ボランタリーニュース No.56

グラウンドワーク三島
No.56
ボランタリーニュース
2015 年(平成 27 年5月 31 日発行)
発行 特定非営利活動法人グラウンドワーク三島
〒411-0857 静岡県三島市芝本町 7-11
TEL 055(983)0136
FAX 055(973)0022
URL http://www.gwmishima.jp/
E-mail : [email protected]
グラウンドワークとは・・・・・・・
市民・企業・行政がパートナーシップをとりながら、地域の環境改善などを行う活動です。あなたもぜひ活動にご参加ください。
(文中グラウンドワークをGWと表記することがあります。)
桜 の季節にネパールから元首相一行・視察来訪
バイオトイレの前で、その仕組
み等について詳細に説明
ネパール
大地震・
余震前
左から:シュレスタ・バララム国際弁護士、春名薫理事、アルジュ・ラナ・デウバ国会議員(元
首相夫人)、ニハリカ・ラクスミ・サヒー(サヒー夫人)、渡辺豊博専務理事、小松幸子理事長、
マダン・クマール・バッタライ特命全権ネパール大使、シェール・バハドゥラ・デウバ元首相、
シャヒ・カレンドラ・サヒー氏、スベディ・ナラエン氏、石岡博実ネパール日本友好協会名誉会長
4 月 7 日、ネパール連邦民主共和国のシェール・バハ
ドゥラ・デウバ元首相一行が、GW三島を視察訪問。2
月に渡辺豊博専務理事(都留文科大学教授)が、ネパー
ル政府の要請でバイオトイレの導入や環境再生に関わる
視察にネパールへ行って以降、現地でGW三島の取り組
みに関心と期待が高まり、今回の視察につながった。
当日は、報道関係者が多数詰め掛けるなか、渡辺専務
理事の案内で、バイオトイレ、源兵衛川、三島梅花藻の里を熱心に視察。小松幸子理事長、春名薫理事、志村肇理事も
同行した。一行は実践地を歩き、取り組みの成果に感心していた。また、ネパール大使館のマダン・クマール・バッタ
ライ特命全権大使は、以前、小松理事長が実践地案内した東京の大使館関係者視察団の 1 人で、再会を大いに喜んだ。
視察後は、豊岡武士三島市長を表敬訪問。中村正藏副市長も同席。懇談では、一行が三島の素晴らしさに感動したこ
とや、姉妹都市になったらどうかという提案、大学生同士の活発な交流を期待し合う等々、有意義な時を過ごした。5
月には、渡辺専務理事がネパールを再訪することになっている。活動が、ますますグローバル化しているようだ。
「松毛川・千年の森づくりトラスト運動」世代を超えて
渡辺専務理事の指
導と参加者の熱心さ
で作業は順調に進み、
予定の植樹を完了!
3 月 15 日、豊岡武士三島市長参加のもと、GW三
島関係者や大学生、地
域住民等で、「松毛川・
千年の森づくりトラス
ト運動」の一環の 8 種
類(クロガネモチ、シラカ
シ、エノキ、タブノキ、コ
ナラ、ケヤキ、スダジイ、
クヌギ)約 200 本の植樹
を行った。植樹後は松
毛川からの水をたっぷ
りやり、最後に同所の
伐採竹をチップ化したものを根元に蒔き、樹木の根付きを願った。
-1-
本震・
余震後
ネパールに大地震!即・支援募金開始!1,622,791 円(5 月 31 日現在)
日本時間 2015 年 4 月 25 日(土)15 時 11 分頃、
ネパール中西部を震源とするマグニチュード 7.8 の甚大な地
震が発生した。歴史的な世界遺産や人家・建物の倒壊・崩壊、
エベレスト山での雪崩などにより、8,000 人以上の死者、多
数の重傷者や病人が出ている。
GW三島は、2015 年 2 月、聖なる川・バグマティ川の水辺
環境の再生を目的とした現地調査を実施し、4 月 7 日にはネパール政府関係者の三島訪問を受け、ネパール政府やトリ
ブバン大学などとの人材育成や環境技術の交流拡大を図るべく、5 月 7 日からネパールを訪問し協定書を締結する予定
だった。しかし今回、大地震が発生したことで、まずは現地の窮状を支援するために募金活動を開始した。大きな余
震もあり支援は急を要する。現地からの強い要請を踏まえ、GW三島ではネパール日本友好協会(山梨県大月市)と
の連携のもと、この募金を活用しての災害用・常設のバイオトイレの設置による感染症の発生防止活動や、被災地の
児童を三島・富士山に招聘して心の元気を取り戻してもらう活動などに取り組んでいくことにした。
5 月 30 日~6 月 3 日までの渡辺豊博専務理事を団長とするネパール訪問では、募金を活用して、米や豆、砂糖、茶、
塩、油、歯ブラシなどを購入し、カトマンズ市内と山間地の約 1,500 人の被災者に、GW三島が直接届ける。また、
「災
