県民参加型生き物モニタリング調査結果

県民参加型生き物モニタリング調査結果
埼玉県環境部みどり自然課
NPO法人自然観察指導員埼玉
県民参加型生き物モニタリング調査について
モニタリング対象種について
県内の生物多様性の変遷を把握するため、自然環境保全活動を行っている
団体に、平成21年から25年にかけて生き物調査をしてもらった結果をまとめ
たものである。
調査地間で比較するため調査種(動物40種、植物50種)を指定した。選定基準
は、外来種等の増減動向が注目される種と絶滅危惧種等である。多くの方が
調査に参加することを留意し、比較的同定しやすい種を選定した。
モニタリング参加団体(1年以上調査に携わった39団体)
調査地点
環境省の実施している「モニタリングサイト1000」
と同様に、調査団体の主な活動場所を調査地点とした。
1
4
7
10
13
16
19
22
25
28
31
34
37
かわごえ環境ネット自然環境部会
NPO法人北本雑木林の会
NPO法人エコシティ志木
(財)埼玉県生態系保護協会浦和支部
NPO法人黒浜沼周辺の自然を大切にする会
綾瀬川を愛する会
さいたま緑のトラスト保全第1号地
さいたま緑のトラスト保全第9号地
NPO法人見沼ファーム21
(財)埼玉県生態系保護協会熊谷支部
山口の自然に親しむ会
北部埼玉自然観察グループ
原市みどりの再生ボランティアの会
調査結果動物
2
5
8
11
14
17
20
23
26
29
32
35
38
NPO法人むさしの里山研究会
さいたま緑のトラスト協会飯能支部
NPO法人里山環境プロジェクトはとやま
NPO法人和光・緑と湧き水の会
星川の自然とキタミソウを守る会
(財)埼玉県生態系保護協会春日部支部
さいたま緑のトラスト保全第6号地
川越水上公園自然観察の会
わしのみや自然保護ボランティア会
本庄市環境緑の会
あさか環境市民会議
東松山自然倶楽部
子ども生き物調べ隊
3
6
9
12
15
18
21
24
27
30
33
36
39
NPO法人秩父の環境を考える会
NPO法人荒川の自然を守る会
NPO法人自然観察さいたまフレンド
NPO法人つるがしま里山サポートクラブ
浦和自然観察会
NPO法人地域環境緑創造交流協会
さいたま緑のトラスト保全第7号地
越谷市自然ウォッチング指導員連絡協議会
よみがえれ元荒川の会
久喜自然愛好会
白岡緑と土の会
今福雑木林の会
特定非営利活動法人川島ネイチャークラブ
調査結果植物
(絶) オオタカ 全県で観察されている。近年市街地付近でもよく観察されるようになった。
(要)セイタカアワダチソウ 外来種として激しく侵入した時期を過ぎ、生態系の一定の地位を確立し安定している。
(特)ガビチョウ 東南アジア原産の外来種、10年程前から急激に目撃情報が増えている。藪を好み大きな声で鳴く。
ススキ ほとんどの在来種が外来種に押されており、在来ススキもまた外来セイバンモロコシに押されている。
(要)アカミミガメ ミドリガメとして大量にペット販売されてきたアメリカ大陸原産の外来種。全国で見られる。
(要)セイヨウタンポポ 年間を通して種子を散布し分布を拡大してきた。在来タンポポとの雑種も広がり始めている。
(特)ウシガエル 食用を目的に輸入・飼育されていたものが、逃げ出し広がった。口に入るものはなんでも食べる。
(特)オオブタクサ 休耕田・路傍・河川敷など、環境を選ばずどこにでも勢力を拡大しつづけている外来種。
クマゼミ 神奈川県以西に分布していたものが植樹等により移入された。「シャー、シャー」と大きな声で鳴く。
(要)アカボシゴマダラ 中国産のものが人為的に持ち込まれて、関東地方で分布を広げている。
(絶)は、埼玉県絶滅危惧種を示す
(準絶)は、埼玉県準絶滅危惧種を示す
(準絶)シュンラン 一昔前は台地や丘陵に広く分布していたが,今や準絶滅危惧種にまで減ってしまった在来種。
クズ つる性の在来種として環境を選ばず、ヤブカラシ以上に広く分布し、他種を覆い隠している。
(特)は、特定外来生物を示す
(要)は、旧要注意外来生物を示す