米国穀物レポート コーン・大豆 2015年8月13日 日本テクニカルアナリスト協会 検定アナリストCFTe 玉川博一 8月発表USDA需給報告 概要と分析 出所:米国農務省 このレポートは投資判断の参考となる情報提供を目的として作成し たもので、投資勧誘を目的として作成したものではありません。先物 取引は大きなリスクを被る恐れがあり、すべての投資家に適切な取 引ではありません。また、銘柄の選択および投資の最終判断および その責任はお客様自身でなさるようお願い致します。このレポートは 信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、岡安商 事(株)および執筆者は、この正確性、完全性、適時性に関する責任 を負いません。このレポートに示した意見は、レポートの作成日現在 の意見を示すものです。チャートラインなどには、執筆者の主観が 入っている場合があります。商品先物取引は元本が保証されている ものではなく、短期間で大きな利益を得る可能性もありますが、投下 資金の数十倍以上の額を取引する証拠金取引であるため、相場の 変動により投下資金以上の損失が生じることもあります。お取引にあ たっては充分にご検討下さい。当社ディスクローズ資料は当社本支 店または日本商品先物取引協会で閲覧できます。 2 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 とうもろこし(Corn) 3 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 8/12日USDA発表 2015/16年度米国コーン 作付面積 : 8890万エーカー ( 8890万エーカー) 収穫面積 : 8110万エーカー ( 8110万エーカー) 単 収 : 168.8Bu ( 166.8Bu) 期首在庫 : 17億7200万Bu ( 17億7900万Bu) 生 産 :136億8600万Bu (135億3000万Bu) 輸 入 :3000万Bu (2500万Bu) 供給合計 :154億8800万Bu (153億3400万Bu) 飼料用 : 53億0000万Bu ( 52億7500万Bu) 食品・種・工業用: 66億2500万Bu ( 65億8500万Bu) 内エタノール : 52億5000万Bu ( 52億2500万Bu) 輸 出 : 18億5000万Bu ( 18億7500万Bu) 消費合計 :137億7500万Bu (137億3500万Bu) 期末在庫 : 17億1300万Bu ( 15億9900万Bu) 在庫/消費率 : 12.4% ( 11.6% ) 4 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 米国コーン生産高は136億8600万Buと 予想とは、真逆の上方修正。 2015/16年イールドを+2.0Bu、生産高を+1.56億Bu、期末在庫+1.14 億Buの上方修正となり、下方修正予想を覆す真逆の弱気サプライズと なった。飼料その他とエタノールをそれぞれ2500万Bu引き上げ、輸出 を2500万Bu引き下げ。 2014/15年度米国コーン期末在庫を17.72億Buに700万Bu下方 修正。 6月からの大雨による肥料流出、作柄低下で予想されたイールド の引き下げはなく、予想164.5Buに対し、168.8Buと大幅に上回り ました。よってコーン生産高見通しは136.86億Buとロイター予想平 均133.27億Buを大幅に上回り、全く真逆の結果となりました。 2015/16年は、飼料その他とエタノールをそれぞれ2500万Bu引き 上げ、輸出を2500万Bu引き下げ、期末在庫は17.13億Buと予想 平均14.24億Buを上回りました。 5 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 コーン主要生産州イールド /1エーカーあたり アイオワ 183Bu(前年178Bu) イリノイ 172Bu(同200Bu) インディアナ 158Bu(同188Bu) ミネソタ 184Bu(同156Bu) ネブラスカ 187Bu(同179Bu) 6 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 2015/16年期末在庫は、1億1400万Buの 上方修正 米国コーン生産高と期末在庫 生産高 期末在庫 15000 出所:USDA 14000 13829 2113 13000 1787 12000 1968 1900 1718 1596 11114 11000 10000 9759 9000 9915 9431 9507 1087 10089 12447 12092 11807 10531 1624 1304 13686 13092 13038 1673 2000 1772 12360 1708 958 2500 14216 1713 10755 1232 1128 1500 1000 989 821 8967 8000 500 7000 6000 0 7 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 エタノールと輸出需要推移 エタノールは2500万Bu上方修正、輸出は2500万下方修正 コーンエタノール需要と輸出需要 単位:100万Bu Date:USDA 6000 5000 エタノール 5021 5011 5134 5250 5200 4560 4641 4000 3709 3000 3026 輸出需要 2000 2119 1603 8 H.Tamagawa AllRightsReserved 系列2 2015 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 0 1996 1000 平成27年8月13日 2014/15年世界期末在庫は1億9742万トンと+347万トン、 2015/16年世界期末在庫は1億9508万トンと+513万トンの上方修 正 世界コーン需給 単位:百万トン Date:USDA 1000 950 900 850 800 750 700 650 600 550 195.1 197.4 191.4 194.4 200 180 175.3 175 167.2 160 151.5 144.1 129.9 145.4 131.1 