害用バイオトイレ」の設置も 5 基程度行う。なお、提供された各種の市販医療品(風邪薬・頭痛薬・胃腸薬・下痢止
め・絆創膏・目薬・生理用品・包帯・傷薬・綿棒・ガーゼ・湿布薬・マスクなど)も持参する。
(詳細は次号に掲載)
狩野川・大場川・松毛川・境川沿いサイクリング・湧水ウォーキング開催
2 月 21、22 日、株式会社パートナーシップトラスト主催、
GW三島共催のもと開催。出発点・終点は中郷温水池。三島の
外縁部の緑や湧水を巡り、新たな魅力の再発見が趣旨。参加者は
子供から大人まで。途中御園の畑で援農体験。スタッフ手作り
の豚汁や甘酒を堪能しながら交流を深めた。
21 日サイクリングツアー(約 16 ㎞)
:参加者からは「富士
山の眺望がすばらしかった」「これまで知らなかった見どころ
が発見できてよかった」
「もっと知りたくなった」などのコメントが寄せられた。
22 日湧水ウォーキングツアー(約 6 ㎞):中郷温水池では、
野鳥専門家・滝道雄さんの指導のもと野鳥観察会が行われた。
松毛川とその周辺の湧水に関してはインストラクターから説
明を受けた。神明宮や崇徳院等にも立ち寄り、三島の歴史の
一端に触れたりしながら、菜の花や蠟梅(ろうばい)などの香
に包まれた春の景色も存分に楽しんだ。
東日本大震災支援活動 「出前しゃぎり・河津桜植樹で南三陸復興記」
GW三島では、2011 年 4 月より、東日本大震災支援活動「子どもを元気に富士山プロジェクト」を行っている。
平成 26(2014)年 11 月 1 日~3 日、
「JHP三島プロジェクト」と「NPO法人レッツエンジョイしゃぎり」と共同
で、宮城県南三陸町、松島町を訪問し、三島しゃぎりと被災地の獅子舞の奉納共演をとおして交流活動に取り組んだ。
-2-
■11 月 1 日、宮城県石巻市大川小学校を訪れ、慰霊焼香。
GW三島スタッフの解説で被災状況や津波の脅威を学んだ。
■11 月 2 日、南三陸町歌津名足災害公営住宅を訪れ、「復興
祈念しゃぎり演奏・記念植樹」
。住民から「新しいこの住宅
で、希望を持って生活していきたい」と喜びの言葉。次に南三陸町伊里前復興商店街で「子
供たちによるしゃぎり・獅子舞の奉納共演」
。
「同じ年齢の三島の子供たちが堂々としゃぎ
り演奏するのを見て、自分たちももっと頑張って、獅子舞で南三陸を元気にしたい」と語
った。その後南三陸町防災庁舎を訪れ、慰霊焼香。最後に、南三陸さんさん商店街の中央
広場で普段とは異なる円陣を組み、復興祈念のしゃぎり演奏。「子供たちが思い切り声を
出し、体を動かして元気を届けている姿に感動した」とお礼に特産品の海苔をいただいた。
■11 月 3 日、朝 6 時半から津波被害が甚大だった沿岸の民宿「高倉壮」にて「三陸沿岸
で復興祈念しゃぎり演奏」を開始。最後は、松島町の国宝瑞巌寺・五大堂
・遊覧船乗り場前広場にて「松島の観光復興を祈念するしゃぎり演奏」
。大
舞台での最後の演奏とあって、一層力が入り、子供からは「最高の思い出
になった。また東北に来てしゃぎりを演奏したい」の声。
松島観光協会からは「400 年以上の伝統を誇るしゃぎりを演奏して、松
島に元気を届けてくれてありがとう」と感謝の言葉。「JHP三島桜プロ
ジェクト」理事の山岡修一さん、東北に元気を届けてくれた「NPO法人
レッツエンジョイしゃぎり」の皆さん、そして各訪問地域の方々に深く感謝したい。今年
の夏には、獅子舞囃子の方々を三島に招待し、三島駅北口でしゃぎりとの奉納共演を盛り
上げていきたい。今後とも、震災支援、心の交流へのご支援、ご理解をお願いしたい。
至誠一貫 時代の先駆者
ひでは る
大村 和吉郎英春
明治という激動の時代に、卓抜した見識を持ち、至誠一貫物事に取り組み、多方面に活躍し
た偉人。没後 100 年を期に、地元三島市大場ではその功績と人となりが注目されている。
弘化元(1844)年 3 月 7 日、田方郡韮山町多田、岩城家四男として生まれる。幼名は善平、
幼少時より神童の誉れ高く、江川坦庵を仰ぎ慕う。学業に励み才覚大いに顕れた。18 歳の時、東海道三島駅の駅馬伝馬
制*に尽力し、その能力を称えられ、大場に住む先代大村和吉郎(和翁)の知るところとなった。27 歳の時、和翁の娘
婿に迎えられる。和翁は酒造業で財を成し伊豆第一の富豪と称され、大場川の治水に尽力した人物である。
その後、英春は選ばれて村名主、地租改正担当人、伊豆国人民総代、県会議員、衆議院議員、衆議院両院委員長など
の要職に次々に就き、東奔西走、公事に尽くした。
地域経済振興
明治 12(1879)年、
政府から借り入れていた伊豆国石高金を整理して得た利潤を伊豆国歓業資金とし、
