平成27年度第3回記録(PDF:300.5KB)

平成 27 年度 第 3 回 広げよう!地域の輪 市長を囲むまちづくり座談会 要約
日
時 平成 27 年 8 月 26 日(水)午後 7 時~8 時 30 分
場
所 市民活動センター1 階会議室
参加者数 37 人
①水害対策について
市長に私の考え、夢のような話を尐しさせていただきたいと思います。8 月の初め、清滝川の草
を刈ってほしいと市の河川担当課を通じて枚方土木事務所に問い合わせたところ、盆前に返事があ
り、盆が過ぎたら刈ってくれるという話でした。清滝川は一級河川で、市の管理でないと思います
が、枚方土木事務所によると本流は重要視していないということで草刈りも土を取るのも遅れ遅れ
になるようです。重要視していないなら、清滝川を暗渠にできれば、道が広くなり車線が 2 つぐら
い増えて、災害時の緊急道路としても利用できるのではないかと思います。これは 10 年以上前か
ら前大阪府議会議員や前市長に話をしていたのですが、絶対こうしてほしいという話ではなく、一
市民として考えていることを市長に分かっていただけたらなと思います。
また、現実的な話として 8 月 15 日に、私たち北出、西の方は全部水に浸かりました。北出だけ
でなく、二丁通も浸かりました。対策を何とかしてもらいたいです。雁屋もそうです。上から他の
地区の水が流れてくるのです。新川がはける水が逆流するというのが現実なのです。建設課がはり
ついて様子を見てくれたのはありがたかったですが、職員がいくら見ても水が上から下りてきて、
あふれてくるのはどうにもならない解決できない問題です。床上ぐらいまで浸かった家があります
し、水がはけるのではなくマンホールから噴き出していました。何とか考えてほしいです。
【市長】
清滝川は一級河川で大阪府の管理です。
おっしゃるとおり、
暗渠にできて道路の拡幅ができれば、
四條畷全体のまちづくりは大きく変わっていたと思います。一級河川を二級河川に落とすことがで
きれば、
おっしゃっていただいたことに近づきますが、
落とすことは並大抵のことではできません。
一級河川では暗渠にできません。暗渠にできるのであれば、雁屋畑線は何十年もかかって用地買収
をしてきましたが、それすら必要だったのかという話になります。暗渠にできることならやりたい
ですが、私も議員をしていた頃から建設課に問い合わせをしていましたが、まず難しいのです。
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また、開渠を暗渠にすることはゲリラ豪雨に対応できなくなります。現在、大東四條畷幹線増補
工事を治水緑地のところでやっているのですが、これは、汚水を流すための管ではなく、ゲリラ豪
雨に対応できる下水処理能力にするための管なのです。深北緑地がなぜできたのかをお考えいただ
きたい。新川はポンプが止まって、すぐに二丁通に迷惑がかかっていました。これからは、地域の
災害対策のために暗渠にしないで開渠であることが良いという判断がされてくると思います。
また、清滝川の俊渫については、大阪府へ適宜要望し、定期的に清掃活動をしてもらっています。
防災対策は尽きない問題ですが、大阪府や国の制度を最大限利活用していきながら、考えていきた
いと思います。
②公園の利用と整備について
私は小さい子どもたちのために活動をするのが大好きでシャボン玉を飛ばす活動をしています。
四條畷市に住んで 1 年尐々ですが、前は寝屋川市に住んでいて、寝屋川市の良いところは、保育園
から学校施設、老人ホームなど 140~150 件ぐらい活動してほしい所が登録してあり、その登録に
基づき、月に 14~5 回活動させてもらっていました。それに比べると四條畷の感覚は古いと感じて
います。全然活動の話が来ない。だから、行政に頼らず、大阪城公園や鶴見緑地、深北緑地などで
活動をしています。大きければ円周 8 メートルぐらいのシャボン玉ができます。幼児から大人まで
一緒に遊び、月に 500~600 人の方と対面で行っています。そこでお母さん方が何をしてほしいか
聞いています。公園は市に自由に使ってくださいと言われ、あちこち回っています。大人数でやる
のはあまり好きではないので、その場で遊んでいる親子に見てもらっています。公園にいると、近
所の保育園児たちがたくさんやってきて、子どもたちが遊べない状態になっていて、本来、公園は