126.8 123.5 104.6 140 127.7 132.4 109.4 137.2 120 100 80 生産高 9 消費 期末在庫 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 南米コーン生産高推移 ブラジル生産高新穀旧穀とも+200万トンの上方修正 単位:万トン 南米コーン生産高推移 Date:USDA 9000 8400 8150 8000 7900 8000 7300 7000 5740 6000 5000 4000 3000 2520 2700 2600 2650 2500 2012/13年 2013/14年 2014/15年 2015/16年 2100 2000 1000 0 2010/11年 10 2011/12年 アルゼンチン H.Tamagawa AllRightsReserved ブラジル 平成27年8月13日 世界コーン需給 2014/15年世界コーン生産高は、前月から450万トンの引き上げで10億624 万トンと史上初の10億トン超えとなりました。ブラジル生産高が前月から+200 万トン(8200→8400万トン)アルゼンチンが+150万トン(2500→2650万トン)引 き上げられました。2014/15年世界コーン期末在庫は、1億9742万トンと前月 から347万トンの上方修正となりました。 2015/16年世界コーン生産高は、ブラジル+200万トン(7700→7900万トン)、米 国+397万トン(34367→34764万トン)、ウクライナ+100万トン(2600→2700万 トン)引き上げられましたが、 中国-400万トン(22900→22500万トン)、EU-352 万トン(6577→6225万トン)と下方修正にされたことにより、9億8560万トンと前 月から150万トンの引き下げとなりました。ただ2015/16年世界期末在庫は、消 費減、期初在庫の増加により、1億9508万トンと+513万トンの上方修正となり、 予想平均1.88億トンを上回りました。 11 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 8/9時点シルキング96%終了 穀粒形成50%と順調 12 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 コーン作柄状況 8/9時点、優+良70%と問題なし 13 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 結論 6月からの大雨による作柄悪化で3億Bu程度の生産高の下方修正が予想 されていましたが、真逆の結果となりました。現地視察によるイールド見通し が、168.8Buと2.0Buの引き上げとなり、引き下げの予想平均164.5Buを大 きく上回りました。エタノール需要引き上げと、輸出の引き下げが相殺、需要 面も強い数字とはいえない。2015/16年米国期末在庫は17億1300万Buと1 億1400万Buの上方修正となり、市場予想の14.24億Buを大幅に上回り、当 日のシカゴ市場は、投げ殺到で一時ストップ安の急落症状となりました。結 果的に2008年同様洪水の作柄悪化生産減をはやして買った筋がババ引く 結果となりました 世界需給では旧穀が南米豊作で需給緩和がすすみ、世界期末在庫は旧穀 新穀とも上方修正となり弱気の数字といえる。 東京コーン先限も7/15-8/4にかけての下げ幅の半値戻しを達成、絶好の売 り場を提供しました。今回真逆の数字が出たことにより、強気できる状況で はなく、大勢戻り売りスタンスがベターでしょう。 14 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 東京コーン先限日足 15 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 大豆(SoyBean) 16 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 8/12発表USDA大豆需給報告 期末在庫は4億7000万buに上方修正 2015/16年度 作付面積: 8430万エーカー ( 8510万エーカー) 収穫面積: 8350万エーカー ( 8440万エーカー) 単収 : 46.9Bu ( 46.0Bu) 期初在庫: 2億4000万Bu ( 2億5500万Bu) 生産 :39億1600万Bu (38億8500万Bu) 輸入 : 3000万Bu (3000万Bu) 供給合計:41億8600万Bu (41億7000万Bu) 圧砕 :18億6000万Bu (18億4000万Bu) 輸出 :17億2500万Bu (17億7500万Bu) 種子その他:1億3200万Bu (1億3000万Bu) 消費合計:37億1700万Bu (37億4400万Bu) 期末在庫: 4億7000万Bu ( 4億2500万Bu) 在庫率 : 12.6% ( 11.3% ) 17 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 2015/16年米国期末在庫は4500万Buの上方修正 100万Bu 米国産大豆生産高と期末在庫推移 Date:USDA 4500 700 縦棒:生産高 折れ線:期末在庫 4000 3969 3916 600 3500 3063 3000 3359 574 3188 3094 2967 449 3358 3329 500 3042 470 2677 400 2500 2000 300 240 1500 215 205 1000 138 200 169 151 141 100 92 500 0 0 2005年 18 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 H.Tamagawa AllRightsReserved 2012年 2013年 2014年 2015年 平成27年8月13日 世界大豆需給推移 2015/16年世界期末在庫8688万トンと、前月から492万トンの引き下げ。 