大切な預金を守ります 預金保険 ガイドブック Deposit Insurance Guidebook 「よほ」 をご存知ですか？ 万が一、金融機関が破綻したときに、皆様の預金を守るのが預 金保険という国の制度です。この制度を法律に基づき運営し ているのが預金保険機構です。 昭和46年に設立された預金保険機構は、金融庁、財務省を監 督官庁とする認可法人で、預金者の保護、金融システムの 安定維持のために様々な業務を行っています。 預 金 保 険 機 構 は、 「預 金 保 険 制 度 」で 大 切な預 金を守り ま す。 【使 命】 預 金 保 険 機 構 は 、預 金 者 等 の 保 護 及 び 破 綻 金 融 機 関 に 係 る 資 金 決 済 の 確 保 を 図 る た め 、預 金 保 険 制 度 を 確 立 し 、 信 用 秩 序 の 維 持 に 資 す る 、と の 預 金 保 険 法 の 目 的 達 成 に 向 け て 、 預 金 保 険 制 度 を 適 切 に 運 用 す る こ と 等 を 使 命 として い ま す 。 【 シンボルマーク】 このシンボルマークは、平成10 年 4月に制 定されたもので、 ブルーの4枚のプロペラに、預金保険機構の英文名（Deposit Insurance Corporation of Japan)の頭文字DICJをあしらっ たものであり、預金保険機構が4つの主要業務を実施すること により、預金者保護と金融システムの安定を維持していく推進 力でありたいという願いが込められています。 【４つの主 要 業 務 】 預金保険 破綻処理 4つのプロペラは、 預金保険機構の 主要な4つの業務を示しています。 ・預金保険 資本増強 ・破綻処理 不良債権買取、 責任追及 ・不良債権買取、 責任追及 ・資本増強 －1－ 目 次 Ｐ３－４ 預金保険制度とは 預金保険機構の主な業務 Ｐ５－１３ 預金保険機構の組織 Ｐ１３ 預金保険機構の子会社 Ｐ１４ 預金保険機構の刊行物など Ｐ１４ 組織の概要 名 称 ： 設 立 ： 法人形態 ： 資 本 金： 出 資 者： 預金保険機構 昭和４６年 （１９７１年） 7月1日 預金保険法に基づく認可法人 351億3,500万円（平成27年4月現在） 勘定名 出資者内訳 一般勘定 政府 1億5,000万円 日本銀行 1億5,000万円 民間金融機関 1億5,500万円 地域経済活性化支援勘定 政府 160億円 東日本大震災事業者再生支援勘定 政府 186億8,000万円 役 員 ： 理事長 1名 理事 4名 監事 1名（非常勤） （平成27年度定員） 職 員 数 ： 405人 子 会 社 ： 株式会社 整理回収機構 株式会社 地域経済活性化支援機構 株式会社 東日本大震災事業者再生支援機構 第一日本特定承継株式会社 他4社 －2－ 預金保険制度とは 預金保険制度とは 日頃の備えに、まずはこれ！ 預金保険制度の基本的な仕組み 預金保険制度とは、万が一金融機関が破綻した場合、預金 者の預金などを保護するための保険制度で、多くの国で採 用されています。 仕組みは右図のとおりで、預金者が金融機関に預金をす ると、預金者、金融機関及び預金保険機構の間で、預金保険 法に基づき自動的に保険関係が成立するという信頼の三角 形で成り立っています。 Q. 預金者が保険に加入しないと保護してくれませんか？ A. 保険という名前がついていますが、預金者が保険料を支払う必要はありません。 預金保険の対象金融機関は、預金保険法により預金保険制度への加入が義務付けられており、預 金保険機構に保険料を納めなければなりません。このため、万が一の金融機関の破綻に際して も、預金保険機構が一定額の保険金を預金者へ支払うことなどにより、預金は保護されます。 Q. すべての金融機関が対象ですか？ A. 預金保険の対象となる金融機関は、日本国内に本店のある銀行、信用金庫、信用組合、労働金 庫、信金中央金庫、全国信用協同組合連合会、労働金庫連合会、商工組合中央金庫であり、法律に より加入が義務付けられています。 農業協同組合、漁業協同組合、農林中央金庫などは農水産業協同組合貯金保険制度により、別 途、保護されています。なお、保険会社、証券会社については、それぞれ保険契約者保護機構、日 本投資者保護基金に加入しています。 なお、最新の対象金融機関名については、預金保険機構ホームページで確認できます。 http://www.dic.go.jp/shikumi/kikan/index.html Q. 保護される預金の種類、保護の範囲を教えてください A. 預金保険で保護される預金の種類、保護の範囲は、下図のとおりです。 