10 カ年無利息で貸し付け、養蚕、牧畜、養魚、製茶等の業を奨励した。翌年、発起人となり大場銀行を創設。次いで治
水社、韮山生産会社と合併し伊豆銀行と改称。伊豆 4 郡に本支店 7 カ所を設けて、大いに産業の発展を図った。また物
資流通の便を考え三津坂隧道の開削を提唱し開通させ、水害を繰り返す大場橋を洋風に架設した。
学びの環境づくり
教育には特に力を注ぎ、私財を投じて大場学校を建設し児童就学の便を図った。また、青年の学
習のために私立の図書館を設立した。明治 22(1889)年市町村制が発布されると、青年に法律の研究を薦めて法制研究
会を開き、自らも時々講話をし、後進の指導育成には一段と力を入れた。さらに、身体不自由者が自活できないことに
心を痛め、大場に「私立田方按鍼術学校」を設立し、青木敬斉に盲人の教育を任せた。その恩恵を受けた数十人は、後
年、英春を慕い墓前に石造りの花立を供えた。
農業環境づくり
明治 43(1910)年大場に耕地整理が施行されると、住宅区画を整理し、今日の大場発展の基礎を築
いた。その際、朝は人より先に出て、夕は人に遅れて帰る、厳寒の日や酷暑の時も休むことはなかった。少しでも不十
分なところがあれば自ら鍬をとった。耕地整理の目的は耕作の便と多収穫を得ることであり、農事の改良を奨励し住民
の福利に努めた。また、赤王山(あこうやま)に植林地を設け、100 年の富源を作った。
伊豆における民権論の先駆者
英春は、国会開設を元老院に建白。国会が開設されると推薦され、50 歳で衆議院議員
となり地価改正、足尾鉱毒問題、未成年者喫煙禁止法、銀行設立などの活動をした。
度量海の如く広く、常に公平無私、偏見もなく温容親切に人と接し、誰もがその人徳に魅了された。言語明晰、思慮
緻密、熱心に事にあたりやり遂げる。そのため、事の大小を問わず多くの人々が相談に訪れた。
朝は早く起き、庭を掃除し、暇があれば読書をし、常に「人は老人になれば意志頑固で思慮固陋(ころう)に陥り易い。
故に我は努めて新刊の良書を読み、新知識を得ることに努める」と言っていた。家庭では子女に愛情深く、叱咤の声を
聞くことなく誠に好好爺であったという。
大正 4(1915)年 12 月 12 日逝去。72 歳。葬儀は大場学
校構内で行われ、日蓮宗 50 余名の僧が読経弔詞。参列者は
数千人、葬列は 1 里余にわたったという。先代和翁と同じ
函南妙蔵寺に眠る。大正 6(1917)年、大場村では、英春
の功績を後世に伝えようと、大場神社に顕彰碑(写真左)を、
ちんぴ稲荷には耕地整理記念碑(写真右)を建立した。
*駅馬伝馬制
もともと古代中国の交通通信制度で、都や地方
から重要な報せを何人も伝令しながら中央へと
伝えていた。これを「駅馬伝馬制」といい、伝
令の中継地点を駅と呼んでいた。
出典:
『三島市誌』
『大場誌』
『田方郡誌』
-3-
-3-
ふるさと三島 人物伝 16
創造の喜び
無から有を
のぼる
彫刻家 下山 曻 さん
アトリエ 三島市谷田夏梅木 863-2
昭和 18(1943)年三島市生まれ。三島市立西小学校、三島市立北中学校を経て静岡県立韮山高校入学。名門バレーボ
ール部に所属し、キャプテンとしてチームを東海四県大会優勝に導いた。卒業後地元の製紙会社に就職。その後京都の
段ボール会社へ。ここである人を通して京都の木彫作家・佐藤玄々を知り、師のもとで 6 カ月ほど修行。その後上京し、
母校韮山高校の先輩でもある木彫作家・和田金剛に師事、本格的に彫刻を学ぶ。父親が絵描きで、映画の看板などを製
作していたこともあり、幼いころから絵には興味、関心があったという。彫刻が次第に面白くなり、23 歳で日展初入選、
その後連続 15 回受賞と言う輝かしい経歴の持ち主。高校時代バレーで培った何事もトコトンやらなければ結果は出な
いということを信じ、ひたすら制作に没頭した結果であると語る。和田氏の元で 9 年ほど修行し、郷里三島に戻り、夏
梅木にアトリエを建て創作活動に専念。
旧態然とした日展の在り方に疑問を持ち 15 回連続入選後は縁を切ったという。
その後も信念に基づいた制作活動を続け次々と作品を世に送り出してきた。
最も思い出に残る作品は、伊勢原市の龍散寺に設置されている、平成 2(1990)年
開眼した一木彫り・伊勢原聖観音像(右写真、直径 2.2m、高さ 3.5m)であるという。
その制作にまつわる話をいろいろお聞きした。
一木彫りに使う木は伊豆河津産の樹齢 800 年のクスの木を使った。あれほどの木に
巡り合うのはほとんど奇跡的と語る。写真集伊勢原聖観音誕生『生れる』の中の自作