保育園児が遊ぶ場所ではないと思うので、保育園や幼稚園に言ってほしいです。
また、公園の整備が全くできていない状態です。雨の日の後は公園の滑り台や砂場などの雨水が
引かなくて遊べない状態です。3~4 日ぐらい遊べない状態だと思います。雨が引かないと子どもた
ちは遊べないので、整備をこまめにしてほしいです。
【市長】
シャボン玉を使った子どもたちに対する遊びということで、良いことをされていると思います。
公園が空いていれば、自由に使っていただいて、限られた方ではなく親子が楽しみにされて来られ
ているのは、行政がどうこう言うものではなく、大きな価値があると思います。保育園の子たちが
たくさん遊びに来るとおっしゃいましたが、公園の利用は市民だれもが自由に遊んでいただける施
設であることが大前提ですので、制限をすることはできません。例えば、大谷池の近くでしたら、
いるか保育園という民間保育園がありますが、
そちらの場合は屋上に小さな園庭がありますが、
広々
としたところで安全に日光浴や軽い運動をさせるために公園によく連れて行かれます。公園として
の利用を考えてそのようにされていることは仕方ないことだと思います。
また、公園に水がたまっているというご意見については、別の市長を囲むまちづくり座談会でも
同様のご意見をいただきました。
大きな雨が降った後は、
都市整備部が公園を見て回っていますが、
次から次に砂を入れていけるわけではないので、尐し遅れての対応となっています。ご迷惑をおか
けしていることも多々あるかと思いますが、市として管理を何もしていないということではありま
せんので、ご理解いただきたいと思います。土地の地質により水はけが悪い可能性もありますが、
排水の U 字溝がつまっているということが原因ならすぐに対応できます。また、先日、トンボ池公
園も同じような状態になっていて、台風の後に水抜きをしました。現在、抜本的な解決に向けて検
討をしている状況です。
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③防犯カメラの設置と犯罪を防ぐ取組みについて
子どもたちが事件に巻き込まれた悲惨な事件が寝屋川市でありました。犯人が捕まったきっかけ
は防犯カメラと N システムでした。四條畷市の防犯カメラの設置台数は充分なのでしょうか。犯罪
が起こらない、未然に防げるような取組みはどうお考えですか。
【市長】
防犯カメラの設置については、市が全額を負担して取付けを行うのは多くの台数を設置すること
ができないのが現実であるため、国や大阪府からの補助金を活用するとともに、地域の要望で地域
にも負担していただくという形で進めています。現在の設置状況は、商店街が負担され、国が残り
を負担して、四條畷商店街付近に 10 台ぐらいと忍ヶ丘商店街に 5 台ぐらい取り付け済みです。先
日、区長会で説明させていただいたところですが、大阪府と四條畷市、自治会が負担して台数を増
やしましょうという提案をしているところです。申し出があれば、今年度にお金を出して進めてい
きたいと考えています。防犯カメラは、自分の家が絶えず見張られているといった苦情もあると聞
いていますが、行き帰りの通学など、子どもたちの安全を考えると防犯カメラの必要性は充分に認
識しています。
【教育長】
胸が痛む思いで事件の推移を報道から見聞きしているところで、まだ事件の全容は明らかになっ
ていませんが、中学 1 年生の子どもたちが深夜から朝方まで屋外で過ごしていたという状況は、事
件に巻き込まれない、防犯カメラも含めた防犯対策、環境づくりと子どもたちの心掛け、自覚が必
要だと思います。今日から 2 学期が始まり、従前から家庭でも知らない人についていかないなどの
声掛けをしてくださっていたと思いますが、改めて、始業式後の話合いの中で見守りや声掛けなど
の取組みをしていくよう、注意喚起を行うとともに再確認をしたところです。重要なことは家庭と
地域の方々とその子を取り巻く環境です。危険な事案に巻き込まれる前には、何らかの兆しがある
と思います。前触れが感じられた時は、お節介と言われようとお互いに声を掛け合うなど人と人と
のつながり、地域社会のつながりが必要だと考えます。
【市長】
防犯対策の一環として、市全域を明るくするため防犯灯の LED 化を進めていますし、防犯カメ