預金等の分類 対象預金等 預金保険の （注2） 保護の範囲 決済用預金 当座預金、利息のつかない普通預金等 一般預金等 利息のつく普通預金、定期預金、定期積 金、元本補塡契約のある金銭信託、金融 債 （保護預り専用商品に限ります） 等 （注1） 預金保険の 対象外預金等 外貨預金、譲渡性預金、金融債（募集債 及び保護預り契約が終了したもの）等 全額保護 合算して元本1,000万円までと破綻日までの利息等（注3）を保護 1,000万円を超える部分は、破綻金融機関の財産の状況に 応じて支払われます（一部カットされることがあります） 保護対象外 破綻金融機関の財産の状況に応じて支払われます （一部カットされることがあります） （注1）他人・架空名義の預金、導入預金などは保護の対象から除外されます。 （注2） 「無利息、要求払い、決済サービスを提供できること」という3要件を満たす預金をいいます。 （注3）仕組預金の利息等については、お預け入れ時における通常の円定期預金（仕組預金と同一の期間および金額）の店頭表示金 利までが預金保険の対象となり、それを超える部分は預金保険の対象外となります。 ※我が国又は金融機関が業務を行っている地域の信用秩序の維持に極めて重大な支障が生ずるおそれがあるようなときの危機 対応措置として、預金保険法第102条に基づき、内閣総理大臣を議長とする金融危機対応会議の審議を経たうえで、預金等が全 額保護されることがあります。 詳細については、p9、 「金融危機への対応のための業務」 でご確認ください。 －3－ いざという時に、あわてないために 預金保険制度の基本は「預金者の保護」にありますが、実際の破綻処理については現在の法制度上 次の２つの方式があります。 (1)破綻した金融機関の事業を救済金融機関に承継し、預金保険機構がそこに資金援助を行う「資 金援助方式」 (2)預金者に直接保険金を支払う「保険金支払方式」 どちらの方式でも保護される預金の範囲は同じですが、金融審議会の答申で、破綻したときの混乱 を最小限にするために、 「 資金援助方式」を優先させるという方針が出されています。 Q. 実際の破綻処理の流れを教えてください A. 金融機関が万が一破綻した場合の処理の一例（資金援助方式）は次のとおりです。 (1) 仮に金曜日に破綻が発生し、預金保険機構が金融 整理管財人に選任された場合、預金保険機構は職 員を破綻金融機関に派遣します。 （ 金融整理管財人 の業務はｐ7 参照） (2) 土、日曜日のうちに、預金者ごとの預金取りまとめ 作業（＝名寄せ（ｐ6）参照）を行い、その結果に基 づき、預金者に対し預金保険で保護される預金（＝ 付保預金）の払戻しや決済業務等が可能となるよ う準備します。 (3) 預金保険機構は救済金融機関を探し、その金融機 関に正常資産、傷みの少ない資産（＝承継資産）及 び付保預金を譲渡します。その際、預金保険機構は 必要な資金援助を行います。 (4) 一 方 で 民 事 再 生 法 に 基 づ く 再 生 計 画 に 沿 っ て 、 約 1 年後に付保預金以外の預金や債権の弁済が行 われます。 －4－ 【資金援助方式のイメージ】 預金保険制度とは 金融機関の破綻処理の仕組み 預金保険機構の主な業務 預金保険制度の運用 預金者の視点に立って、制度を運用しています 預金保険機構は、預金保険制度の運営原資として、預金保険の対象金融機関から、毎年度、保険料を 受け入れています。保険料の金額は、対象預金などの残高に、預金保険機構の運営委員会で議決され、 金融庁長官、財務大臣の認可を受けた保険料率を乗じて計算されます。 （参考）対象金融機関数、預金保険料総額等（平成26年度） 対象金融機関数 対象金融機関被保険預金残高（億円） 保険料総額（億円） 579 9,487,305 6,459.6 預金保険制度の変遷 預金保険制度は昭和46年の発足後、制度や保護の範囲が拡充されてきました。 【主な制度の導入等】 昭和61年7月 資金援助制度、仮払金支払制度の導入 平成8年6月 預金設定方式による保険金の支払制度、預金等全額保護の特例措置の導入 平成9年4月 預金等債権買取り制度、預金者代理制度の導入 平成13年4月 平成14年3月末 金融危機対応措置の導入、金融機関に名寄せデータ整備・システム対応等を義務付け 特定預金（当座預金、普通預金及び別段預金）を除き、預金等全額保護が終了（注1） （注1）当座預金、普通預金及び別段預金は14年度末まで全額保護 （これら預金は、16年度末までは決済用預金とみなされ、引き続き全額保護された。） 平成15年4月 決済用預金（注2）及び決済債務の全額保護の導入 （注2）無利息、要求払い、決済サービスを提供できること、という3要件を満たしている預金。 平成17年3月末 特定預金の全額保護が終了（決済用預金の要件を満たしていれば17年4月以降も全額保護） 【預金等の保護範囲の変遷等】 昭和46年 昭和49年 昭和61年 平成8年 6月～ 7月～ 6月～ 7月～ 当座預金 普通預金 別段預金 定期預金 定期積金等 平成14年 平成15年 平成17年 4月～ 4月～ 4月～ 決済用預金 元本 100万円 まで 全額保護 元本 元本 300万円 1,000万円 まで まで 合算して元本1,000万円まで と破綻日までの利息等 －5－ 一般預金等 融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等の合計額です。