の詩には、この聖観音像の創作に対する並々ならぬ氏の思いが吐露されているようだ。
「・・・流れに逆らい/流れに翻弄されず/流れに溺れぬ/信ずる心でノミを振う/
現し世の激流/そこに座する巌のごとく/時を感じさせぬ/佛を創りたい/
時は流れる/どんどん流れる/はや5年···古木が佛に/そっとノミを置く 合掌」
「夢中で彫っていく。どこで止めるか、際限がなく思えた」と言う。原木探しを含
めると足かけ 7 年という歳月が流れた。
“古木が佛に変わった”瞬間、まさに「無」
から「有」が生まれた瞬間、彫刻家は何を感じ、何を見たのだろうか。その気持ちの
すべてが「そっとノミを置く」という表現に込められているような気がする。その心
境たるやとても凡人が斟酌する余地などないように思える。芸術作品というものには
完成という瞬間はいつまでたっても訪れないのかもしれない。
氏は弟子を 1 人も取らない。
「弟子をとると依頼心がでたり、自分の納得のいく仕事が出来なくなる。自分の生きざ
まを発揮するには独りがいい」と言い切る。「お金
<下山曻さんの主たる美術作品>
はないと困るが、ほどほどがよろしい。ありすぎる
昭和 48(1973)年 静岡市に学生発布 100 年記念像建立
とろくなことがない。誰だって動くお人形さんの方
51(1976)年 三島市立西小学校 50 周年記念像建立
がいいに決まっているからね」といたずらっぽく笑
52(1977)年 韮山町舎に記念像建立
う。何故か納得。
53(1978)年 国立遺伝学研究所に木原博士レリーフを除幕
57(1982)年 三島市立向山小学校に記念像建立
好きな言葉は、韮山高校の校訓「忍」
。人は目標
三島市妙泉寺に一木彫(等身)観音像を開眼
があればどんなことにも耐えられる。しっかり目標
59(1984)年 沼津市永明寺に慈母観音像(ブロンズ)を開眼
を持ってあらゆる苦難を耐え忍び、毎日を一所懸命
60(1985)年 県立沼津西高校に記念碑建立
生きることが肝心だと語る。
64(1989)年 清水市にて梶原景時展開催(木彫)
この「忍」の精神は、その後も一貫して氏の精神
平成 2(1990)年 伊勢原龍散寺に伊勢原聖観音像一木彫を開眼
的支柱となった。絶えず美を追求し、
「無」から「有」
4(1992)年 清水市高源寺に梶原景時公レリーフ像設置
県立韮山高校開校 120 周年記念木彫大レリーフ設置
を生み出そうと挑み続ける真剣勝負の世界の話に
6(1994)年
函南町立桑原小学校 120 周年記念像建立
大変感動した。
8(1996)年 三島市役所前に市制 55 周年記念像建立
今でも毎日時
東京萬福寺に木彫飛天レリーフ 2 面設置
間通りにアトリ
9(1997)年 三島市民生涯学習センター前に記念像建立
エに来て木に向
韮山時代劇場ホール入口に木彫記念像
かう。ノミを振う
10(1998)年 東京足立区老人ホーム玄関に木彫大レリーフ設置
11(1999)年 東京萬福寺に石橋山合戦(景時と頼朝)像(木彫)
氏の姿が何故か
14(2002)年 三嶋大社に三嶋ゑびす像(一木彫等身)設置
「忍」の字に見え
15(2003)年 一遍上人像(木彫)を三島西福寺へ
てきた。
-4-
19(2007)年
24(2012)年
26(2014)年
犬山市興禅寺に記念碑(レリーフ)設置
K美術館にて個展開催
一木彫(直径 1.8m)を名古屋K氏邸
Smile
「遊水匠の会」会員
す ずき
三島市立南小学校 4 年生
しゅう じ
鈴木 修 次 さん
昭和 15(1940)年、天城連山の麓で伊豆半島を北上す
る狩野川の右岸の地、伊豆市雲金に生まれる。男 6 人、
女4人の 6 番目の子で次男であった。日本が太平洋戦争
に突入して行く前年のことであり、終戦の翌年、昭和
21(1946)年、小学校に入学。教科書が「いろは」から「あ
いうえお」に変わった年である。
子供の頃は、魚取りに夢中で、獲ったウナギやモクズ
ガニを家の前の生簀(いけす)に入れておくと、旅館主ら
が良い値で買ってくれたので、小遣い銭に困らなかった。
結婚した次の年、昭和 47(1972)年に、三島市若松町
に新居を構え、現在に至っている。GW三島との関わり
は、平成 8(1996)年の三島梅花藻の里の池底の整備か
ら始まった。小濵修一郎さんたちと結成した「遊水匠の
会」の一員として、ミシマバイカモの植え付け、門や塀
作り等々に取り組んだ。
「遊水匠の会」は、当初、「三島
ゆうすい会」会長の塚田冷子さん宅の一角をお借りして
作業場とした。蓮沼川(宮
さんの川)や楽寿園の水車
づくりや市内数カ所で天水
尊、垣根や塀づくり等の活
筍が茹で
動を仲間と続けてきている。 あがったよ!
