「魚沼コシヒカリ」だけじゃない! 稲作経営体等への園芸導入

魚沼
〜 平成26年度普及活動成果発表会の概要 〜
「魚沼コシヒカリ」だけじゃない!
稲作経営体等への園芸導入
椛澤 桃子
魚沼農業普及指導センター
魚沼コシヒカリの産地である魚沼市は、稲作経
経営体での品目拡大が進み、地域重点品目の作付
営体が多い地域です。米価低迷の中、所得確保の
面積が増加しました。
取組の一つとして、稲作経営体等への園芸導入を
また、大規模稲作経営体への園芸導入事例では、
推進しました。
多数の園芸品目を組み合わせることにより周年的
に所得を確保できるようになりました。
活動内容
特にえだまめ導入事例では、機械導入と品種の
組み合わせにより、 7 ~ 9 月までの継続出荷を実
①JAと話し合いを重ね、稲作との作業競合が少
現し、魚沼地域で初の大規模栽培となりました。
なく、既存の施設等を活用でき、販売先や収益が
この取組を契機として、新たな作付希望者も出て
確保されているという観点で、地域重点品目を選
きており、機械導入した生産者を中心とする作業
定しました。
の共同化を検討しています。
今後の課題と対応
今後は、園芸未導入の稲作経営体に対し、個別
の経営内容やほ場条件に適した品目提案により、
効果的な園芸導入を推進していきます。
また、さらなる園芸生産の拡大に向けて、平成
地域重点品目
26年12月に市・JAとともに「戦略的園芸導入チー
②認定農業者634人に園芸導入意向をアンケート
ム」を立ち上げ、水田の高度利用などの園芸振興
調査し、導入意向はあるが未導入の農業者をリス
方策について、総合的な検討を始めています。
ト化し、関係機関と連携して推進活動を実施しま
した。
③魚沼市内の全域指導会などを開催し、ベテラン
生産者と新規生産者・導入意向者の交流を促す等
の工夫をしました。
また、近年園芸を導入した事例を重点指導対象
と位置付け、稲作経営体等への園芸導入事例とな
るよう支援しました。
活動の成果
活動の結果、稲作経営体の新規園芸導入や複合
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ふきのとうほ場での指導会