このた め、金融機関が破綻した場合、同一の預金者が同一金融機関内に保有している複数の預金口座を 集約し、合算する作業が必要となります。この作業を「名寄せ」といいます。 預金保険の対象金融機関は、万が一破綻した場合に名寄せに必要な預金者データを速やかに 預金保険機構へ提出できるように、平時から預金者データ及びシステムを整備するよう預金保 険法で義務づけられています。 預金保険機構では、金融機関の預金者データ及びシステムの整備を支援するため、預金保険機 構のシステムによる検証や金融機関への研修・助言などを行っています。 〈預金者データ等の整備と金融機関破綻時における「名寄せ」〉 【預金者】 預金者情報の届出 【金融機関】 【預金保険機構】 ①日頃から預金者データや システムを整備 立入検査やシステム検証 などを通じて整備状況を 検証 破綻発生 ③名寄せ作業を実施し、結果 を金融機関へ還元 ②名寄せに必要な預金者デー タを預金保険機構へ速やか に提出 ④名寄せ結果に基づいて付保 預金を払戻し ⑤付保預金の受取り Q. 「立入検査」をしていると聞きましたが？ A. 預金保険機構は、金融庁長官から命じられたときは、 (1)定められた保険料の納付が適正に行われていること (2)名寄せのためのデータベース及びシステムの整備その他の措置が講ぜられていること (3)保険事故に対処するために必要な措置の円滑な実施が確保されていること 等の項目について、金融機関に対して立入検査を行っています。 （参考）立入検査実施状況（平成26年度） 銀行 信用金庫 信用組合 総件数 25 16 1 42 （注）年度は検査事務年度（7月～翌年6月）。 Q. 「資金援助」について教えてください A. 預金保険機構は、救済金融機関等に対し、合併等を援助するため、資金援助を行うことができ ます。資金援助の方法には、金銭の贈与、資金の貸付け又は預入れ、資産の買取り、債務の保証又 は引受け、優先株式等の引受け等及び損害担保があります。 そのほか、破綻金融機関がその事業の一部を他の金融機関に譲渡する場合又は付保預金移転を 行う場合には、破綻金融機関の債権者間の衡平を図るため、当該破綻金融機関に対し資金援助を 行うことができます。 また、資金援助に係る合併等の後、救済金融機関、救済銀行持株会社等から追加の資金援助の 申込みを受けた場合において、必要があると認めるときは、追加の資金援助を行うことができます。 （参考）平成4年度から平成27年3月末までの資金援助累計額（単位：件、億円） 資金援助件数 金銭贈与 資産買取 資金貸付 債務引受 182 190,435 64,210 80 40 －6－ 預金保険機構の主な業務 Q. 「名寄せ」について教えてください A. 預金保険が保護する預金等の限度額は、決済用預金は全額、それ以外の預金等については1金 預金保険機構の主な業務 金融機関の破綻処理 あらゆる事態に対応して、態勢の整備・強化に努めています わが国では、平成8年6月から平成14年3月末までの間、預金保険法による特例措置として全ての預 金等が全額保護されていました。その後、平成14年度以降定額保護への移行を開始し、平成17年4月 以降は、現在の定額保護制度となっています。これまで182の金融機関が破綻しましたが、預金保険 機構は万が一の事態に備えた態勢を維持、整備しています。 （参考）平成3年度以降の金融機関破綻件数 銀 行 信用金庫 信用組合 合 計 H3 1 1 4 5 6 7 2 8 1 9 3 1 1 1 2 4 4 4 6 4 5 14 25 17 30 1 10 5 11 12 5 10 2 29 12 44 14 13 14 15 1 2 13 41 56 0 1 16～21 0 22 23～26 1 1 0 計 21 27 134 182 Q. 「金融整理管財人」の業務とは？ 預金者の理解と安心を確保するため、万全の態勢で望みます A. 破綻金融機関を代表し、業務の執行や財産の管理・処分を行う権利は、金融庁長官により選任された金融 整理管財人に専属し、破綻金融機関の管理は金融整理管財人が行うことになります。 金融整理管財人は、破綻金融機関の業務の暫定的な維持・継続を行う一方で、救済金融機関等への迅速な 事業譲渡等を目指します。また、金融庁長官の求めに応じて、破綻金融機関の業務及び財産の状況等に関す る報告や経営に関する計画を作成するほか、 旧経 営者に対する経営破綻の責任を明確にするための 民事上の提訴や刑事上の告発も行います。 資金援助方式による破綻処理の流れ（一例） 弁護士、公認会計士又は金融実務精通者以外 金融機関の破綻 に、預金保険機構がこれまで12件の破綻処理に 金融庁 おいて金融整理管財人に選任されています。 