その後、作業場は広川建
設の資材倉庫に移転してい
るが、現在の鈴木さんは、
主に野菜栽培に精力を費やしている。野菜相手だけに怠
けることはできないと、毎日のように元山中の畑に1人
でも出かけている。
山芋や筍採りの名人だが、それは土木建設業に携わっ
ていた経験が生かされているのだ。
「これからも畑仕事で
元気に年を重ねていきたい」と語る。何事にも、脇目も
ふらず、もくもくと取り組む姿が印象に残る。
パッション No.22
スマイル
お
の
りん
小野 凛 さん
2 年生の時に三島梅花藻の里を描いた絵が、
「第 11 回
ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」~テーマ「みん
なにみてほしい しぜん」~において、応募数 33,934 点の
中から「エコ絵画賞」2,000 点の 1 つに選ばれた。賞品
は、自作品をプリントしたバッグ等。
賞に輝いた絵には、
クレヨンと水彩絵の具が用いられ、
子供たちが三島梅花藻の里で遊ぶ様子がいきいきと描か
れている。そこは、凛さんたちの遊び場。
「網を持ってい
るのは、弟と友達。魚やエビを捕まえている。私と妹は
ミシマバイカモを見ているところ。雷井戸の川に入って
遊ぶこともある」と凛さんが説明してくれた。
「水がいっ
ぱいあって、きれいなミシマバイカモが咲いているこん
な素敵な場所が、ずっと残ってほしい。そしてもっとた
くさんの人に見てほしい」という思いで描いたそうだ。
「花だけ描くと思っていたら、一緒に遊ぶ子供たちま
で描かれていたのでおどろい
た。それが賞を貰えた要因で
は?」と母親は話す。訪問し
た時も、凛さんは弟や妹と外
で遊んでいた。恥ずかしがり
やでおとなしい印象だが、自
宅前の小川をピョンと軽々飛
び越えて遊ぶ活発な面もみられた。絵を描くことが大好
きで、コンクールで初めて受賞したのは桜ヶ丘幼稚園の
時だった。それを機に絵画教室に入った。
地域を紹介する社会科の宿題では、三島梅花藻の里を
選んだ。友達から「近くにいいところがあっていいなあ」
と言われた。また、標語の課題では「守ろう三島の宝 川
と自然」という言葉を考えた。自然環境への関心が高ま
っている。
リコーダー、シャギリも大好き。
「大人になったら、漫
画家か絵本作家になりたい」と話してくれた。
創立 30 周年を迎えるグローバル文化交流協会(GIA)
グローバル文化交流協会(GIA)は「地球的な広い視野に立って、国や民族、宗
教、年齢、性別などあらゆる壁を越え、地域に根ざした様々な活動を通して、相互理
解を深め、地球人として成長することを目指す」を目的に 1980 年に設立されました。
200 名ほどの会員は、国際交流に必要な「外国語サロン」、世界の料理から学ぶ「ク
ッキングサロン」
、ホームステイの受け入れや海外研修を企画実施するほか、地域を案
内する『バイリンガル・ガイドブック』
、世界の民話を集めた『グローバル草紙』
、地
今年もヘン
域の人々を取材した雑誌『DOOR ドア』(1 号~40 号)や外国の方々のために地域情報
ショウさんの
を集めた『DOOR
ドア情報』の編集発行をしてきました。また、地球環境保護活動の
クレマチスが
開花しました。
一環として、外国人と共に『バイリンガル環境かるた』を作成して広め、福祉活動と
しては様々な国や地域を援助支援するためにチャリティーバザーを定期的に行ってきました。
GW三島には、当初より『バイリンガル環境かるた』が縁で環境教育の分野を依頼され、さらに沢地グローバ
ルガーデン(上写真)を通して地域住民や外国人と共に活動し、草花を楽しみながら多くのイベントに力を注い
できました。この活動から作成された『草花・生き物・ミニ図鑑』は、地域の多くの子供たちに配布されました。
設立当初、この会が 30 年も継続するとは思ってもみませんでした。これも、会員やGIAへの理解者のご協力
の賜物と深く感謝しています。高齢化は当然のことではありますが、この会で学んだことが、人生をより豊かに
-5-
してくれるものであってほしいと思っています。
グローバル文化交流協会会長 佐藤 照子
GW 三島の活動記録 2015 年 2 月1日-2015 年 5 月 31 日
月 日
4
8
12
2
21
22
25
8
13
17
3 22
24
25
28
4 7
24
5 14
23
30
31
曜
水
日
木
土
日
水
日
金
火
日
火
水
土
火
金
:
木
土
土
日
事 業 名
ぐるっと富士山湧水調査
湧水子ども探検隊
ぐるっと富士山湧水調査
ガーデンシティみしま魅力アップ事業
ガーデンシティみしま魅力アップ事業
ぐるっと富士山湧水調査
湧水子ども探検隊
平成 26 年度源兵衛川専門委員会
麻機遊水地
遊水子ども探検隊
小山町地域人づくり事業
湧水子ども探検隊
地域リーダー・企業家育成事業
ネパール連邦民主共和国 三島市視察
視察研修
環境教育(源兵衛川)
アクア・ソーシャル・フェス!(CSR)
腰切不動尊
この祭り乱れ咲き 12th
視察来訪者記録 H27.2.1~H27.5.31
内 容
場 所
人数 尾 日
団 体 名
人数 地 域
湧水調査
小山、裾野、長泉、沼津
5 月
2 17 農林水産政策研究所
3 東京
⑤小山・御殿場の農業と湧水探検
裾野、御殿場、小山
13 3 3 南房総エコネット
5 千葉
湧水調査
沼津、清水町
5
10 農林水産政策研究所
3 東京
ツアーイベント
三島市外縁部
25
11 桂川・相模川流域研究協議会
28 神奈川
ツアーイベント
三島市外縁部
25 4 7 ネパール連邦民主共和国
8 ネパール
湧水調査
三島、裾野