世界大豆需給 百万トン 百万トン 370 95 Date:USDA 86.88 320 75 70.79 270 63.01 62.73 60.64 53.97 56.15 220 53.89 48.67 42.55 38.41 35.16 170 120 85 80.57 27.63 29.23 30.18 55 45 52.61 43.15 35 33.13 25 生産高 19 65 消費 H.Tamagawa AllRightsReserved 期末在庫 平成27年8月13日 世界大豆需給 2014/15年度世界大豆生産見通しは3億1936万トンと前 月から76万トンの上方修正となりました。アルゼンチン生 産高が+80万トン(6000→6080万トン)に増産、ブラジル 生産高は、9450万トンに据え置きとなりました。2014/15 年世界大豆期末在庫は、 8057万トンと予想平均8170万ト ンを下回り、前月から111万トンの下方修正となりました。 2015/16年世界大豆生産高は3億2004万トンと米国増産 により、113万トンの上方修正、2015/16年世界大豆期末 在庫は、南米の在庫減で前月から492万トン引き下げて 8688万トンとなり、予想平均9080万トンを下回りました。 20 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 世界穀物在庫率推移 穀物の中で一番大豆が需給緩和がすすむ。 穀物在庫率推移 50% 45% 40% 35% 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0% Date:USDA 世界小麦 世界コーン 世界大豆 米国コーン 米国大豆 米国小麦 21 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 米国大豆作柄状況 8/9時点優+良63% 2015年大豆作柄状況・主要18州優+良比率 % 80 74 70 69 73 67 72 72 DATE:USDA 73 71 71 62 63 72 65 63 60 72 63 62 62 70 63 50 40 30 20 2015年 22 昨年 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 結論 収穫面積90万エーカー引き下げられたもののイールドは予想外に 0.9Bu引き上げとなり、生産高は39.16億Bu(予想37.24億Bu)と 前月から3100万Buの上方修正となった。需要面も輸出の引き下 げが大きく消費計は2700万Bu下方修正され、結果新穀大豆期末 在庫は4.7億Buに引き上げられ予想平均3.01億Buを大幅に上回 り、弱気の数字となりました。世界需給では在庫が予想外に減少し たとはいえ、意外にネブラスカ、ミネソタの生産が好調で基本戻り 売りがベターでしょうか。東京一般大豆先限も7/28安値51800円を 割り込み、底抜けとなっている。 8/9現在のクロッププログレスによると大豆開花率88%(平年 91%)、着サヤ率69%(平年66%)と平年並みに進捗している。作 柄状況の優+良の比率は、63%と生育に問題ない。 23 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 一般大豆先限日足 下値抵抗線割り込み底抜け 24 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 商品先物取引業者:岡安商事株式会社 【本店】 TEL:06-6222-0001 FAX:06-6203-7700 〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜2-3-8 【東京本部】 TEL:0120-342825 FAX:03-5641-1725 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-1-1 日本商品先物取引協会会員 経済産業省 平成22・12・22商第6号 農林水産省指令22総合第1351号 ・お客様相談窓口 大阪本社管理部 TEL:0120-346-492 東京統括店管理部 TEL:0120-182-461 ・商品先物取引苦情相談センター 日本商品先物取引協会(東京) TEL:03-3664-6243 25 H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 ・当社の企業情報は、当社本支店及び日本商品先物取引協会またはそれぞれのホームペ ージで開示されています。 ・商品先物取引は委託に際して委託者証拠金の預託が必要になります。最初に預託する委 託者証拠金の額は商品により異なりますが、最低取引単位(1枚)当り最高150,000円、最 低10,000円です。但し、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり ますので、注意が必要です。また、その額は、商品や相場の変動によって異なり、一様では ありません。 損失限定取引(スマートCX)は通常の商品先物取引とは異なり、最低取引単位(1枚)当り 最高1,150,000円が必要となります。 ・商品先物取引による取引の額は、最初に預託する委託者証拠金の額に比べて著しく大き い額となります。具体的には、商品によっても異なりますが、対面通常取引の場合は委託 者証拠金の額の約15倍から約55倍、対面損失限定取引(スマートCX)の場合は委託者証 拠金の額の約2倍から約8倍の額にもなります。 ・商品先物取引は、相場の変動によって利益も損失も生ずるおそれのある取引です。また、 委託者証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その利益や損失も預託し ている委託者証拠金等の額に比べると高いものとなることがありえます。 ・商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品によって異なりますが 、最低取引単位(1枚)当り最高8,100円、最低540円(片道税込み)です。 損失限定取引(スマートCX)は通常の商品先物取引とは異なり、最低取引単位(1枚)当り 最高12,150円、最低1,555円(片道税込み)が必要となります。(平成27年8月3日現在) H.Tamagawa AllRightsReserved 平成27年8月13日 26
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