WFOS 尾崎忍夫(国立天文台) 2015/09/14-16 光赤天連シンポジウム2015 1 Wide Field Optical Spectrograph (WFOS) • • • • • TMT第一期観測装置の1つ 広視野可視光多天体分光撮像装置 カリフォルニア大学サンタクルーズ(UCSC)がリード 国立天文台、ハワイ大学、中国科学技術大学、南京天文光学研究所が協力 現在他の研究機関も加えて新たな開発チームの再編が行われている。 2015/09/14-16 光赤天連シンポジウム2015 2 装置パラメーター 視野 波長範囲 観測モード 波長分解能 8.3×3 arcmin2 (1086 × 392 mm2 望遠鏡焦点面において) 310 – 600 nm (青側) 550 – 1000 nm (赤側) 撮像 ロングスリット分光 多天体スリット分光 R~1000, 5000, 8000 (0.75″幅スリット使用時) コリメーター焦点距離 4500 mm カメラレンズ焦点距離 600 mm 分光器内瞳径 300 mm 検出器フォーマット 12K × 16K 2015/09/14-16 光赤天連シンポジウム2015 3 WFOS光学系 望遠鏡焦点面 & マスクプレート (1086 × 392 mm) ダイクロイッ クミラー 折り曲げ鏡 赤側検出器 軸外し非球面コリメーターミラー (~1m x ~1.7m) 青側検出器 赤側カメラレンズ 青側カメラレンズ 反射型グレーティング 2015/09/14-16 クロスディスパーザー 光赤天連シンポジウム2015 4 スケジュール • • 2008/6 – 2008/12 Feasibility study phase Conceptual design phase (CDP) – 2009/6 – 2010/6 • – – – – – • • • • • • 2010年度からNAOJ参加 2012/3 – 2013/8 2013/10/29,30 2014/5 – 2015/4 2015/4/14-17 2015/summer – 2016 2016/Q2 2017/Q3 2019/Q2 2022/Q2 2023/Q3 2023/Q4 - 2015/09/14-16 CDP Stage 1 CDP Stage 2 Handover workshop (PI,PM GMTプロジェクトへ) mini-study phase mini-study review ΔCDP Preliminary design phase (PDP) Final design phase (FDP) Fabrication (FAB) Integration (INT) Assembly, Integration and Verification (AIV) Commissioning (COMM) 光赤天連シンポジウム2015 5 国立天文台の活動 • カメラレンズシステム概念検討 – – – – – – 硝材調達可能性 レンズ加工可能性 (ARコーティング含む) レンズ保持機構 カメラレンズ性能評価試験手法 輸送手法 フィルター交換機構・シャッター 2015/09/14-16 光赤天連シンポジウム2015 6 Mini-study phase • 期間:2014/5 – 2015/4 • 開発チーム再編のためのphase – これまでの概念検討で足りない検討を行う。 – 新規参加機関にWFOSやTMTの理解を深めてもらう。 – 参加機関の技術レベルをアピールしてもらう。 • WFOSに関心のある研究機関が全て参加 – 計17: 中国 9、インド 3、アメリカ 3、 日本 1、台湾 1 • 検討結果をもとにTMTが新規開発チームを編成する。 2015/09/14-16 光赤天連シンポジウム2015 7 Mini-study review • 2015/4/14-17 中国国家天文台(北京)で開催 • レビュー委員として岩室氏(京大)が参加 • NAOJからは高見、宮崎、尾崎が参加 2015/09/14-16 光赤天連シンポジウム2015 8 多結晶蛍石研磨試験 Φ70mmの平凸レンズ 異なる結晶方位を持つ領域の境界で形状誤差が大きくなる。 • • – • ~139 nm PV、 ~26 nm RMS 今後結像性能への影響を検証する。 Measured area: D65 mm 凸面形状誤差測定結果 黒線は異なる結晶方位を持つ領域の境界 2015/09/14-16 光赤天連シンポジウム2015 9 今後の課題 • より現実的な光学レイアウト – これまでの検討で光学レイアウトにいくつかの技術課題が見え てきた。 – ΔCDPでこれらのに対する対応策が検討される予定 – 国立天文台ではWFOS全体光学レイアウトの改良案の検討を 独自に進めている。 現状はquasi-Littrow形式 2015/09/14-16 In-plane形式にするとどうなるか? 光赤天連シンポジウム2015 10 サイエンスチームの重要性 • 検討を進めた結果、いくつかの技術課題が見えてきた。 • 今後対応策を検討することになる。 • その過程で仕様が見直される可能性がある。 – 例えば • 高分散モードのウエイトを下げる? • 多天体分光の多重度を下げる? • 仕様見直しは科学的重要性と装置実現可能性のバランスを 見ながら、落としどころを探ることになると思われる。 – 科学的重要性はWFOSサイエンスチームが検討することになる。 • WFOSサイエンスチームへの参加者募集中 2015/09/14-16 光赤天連シンポジウム2015 11
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