5
5 20 藤枝駿河台森づくり委員会
20 静岡
⑥富士宮の湧水探検
富士宮
22
22 関西学院大学
43 大阪
源兵衛川生態系調査のまとめ
三島市民文化会館
12
23 トヨタ自動車「アクア・ソーシャル・フェス」 150 全国
「麻機の発展を考える地域づくり座談会」 スマイル麻機(静岡市)
25
27 平方区長会(上尾市)
22 埼玉
⑦身近な湧水探検
柿田川、境川・清住緑地
13
29 東海村村議会
3 茨城
農林業魅力アップ勉強会
小山町農村活性化センターふじあざみ 35
⑧湧水の川と生き物探検、⑨まとめワークショップ 源兵衛川、Via701
19
GW三島事務局の新スタッフ
まちづくりスキルアップ パワーアップ講座 松毛川・三島市民文化会館
30
バイオトイレ実践地視察等
加茂川町、源兵衛川他
15
東京視察研修
東京都内(築地、谷中、上野) 16
山や
ま
清水特別支援学校
三島市内
41
( 本も
と
松毛川観察会、実践活動
松毛川
17
山
ひ
腰切不動尊大祭
腰切不動尊
50
口 裕ろ
東日本大震災支援活動
三島商工会議所 TMO ホール 8
県 徳の
ネパール大地震支援募金活動 ~~~( )内はGW三島スタッフの人数~~~
GW三島事務所 楽寿園正門前 白滝公園 4/27(6 名)、5/2(4 名)
GW三島事務所 楽寿園正門前・駅前口 4/29(3 名)
白滝公園 楽寿園正門前 5/9(4 名)、5/10(3 名)、5/20(5 名)
白滝公園 5/11(5 名)、5/16(2 名)、5/18(4 名)、5/19(2 名)
白滝公園三島街中カフェ 3 号店前 5/5(5 名) GW三島事務所 白滝公園 5/1(4 名)、5/25(3 名)、5/26(2 名)
楽寿園駅前口 5/12(3 名)
三島街中カフェ 3 号店前 5/4((4 名)
Via701 前 5/7(4 名)、5/8(4 名)、5/14(2 名)、5/15(4 名)、5/21(5 名)
松毛川 5/23(6 名)
楽寿園正門前 5/3(6 名)、5/6(4 名)、5/13(5 名)、5/17(1 名)、5/27(3 名),5/28(3 名)、5/30(2 名),5/31(3 名)
GW三島事務所 楽寿園正門前 4/28(午前 2 名、午後 2 名)、4/30(4 名)、5/21(4 名)
35 回実施(4/27~5/31)
出
身
)
り
さ
ん
腰切不動尊大祭
〈定例作業〉 ★三島梅花藻の里 17 回 ★源兵衛川を愛する会 2 回 ★鏡池ミニ公園 4 回 ★境川・清住緑地愛護会 2 回
★宮さんの川 毎日 ★桜川 4 回 ★ 沢地グローバルガーデン 4 回 ★せせらぎシニア元気工房 毎週火曜
〈定例会議〉 ★インストラクター会議 4 回 ★編集会議 12 回
「富士山湧水子ども探検隊」 第5~9回
独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」の助成を受け行って
いる、「富士山湧水子ども探検隊」が実施された。
第 5 回(2 月 8 日):裾野市、御殿場市、小山町の
湧水地を巡り、周辺の植生や湧水の仕組みを学ん
だ。富沢不動尊の湧水では水質調査に挑戦。きれ
いな水質に驚いた。二子湧水と民宿のワサビ田を
見学後、徳倉の湧水と「窪の湧水」へ行った。
第 6 回(3 月 8 日):富士山本宮浅間大社、白糸の
滝、小田貫湿原など富士宮市を巡った。葉から分
かる植物の進化や、白糸のように湧き出す水の仕
組みを聞いた。最後に訪れた「陣場の滝」では、
湧水で淹れたお茶やコーヒーで疲れを癒した。
第 7 回(3 月 22 日):自然観察。双眼鏡の使い方、
さらに、双眼鏡をひっくり返してルーペとして使
う方法など様々なコツを教わった。柿田川公園で
は、ツグミ、キンクロハジロやバンなどの野鳥や、
ウラシマソウ、セキショウやオオシマザクラを観
察した。境川・清住緑地では、幸運にもカワセミ
を見つけることができ、大喜び。身近な動植物の
生態や特徴などをじっくり学んだ 1 日だった。
5 月 30 日は、
快晴の大祭日
和。GW三島
関係者が腰切
不動尊内外の清掃を念入りに行
い、小松幸子理事長の挨拶で
開始。読経(龍澤寺)、焼香、
田町区砂切保存会のしゃぎり
(子供、大人)、グローバル文
化交流協会(GIA)の紙芝居、
GW三島インストラクター指導
の御殿川
自然観察
会。盛り
だくさん
の大祭に。
GIAか
らは、皆に
皆に『
『グローバ
ル草紙』の贈
呈も。98 歳
第 8 回(3 月 25 日午前):源兵衛川の生き物観察。三石神社から川沿いに最下流部
(第 7 ゾーン)までを歩いた。途中、ミシマバイカモを観察し、清流復活の経緯な の 俣 野 し づ
どを聞いた。また、捕まえた魚や水生昆虫を観察用水槽に移し解説を熱心に聞いた。 さ ん の 笑 顔
も見えた。
第 9 回(3 月 25 日午後):体験型ワークショップを開催。会場にはホトケドジョウ
とミシマバイカモの水槽が展示され、子供たちはスケッチをした。講師による三島で湧水が湧き出す仕組みの説明が
行われ、最後は、水あてクイズ。水質調査(酸性かアルカリ性か、軟水か硬水か、臭いや色の結果を分析し、5 種類
の水(源兵衛川、松毛川、三島の水道水、富士山からのミネラルウォーター、フランスからのミネラルウォーター)
の中から源兵衛川の水を当てるゲームで盛り上がり、全員正解で、全 9 回のプログラムを終えた。
各回の講師陣(敬称略)
第 5 回:熊井陞(環境計量士、GW三島インストラクター)、菅原久夫(常葉大学非常勤講師、富士山自然誌研究会代表)