裁判所 管理を命ずる処分、 金融整理管財人選任 最終受皿先へのバトンタッチ役 民事再生手続開始決定、 監督委員による再生計画 遂行の監督等 破綻金融機関 金融整理管財人 業務の執行 Q. 「承継銀行」について教えてください A. 承継銀行（ブリッジバンク）は、破綻金融機関 の救済金融機関等が直ちに現われない場合に対 資金貸付け・ 資金援助 応するために、暫定的に受皿となる銀行です。 承継銀行は、預金等や貸出資産等を引き継ぎ、 業務の暫定的な維持・継続を図るとともに、最終 的な受皿となる金融機関等に引き継ぐことを主 な目的としています。 承継銀行は、預金保険機構の出資により、銀行 法に基づく銀行として設立されます。金融庁長 官は、預金保険機構が子会社として承継銀行を 預 金 保 険 機 構 金融整理管財人 ・金融機関業務の運営 ・事業譲渡 ・旧経営陣の責任追及、等 承継資産 付保預金 承継され ない資産 非付保預金 一般債権等 さらに、現行の承継銀行制度に加え、より柔軟 で効率的な破綻処理を可能とするため、整理回 収機構（ｐ14 参照）に破綻金融機関ごとに承継 整理回収業務に係る 資金貸付け・債務保 証、指導・助言等 預 金 者 整理回収機構 資産を回収・処分 承継銀行業務に 係る資金貸付 け・債務保証、 指導・助言等 事業譲渡 整理回収機構 又は承継銀行 〔 再承継 金融機関 2年（最長3年）以内に 再承 継 金融 機関に事 業譲渡等。 〕 破 綻 金 融 機 関 の 財 産 に 応 じ て 弁 済 ※資産処分については、入札方式による処分も検討。 資産・付保預金を譲り受けるため、承継銀行機能 を設け、破綻金融機関から業務を承継すること を可能としています。 「金融整理管財人」及び「承継銀行」の具体的な業務の流れは上図のとおりです。 －7－ （ 付 保 預 金 ） 資産処分（※） 設立し、破綻金融機関からの事業の譲受け等を 行うべき旨の決定を行います。 預金保険で 保護 （ 非 付 保 預 金 ） 一 般 債 権 者 金融機関経営者等のモラルハザードを 抑制し、金融犯罪の悪質化等に対処！ Q. 「不良債権買取り」について教えてください A. 預金保険機構は、破綻金融機関等からの不良債権等の買取りや回収業務を整理回収機構に委託 しています。 なお、預金保険機構は、整理回収機構の不良債権の回収業務を支援するために同機構に対する指 導・助言を行っていますが、特に返済する資力がありながら財産を隠して返済を免れようとするなど 悪質な債務者に対しては、法律で認められた財産調査権を行使して隠匿財産の発見に努めています。 財産調査の内容としては、金融機関等に対する調査、債務者及びその関係箇所への立入調査が主 なものですが、立入調査については、調査の妨害や忌避等があった場合は、罰則が適用される場合 もあります。 この預金保険機構の財産調査は、整理回収機構の債権回収に役立てられ、回収によって上げられ た利益は預金保険機構を通じて国庫に納付されるなどして国民負担の軽減に寄与しています。 （参考）平成８年６月以降の財産調査実績（平成27年3月末現在） 区分 累計件数、累計額 調査着手件数 2,496件 確認財産額 7,391億円 Q. 「責任追及」について教えてください A. 預金保険機構は、金融整理管財人等の立場で自らあるいは整理回収機構と連携して、金融機関 を破綻に導いた旧経営者等に対し法的責任を追及しているほか、債権回収を妨害したり、資産を 隠ぺいする悪質な債務者等に対しても告訴・告発を行っています。 （参考）平成27年3月末までの累計 民事責任追及（提訴）状況 累計件数：127件、請求金額計：132,643百万円 告発（告訴）件数 累計件数：341件、被告発（告訴）人数：708人 －8－ 預金保険機構の主な業務 不良債権買取り・責任追及 預金保険機構の主な業務 資本増強・資本参加 金融システム不安の解消、金融仲介機能の強化 Q. 「資本増強・資本参加関連業務」について教えてください A. 預金保険機構は、金融機能の安定等のため、これまでに旧金融機能安定化法（旧安定化法）、早 期健全化法、組織再編成促進特措法（組織再編法）、金融機能強化法、預金保険法に基づいて、整 理回収機構に引受け等を委託する方法や預金保険機構自らが株式等の引受け等を行う方法によ り金融機関等の資本増強・資本参加業務を行ってきました。また、平成26年3月に施行された改 正預保法により、金融機関の秩序ある処理に係る資本増強業務が定められています。 預金保険機構では、整理回収機構にこれらの業務を委託するに当たり、必要となる資金の貸付 けなどを行っているほか、整理回収機構に生じた利益の収納等に係る業務、整理回収機構による 議決権その他の株主又は出資者としての権利の行使、株式等の処分についての承認等、これまで に引受けた株式等を適切に管理・処分するための業務を行っています。 （参考）金融機関の資本増強・資本参加及び処分の状況（平成27年3月末現在）（単位：件、億円、単位未満四捨五入） 根拠法令 資本増強・資本参加の目的 資本増強・資本参加 の時期 （申込期限） 資本増強・資本参加額 金融機関数 合 計 処分簿価額 合 計 現在残高 金融機関数 合 計 旧安定化法 信用秩序の維持等を図り、 経済の健全 な発展に資すること 平成10年3月 （増強終了） 21 18,156 16,256 2 1,900 早期健全化法 金融システムの再構築と経済の 活性化に資すること 平成11年3月～14年3月 （増強終了） 32 86,053 82,695 3 3,358 組織再編法 金融機関等の組織再編成を促進し、 経済の活性化等に資すること 平成15年9月 （増強終了） 1 60 60 － － 29 6,480 1,605 27 4,875 1 19,600 19,600 － － 63 130,349 120,216 30 10,133 金融機能強化法 預金保険法 金融機能の強化を図り、 経済の 健全な発展等に資すること （東日本大震災に対処した震災特例が 追加 （平成23年7月） ） 平成18年11月～ 26年12月まで （平成29年3月末まで） 信用秩序の維持 に資すること 金融危機対応 （1号措置） 平成15年6月 （恒久措置） 合併等の援助に 資すること 受皿資本増強 事例無し （恒久措置） 金融システムの安定に 金融機関の秩序ある 資すること 処理（特定第1号措置） 事例無し （恒久措置） 合計 Q. 東日本大震災関係で、資本参加した実績はありますか？ A. 預金保険機構は、金融機能強化法改正後の震災特例に基づき、これまでに12先の金融機関等 に対し、計2,165億円の資本参加を実施しました（平成27年3月末現在）。 Q. 「金融危機への対応のための業務」について教えてください 重大な危機を防ぎます A. 内閣総理大臣は、わが国又は金融機関が業務を行っている地域の信用秩序の維持に極めて重 大な支障が生ずるおそれがあると認めるときは、金融危機対応会議の審議を経て、次の措置の必 要性の認定を行うことができます。なお、市場等を通じて伝播するような危機による、わが国の 金融システムの混乱を回避するために、金融危機対応会議の議を経て金融機関の秩序ある処理 を講ずる必要がある旨の認定を行う場合については、p10を参照。 (1)金融機関の自己資本の充実のための預金保険機構による株式等の引受け等 (2)破綻金融機関又は債務超過の金融機関を対象とした保険金支払コストを超える額の資金援 助（預金等の全額保護） (3)破綻金融機関に該当し、 かつ債務超過の銀行を対象とした預金保険機構による全株式の取得 （特別危機管理） 預金保険機構は、今までに（1）により、りそな銀行に対して資本増強措置を、また、 （ 3）により、 足利銀行の全株式を取得する特別危機管理の措置を行いました。なお、足利銀行の特別危機管理 は、平成20年7月に終了しました。 －9－ 市場型金融危機への対応 リーマン・ショック等に端を発した先般の国際的な金融危機の中で、金融機関が破綻に至るような 場合においても、金融機関の秩序ある処理を可能とする枠組みを整備するための国際的な議論が進 められ、我が国においても市場等を通じて伝播するような危機に対して「金融システムの安定を図る ための金融機関等の資産及び負債の秩序ある処理に関する措置」が定められています。 Q. 措置の対象となる「金融機関等」とは？ A. 金融市場における急速な信認低下、破綻時における混乱等を回避し、金融システムがその強靭 性を保持するためには、金融市場・金融業全体をカバーすることが重要との考え方の下、金融業 全体（預金取扱金融機関、保険会社、有価証券関連業を行う第一種金融商品取引業者、金融持株 会社等、以下これらを総称して「金融機関等」といいます。）が措置の対象とされました。 Q. 措置の内容・発動要件について教えてください A. 内閣総理大臣は、我が国の金融市場その他の金融システムの著しい混乱が生ずるおそれがあ ると認めるときは、金融危機対応会議の審議を経て、次の措置の必要性の認定を行うことができ ます。措置の内容は以下のとおりです。 (1)特定第１号措置（金融機関等が債務超過でない場合） 金融機関等が債務超過でなくとも流動性が枯渇すること等により、金融システムの著しい混 乱を生ぜしめるおそれがある場合に、預金保険機構は、対象金融機関等を監視下に置き、対象金 融機関等に流動性を供給して、債務不履行の発生を防ぎつつ、システム上重要な取引(注)を縮 小・解消していきます。 また、金融庁長官の決定（財務大臣の同意が必要）により、預金保険機構が、対象金融機関等 （債務超過・支払停止の金融機関等は除く）が発行する特定株式等（株式、特定劣後特約付社債 等）の引受け等により、対象金融機関等の資本を増強します。 （注）不履行が発生すると金融システムの著しい混乱が発生するおそれがある取引 (2)特定第２号措置（金融機関等が債務超過等である場合） 金融機関等が債務超過等の場合に、預金保険機構は、対象金融機関等を監視下に置くととも に、業務の執行や財産の管理処分を行う権利を掌握しつつ、システム上重要な取引等を、対象金 融機関等から特定救済金融機関等へ迅速に移し、その際、特定救済金融機関等へ特定資金援助 （注）を行ってシステム上重要な取引の履行を確保することになります。 なお、対象金融機関等に残った資産・負債は倒産手続で処理されます。但し、 「預金」、 「保険契約」、 「顧客からの預かり資産」は、既存のセーフティネットにより一定の範囲内で保護されます。 （注）特定資金援助の方法には、資金援助と同様、金銭の贈与、資金の貸付け又は預入れ、資産の 買取り、債務の保証又は引受け、特定優先株式等の引受け等及び損害担保があります。 － 10 － 預金保険機構の主な業務 金融機関の秩序ある処理にかかる措置 預金保険機構の主な業務 金融機関の反社会的勢力との関係遮断 Q. 「特定回収困難債権の買取り」って何？ A. 預金保険機構は、反社会的勢力等との関係遮断により、金融機関の財務内容の健全性を確保 し、金融システム全体の安定化を図るため、預金保険法に基づき、金融機関が保有する反社会的 勢力等が関与する債権（特定回収困難債権）の買取り・回収業務を行っており、その業務を協定 銀行である整理回収機構に委託しています。 「特定回収困難債権」とは、同法で「金融機関が回収のために通常行うべき必要な措置をとる ことが困難となるおそれがある特段の事情がある債権」と規定されており、債務者等が暴力団員 であるなどの属性に着目した「属性要件」又は債権回収に係る競売妨害や脅迫的言動などの債務 者等の行為に着目した「行為要件」のいずれかに該当する債権が買取りの対象となっています。 （参考）平成27年6月末までの累計 買取債権件数 累計件数：85件 買取債権総額 累計額：3,092,581千円 Q. 「反社会的勢力に係るデータベース・照会システムの構築」って何？ A. 金融庁、警察庁、全国銀行協会と当機構で、金融機関と反社会的勢力との関係遮断を一層進め るため、金融機関からの照会に応じて反社会的勢力に係る情報を提供し当該情報を収集・保管す るための仕組みの構築を進めています。 振り込んでしまったお金が 返ってくる可能性があります 振り込め詐欺被害者の救済のための公告 預金保険機構では、犯罪に利用された疑いのある振り込み口座に残っている資金を、「被害回復 分配金」として被害にあわれた方に支払うために、ホームページを使った公告を行っています。 被害回復分配金の支払いの流れ 被害にあわれた方 金融機関 預金保険機構 ① 「騙されて振り込んでしまった！」 と 金融機関に連絡 ②犯罪に利用された疑いのある口座を 凍結 ③金融機関から要請を受け、 その口座を 「消滅 手続が開始された口座」 として公告 ④ホームページの公告を見て、 その口座が 「消滅手続が開始されている」 か確認 （注） 残高千円未満は支払対象外 ⑤一定期間経過後 （60日） 、 失権 （預金等 債権を消滅） ⑥金融機関から要請を受け、 その口座を 「被害 回復分配金の支払手続が開始された口座」 と して公告 ⑦ホームページの公告を見て、 その口座が 「分配金支払のための口座」 か確認 確認後、金融機関に分配金支払申請書を提出 （注）申請期間が定められています ⑨金融機関から分配金の支払を受ける ⑧分配金支払申請書を受理し、 被害者に 分配金を支払う ここをクリック 「振り込め詐欺 救済法に基づく公告」 はこちら （参考）振り込め詐欺救済法に基づく主な公告実績（平成26年度） （1） 対象預金等債権の消滅手続が開始された旨等の公告 金融機関数 （延べ） 口座数 （件） 対象預金等債権の額 （百万円） 2,426 29,637 2,089 （単位未満切り捨て） （2） 被害回復分配金の支払手続が終了した旨の公告 金融機関数 消滅預金等債権の額 支払該当者決定を受けた者に （延べ） （百万円） 対する支払額の総額 （百万円） 1,491 1,928 Q. 「立入検査」をしていると聞きましたが？ A. 預金保険機構は、行政庁（金融庁等）から命じられたと きは、各種公告の求め及び被害回復分配金の支払等、法の 規定による手続きが適正に行われているかどうかを確認 するため、金融機関に対して立入検査を行っています。 － 11 － 1,327 （参考）立入検査実施状況（平成26年度） 銀行 信用金庫 4 3 信用組合 総件数 1 8 （注）年度は検査事務年度（7月～翌年6月）。 財務の健全化の確実な推進 預金保険機構は各業務を適切に遂行していくために、8つの勘定を設けております。