解消と緑化に係る問題の改善と解
決を図り、環境意識の向上と環境美化の増進に寄与するとともに、ふれあ
いと交流を通じて、美しい街づくりと観光の振興に寄与することを目的と
する。
【主な質問】事業継続のために収益の確保をしていることは評価できる。具
体的な方策は。⇒
市場で販売している。
6番目『絵本サークルぽっかぽか』
絵本で子育て推進事業~どの家庭にも絵本のひとときを~
【主な質問】あれもこれもと頑張りすぎずに継続して活動してほしい。
4.結果発表・講評
審査委員長より
●協働企画提案事業の審査得点発表
1番目
大府おもちゃ病院
83点
2番目
子育て支援サークルあそびのいっぽ
77点
3番目
小さなコンサートを届ける会
55点
4番目
絵本サークルぽっかぽか
76点
●NPO 法人立ち上がり支援事業の審査結果発表
リハビリテーションビレッヂ
採択
東知多菜の花プロジェクト
採択
事務局より
・交付金決定額は、後日応募団体の代表者へ交付決定通知書とともに通知する。
採択結果は、市ホームページにも掲載する。
・採択団体においては、事業実施の際には「ひとまちおうえん基金」助成対象事業とし
ての表示をお願いしたい。
●協働推進助言者講評
・審査結果発表後、協働推進助言者 昇 秀樹 氏(名城大学都市情報学部教授)より、
講評をいただいた。※要旨のみ記載
講評として2点お話しします。
1点目は、「大府おもちゃ病院」と「子育て支援サークルあそびのいっぽ」のプレ
ゼンテーションを聞いて感じたことであるが、
「空間軸」と「時間軸」の視点を持っ
た活動が重要だということである。
「おもちゃ病院」については、既に刈谷市や東浦町において先行実施している団
体もあるが、刈谷市のおもちゃ病院は、デンソーOB などで主に構成されている分、
木工には弱いかもしれない。しかし、大府おもちゃ病院は様々な経歴のメンバーで
構成されている。これは大府おもちゃ病院の活動を広げる要因でもあるし、大府お
もちゃ病院の特徴でもある。この大府おもちゃ病院のようなスタイルに他が学び、
波及し、空間軸として広がるかもしれない。
「学ぶ」とは「まねぶ」が語源であり、「まねる」ことから始まる。先発事例から学
びグレードを上げる。これが「空間軸」としての視点である。
「子育て支援サークルあそびのいっぽ」については、時間軸での視点でお話した
い。子育て支援サークルは、国内のほとんどの自治体にある。しかし、いずれのサ
ークルにおいても、会員は自分の子どもが活動の対象年齢から外れると、活動を止
めてしまうことが多い。これでは、せっかくの経験の蓄積が失われてしまう。次の
世代への引き継ぎを意識的に行い、先輩から後輩へ経験や知識を受け継いで、時間
軸を拡げてほしい。時間軸としての持続可能性を考えてほしい。
2点目は、「リハビリテーションビレッヂ」のプレゼンテーションを聞いて感じた
ことで、NPO などの市民活動団体は行政とは異なる役割があるということである。
民主主義は、多数決によることが原則で、少数意見や小さな声は政治に反映され
にくい。このような「民主主義の欠点」をある程度リカバーできるのが、NPO や市民
活動団体であると思う。
「リハビリテーションビレッヂ」のような活動は、社会に新しい課題があること
をしてもらう効果がある。但し、そのような課題をすべて税金で解決するのは困難
である。「リハビリテーションビレッヂ」の活動は、地域福祉として脊椎損傷のグル
ープホームを NPO が担うもので、おそらく国内初とのことであり、是非とも頑張っ
てほしい。
いずれの活動も、大府市という単位だけでなく、「県内、国内、世界」に向けて、
「10 年、20 年、30 年先」といった、「空間軸」「時間軸」のマクロ的な視点のもと
に「持続可能性」を意識した事業として発展していくことに期待します。
-以上-