第 6 回:田村和幸(NPO法人富士山エコネットインストラクター、GW三島インストラクター)、菅原久夫(前述)
第 7 回:菅原久夫(前述)、滝道雄(日本野鳥の会東富士支部副代表)、第 8 回:田村和幸(前述)、加須屋真(常
葉大学非常勤講師) 第 9 回:田村和幸(前述)、加須屋真(前述)、山口東司(GW三島インストラクター)
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株式会社フヨウサキナ『平成 27 年度 東北の未来を
つくる女性と子ども応援プロジェクト助成金授与式』
4 月 12 日、株
式会社フヨウサ
キナ『平成 27 年
度東北の未来を
つくる女性と子
ども応援プロジ
ェクト助成金授
与式』が、仙台市の江陽グランドホテ
ルで開催された。GW三島は今年も助
成 6 団体に採択され、渡辺豊博GW三
島専務理事が、いつも以上に力のこも
ったスピーチを行った。左写真の中央
は、目録を手にする渡辺専務理事と林
丈雄
事務局員。両側はフヨウサキナの会長と社長。
両側はフヨウサキナの
三島梅花藻の里「泉トラスト運動」
チャリティーコンサート「ソルミエ」で開催
~次世代へ残そう、三島梅花藻~
3 月 16 日、みしまプラザホテルで、あんさんぶ
る・フルール主催(みしまプラザホテル後援、フォトス
ペース四季協力)のチャリティーコンサートが開催さ
れた。聴衆は、フルート、ピアノ、ハープの演奏と
トークの楽しいひとときを過ごした。収益金を受け
取った小松幸子GW三島理事長はミシマバイカモ
への思いと感謝の言葉を述べ、渡辺豊博GW三島専
務理事は泉トラスト運動の経過について語った。
すた
るち花
演と束
奏、贈
者記呈
た念の
ち撮少
影女
「富士山・境川大湧水公園プロジェクト」への取り組み
「境川・清住緑地」周辺の環境整備が求められている。湧水を水
源とする養魚場跡地が 3 年前に民間企業に買収され、水辺空間が失
われつつある。また、湧水地が点在する農業用ため池「丸池」では
生物の多様性が低下している。
平成 27(2015)年 2 月静岡県議会で
は、関係者の構想を一体化させた整
備計画が示された。養魚場跡地は、
三島市と清水町が土地を取得する調
整を進めている。GW三島も、プロ
ジェクトの本格化に向けて始動した。
鎮守の森探検隊(第 12・13 回)
第 12 回
「ふるさとの森と冬鳥を観察しよう!」
1 月 17 日、午前、三島市立公園楽寿園で、
菅原久夫常葉大学非常勤講師と滝道雄日本野
鳥の会富士支部副代表を講師に、樹木と冬鳥の
観察会を行った。双眼鏡を手に、森と鳥類の共
存の様子を見ることができた。
追加開講「まちづくりスキルアップ パワーアップ講座」
一連の「三島市地域人づくり事業」
の講座が好評のため、3 月 28、29 日
に追加講座「まちづくりスキルアップ
パワーアップ講座」を行った。新たに
様々なまちづくりのスキルを学びた
い人、まちづくりや社会起業に関心の
ある人の参加を得た。
講師:渡辺豊博GW三島専務理事/
都留文科大学教授、前川卓三GW三島
起業アドバイザー/社会起業大学九
州校専任講師。
第 13 回「まとめワークショップ:
地域の環境をみんなで考えよう!」
1 月 17 日、午後、
Via701 で、加須屋真常
葉大学非常勤講師と全
プログラムを振り返り、
森や山の役割、自然の
バランスや生態系につ
いて学んだ。
2014 年度グリーンジムモニタープログラム実施
GW三島関係者、都留文科大学学生、吉原高校生徒などの参加を得て、
三島市内の「街中」
「里」
「里山」エリアでの環境改善活動に取り組んだ。
■第 3 回 【1 月 9~11 日実施】
1 日目「街中」
:鎧坂ミニ公園の整備作業、参加者との意見交換会。
2 日目「里」
:松毛川河畔林保全のための竹林伐採・チップ化、流れ着いたごみの清掃。
3 日目「里山」
:大場で生き物観察会。貴重な生態系が「里山」エリアに存在している
ことを確認。
■第 4 回 【1 月 16~18 日実施】
1 日目「里」
:松毛川で河畔林再生のための竹林伐採と休耕地の「復田」
。
2 日目「街中」
:源兵衛川第 7 ゾーンでワンデイチャレンジ。河畔に繁茂したヨシの刈
り取り、外来種ヒメツルソバの除去、在来種セキショウの定植など。
3 日目「里山」
:大場で「里山」再生活動としての竹林伐採。
■第 5 回 【1 月 24、25 日実施】
1 日目「里」
:松毛川で河畔林再生のための竹林伐採・チップ化、休耕田の「復田」。
2 日目「里山」
:大場で「里山」再生活動として竹林伐採。午後、三島商工会議所で、
昨年 12 月から本年 1 月まで実施したグリーンジムモニタープログラ
ムのまとめ。
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三島市内の写真集
撮 影 者 : みしま こまち
撮 影 場 所 : 源兵衛川
ひ と こ と : 兵庫県からの来客を案内中
にカワセミに遭
遇。川で泳ぎ回る
獲物を高い枝か
ら狙い、食して次
を狙う・・・
【投稿方法】撮影者の氏名、住所、電話、撮影
場所、撮影年月日にひとこと添えて、Eメール
に添付し、GW三島事務局までお寄せください。
Eメール:[email protected]
農林水産政策研究所関係者視察(ドイツからも)
3 月 10 日、ドイツからの研
究者や明治大学農学部の市田
知子教授を交えて農林水産研
究所関係者がGW三島の実践
地を視察。林丈雄GW三島事
務局員が説明し案内した。
後日、農林水産研究所の田
源兵衛川
端 朗 子 政 策 研 究 調 査 官 よ り の清流を覗き
込んで感嘆!