ラの設置についても先ほどお話しさせたいただいたとおり、進めている状況です。
寝屋川市の事件については、子どもたちを見かけた人がなぜ声をかけなかったのかと言う人もい
ます。見かけた人が「こんな時間まで何してるの、早く帰りや。
」と子どもたちに声をかけてあげる
ことがなぜできなかったか、と私も思います。声をかけるというのが事件を防ぐ一番の方法だと思
います。青尐年指導員の方が、夏休みに巡回で非行防止のため積極的に声掛けをしていたが、今後
は巡回をしている時にもっと声掛けをしていかないといけないと思うと話をされていました。秋に
イオンモールができれば、生鮮食料品売場など夜遅くまで開いているということで、心配が増えま
す。青尐年指導員の方々など連携が必要になります。四條畷市だけという考えではいきません。多
くの人が来ます。総合的な対策を進めていかなければならないと考えます。
④自治会加入に係る提案と事件後の子どもたちへのケアについて
引っ越してきても町会に入らない人がいます。町会費は町会の収入源になります。市民課で転入
してきた人に町会に入るようにしてくださいねと声掛けをしてもらえないでしょうか。もちろん入
会を強制できないことは分かっていますが、引っ越してきた人に町会から入ってほしいと話をしに
行った時にスムーズなのではないかと思います。京都放送で京都市が町会に入っていますかという
ような内容の CM を流していたので、お願いできないかと思いました。
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また、寝屋川市の事件ですが、中学生から話を聞いていると、家を出ていた子どもたちより親が
悪いと言っていました。被害者の子が友達に泊まらせてほしいと言ったのに、泊まらせてあげなか
ったことで、あの時泊まらせていればと一生子どもの心に残るのではないかと思います。家にいた
くない行き場のない子どもたちはかわいそうです。例えば子どもたちにアンケートをとるとかでき
ませんか。
【市長】
自治会への加入については、ずっと四條畷市の行政職員として務めてきた副市長から答えてもら
います。
【副市長】
行政を行うにあたっては地域との協働を考えております。その根幹を担っていただいている自治
会にはさまざまな形で行政の手助けをしていただいていると認識しています。市として何かお手伝
いできることがないかと考えられることとしては、転入届を書かれるところに、こういう自治会制
度があります、自治会はこんな活動をしています、というような自治会制度の案内を設置すること
はできると思います。自治会は任意団体ですので行政から加入してくださいという声掛けを市民課
ですることまでは難しいと思います。
※報告
市民課に自治会の活動内容や加入推進のご案内を書いたポスターを設置しました。
【教育長】
寝屋川市の事件については、まだ全容が解明されていない段階ですので、四條畷市でそのような
事件があった時、子どもたちへのケアがどうなるかという観点で答えさせていただきます。真夜中
に泊めてもらえないかと友達から言われ、
大人でも泊められないと答えるのは普通だと思いますが、
無理してでも泊めてあげたら良かったとその子が思うことは、充分考えられる感情だと思います。
2 人に関わった人間だけでなく、同じ年代の子どもたちがショックを受け、自分を責めることが考
えられますが、教育行政の立場としては、先ずは、当事者、身近な関係者をいかにケアするかです。
通常の教育運営に差し障りのないよう、
個別に子どもたちのケアに最優先で取り組むのが基本です。
四條畷市では、いじめなどを含め、子どもたちに関わるさまざまな人間関係の軋轢から生じる事案
について、
いかにケアするかが大事であって、
市教委や学校現場では指導主事を含めてサポートし、
精神的なケアという意味では専門性が必要になりますので、府教委で配置いただいている専門的な
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを派遣してもらい、学校現場や家庭にできる
限りのケアをする体制を組んでいます。寝屋川市の事件の全容は明らかになっていませんが、人ご
とでなく、常にどうしていけば良いかという気持ちで見守っていきたいと思います。
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