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大規模副作 用症例報告 デー タにお ける医薬 品併用 デー タか らの階層 ベ イズモデル
を用 いた有害事象 の推定
森川 馨 1,
○石田 和也 2,佐藤 耕一 2
,大塚 知子 1(l
帝京大薬 ,2タク ミイ ンフ ォ
メー シ ョンテク ノロジー )
【目的 】
市販後 医薬 品の副作用データの解析 において、併用データから各 医薬 品の有
害事象を推定することは本質的な問題である。本研究では、米国 FDAの大規模副作用
Ad
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mAERS:1
997Q4-201
2Ql:
約 511万件)を
報告データ(
用いて、併用データから各 医薬 品の有害事象を推定するベイズモデルを検討した
【
方法 】
AERS データ(
1
997Q4-201
2Ql:
3,
786,
642 症例)を用い、併用データから階層
ベイズモデルを用いて MCMC(
Ma
r
ko
vCha
i
nMont
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r
l
o)法により各医薬 品の有害事
象報告率を推定した。パラメータの推定には Wi
nBUGS1
.
4.
3及び R-2.
1
5.
2を用いた。
【
結果 ・
考察 】
臨床現場からの医薬 品の副作用データの解析 には、併用を考慮した解析
が必要である。しかし、単純 に併用医薬 品をカテゴリカル変数としてロジスティック回帰分
析を行っても共通の誤差を仮定する通常のモデルでは AERSのような大規模データでは、
すべての変数が有意となる over
d
i
s
pe
r
s
i
on が起こり、解析結果 に妥 当性 がない。そこで
本研究では、パラメータの推定に確 率分布を考えたゆるい連 立方程式(
各医薬 品の有害
事象報告率 に確率分布 を考える)
を解 くことを考え、医薬 品の併用を解析する階層ベイ
ズモデルを検討 した。各 医薬 品の組 み合わせ により副作用報告率 は異なるため、組み
s
ha
r
t
合わせごとに異なる分布 として多変量正規分布 、及びその超事前分布 として逆 wi
分布を仮定した。切片 には膨大な数の当該 医薬 品以外で報告されるバックグラウンドとし
ての副作用報告率として、主効果とは異なる正規分布を仮定し、混合分布 とした。また交
互作用 には正規分布を仮定した。階層ベイズモデルを用いることにより、向精神薬 、抗
HI
V薬等の AERSの大規模併用データから、各医薬 品の有害事象報告率及びその他パ
ラメータの分布 の推定が可能となった。以上、ベイズ統計のアプローチは、市販後 医薬
品の併用データから各医薬 品の有害事象を推定する際に有用な方法であると考える。
。