「30 年近い活動の積み重ねを
フィールドを通して実感することができました。住民が主役
になるGW三島の活動が広がると、住みやすい街になります
ね。非常に大きなヒントを頂いたように思います。皆様によ
ろしくお伝えください」と御礼メールが届いた。
平成 26 年度源兵衛川専門委員会開催
3 月 13 日、GW三島
は、平成 26 年度の「源
兵衛川専門委員会」を開
き、1 年間取り組んでき
た源兵衛川の生態系の
調査のまとめ
を行うとともに、次年度の活動方針を話し合った。
静岡県レッドリスト絶滅危惧 IA 類(県東部)ホトケドジョ
ウの個体数は横ばいだった一方、トウヨシノボリが前年度比で
2.5 倍に急増している現状が報告された。常葉大非常勤講師の
加須屋真さんは、「他の生物への影響、特にホトケドジョウへ
の影響を注意深く見守る必要がある」と見解を示した。
また、出前講座を 39 回開催し、約 2,200 人が参加したこと
も報告された。*トウヨシノボリは、水生昆虫を主食として稚魚も捕
食する。
ご寄付
ありがとうございます!
みなさまからのそれぞれ
の募金の趣旨を生かして、
使わせていただきます。
* 三島梅花藻の里泉トラスト募金
2,618,687円
* ネパール支援募金
1,622,791円
合計4,241,478円
緒明實名誉会長をしのぶ会
緒明實名誉会長の三回忌法要が池上本門寺で 2
月 28 日無事に行われた。ご子息の緒明春雄さんか
ら、3 月 28 日に「しのぶ会」開催のご案内が届き、
GW三島からは小松幸子理事長が出席した。微笑む
緒明實名誉会長の写真が見守るなか、優しいお人柄
にふれた思い出を語った。
この日は、緒明實名誉会長夫人の登美子さんも同
席され、過日佐野美術館で開催された素晴らしい作
品展の写真なども見せていただいた。
出席者のお話は、3 時間にも及び、語り尽くせな
いほどの故人の人徳がしのばれた。
緒明登美子夫人の作品
の数々は、佐野美術館の
「花のお江戸の雛飾り
(極小美の世界)2/21~
4/5」にあわせ、期間限
定で展示された。
飛び出す編集室
里芋、かぼちゃ、落花生の植え付け完了
3 月 12 日、岡野久代さん
(前号に登場)を囲む会を、
蕎麦処「夏梅木」で開催し
た。鍋田洋二郎さん(前号
に登場)の美味しいさまざ
ま な 蕎 麦 料 理 を 食 べ なが
ら、話に花を咲かせた。
岡野さんから
グラウンドワーク三島編集室
は釧路で求めた
(編集室メンバーは 50 音順)
ボランタリーニュース 56 号の編集ほか
という珍しい飛
加藤 美穂
河田 惠美子
岸野 和子
翔する折鶴を紹
城所 徂帝
小松 幸子
斎藤 彩子
介され、明石海
本田 博子
前田 充子
水野 幾子
人の講演会が開
村澤 圭
山﨑 多紀子
山田 勝造
かれるとの情報
(GW三島事務局 主担当:山本 実生
もいただいた。
副担当:村上
茂之)
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GW三島は、三島市内の元山中や御園地区にある
遊休農地を活用して、小麦、大豆、馬鈴薯、人参、
里芋等、無農薬による有機栽培に取り組んでいる。
5 月 6 日は、元山中地区でインストラクターやボ
ランティアの手伝いを得て、里芋、かぼちゃ、落
花生の植え付けを行った。最初に 5 つの畝を作り、
約 200 個の里芋を植え付けた。次に、大玉かぼちゃ、
ミニカボチャ、バターナッツの苗を計 80 本植え付
け、最後に 5 畝に 200 粒の落花生の種を蒔いた。