2020初年度の総括と今後の経営戦略 [PDF 0.88MB / 2ページ]

成長戦略
SGS2020 初年度の総括と今後の経営戦略
2014年度の成果
国内「クレストール」
アストラゼネカ社と合わせ
1,000億円突破
(薬価ベース)
・アライアンスメーカーとの協業
体制におけるモデルケース
HIVフランチャイズ
の成長
・ロイヤリティー、配当金収入の拡大
海外事業における
Capability強化
たな卸資産の改善
遊休資産売却
・
「オスフィーナ」の売上アップ
・
「センシオ」の欧州承認
・キャッシュ・フロー改善:約130億円
・たな卸資産回転月数:7.4ヵ月→6.5ヵ月
国内・グローバル
パイプラインの価値向上
・
「サインバルタ」の適応拡大
・S-888711の国内申請
・S-297995の後期グローバル開発
株主還元
(成長をともに実感)
・自己株式取得、増配
培った3つの強み
1 2 3
国内における
販売アライアンス
体制の進化
世界で戦える
創薬力と柔軟な
パートナー戦略
組織風土として
根付いた
コスト管理意識
2015年度の経営課題
1 2 3
課題
課題
課題
基盤となる
国内ビジネスの強化
グローバル新製品の
育成力向上
ロイヤリティーに
依存しない経営体制の構築
マーケティングモデル改革
・顧客コミュニケーションの進化
・MR(医薬情報担当者)一人当たりの
営業利益の改善
製品価値最大化
・
「サインバルタ」の早期最大化
・
「クレストール」OD錠*による
ライフサイクルマネジメント
* OD 錠:口腔内崩壊錠
20 シオノギ アニュアルレポート2015
情報提供活動の進化による
「オスフィーナ」の最大化
グローバルパイプラインの上市に
向けた基盤整備
「クレストール」およびHIVフランチャイズ
ロイヤリティーを除く営業利益の黒字化
の達成
経営戦略本部長メッセージ
~経営課題克服に向けて~
経営戦略本部を新設
2015年 4月に、SGS2020の戦略の一つである
「継続的な
ビジネスオペレーションの強化推進」
をミッションとする経営
戦略本部を新設しました。
SGS2020の目標達成に向け、業務執行と取締役会との連
携を強化し、経営に関するより迅速な意思決定を行うため、
従前の「経営戦略会議」
を業務執行に関する重要案件を意思
決定するための審議機関として改めて位置付け、経営戦略本
部長がその議長として運営・統括にあたります。
3つの経営課題に対する経営戦略
当社グループは、アストラゼネカ社との
「クレストール」
ロイ
ヤリティーに関する契約枠組み変更や、ViiV社との HIVフラ
ンチャイズに関する契約枠組み変更により、収益基盤をこれ
まで以上に強固なものとすることができました。
一方、世界的な医療業界への経済的圧力や新薬の開発競
争、後発品の台頭などの激変する外部環境のもと、経営効率
の改善に向けた取り組みに終わりはありません。今後もます
ます創意工夫を凝らし、SGS2020の目標達成にこだわり、集
中すべき業務を選択し、必要な知識、情報の習得・入手に努
め、前進していくことが重要です。
2015年度は、全社に根付いたコスト管理力を基盤として、
「国内ビジネスの強化」
「 グローバル新製品の育成力向上」
「ロイヤリティーに依存しない経営体制の構築」
という3つの
経営課題に取り組んでまいります。
SGS2020の目標達成に向け、常にベストアプローチを
追求し、経営効率を改善することで、シオノギが次の成長ス
テージに移行できるよう進めてまいります。
取締役 専務執行役員
経営戦略本部長
澤田 拓子
シオノギ アニュアルレポート2015 21