このうち一般 勘定（注）は、相次ぐ金融機関の破綻処理に伴い、平成14年度末には欠損金が4兆円強にまで膨らんだ ものの、その後は減少傾向を辿り、平成22年度末には欠損金を解消し、直近の平成26年度末には2.3 兆円まで責任準備金を積み立てています。 （注）一般勘定では、万が一金融機関が破綻した場合、預金保険の対象預金等の一定額を保護するた め、金融機関より毎年預金保険料の納付を受け、運営に必要な費用等を除き、責任準備金として積 み立てています。 国際業務・調査研究 内外の金融経済等の情勢に、幅広く目配りしています Q. どのような「国際業務」を行っていますか？ A. 金融危機を経て、セーフティネットとしての預金保険の分野における国際協力の必要性が高 まっています。預金保険機構は、国際預金保険協会（IADI）の活動に積極的に参画するとともに、 我が国の預金保険制度の充実・強化の参考とするため、国際動向の把握に努めています。 また、アジアの預金保険機関等を中心に、技術協力、情報交換を行っている他、米国等の預金保 険機関と人事交流を行っています。 ■世界各国の預金保険機関が参加した国際預金保険協会(IADI)の会議風景 IADIでは、世界76カ国・地域の預金保険機関が正会員として加盟し、ノウハウの共有化や預金保険制度の強化・拡充を促 進しています。 － 12 － 預金保険機構の主な業務 財務管理 預金保険機構の主な業務・預金保険機構の組織 Q. 諸外国に対しどのような技術協力を行っていますか？ A. 預金保険機構は、国内他機関とも連携し、経済・金融面での国際関係において我が国にとって 重要なアジアを中心とする地域に対する技術協力等に注力しています。平成26年度には、ラオ ス、台湾、インドネシア、ベトナム、タイといったアジア地域の預金保険関係者の他、旧ソ連諸国 の中央銀行関係者等の訪問を受入れ、我が国の預金保険制度の概要等について説明を行いまし た。また、まだIADIに加盟していないラオス、スリランカに対し、我が国の破綻処理のプロセス について研修を行いました。 Q. 預金保険機構が主催する「国際会議」について教えてください A. 預金保険機構は、毎年、国際会議を主催しています。 直近では、平成27年4月に、DICJラウンドテーブルを開催し、 アジアを中心に米・欧も含む多くの海外預金保険機関関係者の 参加を得て、 「 破綻処理をめぐる法的諸問題」をテーマに、(1)破 綻処理当局の法的権限と役割分担、(2)大規模金融機関の破綻処 理をめぐる法的諸問題、(3)金融機関の破綻と責任追及、につい て活発な議論が行われました。 Q. 「調査研究」の内容を教えてください A. 預金保険機構は、預金者保護と金融システムの安定に向けたセーフティネットとしての預金 保険制度のあり方等をより深く検討するため、国内外の預金保険制度等について調査研究を 行っています。なお、調査研究の成果はその一部をホームページに公表しているほか、調査研究 誌「預金保険研究」で公表しています。 預金保険機構の組織 環境変化に対応した、 的確かつ効率的な体制づくりに努めています 業務運営の意思決定機関として、 「運営委員会」が設けられています。 預金保険機構 理事長 運営委員会 理事 総務部 理事 財務部 運営委員会 金融再生部 預金保険機構には、業務運営の重要事項に関する意思決定機関 預金保険部 として、預金保険法に基づき、 「 運営委員会」が設けられています。 特別業務部 運営委員会の役割としては、保険料率の決定及び変更、保険金・ 検査部 仮払金の支払の決定、資金援助の決定、定款の変更、業務方法書の 理事 理事 監事 （非常勤） 調査部 金融業務支援部 大阪業務部 責 任 解 明 委 員 会 優先株式等処分審査会 業 績 評 価 委 員 会 特定回収困難債権の買取審査委員会 法務統括室 国際統括室 監 査 室 作成・変更及び予算・資金計画の策定等、重要事項を決定するに当 たり、議決を行うこととされています。 運営委員会は、運営委員（８名以内）、議事に関係のある臨時委員 （４名以内）、預金保険機構の理事長及び理事をもって組織され、委 員長には理事長を充てることとされています。 運営委員及び臨時委員は、金融に関して専門的な知識と経験を 有する者のうちから、理事長が内閣総理大臣（金融庁長官）及び財 務大臣の認可を受けて任命することとなっております。 ■運営委員会での審議の模様 － 13 － 連携、協調に努めています 株式会社 整理回収機構 整理回収機構は、預金保険機構全額出資の下、平成11年4 月、株式会社住宅金融債権管理機構と株式会社整理回収 銀行の合併により発足しました。 主な業務は、破綻金融機関等から買い取った資産の管理、回収及び処分、金融機関等の資本増強・資本参加のほか、 改正預金保険法の施行（平成23年10 月）により、新たに承継銀行業務及び金融機関の保有する特定回収困難債権の 買取り・回収業務を行えるようになりました。 