「食道癌の経過における自己抗体の意義についての検討」へご協力の

「食道癌の経過における自己抗体の意義についての検討」へご協力のお願い
-平成 21 年 1 月 1 日~平成 26 年 9 月 8 日までに当科において①「慢性消化器疾患における免疫抑制分子と炎症性
サイトカインとのバランスが病態に及ぼす影響についての検討」もしくは②「消化器疾患の病態に関する遺伝子
解析のための試料保存」の研究に関する同意をいただいて血液等を保存させていただいている方へ
研究責任者所属・所属: 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科病態制御科学専攻病態機構学講座消化器・肝臓内科
学分野 職名:准教授
氏名:高木章乃夫
研究分担者
所属: 岡山大学病院消化器内科 職名:助教 氏名:三宅康広
(2014 年 10 月 31 日本院退職。11 月 1 日客員研究員就任予定)
所属: 岡山大学病院光学医療診療部 職名:教授
氏名:岡田裕之
所属: 岡山大学病院光学医療診療部 職名:助教
氏名:川野誠司
所属: 岡山大学病院消化器内科 職名:医員
氏名:後藤田達洋
1.研究の意義と目的等
1)研究の意義
食道癌は長期にわたる飲酒や喫煙などの生活習慣により食道粘膜が障害を受けて,癌ができる,と考えられて
います。治療を行っても,食道全体に癌のできやすい状態が存在するため,再発する危険が高いです。そのた
め,治療後に再発する可能性がどれくらい高いのか,予測することが重要ですが,しばしば困難です。このよ
うな評価のために,近年,癌のみに発現している物質や癌が存在することで発現が低下する物質を検出するこ
とが試みられています。その中に自己の細胞に含まれる成分の働きを免疫力によって抑える物質(自己抗体)
が含まれています。この研究を行うことにより,食道癌の経過と関係する自己抗体が存在するかどうかがわか
り,術後の経過がより詳細に予測可能になる可能性があります。
2)研究の目的:この研究の目的は食道癌の方の自己抗体を調べ,その陽性率が癌の進行程度や術後の経過と関係
しているかどうかを明らかにすることです。
3)被験者が被る利益・不利益等:
利益はありません。
不利益も過去の資料(試料)を用いるのみですので特にありません。
2.研究の方法
1)研究の対象:岡山大学病院に通院・入院されている,食道癌の方 300 人を対象にさせていただきます。
2)研究期間:平成 26 年 10 月倫理委員会承認後から平成 28 年 9 月 30 日まで
3)研究方法:平成 21 年 1 月 1 日から平成 26 年 9 月 8 日までの間に当院において食道癌の診断・治療を受けられ,
「慢性消化器疾患における免疫抑制分子と炎症性サイトカインとのバランスが病態に及ぼす影響についての検
討」もしくは「消化器疾患の病態に関する遺伝子解析のための試料保存」の研究に関する同意をいただいて保
存させていただいている血液中の自己抗体を測定し,病状との関連を調べます。
4)調査票等:研究資料にはカルテから以下の情報を抽出し 5 年間保存・使用させていただきますが,あなたの個
人情報は削除し匿名化し,個人情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
・年齢,性別,家族歴,既往歴,診察所見,癌の組織像・内視鏡像,血液検査データ,画像診断,手術の記録,
病理学検査,感染症検査
・既存試料 血液,組織
5)情報の保護:調査情報は岡山大学大学院医歯薬学総合研究科病態制御科学専攻病態機構学講座消化器・肝臓内
科学分野内で厳重に取り扱います。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピュータに保存し,その
他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。調査結果は個人を特定できない形で関連の学会および論文にて発
表する予定です。この研究にご質問等がありましたら下記までお問い合わせ下さい。御自身の情報が研究に使
用されることについてご了承いただけない場合には研究対象としませんので,平成 27 年 9 月 30 日までの間に
下記の連絡先までお申出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じるこ
とはありません。
また,研究結果の開示につきましては患者さんが希望される場合,ご本人に開示致します。ご家族が開示を希
望される場合は患者さんの同意を条件として開示致します。開示を希望される場合は下記までお問い合わせ下
さい。
〈問い合わせ等の連絡先〉
岡山大学病院消化器内科 医師 高木章乃夫
電話:086-235-7219(平日 9:00~18:00),086-235-6741(西病棟 6 階 休日・夜間)