預金保険機構では、整理回収機構の業務について指導、助言を行うとともに、財産調査権を活用して、貸付債権に関 する隠匿財産の発見や関係者の責任追及等、整理回収機構と一体となって不良債権の回収に努めています。 株式会社 地域経済活性化支援機構 預金保険機構は、平成21年10月、株式会社企業再生支援機構法に基づく出資により、企業再生支援機構を設立しました。 企業再生支援機構は、中立・公正な立場で、企業の資産査定を行い、事業や財務を再構築する事業再生計画の策定を 支援し、債権者等の利害関係者を調整し、資金・人材面等の支援を行うことにより、地域の企業の事業再生を支援して きました。 企業再生支援機構は、株式会社企業再生支援機構法の一部を改正する法律の施行により、平成25年3月、株式会社 地域経済活性化支援機構に改組され、地域経済の活性化を図るために機能が拡充されました。 株式会社 東日本大震災事業者再生支援機構 預金保険機構は、農水産業協同組合貯金保険機構とともに、平成24年2月、株式会社東日本大震災事業者再生支援 機構法に基づく出資により、東日本大震災事業者再生支援機構を設立しました。 東日本大震災事業者再生支援機構は、東日本大震災による被害により、過大な債務を負っている事業者であって、 被災地域で事業の再生を図ろうとする事業者に対して、金融機関等が有する債権の買取り等を通じ、債務の負担を軽 減しつつ、その再生を支援します。 第一日本特定承継株式会社 等 預金保険機構は、平成26年6月、第一日本特定承継株式会社、第二日本特定承継株式会社、第三日本特定承継株式会 社、第四日本特定承継株式会社、第五日本特定承継株式会社の特定承継会社5社を設立しました。 特定承継会社は、金融機関の秩序ある処理に係る対象金融機関等からシステム上重要な取引等（p10）を引き継ぎ、 かつ引き継いだ取引等の暫定的な維持継続又は債務の弁済を円滑に行うことを目的としています。 預金保険機構の刊行物など もっと詳しく知りたい方のために！ 預金保険機構年報（和文・英文） 預金保険機構の毎年度の活動状況等をまとめた ものです。 預金保険制度の解説 預金保険制度の仕組み、金融機関が破綻した時の 対応等について解説したものです。 預金保険研究 預金保険機構のこれまでの多様な経験等を踏まえ、預金保険制度等に関して様々な角度から幅広 く調査研究を進めている成果をまとめたものです。 まんがでみる預金保険制度 預金者向けに預金保険制度をまんがを使って解説したものです。 また、ホームページについては、高齢者、障害者を含め、誰もが利用できるように、アクセシビリティの 向上に努めるとともに、より親しみやすく使いやすいサイトを目指し、まんがやクイズなど各種コンテン ツや業務情報を提供しております。本冊子に記載の業務についても、さらに詳しく掲載しています。 （http://www.dic.go.jp/） － 14 － 預金保険機構の子会社・預金保険機構の刊行物など 預金保険機構の子会社 ■預金保険機構案内図 預金 保 険 機構 大阪 業 務 部 〒100 - 0006 〒541- 0053 東京都千代田区有楽町1-12-1 大阪府大阪市中央区本町3 -5 -7 新有楽町ビルヂング9階 御堂筋本町ビル3階 TEL 03（3212）6030（代） TEL 06（6263）3970（代） FAX 03（3212）6085 FAX 06（6265）1097 ■ JR「有楽町」駅より徒歩1分 ■ 御堂筋線「本町」駅より直結 ■ 有楽町線「有楽町」駅より直結 ■ 千代田線「日比谷」駅より徒歩3分 ■ 日比谷 線「日比谷」駅より徒 歩 3 分 ■ 三田線「日比谷」駅より徒歩2分 ■ 直 接 聞きたい 方 はこちらへ ■ 制 度に関するお問い 合わせ 預金保険制度に関する質問等がありましたら、お気軽にお問合せください。 TEL03-3212- 6029（又は6030） （平日9：30～18：00） ■ 講 師 派 遣（ 無 料）のご 案 内 各種会合・研修会などで預金保険制度の内容や実際の金融機関の破綻処理、振り込め 詐欺の被害回復分配金の手続きなどの話を聞きたいというご希望がありましたら、お気軽 に下記にお問い合わせください。なお、講演料、交通費等の負担は一切不要です。 TEL03-3212- 6140（直） （平日9：30～18：00） メールアドレス [email protected] タイムリー、かつ更に詳しい 情報はホームページで！ 〒10 0 - 0 0 0 6 東京都千代田区有楽町1-12-1新有楽町ビルヂング9階 電 話：0 3 -3 212- 6 0 3 0（代） U R L : h t t p : // w w w . d i c . g o . j p / 新着情報メール配信サービス http://www.dic.go.jp/oshirase/haishin/index.html 2015年8月
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